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2016.08.29

IB(国際バカロレア)体験談:所さん

【ブラジルでIBを取得し、慶應義塾大学に入学しました!】

ライオン

所属大学: 慶應義塾大学
IB取得校: Graded School (ブラジル)
IB取得科目: 【HL】Literature/Biology/History/Japanese
【SL】 Economics/Math

ブラジルのインターナショナルスクールでIBを勉強しました。

私は9年生の時にブラジルに引っ越し、12年生までの4年間をブラジルのインターナショナルスクールで過ごしました。私が通っていたGraded School では、11年生からは全生徒がIB科目を履修できるというカリキュラムでした。American Diplomaに加えてIB Diplomaを取得する生徒は比較的多かったので、私も自然とIBとSATの両方の勉強をしていました。私が通っていた学校にはIB Examinerの資格を持つ先生が多く、整った環境でIBの勉強に取り組むことができたのですが、日本人の先生はいなかったので、Japanese HLは他校の先生に教えていただいていました。

私の学校のように、日本人の先生がいない学校も多いと思いますが、Self-taughtは大変なので、塾や家庭教師を利用してIB Japaneseの勉強をすると良いと思います。IBとSATの勉強を両立させることは大変でしたが、同じ学校の先輩や先生、そしてカウンセラーに話を聞くことで、バランス良く対策することができました。

IBとSATの勉強の両立が大変でした。

IBの勉強をしながら、1年に何回か受験する機会があるSATの勉強を両立することは、想像以上に大変なことでした。それは、勉強の内容や対策方法が全く異なるものだったからです。IBの勉強に関しては先生からアドバイスをもらえたものの、SATに関してはほぼ自力で勉強するしかありませんでした。また、学校での授業はIBが中心だったので、SATの勉強がどうしても後回しになってしまっていました。IBは2年間を通じて学ぶものですから、勉強に追いついていくためにもスケジュール管理や計画性が必要です。幸い、IBカウンセラーと定期的に話し合って勉強に追いついているかなどを確認してもらえたのですが、それに加えて、自分自身でスケジュールをしっかりと立てて勉強を進めていました。

IBで大切なのは自分に合った勉強法を見つけることです。

私はIBの勉強を1人ですることはできませんでした。2年間常に良い成績を保ち続けることは、無意識のうちにストレスとなっていきました。はじめは1人で勉強したほうが効率が良いと思い、試験前などは1人で勉強していました。しかし、ある時何人かのクラスメートと一緒に勉強した際、自分が持っていなかったPast paper(過去問)や情報などを彼らに教えてもらうことができたのです。それからは、お互い解らない問題があれば助け合い、常に情報共有をするようになりました。
特にBiologyなど暗記する内容が多い科目は、お互いの知識を確かめるためにクイズを出し合ったりしていました。もちろんその知識を自分の物にし、自分の考えにする必要がありましたが、IB科目の勉強方法としてはとても効果的でした。IBで高得点を取るための工夫として、自分に合った勉強法を見つけることが大事だと思います。

Criteriaを使用し、IBが求めているものを把握することが重要です。

IBの特徴は、各科目においてはっきりと求められているものがあるということです。同じ科目でも、SLとHLで求められているものが違うこともあります。早い段階で自分が何をしなければいけないのかをCriteria(評価基準)で確認し、IBの最終試験では身につけた知識や考え方を最大限に活用することが大切です。例えば、Literature HLでは高い読解力が求められます。最終試験では課題図書についてEssayを書くのですが、この科目では具体的なLiterary Termsを使い、さらに自分の考えを加えて論述しなければなりません。これを書くために2年間を通じて沢山の本を読み、エッセイを書くことが課題として出されていました。事前にどのように書けばいいのか先生やクラスメートから学び、実践に移していくことが重要です。

History HLでも、Paper 1, 2, 3 とありますが、それぞれの特徴を理解することができなければ高評価を得られるPaperは書けません。これらの特徴をつかむことは簡単ではなく、練習を重ねることで感覚として掴めるものでもあったので苦労しました。コツコツと練習を重ね、フィードバックを得ることが、IBが求めているPaperを書けるようになる秘訣だと思います。

IBで高得点を取るために必要なのは、Criteria とPast paperです。

各科目で何が求められているかを知るためには、各科目やPaperのCriteria(評価基準)を見ることと、Past paper を解くことが何よりも大切です。Criteriaは、具体的に何をすれば良いのかや、何が求められているのかがはっきりと書いてあります。このCriteriaに沿って問題を解くことが重要なのですが、Criteria の内容を理解することは簡単なようで難しいです。分からないことは積極的に先生に聞き、教えてもらいましょう。

また、Criteriaを理解しただけでは不十分です。IBではPast paperを解くことで傾向をつかむことができ、それによって最適な解答が書けるようになると思います。これはどの科目においても通用することなので、数年分の過去問を解き、Criteria に沿っているかを確かめ、先生にも確認してもらいましょう。

この際、1人の先生ではなく何人かの先生に聞き、様々な視点から意見をもらうとより成長できるかと思います。より深く対策をとっておきたい方は、IBの家庭教師に教えてもらうことをおすすめします。過去問をたくさん持っていたり、解答を書く際のコツなどを良く知っているので、家庭教師に教えてもらえれば高得点を取れる可能性が高くなると思います。

IB生活を通し、自分に合った勉強法を見つけることができました。

私は、もともと要領があまり良くなく、1つのことを成し遂げるのに時間をじっくりとかけてしまうタイプでした。しかし、IBでは勉強に追いつき、尚且つ成績を維持する必要があったため、時間を有効的に、また計画的に使うことの大切さを学ぶことができ、段々と要領も良くなっていきました。そして、2年間色々な勉強法を試し、自分にとってどのような方法が1番効果的なのかを知ることができました。
また、物事を暗記するだけではなく、色々な視点から自分の考えをまとめることの楽しさも知ることができました。当時は大変な思いもしましたが、大学生活が始まった今、IBで培ったことはしっかりと活かされているように感じます。

TOK のテーマ選びは自分に身近なものにしましょう。

TOKは私にとって非常に複雑な授業でした。その分面白かった記憶がありますが、やはりエッセイなどを書く際には授業内容の難しさを実感しました。TOKでは、授業内で学んだことを自分に結びつけるプロセスが重視されているので、TOKのエッセイにおいても自分の経験談や思いを綴れるよう、身近なトピックを選ぶことが大切です。
私は最終プレゼンテーションは3人グループで行ったのですが、それぞれが自分の経験に基づいて考えを述べなければなりませんでした。全員が身近に感じるトピックを選ぶことでCriteriaを満たす発表ができのだと思います。具体例を含めることは大事なので、トピック選びの段階からしっかりと選びましょう。

EEは計画性をもって進め、アドバイスを沢山もらいましょう。

EEについては計画性と、他のクラスメートや先生から沢山のアドバイスをもらうことが重要です。私の学校では生徒1人1人にEEアドバイザーとしての役割を果たしてくれる先生がいました。私はHistoryの分野で書いたのでHistoryの先生にアドバイザーになって頂けるようお願いしました。この先生とは沢山コミュニケーションを取り、EEを良くしていく方法を一緒に何度も考えました。EEは分量が多いため、情報収集や文章を書く時間がかなりかかります。その中でEEについて相談できる人を見つけることは、非常に大切です。
また、自分が本当に関心のある分野で書いた方が読み手にもわかりやすく、伝わりやすいので、自分が強い関心を持つ分野で書きましょう。EEを仕上げるには計画性を持ち、トピックを慎重に選び、Criteriaに沿うことが必要だと思います。

CASは計画的に、楽しんで取り組みましょう。

CASの内容は、学校によって異なるようです。私が通っていた高校ではCreativity, Action, Serviceの各3つ分野につき1つ以上のアクティビティに取り組み、活動内容をReflectionという形で残すということが義務付けられていました。その上で、IB Coordinator が採点などをしていました。CASはIBの素晴らしい取り組みの1つだと思います。勉強だけではなく、海外にいるからこそできる体験をし、そこから何を得られたかについて考える貴重な経験でした。

私はCreativityでは模擬国連での活動に取り組み、Actionの分野では現地の孤児院の子供たちにテニスを教える活動やブラジルの伝統的なカポエイラのレッスンを受けていました。また、Habitat for Humanity というチャリティー活動や現地のスラム街の子供たちと触れ合うボランティア活動を9年生の時から参加していたので、11年生になってIBが始まってからはCreativityのために活動を続けました。

CASにおいて1番大事なことは、「参加するだけの活動」をしないことです。活動から得た経験について真剣に考え、何が上手く行ったのか、何が上手く行かなかったのか、目標は何なのか、活動を通してなりたい理想の自分はどのような姿なのか、そして今後の課題は何か、などについて毎週振り返り、Reflectionを書いていました。当時は勉強が大変だったこともありCASの活動記録を書くことは大変でもありましたが、今となっては本当に良い経験だったと感じています。その経験から感じ、考えたことはかけがえのない体験になると同時に、帰国枠受験の際に面接などでアピールできるものともなります。

帰国枠受験は、海外に滞在したことで得られた経験や学びを活かせる受験です。CASは海外にいるからこそできる経験を得られるよう後押しをしてくれるプログラムだと捉え、楽しんで取り組みましょう。また、楽しむためには計画的に取り組むことも重要です。活動記録を残す時はなるべくその日のうちに記録を残したり、考えを書き出したりすることで、活動を意味のある経験にしましょう。

私は日本に帰国する前に帰国枠で上智、ICU、早稲田を受験しました。

私はIBのスコアと共にSATのスコアも一緒に提出しました。最初に願書を提出したのは12年生の1学期、上智の国際教養学部に出願した時でした。海外で1次選考のための書類を揃え、志望理由は英語で書かなければなりませんでした。また、先生に推薦状を書いてもらう必要があったので、新学期が始まってからすぐに書類の準備に取り掛かりました。志望理由に関しては、信頼できる先生に添削を何度もお願いしました。TOEFLの点数も早い段階で満足の行く点数まで上げ、余裕をもって書類提出に間に合わせました。同じ形式でICUと早稲田大学の国際教養学部も受験しました。このように、書類選考がある大学を受験する場合は書類不備には充分注意し、志望理由書は自分の思いをアピールできる場なので特に力を入れて準備しましょう。

私は、志望理由が各大学の理念などに合うよう、大学のウェブサイトやパンフレットの内容をすべて暗記する勢いで頭に入れていました。時間はかかりましたが、いざ書くとなった時にはきちんとリサーチしておいて良かったと思いました。面接を受ける際、大学のカリキュラムなどについての知識は必ず役に立ちますし、自分の志望理由もより明確になる場合もあるので、大学を知る努力は惜しまないようにしましょう。

帰国後に帰国枠で慶應大学を受験しました。

私は高校を卒業してから日本に帰国し、慶應大学の帰国枠入試に備えました。小論文や面接に不安を抱いていたので2ヶ月間塾に通い、小論文対策、面接対策、志望理由書の対策などを集中的に指導してもらっていました。面接は集団模擬面接の形で何回か練習することができたので、本番は緊張を少し和らげることができたと思います。また、他の人の面接を見ることで学ぶことも沢山ありました。小論文は繰り返し書き、フィードバックをもらうことで、書き方のノウハウを身につけることができました。面接や小論文は実際に取り組んでみないと分からないことが多いと思うので、練習することは重要です。塾や家庭教師を利用し、面接の対策は充分にしておきましょう。

また、面接では、自分のアピールポイントや志望理由はもちろん、熱意を伝えることが大切だと思います。熱意をしっかりと伝えるためには、できる対策には全て取り組み、自分がその大学に実際に通っている姿をイメージし、イメージトレーニングをすると良いと思います。

所先生に指導をご希望される方はこちらからお問い合わせください。

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