IB(国際バカロレア)、Economics(経済)の科目選択や勉強法、対策について

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。本ページでは、ドイツでIB Economics(経済)を勉強した阿部先生(一橋大学)を中心に、IB高得点取得者からIB Economics(経済)HL/SLの科目選択勉強法試験対策に関する有益な情報を集め、まとめました。ぜひ今後の勉強にお役立てください!
 

<本ページの内容>
【1】IB Economics(経済)の勉強法や科目選択における特徴について

【2】スコアアップのコツと最終試験対策について

 

【ドイツ(デュッセルドルフ)でIB Economics(経済)を勉強した阿部先生】

阿部

所属大学:一橋大学 社会学部
指導可能科目:IB (SL)経済/化学/数学 (HL)日本語A/英語B

>>阿部先生の教師インタビューはこちら


IBで高得点をとるには、HLとSLの違いを知った上で科目を選択し、科目ごとの試験や課題の特徴を抑えた対策をすることが重要です。科目選択に関してお悩みの方、IB Economics(経済)を勉強されている方は、以下の情報をご覧ください。

IB Economics(経済)の勉強法や科目選択における特徴について

IB Economics(経済)SL(Standard Level)
<IB Economics(経済)SL(Standard Level)の概要>

IBのEconomicsにおいて、予備知識は特に必要なく、学習の中で、経済学の特定の能力 (理論をあてはめて経済を分析する、図表で市場を分析する等) を伸ばすことができる。試験では、経済学の抽象的な概念を理解し、説明する能力や論理的に文章を書く能力が必要とされる。

 

【SL経験者の体験談・アドバイス】
・経済学の入門的な知識を得ることで、経済に関するニュースが理解しやすくなりました。現実世界での事例は、エッセイでも活用できるので経済のニュースは見るようにしましょう

・「教科書を読んでくる」という宿題が頻繁にありました。また、定期的にエッセイなどの小テストがあったので、日頃から教科書や授業内容を復習することが大切です。

・教科書のチャプターごとについている練習問題を活用してエッセイを書く練習をしていました。

IB Economics(経済)HL(Higher Level)
<IB Economics(経済)HL(Higher Level)の概要>

HLとSLは基本的には同じトピックで構成されているが、HLでは、セクション1~3で扱うトピックにおいてSLより深く発展した内容を扱う。具体的には、HLでは、より発展的な理論や、経済的関係(商品に税金をかけたときの利害関係者(消費者/企業/政府)への影響など)を説明分析するための計算の仕方を学ぶ事ができる。そのため、高度な分析能力や、知識を総合的に扱い、評価する能力が必要とされる。また、経済に関する計算のしかたを学ぶという点においては、数学が得意な生徒はHLの勉強にも取り組みやすいだろう。

 

【HL経験者の体験談・アドバイス】
・教科書を読み込み、自分でノートを作って予習をしていました。

・IBでEconomicsをとったことが大学で経済学部を選択するきっかけになりました。

・失業率などの身近な話題は、現実に当てはめて考えると仕組みが理解しやすいです。

IB Economics(経済)学習内容

<IB Economics(経済)学習内容>

セクション1:Microeconomics(ミクロ経済学)
Competitive markets: demand and supply(競争市場:需要と供給)(一部HLのみ)、Elasticity(弾力性)、Government intervention(政府介入)(一部HLのみ)、Market failure(市場の失敗)(一部HLのみ)、Theory of the firm and market structures(企業と市場構造)(HLのみ)

セクション2:Macroeconomics(マクロ経済学)
The level of overall economic activity(一国経済全体の経済活動のレベル)(一部HLのみ)、Aggregate demand and aggregate supply(総需要と総供給)(一部HLのみ)、Macroeconomic objectives(マクロ経済目標)(一部HLのみ)、Fiscal policy(財政政策)、Monetary policy(金融政策)、Supply-side policies(供給管理政策)

セクション3:International economics(国際経済学)
International trade(国際貿易)(一部HLのみ)、Exchange rates(為替相場)(一部HLのみ)、The balance of payments(国際収支)(一部HLのみ)、Economic integration(経済統合)(一部HLのみ)、Terms of trade(交易条件)(HLのみ)

セクション4:Development economics(開発経済学)
Economic development(経済の発展)、Measuring development(経済発展の測定)、The role of domestic factors(国内要因の役割)、The role of international trade(国際貿易の役割)(一部HLのみ)、The role of foreign direct investment(海外直接投資(FDI)の役割)、The roles of foreign aid and multilateral development assistance(対外援助と多国間開発援助の役割)、The role of international debt(国際債務の役割)、The balance between markets and intervention(市場と介入のバランス)

スコアアップのコツと最終試験対策

IB Economicsの勉強には多くの勉強量と時間が必要とされます。IBにおいては決められた採点基準や独特の勉強法があるため、コツをつかんで対策をするだけで勉強の効率が良くなりスコアが取りやすくなります。そのため、躓いたときにはすぐに解決することも必要です。分からないことがあったらすぐに経験者や教師に聞くなどして解決しましょう。

IB Economicsの評価配点

SLの評価配点
External assessment(外部評価)

・Paper 1 (1.5時間): 40%

・Paper 2 (1.5時間): 40%

Internal assessment (IA) (内部評価): 20%

HLの評価配点
External assessment(外部評価)

・Paper 1 (1.5時間): 30%

・Paper 2 (1.5時間): 30%

・Paper 3 (1時間): 20%

Internal assessment(IA)(内部評価): 20%

 

【経験者の体験談・アドバイス】
・IA(Internal assessment)は先生からのアドバイスを参考にして修正を重ね、確実に評価を取りましょう!

・エッセイは練習するほど慣れます。たくさん練習しましょう。

・paper 1とpaper 2、paper 3はそれぞれで気持ちを切り替えて望みましょう。どこかで失敗しても挽回の余地はあります。

 

IB Economics(経済)勉強法・アドバイス

IB Economicsを勉強するにあたり、おすすめの勉強法を紹介します。

教科書まとめをする!
授業時間は限られているため、教科書は授業外の時間を使ってしっかり読みましょう。そして、自分の言葉で教科書の内容を要約したまとめノートを作り、記憶を定着させましょう。Final exam(最終試験)直前に、長い教科書を全て読むよりも、自分でまとめたノートがあるほうが復習は格段に楽です。


ひたすらdiagram(図表)を描く練習をする!
エッセイの中では、diagram(図表)を描き、需要と供給の関係などを説明することが多くあります。「demand(需要)が右に動く」といったような動きも意識しながら、実際に手でdiagram(図表)を描いて身体にしみつかせましょう。特に、Market failure(市場の失敗)の章では4種類の基本的なdiagram(図表)がでてきます。demand(需要)とsupply(供給)のどちらの曲線が動くのか、などといったような違いを押さえ、似たようなdiagram(図表)を混同しないよう、違いを明確に覚えましょう


友達とディスカッション・相互添削をする!
教科書の内容を暗記することも大切です。しかし、IB Economicsのエッセイでは、「解決策について議論を展開する」などの問題が多いため、友達とのディスカッションで考えを深めたり、書いたエッセイを友達と相互に添削したりすることが非常に有効です。友達から自分が誤解している経済的概念を指摘してもらい、再理解することができれば、経済学の知識もより豊かになるでしょう。さらに、英語力の向上も図れます。ネイティブの友人からは英語表現的にも学ぶ事が多いはずです。もちろん経験者であるEDUBALの教師に添削をお願いすることも可能です!


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単語帳を作る!
IB Economicsでは、経済用語の定義を大量に覚える必要があります。教科書にでてくる単語・定義は全て覚えましょう。paper 2(試験問題2)では合計で4つの単語の定義を記述することになるからです。単語帳にまとめ、移動時間などを効率良く使って覚えましょう。


YouTubeの動画を活用する!
授業中に先生の解説だけでは物足りない方は、YouTubeの動画を積極的に利用しましょう!自分のペースで、何回でも聞くことができるのでおすすめです。例えば「IB economics elasticity」と検索してみれば様々な動画がヒットするように、ネイティブの講師・学生がIB Economicsを解説してくれている動画がたくさんあります。個人的には「mjmfoodie」さんによる動画は、英語が聞き取りやすく、イラストもわかりやすいです。もちろん、EDUBALの講師に直接解説をお願いすることも有効です!


【経験者の体験談・アドバイス】
・放課後に「study group」を作ることで、友達と楽しくEconomicsの勉強をすることができました。

・授業の時間にIB Economicsの概念を説明するYouTubeの動画を見ることもあったので、困った時はYouTubeの動画を活用してください。

・直接質問できる「study buddy」のような存在がいると安心です。家庭教師の先生力を借りることも有効です。

・手が疲れる、ボールペンのインクの消費が早い、と感じるほどエッセイを書きました。エッセイを書く練習はたくさんしましょう

 

IB Economics(経済) Final Exam(最終試験)対策

Paper 1: An extended response paper(発展的な解答問題)対策

セクションAとセクションBがあります。主な焦点は、Microeconomics(ミクロ経済学)とMacroeconomics(マクロ経済学)です。それぞれのセクションでは、2つの大問のうち1問を選び、論述します。経済的概念を説明する際には、効果的に図表や事例を使用しましょう。特定の政策を評価する際には、長期的視点(LR:long run)・短期的視点(SR:short run)、利点・欠点、consumers(消費者)、governments(政府)、firms(企業)等のstakeholders(利害関係者)への影響についても言及すると良いでしょう。IBのcriteria(評価基準)を参考にし、自己採点をすることも有効です。また、「設問に答えているか」を常に意識して記述をしましょう。長いエッセイを書いても見当違いでは意味がありません。大きなミスを犯さないことが大量失点を防ぐ第一歩です。


Paper 2: A data response paper(データ解答問題)対策

セクションAとセクションBがあります。主な焦点は、International economics(国際経済学)とDevelopent economics(開発経済学)になります。それぞれのセクションでは、4つの設問で構成される大問が2つ出題され、そのうち1問を選び、解答します。2つの大問のうちどちらに解答するかを選ぶ際には、最初に目に入ってしまう問1の単語の定義の問題ではなく、問4のより配点が高い問題を基準にして選びましょう。また、Paper 1の設問が1,2文であることに対して、Paper 2では、ニュース記事のような比較的長めの文章が取り上げられます。よって、設問の文章をしっかり読み、与えられた状況設定を適切に理解したうえで記述に取り掛かりましょう。さらには、確実に点数を取るためには、Criteria(評価基準)を把握しておくことが極めて重要です。経済用語の定義や、経済学の知識や理解力、適切な経済学的能力や手法が使えているか等のCriteria(評価基準)を意識して記述しましょう。Past paper(過去問)を解く際には、時間配分に慣れるために時間を計ることも重要です。


Paper 3(HLのみ): HL extension paper(HL発展項目)対策

3つの設問のうち2つに答えます。HLでのみ学ぶ内容に焦点があてられます。計算の問題があり、電卓や、GDCs(Graphic display calculators)(関数電卓)の持ち込みが認められています。past paper(過去問)を活用し、試験形式に慣れておきましょう

 

IA(Internal Assessment)、EE(Extended Essay)などについて

IB Economics(経済) Internal assessment(IA)(内部評価)対策

Internal assessment(IA)(内部評価)は、IB本部の採点者によって採点されるExternal assesment(外部評価)とは異なり、自分の学校の先生によって評価されます。コースの終わりには、IBが外部的に評価を確認します。IB Economicsでは、全授業時間のうち、20時間がIAにあてられます。生徒は、自分でニュース記事を選び、授業で扱った経済の概念を使って現実の経済問題を分析するコメンタリーを3つ書きます。それぞれのコメンタリーの字数制限は750単語で、それぞれ異なるセクション (Microeconomics(ミクロ経済学)/Macroeconomics(マクロ経済学)/International economics(国際経済学)/Development economics(開発経済学))に関する内容でなくてはいけません。3つのコメンタリーをまとめたポートフォリオは45点満点で評価されます。良い記事を選ばないと良いコメンタリーを書くことができず、高評価につながりません。記事選びは入念に行いましょう。記事選びのポイントは、記事の具体性です。例えば、具体的な数字である方が実際にdiagram(図)を書いて分析・評価しやすいでしょう。また、ポートフォリオにまとめる3つのコメンタリーにおける書式レイアウト注釈のつけ方などには一貫性を持たせましょう。

 

【経験者の体験談・アドバイス】
・Citationsやreferences(参考文献)の付け方は、頻繁に使うので早い段階でやり方を覚えましょう

・CNNやBBCのニュース記事を見る習慣がつきました。現実世界での経済のニュースを理解しやすくなります。

・コメンタリーを書く時点で「発行されてから1年以内のニュース記事」を選ぶことが必須条件なので気をつけてください。


IB Economics Extended Essay (EE) (課題論文) 対策

IB EconomicsでEE (課題論文) を執筆する場合、生徒はIB Economicsで学ぶ経済学の概念で現実世界経済問題を分析します。現地調査をするなど、実際に自分でデータを集めると独自性が高まり、高評価につながるでしょう。introduction、theory、research、analysis、conclusion、evaluation等の項目を用いて、論理的に論文を展開しましょう。また、EE (課題論文) を執筆する上で、出典を明らかにすることは極めて重要です。MLAフォーマット (Modern Language Association Format) などの参考文献目録の書式を適切に使いましょう。

 

【経験者の体験談・アドバイス】

・supervisor(監督者)の先生は、進捗管理や内容に関するアドバイスをくれるので積極的にミーティングをするべきです。作業していないからsupervisor (監督者) の先生から逃げるといった学校生活を送らないようにしましょう!

・HLの場合、実際にインタビューにいける身近な市場を選ぶと構造分析が楽しいです。

・11年生の秋くらいにはトピックを決めることになりますが、12年生の冬に仕上げるまで長期間扱うテーマになるのでトピック選びは入念にしましょう。

・トピックを決める段階で学んでいる経済的概念はわずかなので、教科書の後半にも先に目を通してトピックを選ぶこともおすすめです。

 

EDUBAL教師は、IB Economicsのエッセイの添削にも対応します。

詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。

Extended Essayの概要や対策法、スコアアップのコツが知りたい方はExtended Essay(課題論文)ページをご覧ください。

IB Economics(経済)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)について

IB Economics(経済)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)はこちら(IBOホームページ)でご確認ください。

 

 

教師は全員帰国子女!オンライン家庭教師EDUBALの特徴

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。オンラインなので世界中のどこからでも指導を受けることができます。また、帰国受験、IB取得という経験を持つからこそ生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBを勉強している人特有の課題でもあるTOK(Theory of Knowledge)やEE(Extended Essay)などのご相談も可能です。IBの勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、English Economics(経済)で満点を取得した人に聞きたいことなどございましたらお気軽にご相談ください!IBを経験した先生達が無料でお答えします。

 

(EDUBALのIB Economicsを経験した教師例)

 

※各科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

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