IB CAS(Creativity, Action, Service):活動内容や対策法、スコアアップのコツ紹介

IBを経験したEDUBAL教師によるCASの経験をもとに、活動内容の具体例、CAS Reflection*の書き方、スコアアップに関するアドバイスなど有益な情報を集め、まとめました。CASで何をすべきか分からない・勉強と両立できるか不安・Reflectionの書き方が良く分からない…このようなお悩みをお持ちの方は、是非このページをお役立てください!

*: CASの活動内容や感想などをまとめた活動報告書・活動記録書

<本ページの内容>

【1】CASの概要・目的・活動内容例について 

【2】CASのスコアアップ対策法 

 

CASの概要・目的・活動内容例について

この項目では、CASの修了条件、時間制限などといった主な概要や、CASの目的、学習成果などIBでCASに取り組む意義を分かりやすくまとめています。CASは何のためにあるのか・CASでは何をすればいいのかが分からない方は、是非ご覧ください。

 

CASとは?

CASの概要

CASとは、Creativity, Action, Serviceの略で、IB Diplomaを取得する上で全生徒が修了しなくてはならない課外活動を指します。Final Examとは異なりIBOに正式に評価されることはなく、学校側と生徒の間でCASの進捗状況が審査されます。生徒は、決められた時間を通して、Creativity, Action, Serviceのカテゴリに当てはまる課外活動を行い、CAS Reflectionを書いて学校側に提出しなければなりません。

 

CASの基本条件

⑴生徒は2年間のIB Programの間に最低でも週3時間程度のCAS活動を行わなければならない

⑵生徒は週単位でCAS活動を行っていることを証明しなくてはならない

⑶CAS活動では、その活動の質と学習成果が最も重要

 

CASの活動時間の最低条件は上記の通り「週3時間」程度ですので、毎週1、2回は何かの活動をすることが無難でしょう。週単位で活動を行うと自然と最低活動時間も満たせる他、自分の成長も実感することができます。CAS Reflectionsに書くことも増えるのでオススメです。

 

CASの目的・学習成果

IBが提言しているCASの目的や意義は以下の通りです。

・自分の長所と、まだ成長する余地がある部分を認識する

・新たな挑戦に取り組む

・活動を計画してそれを始動する

・周りの人と協力する

・忍耐力と積極性を発揮する

・新たなスキルを開発する   ・・・など

生徒のCAS活動にて以上の学習成果が達成されているか、が評価の対象となります。
 

IBによる、CASの公式情報が知りたい方はこちらをご覧ください。

 

Creativity, Action, Serviceの活動内容例

Creativity(創造性)の活動内容例

Creativity、すなわち創造性、とは生徒が活動を企画し実行することや、幅広い芸術的な活動を指します。例えば何かのプロジェクトをリーダーシップを発揮して企画することや、楽器や絵画などの習い事、部活動などがCreativityとして認められます。



<Creativityの具体例>
・楽器や演奏(毎週、ピアノスクールに通う、吹奏楽部に所属するなど)
・美術(アートスクールに通うなど)
・演劇(舞台に出演するなど)
・プロジェクトのリーダー(ボランティア活動を企画する、イベントを企画するなど)

 

Action(活動)の活動内容例

Action、直訳すれば活動ですが、これも幅広い意味を持っています。個人、団体スポーツに限らず、expedition(目的を持った遠征、旅行)国際的なプロジェクトに参加することもActionに含まれます。



<Actionの具体例>
・運動(スポーツクラブに通う、運動部に所属するなど)
・アウトドアアクティビティ(キャンプ・登山など)
・運動活動の支援(子供達にスポーツを教えるなど)

 

Service(社会奉仕)の活動内容例

Service、とは社会奉仕活動、慈善活動を指します。日本でいうボランティア活動に近い意味を持ちます。例えば特別なニーズを持った人を助ける活動や、地域の人々と交流する活動、病院への訪問などが挙げられます。



<Serviceの具体例>
・ボランティア活動(近所の障害者ホーム、老人ホーム、保育園などの施設)
・イベントの参加(チャリティイベント・地域のゴミ拾いなど社会的意義があるものが有効)



 

CASのスコアアップ対策法

上にも述べたように、CASはIBOではなく、CAS Supervisor*を中心に学校内部で評価されるので、Supervisorに与える印象が自分の評価に直接つながることを意識すると良いでしょう。

具体的には、CASスコアアップのための手段は2つあります。一つ目は、CAS ReflectionでCAS Supervisorに評価されやすい内容を書くこと。二つ目は、CAS Supervisorとの最終インタビューで良い印象を与えることです。

以下、これらのアドバイスを詳しく紹介します。



*: CASの進捗状況を確認し、CASの相談などに乗ってくれる担当教師のこと

 

CASで良い評価をもらうために


CAS Reflectionの書き方・コツ・アドバイス

CASにおいて高い評価を得るには上記の「CASの学習成果」をしっかり獲得したことを学校側に提示することが重要となるでしょう。Supervisorを納得させられる内容にするためには、学習成果の項目を具体的にReflectionに記載することをお勧めします。

例えば:
・CAS活動内容の手順

・活動をしている上で自分が感じたこと

・自分のためになったこと

・新たに発見した自分の側面や未熟な点

などを中心に具体的に書くことで、自分が充実したCAS活動を行っている、ということをSupervisorにアピールできます。

また、もし定期的に続けているCAS活動であれば、(毎週1回の活動など)前回と比べて自分がどれだけ成長したか次回までに自分はどのようなスキルを磨きたいか、などを書くといいでしょう。CASを通して自分が成長していることをSupervisorにアピールできますよ。

 

CAS Supervisorとのインタビューについて

学校によって形式は様々ですが、ほとんどの場合、生徒は自分のCAS活動の進捗についてSupervisorと面談を行う機会が与えられます。担当のSupervisorは自分の活動内容を詳しく知っている唯一の学校内部の者であるため、Supervisorに好印象を与えることがスコアアップを図る重要なポイントとなるでしょう。面談ではCAS活動の進捗状況や、それに対する感想、Reflectionの内容の確認など様々なことが聞かれます。どのような質問が来てもしっかりと受け答えできるように、自分の行った活動と、執筆したCAS Reflectionの内容をきちんと振り返っておきましょう。



 

EDUBAL教師のCAS体験記

実際にIBを経験した、EDUBAL教師のCAS体験記を紹介します!皆様の先輩方がどのような活動を行い、勉強と両立させたのかを参考にして、今後のIB生活に是非お役立てください。

 

●常盤先生

CASでは様々な活動を行いましたが、特に印象に残っているのは、Serviceの一環として毎週一日参加していた、障害者ホーム訪問ボランティアです。活動内容は地域の障害者ホームへ赴き、障害を持つ患者さんたちと話をし、交流を深めることです。とてもシンプルな内容ですが、学ぶことは多くありました。このボランティアでの経験は、大学での活動にもつながりました。大学が提供しているプログラムで、難病の子供達とその家族をサポートする施設でボランティアを行う機会があったのですが、CASでの経験があったからこそ私はこのプログラムに参加することができました。

さらに、CASは大学のアプリケーションや面接で使えるネタにもなります。Grade 11の時にCASの一環でミャンマーへボランティアをしに行ったのですが、この経験の体験談は大学の志望動機の基盤となりました。このミャンマーでの経験は、帰国受験の面接で多くの面接官に興味を持ってもらえました。

勉強との両立が大変なCASですが、面倒くさがらずに自分がやっていることをじっくり考えながら活動に取り組んでください。

 

●岡崎先生

私がCASで主に行っていた活動は、ブラジルの孤児院を訪れ、そこにいる子供達と一緒に遊ぶこと、スラム街にある小学校に行き、ポルトガル語で英語の授業を行うこと、癌患者の子供達のための病院を訪ね、そこにいる子供たちと一緒に遊ぶこと、の3つです。全く話せないポルトガル語での英語の授業や、言語や文化的背景が異なる子供達との交流は決して簡単なものではなく、何度挫けたことか分かりません。しかし、この経験を経て、何事も諦めない強い精神や、工夫して何とか困難を乗り越えようという突破力が身についたと思っています。これは帰国後の受験の際だけでなく、大学生活においても大いに役立っていると感じています。

私と同じように、英語圏以外の国でボランティアを行おうとしている方は、様々な壁に突き当たり、諦めたくなることもあるかもしれません。しかし、CASでの経験はIBを最後まで勉強し続ける上で原動力になるだけでなく、その後の人生における心の糧になると思います。

辛いと思うのではなく、自分はどのように社会に貢献できるのか?ということを考え、最後まで楽しんで、素敵な経験をしてください。

 

●所先生

私は、CASのおかげで滞在国の文化や現地の人々をより深く知ることができたと感じています。ブラジルのスラム街に暮らす人々が安全な家に住めるよう、学校で資金を集めることをCreativityの一環として行っていました。Actionでは、スラム街にある小学校に通う子供たちを学校に招き、週に一度テニスを教えていました。そして、Serviceの一環として別のスラム街にある保育園・小学校に通う子供たちを学校に招き、一緒に遊ぶ活動を行っていました。話せないポルトガル語での交流は難しく、上手くいかないことは沢山ありました。しかし、4年間活動を続けたことによって、発展途上国の現状を肌で感じられたことや子供たちから学んだことは、私のブラジル生活を何倍も豊かにしてくれたのではないかと思っています。また、グループでの活動が主だったため、共に活動を行った仲間は今でもかけがえのない存在です。

CASの特徴の一つとして、活動を振り返る機会があります。私が通っていた学校では、毎回の活動後、自分がどのように成長できたか、あるいはどのように成長したいかなどを文章に綴っていました。この振り返りをし、考えながら活動を行っていたからこそCASを意味のあるものにできたのだと思います。

これからCASの活動を行おうとしている方は是非、CASに時間をかけることを惜しまず、CASでの経験を通じて自分がどのように成長したいかを考えながら海外生活を充実させてください。

 

●阿部先生

私はCASのactionの分野ではバドミントン、creativityの分野では習字、serviceの分野では幼稚園でのボランティアをしました。まず、バドミントンは、通っていたインターナショナルスクールのチーム、滞在していたドイツ・デュッセルドルフの現地のクラブチーム、日本人クラブでの練習など、様々な環境でプレーしていました。とりわけ、デュッセルドルフのクラブチームでは、州のリーグ戦や、地区の個人戦などでたくさん試合に出させてもらうことができました。私は、ドイツに居ながらにして、インターナショナルスクールという英語での環境で生活していた上、デュッセルドルフは比較的日本人が多く、買い物などの日常生活以外ではあまりドイツ人とドイツ語で接する機会がなかったので、CASはデュッセルドルフのバドミントンチームで活動し、現地のコミュニティに所属する良いきっかけになったと思います。

次に、習字は、デュッセルドルフの日本人の先生の教室に通っていました。教室には週1回、2年間継続して通いました。教室には、ドイツ人の生徒もおり、見よう見まねで素敵な作品を仕上げていて、「この空気がはりつめる感じが好きなんだ」といった内容のことを言っていたのが印象的でした。

3つ目に、幼稚園でのボランティアは秋休み・春休みを中心に比較的まとまった時間で行きました。CAS全体を通して、定期的にリフレクションを書くことで自分と他者にとっての活動の意義が再確認できていたと思います。CASは何か新しいことに挑戦するチャンスにもなるでしょう。IBにおける他の課題との両立は大変かもしれませんが、11年生のうちから計画的に取り組んで自分の成長につなげてください。

 

教師は全員帰国子女!オンライン家庭教師EDUBALの特徴

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。オンラインなので世界中のどこからでも指導を受けることができます。また、帰国受験、IB取得という経験を持つからこそ生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBを勉強している人特有の課題でもあるTOK(Theory of Knowledge)やEE(Extended Essay)などのご相談も可能です。IBの勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Math(数学)で満点を取得した人に聞きたいことなどございましたらお気軽にご相談ください!IBを経験した先生達が無料でお答えします。

 

(EDUBALのIBを経験した教師例)

 

※他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

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