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2016.08.22

IB(国際バカロレア)体験談:中村さん

【中国でIBを取得し、早稲田大学に合格しました!】

ライオン

所属大学: 早稲田大学
IB取得校: Utahloy International School (中国広東省広州市)
IB取得科目: 【HL】Japanese A/English B/Economics
【SL】Design and Technology/Math/Chinese ab initio

大学受験で役立つと聞き、IBを受講することに決めました。

私は高1の頃、IBを取るかどうか迷っていました。しかし、日本人の先輩が大学受験に役立ったと言っていたことを思い出し、IBを勉強することに決めました。また、当時はちょうどIBが注目され始めた時期だったので、大学受験のみならず、将来的に有利になるかもしれないと考え、受講しました。

IBの勉強は暗記量が非常に多く、苦労しました。

IBの勉強で最も苦労したことは、暗記です。特にEconomicsは暗記量が非常に多く、覚えた基礎知識を応用し、それを用いながら分析しないと問題が解けず、大変でした。また、私がIBの勉強を始めた11年生の頃は、あまり勉強していませんでした。そのため、12年生になってから勉強量が多く、苦労しました。しかし後半で巻き返し、11年生の初め頃は27点だったのに対し、最終的には10点以上点数を上げることができました。

塾や家庭教師を利用して、IBの対策をしっかり行いましょう。

11年生の頃は、IBの勉強は宿題や課題しか行っておらず、授業外での学習はほとんどしていませんでした。12年生になってからは、1月に行われるMOCK(IB模擬試験)など、それぞれのテストに向けて事前に勉強をしていましたが、それ以外で長時間勉強していたということはありませんでした。テスト対策としては、過去問の中から自分が苦手な分野の問題のみを抜粋して解く、というスタイルで勉強をしていました。

また、私は普段、日本人を対象とした塾に通い、IBのMathや理系科目の対策をしてもらっていました。私の周りでは多くの日本人生徒が塾や家庭教師などでIBの対策をしており、授業を受けただけでは分からない問題を聞いたり、エッセイを添削してもらったりしていました。どの学校でも生徒の数に対して先生の数は少なく、また充分な回数や質の添削をしてもらえない場合が多いと思うので、塾や家庭教師での対策は重要だと思います。

苦手科目が伸びない場合は、得意科目に集中して対策しましょう。

私は、IBの授業は全体的に8割くらい理解できていました。しかし、数学は苦手だったので、7割くらいの理解度でした。また、Design Technologyも何をすれば良いのか分からず、最初は戸惑いました。私は苦手科目を克服するというよりは、得意科目を伸ばすという方針で勉強をしていました。得意科目を伸ばすことはかなり大切ですし、得意科目なら勉強していても楽しいと思うので、苦手科目の成績が伸び悩んでいる方は、そちらに集中して対策しても良いかもしれません。

私の場合は、分からない問題を教えてくれる人が周りにあまりいなかったことと、学校の先生もあまりサポートをしてくれなかったので、できない問題は諦めてしまっていた部分もありました。しかし、周りにそういった学習環境が整っていないからと言って諦めるのではなく、家庭教師や塾などを利用して粘り強く対策すれば、苦手を克服し、より良い点数を取ることも可能だと思います。

IBで高得点を取るために必要なことは、Criteriaと計画性と科目選択です。

IBで高得点を取るためにまず必要なことは、採点者の立場に立ってどういった内容だと点数が取れるのかを考えることです。そのためには、Criteria(評価基準)を読み込み、頭の中に入れることが重要です。勉強を始めたばかりの頃は、どのような解答を書けば良いのか分からず苦労するでしょう。そのため、最初はCriteriaを見ながらそれに沿って解答の文章を書く練習をすると良いと思います。難しいと感じても、解答の文章に何が入っていたら点数につながるのかをCriteriaを確認しながら理解し、ポイントを抑えて点数を稼ぐ努力は大切です。

次に、IBの勉強において計画性は非常に重要です。特にエッセイやレポート類は、自分で計画を立てて地道に進めていかなければ期限に間に合いません。コツとしては、得意な科目と苦手な科目に分け、それぞれに費やす時間配分を考えると良いと思います。得意な科目には多少時間をかけ、全て高い点数が取れるように努力しましょう。最後に、科目選びは重要です。私は事前に先輩方の話をよく聞き、点数が取りやすい科目をメインに選択しました。それぞれの科目で課される課題の量などのバランスを考慮して科目を選択することも大切だと思います。大学受験の際に科目やレベルの指定がない場合は、点数が取りやすい科目を選択すると良いでしょう。

IBを勉強してよかったことは、帰国枠受験に役立ったことです。

IBを勉強してよかったことは、日本の難関大学に一般受験と比べて比較的簡単に合格できたことです。一般受験は試験科目の数も、受験者の数も多いため倍率が高くなります。しかし、帰国枠受験では受験者数も少ないですし、IBを取得していれば書類審査の際に他の受験生よりも有利に働きます。また、論理的思考力が身に付くので、レポートを書く際や面接などで自分の意見を述べる時に役立ちます。IBはかなりの量を計画的に勉強していかなければならないので、そういった計画性や勉強の進め方なども、IBの勉強を通して身に付いたスキルだと思います。

TOKとEE(Extended essay)のテーマは自分に引きつけて考えましょう。

EEのテーマを決める際、まずテーマを何にするかということの前に、日本語と英語どちらの言語で書くかということで悩みました。しかし、英語は母国語ではないため、かなりの量の文章を書く際に多くの壁に突き当たりそうだと思い、日本語で書くことに決めました。そうなると、自然と科目はJapaneseになります。私は日本の文学作品の中から面白そうだと思ったものを選び、それについて分析しました。興味のあるテーマを選んだので、EEを進めている間はさほど苦労せず、楽しんで書くことができました。

TOKのエッセイとプレゼンのテーマは、自分が普段日常的に疑問に感じていることに関連づけて選ぶと良いと思います。もちろん、そのためには生活している上で常に物事に対して疑問を持ち、それを書き留めておくことが必要です。また、自分の経験に基づいた例を提示しながら主張を述べていくと、オリジナリティーがあり、高く評価されると思います。授業で習った内容と事実をいかに結びつけるかも重要なポイントです。Criteriaを読みながら、評価されそうで、かつ自分の経験に基づいて書けるものや発表できるテーマを選びましょう。

EE(Extended essay)は楽でしたが、TOKは理解できず苦労しました。

EEは、日本語で書いたので苦労はしませんでした。また、作品が有名な作品だったので資料も多く、比較的書きやすかったです。興味のあるテーマを選んだことも、あまり苦労せず書き上げることができた理由のうちの一つだと思います。

TOKは、学問の内容自体が理解できず、苦しみました。専門用語などはもちろん、考え方など、日本語でも難しい内容を英語で学ぶので、一回一回の授業の内容を理解することも大変でした。先生に質問しても分からない、もしくは質問しに行けない場合などは、塾や家庭教師の先生にTOKの対策をしてもらうことも必要かもしれません。

私は帰国枠で早稲田大学と上智大学を受験し、合格しました。

私は早稲田大学と、上智大学の国際教養学部を帰国枠で受験しました。まず、12月に出願し、翌年の3月に1次審査の合格通知がありました。早稲田大学の場合、2種類の合格タイプがあります。まず1つ目は、書類審査のみで合格し、2次試験を免除される場合です。2つ目は、書類審査には合格しても、最終的な合否は2次試験の合否で決まるというパターンです。私の場合は後者で、書類審査に合格し、2次試験も受験しました。2次は自宅でskypeを通した面接を行いました。

4月に合否が発表され、早稲田大学、上智大学ともに合格しました。5月に高校を卒業して6月に日本に帰国し、9月に早稲田大学国際教養学部に入学しました。私は9月入学だったので、受験期間から、卒業し、帰国して入学までの期間はあまり余裕がありませんでした。今から9月入学をお考えの方は、帰国前から余裕を持って塾や家庭教師などで対策しておくことをおすすめします。

早稲田大学も上智大学も、帰国枠受験に向けた対策は重要です。

具体的な試験内容ですが、早稲田大学の入試ではエッセイが課されました。テーマは「日本の消費税が値上げされることについてどう思うか」というものでした。私は日本のニュース番組をよく観ていたので、これに対しても予備知識があり、自分の意見を述べることができました。海外に住んでいると日本のニュースには鈍感になりがちですが、小論文や面接において意見を求められることはかなり多いです。簡単にで良いので、今日本で何が起こっているのかを理解し、それに対する意見を述べられるようにしておくと良いと思います。

2次試験の面接は、事前に対策しておいた質問以外のことは聞かれず、全て答えられたので、対策しておいて良かったです。上智大学の入試は当日の試験が重要視されるので、受験しようと考えている学部や学科の過去問を繰り返し解き、傾向を掴んでおくと良いでしょう。

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