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2016.09.30

海外の大学に進学した帰国子女の大学生活:「私とアメリカを繋いだ、”音楽への想い”」武田さん

日本と海外、どっちの大学に進学すればいいの?

海外子女の皆さん、日本の大学か海外の大学、どちらに進学したいですか?日本で言うところの高校2年生、3年生の皆さんは、そろそろ大学受験や高校卒業後の進路のことを考え始める時期ではないでしょうか。海外に住む日本人学生にとって、大学生活を日本で送るか、海外で送るかは非常に難しい問題ですよね。この記事は、「日本と海外、どっちの大学に進学すればいいの?」「海外の大学生活って、どんな感じなの?」そんな疑問をお持ちの方へ向けた、海外の大学生活を紹介するブログ第一弾です。今回は、帰国子女の先輩である武田さんがどのようにして海外の大学を選んだのか、今はどのような大学生活を送っているのかをご紹介します。大学生活のイメージ形成や進路の決断に、ぜひお役立てください!

ライオン

名前: 武田さん
出身校: Graded School (ブラジル)
在籍大学: ミシガン大学(アメリカ)

武田さん。生まれてから約12年間を日本の私立女子校で過ごす。高校1年生の頃、父親の転勤に伴いブラジルのサンパウロに移住。約3年半ブラジルのアメリカンスクールに通い、IBとSATを取得し卒業。その後アメリカのミシガン大学に入学し、現在はオーケストラと国際関係の勉強に励んでいる。

私は音楽と国際関係の勉強の両立のため、アメリカのミシガン大学に進学しました。

私がアメリカの大学を選んだ理由は主に3つあります。1つ目は、「全く違う分野の2つの教科を勉強したかったから」です。私は5歳の頃からバイオリンを習っていましたが、ブラジルに移り、勉強が忙しくなったために2年間のブランクがありました。しかし、高校で偶然受かったベルギーでのインターナショナルオーケストラでの1週間の経験を通して音楽の楽しさを思い出し、音楽を再開したいと強く思うようになりました。その一方で、国際関係を学びたいという気持ちも依然としてありました。現在私が通っているミシガン大学は、アメリカには多いいわゆる「総合大学」と言われる大学で、巨大なキャンパスの中に、ビジネススクール、ロースクール、ミュージックスクールなど様々な専門的な大学があります。私はこの、「2つまたは3つの学問分野を並行して専攻することができる」という点に惹かれ、ミシガン大学に興味を持ちました。

2つ目の理由は、「当時の自分の英語力が中途半端だったから」です。私はブラジルのアメリカンスクールで3年半を過ごしましたが、ようやく友達ともスムーズにコミュニケーションが取れるようになったのに、ここで日本に帰ってしまったら「私は英語がペラペラ話せます」と自信を持って言えないのではと思いました。せっかくここまで苦労して英語を習得してきているのだから、もうひと頑張りして自信をつけようと考えました。実際、大学に入ってから、私の英語は格段に上達しました。

最後は、「周りにアメリカの大学に進学する人が多かったから」です。私はアメリカンスクールに通っていたので、学年の8割はアメリカの大学に進学しました。アメリカに行くまでは日本に帰りたくて仕方がなかったのですが、やはり周りの人たちがアメリカに行くと聞き、自分も挑戦してみたいと思いました。また、アメリカの大学入試に必要なSATやEssayの準備などが学校のカリキュラムに含まれていたため、強力なサポートをしてもらうことができました。

ミシガン大学には、東京大学や一橋大学からの留学生も在籍しています。

ミシガン大学は他のアメリカの総合大学と同じように人数が多く、そのうち7%が留学生であり、どのようなバックグラウンドを持った人でも必ず適応できる場所です。留学生のうちのほとんどが中国、台湾、韓国からの留学生ですが、日本人も多く在籍しています。交換留学制度を用いて、東京大学、一橋大学、名古屋大学、その他地方国立大学から毎年何名か、またMBA取得のために様々な企業から留学してくる方々もいらっしゃるので、日本人との交流も多くあります。

また、日本の大学との大きな違いの1つが、学生のほとんどが寮やシェアハウスをしていて、大学やその近辺に住んでいることです。アメリカでは大学で親元から離れるのが一般的で、近くに家がある人でも友達とシェアハウスをして過ごしている人が大半です。そのため、英語が上達することはもちろん、生活していく上での基礎力、自己管理力が身につき、それを一緒に乗り越えるかけがえのない友達もできます。

私は大学で、音楽(バイオリンパフォーマンス)と国際関係を専攻していますが、授業はどちらも参加型です。週に1回必ずディスカッションのクラスがあり、「いかに授業に参加したか」という項目が成績を決める大きな基準になっています。そのため、コミュニケーション力、プレゼンテーション能力、グループワーク力が磨かれていきます。また、課題が非常に多いため、図書館には勉強をしている人で溢れています。周りがみな勉強しているため、自然と自身のモチベーションも上がり、勉強しようという気持ちになりやすい環境があります。

今は英語力に自信がなくても、海外の大学に入学することで英語力は上がります。

海外の大学に向いていると思うのは、学生のうちに自分の視野を広げて色々な人と関わってみたいと思っている方です。アメリカの大学には、世界中か様々な経験をしてきた人が集まりますし、教授は皆世界トップクラスの方々ばかりです。そのため、出会いの1つ1つが自分の視野を広げることにつながり、多くの新しい発見があります。また、アメリカ大統領の候補や大企業のCEOが演説に来たり、世界に誇れる図書館や博物館、アメリカンフットボール場、世界のオーケストラやパフォーマンス団体などを鑑賞する機会を得られるなど、日本の大学ではあり得ない経験が沢山できます。今はこれから何をやっていきたいのかがまだ明確ではないれど、自分磨きをして色々なことに挑戦したいという方には海外の大学は最適です。

また、現在は英語に自信がなく、それでも英語がペラペラに話せるようになりたいと思っている方にも適していると言えます。海外滞在歴が短かったり、英語圏以外の国の帰国子女だと英語に自信を持つことが難しく、怖気づいてしまうと思います。しかし、海外の大学に住み込んでしまうことで、家に帰れば日本語だった生活とは異なり、あっという間に英語が上達します。また、大学には英語が苦手な人向けのサポートも万全で、教授もできるだけのサポートをしてくれますし、大学以外の機関もエッセイを添削してくれるだけでなく、会話テーブルをセッティングしてくれたり、英語をネイティブに限りなく近づけることができます。

最後に、とにかく学ぶことが好きな人、勉強と遊びにめりはりをきっちりつけたい人にも海外の大学はおすすめです。先程も書いたように、アメリカの大学生は授業で求められることも多く、クラス参加は必須なので勉強量も必然と多くなります。なぜ大学生なのにこんなに勉強しているのだろうと思ってしまうこともありますが、むしろ学生のうちはそうであるべきだという考え方の方には最適だと思います。また、”Work hard and Play hard” という言葉があるように、勉強が終わった週末はきちんと遊びます。勉強も遊びも本気でやりたい方は、ぜひ勇気を出して海外の大学を選んで欲しいなと思います。

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