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2019.10.19

インタビュー記事|生徒一人一人が夢を実現できる環境!山梨学院高等学校のIBコースの魅力とは?【前編】

山梨学院高等学校は山梨県初のIB一条校で、2019年3月には1期生9名全員が現役大学進学という実績を出している学校です。そんな山梨学院高等学校をEDUBALスタッフが取材してきました!
山梨学院高等学校は進学コース、特進コースなど様々なコースがあり、生徒が自分にあった勉強の仕方でそれぞれの夢を追うことができる多様性に溢れた学校となっており、3年前に新しいコースとしてIBコースが導入されました。
本記事では色々な夢や目標を持つ生徒全員をサポートできる体制を持っている山梨学院高等学校の魅力に迫ります。

前編では学校の先生方へのインタビューの模様をお届けします。後編では生徒さんへのインタビューをしています。
インタビュー記事|生徒一人一人が夢を実現できる環境!山梨学院高等学校のIBコースの魅力とは?【後編】

DSC_0147_00001晴れた日には富士山を眺める、とても景色のいい学校です。

  1. 山梨学院高等学校の魅力、IBコースについて
  2. 山梨学院高等学校がIBDPを導入したきっかけ
  3. 山梨学院高等学校のIBが育てる人材
  4. 山梨学院高等学校でIBを受けるには

インタビューさせていただいた先生方

DSC_0172_00004校長 山内先生

IBを通して従来の中等教育のあり方を変えたい。より多くの生徒にIBを経験して欲しい。―校長 山内先生

「明治時代から変わらない中等教育のあり方をIBを通して変えたいという気持ちがあり導入を決めました。IBを導入することで、従来の黒板を前にして教科書を元に勉強する、というやり方を変えたかったんです。IBを教えている教師もそうでない教師も、日々の指導にIBの学びを取り入れるようにしています。IBの教育メソッドをなるべく多くの生徒に還元してあげたいので、IBコース以外でもIBの学びを感じることができるようにしています」(校長先生)

 

DSC_0152_00002IB主任 堀内先生

生徒たちには新しい学びの喜びを感じて欲しい。―IB主任 堀内先生

「世の中に出てからも学びの機会がたくさんある中で、新しい知識を進んで身につける喜びを感じてたくましく世の中の困難を乗り越えられる生徒を育てたいと考えています。IBは自分で困難を切り開いていくような力が身についていくプログラムなので、自分の弱点や強みを見つめながら学べる2年間になっていると思います」(堀内先生)

 

DSC_0174_00005DPコーディネーター Mint先生

We want to give opportunity to as many students as possible, not just to learn English but to learn IB.―DPコーディネーター Mint先生

“Given that our school is the only school that offers IB in Yamanashi, many students have different levels of English in the beginning. We want to open the door to IB for as many students as possible. During 1年生, we allow all the students who are interested in IB to take the course. We want to give opportunity to as many students as possible, not just to learn English but to learn IB.”(Mint先生)
(山梨学院は現時点でIBを提供する県内唯一の学校ですので、それぞれの生徒の最初の英語レベルはまちまちです。できる限りたくさんの生徒にIBの門戸を開きたいので、1年生の間はIBへの興味があればすべての学生がIBコースの授業を受けることができます。英語を学ぶだけでなく、IBで学ぶ機会を全員に提供したいと思います)

※Mint先生の発言は全て英語でしたが、これ以降の記事中では日本語に翻訳したもののみ掲載しています。

1. 山梨学院高等学校の魅力について

山梨学院高等学校の環境

ー学校として施設で特に力を入れている部分はありますか?

「やはりICTではないでしょうか。校内のどこでもWi-Fiの接続が可能なので、タブレットを使っての授業が可能になっています。グローバルコース、特にIBコースは授業で頻繁にタブレットなどの電子機器を使用します。もう1つは、全教室にプロジェクターがあるところです。普通教室から特別教室まで、全ての教室でインタラクティブプロジェクターが使用されています。プロジェクターを使い始めてから、黒板を使っての授業はかなり減りました」(堀内先生)

ー様々なコースがありますが、各コースには何名ずつ在籍しているのでしょうか?また、IBコースには毎年何名の生徒が進学していますか?

「全体の生徒数が約1000名ほどで、特進に200名前後、グローバルに100名前後在籍しています。進学コースの在籍数は多く、700名近くの生徒が在籍しています。IBコースの生徒数は、1期生は9名、2期生は3名と、年によって大きく異なっています」(堀内先生)

IBコースを受ける生徒たちについて

ーIBコースを受ける方は中学校から山梨学院に通っている方が多いのでしょうか?

「学年によって異なります。1期生は9名中8名が中学、あるいはそれ以前から山梨学院に在籍していた生徒で、2期生は3名中1名、来年度からIBを始める予定の4期生は8名中2名だけが山梨学院中の出身です。外部からIBに興味を持ってこの学校に入学する生徒は増えているように感じます」(堀内先生)

ーIBコースの生徒たちと他のコースの生徒たちとの交流はありますか?

「学園祭や体育祭、サッカーや野球の大会の応援など、学校行事は全コースの生徒が取り組みますので、交流は少なくありません。実際、IBコースの1期生、2期生の中にも、学園祭実行委員長や副委員長を務めた生徒もいました。生徒それぞれ目指している道が違っており、IBコースで世界統一試験に向けて勉強している生徒もいればセンター試験のために勉強している生徒、また甲子園を目指して部活を頑張っている生徒もいます。この多様性こそが本校の魅力だと考えています。色々な生徒がいて色々な形の夢を応援できる学校なんです」(校長先生)

山梨学院のIBコースの特徴

ー山梨学院のIBコースの特徴はなんですか?

「本校のIBコースはデュアルランゲージで行われ、6科目のうちの4科目とコア科目は日本語で開講されます。したがって、生徒は英語と美術の授業を除いて、母語である日本語でIBを学ぶことができます。この点が他の日本のIB校と違うところです。多くの生徒にとって、同時に2言語を学ぶ必要があるというのは困難なことです。たとえば、生徒は英語で美術を学ばなければなりませんが、時にそれが難しく感じる生徒もいます。しかし、生徒たちは母語以外の言語で新しいボキャブラリーとアイデアを得ることができ、私はその点がとても重要であるとともに、デュアルランゲージの大きな特徴だと考えています」(Mint先生)

ー英語と美術は全て英語での授業が行われますが、やはり英語力は求められますか?

「IB課程は2年間しかありませんから、1年生の間はプレIBの英語クラスを設けています。また、本校にはプレIBのCASやTOKなどの他の科目のクラスもあります。これらの授業は、生徒たちが英語の準備をするとともにIBに必要なスキルの準備をするのに役立っています。プレIBクラスではディスカッションのスキルも学びます。生徒たちはDPが始まったあと、美術と英語の授業でどのようにディスカッションするかをそこで学ぶことになります。このように、IBコースの生徒が早めに準備できるようにしてるのも本校の特徴です」(Mint先生)

ーIBコースで入学した生徒は、必ずDP取得を目指さなければならないのでしょうか?

「1年生の前期が終わった時点で、IBコースの生徒はDPに進むかどうかを決めることができます。現時点でプレIBの英語を受けている高校1年生は11名おり、うち8名がIBDPに進むと決めて、残りの3名は考えているところです。私の英語のクラスには、IBDPをとりたい生徒とまだ考え中の生徒が混ざっていることになりますね」(Mint先生)

ーIBの2年間は大変ですが、いままでの生徒さんはどのように乗り越えてきましたか?

「CASの時間は息抜きになるようです。ストレスを解消するためにヨガやピラティスをしていた生徒もいます。一緒に集まって勉強する様子も時々見られました。IBを通じて、生徒たちは協調性のスキルを身につけることができます。また、私たち教師は生徒たちにタイムマネジメントの方法を伝え、過度な負担が一挙にかからないようにしています。今の生徒の中には、すでにいくつかの授業のIA(内部評価)を終えている生徒もいますよ」(Mint先生)

2. 山梨学院高等学校がIBDPを導入したきっかけ

天地人に恵まれてのIB導入

ー山梨学院高等学校でIBを取り入れるきっかけとなったものはなんですか?

「まず天のタイミングとして2013年に英語、フランス語、スペイン語に続いて日本語でIBを受けることができるようになったのが1つです。これを期に大学側でも積極的にIB利用入試を取り入れるようになって、2013年から2016年はIBが日本に拡大していった時代だと感じました。地の利としては、山梨学院自体もグローバル化を進めていこうという動きがあって、英語だけではないグローバル化に特化した教育方法を模索していてIBは早い段階から視野に入れていました。最後に人としては、大迫先生という方がアドバイザリーとして顧問しくださったおかげでIB導入について色々なことを知ることができました。また、初期スタッフに恵まれたことも導入にはとても助かりました。まさに天と地と人が重なってIB導入ができたと思っています」(校長先生)

 

ー山梨学院高等学校ではなぜ日本語DP(デュアルランゲージ)を導入されたんでしょうか?

「本当は英語DPを導入したいという気持ちは強くあります。しかし山梨県の人口は80万人ほどで、人口が少なく子どもの人口も限られているので、その中で英語だけで勉強をしようと考える人は少ないでのないかと考えて日本語DPを導入することにしました。IBはとてもいいプログラムなので、なるべく多くの生徒に受けて欲しいという思いもあり、まずはデュアルランゲージでやる、という決断をしました。IBを直接担当しない多くの教師にもIB研修を受けてもらい、学校全体のアクティブラーニング化も進めています。IBを起爆剤として、明治時代から変わらない中等教育のあり方を変えたいという気持ちもあります。また、英語の壁があるとIBを学べる⽣徒に限りが出てしまうので、デュアルランゲージを導⼊することで多くの⽣徒がIBを経験できるようにしたという意味合いもあります」(校長先生)

3. 山梨学院高等学校のIBコースが育てる人材

DSC_0172_00004Visual Artsの授業の様子

山梨学院高等学校が目指すIBの学習者像とは

ーIBコースを選択する生徒さんはどのような理由でIBコースを選択する方が多いですか?

「進路や大学受験に有利に働くから、というような理由よりはIB自体の学びに興味があるから選択している生徒が多いです。最初にDPコーディネーターを務めていらっしゃった先生がIB教師として非常に経験豊富な方で、入学前から生徒たちにIBの学びの共有を十分に行なっていたこともありIB自体への興味を持っている生徒が1期生には多かったと思います。また体験授業を受けていく中で、IBの学び方が自分に合っていると感じて進学を決断する生徒もいました」(堀内先生)
「大学進学に関して言えば大きく2タイプいて、本当にIBのことを理解していて面白そうだと思って進学を決める生徒と、既存の大学入試形態が苦手だからという理由で進学を決める生徒の2つに最初は分かれていました。IBコース導入当初は20名ほど希望者がいたのですが、高1の1年間を通してIBについて理解したり、自分に合った勉強法を模索していく中で結果的に9名が残りました」(校長先生)

ー先生方はIBを受ける生徒にはどのような人に育って欲しいと考えていますか?

「今までの高校生にとっては『いい大学に進学する』ところまでがゴールだったのですが、IBを受けた生徒たちはそこをゴールにして欲しくないと思っています。その先で自分が何をしていくべきなのか、人生の生きがいを見つけて欲しいです。2年間の短いプログラムですが、その短い期間内で自分を見つけていって欲しいですね。大学はツールでしかなくてそこからどう生きるかは自分次第だと思いますが、IBはその『どう生きるか』の部分を考えさせることに特化したプログラムです。活躍の場がどこであっても色々な考えを持つ子が生まれてくるのはIBの非常にいいところだと思います」(校長先生)

IBの苦労を乗り越えて自分を見つけられる人に

ーIBを受ける前を受けた後で生徒たちはどのように変化していったと感じますか?

「3年間1期生の担任を務めて、生徒たちは自分がやらなければいけないことや自分の活躍の場を明確にできたと思います。将来についてはっきりとしたビジョンを持っていたり、自分をしっかりと持った生徒が増えたように感じました。IBの2年間で『自分はなんでこれを勉強しているんだろう』と何回も考えさせられていて、他のコースの生徒たちと比較しても自分の将来について見つめる機会が多いからだと思っています」(堀内先生)
「やはり生徒たちが本当に変わったなとまず感じました。日本の現在の大学入試制度はペーパーテスト重視の一発勝負、いわゆる『瞬間学力』を測るものが一般的ですが、IBはそれに対して今までやってきたことや過程、これからやっていくことなど総合的な時間軸も大切にするプログラムです。生徒の学力に止まらず意志も測るプログラムなので、瞬間学力型の試験が苦手でゆっくりじっくり考えたい生徒たちが今までとは別の尺度で見てもらえるというのは生徒たちにとってとてもいい経験になったと思います。プレゼンや小論文など、様々な分野においてわずか2年で大きく成長しました。従来の試験形態ではいい大学に進学できなかったかもしれなかった生徒たちがIBを入り口に自分の限界を引きのばせていましたし、生徒の選択肢も大きく増えました」(校長先生)
「私の教え子には、自分自身のことをとても自信を持って語れる生徒がいます。彼女はもともと自信をもっていましたが、IBのおかげでより自信を持てましたし、話す内容に深みがでました。自信を持っていなかった生徒も、段々と自信を持ち始めています。最初から上手くいっている子たちは、ますますスキルを磨いていますし、苦手なスキルがあった生徒も、ゆっくりとそれを克服しています。IB教育のおかげで生徒たちは実践し、反省し、改善する機会を持つことができています。他のコースではリフレクションはIBコースほど頻繁には行われませんし、IBコースほど一つのことを深く学ぶことはありません」(Mint先生)

4. 山梨学院高等学校でIBを受けるには

ーこれから山梨学院高等学校でIBを受けたいという生徒も体験授業を受けることはできますか?

「山梨学院高等学校では高校1年生の段階でIBコースに進学する生徒は他のコースの生徒とは別の授業を受けることになるので、IBに興味のある方は中学3年生時に体験授業を受けて、気に入ればIBコースで入試を受けることをオススメします。特に内部外部は関係なく年に3回ほどIBの体験授業を受けられる機会を設けています」(堀内先生)

 

ー山梨学院高等学校のIBコースの試験問題はどのような問題が出題されるのでしょうか?

「IBコースの試験問題は特進コースの試験問題と全く同じものを出題するので、過去問などから試験対策を取ることも可能です。高校から入学する生徒に関しては従来の高校受験の対策でもIBコースに進学することができます」(堀内先生)

 

ー県外からでも受験・通学は可能ですか?

「はい。可能です。甲府駅の近くに学校指定の寮を用意していますので、県外の方や帰国子女の方の受験も大歓迎です」(校長先生)

2020年度入試情報
・試験日:2020年1月11日(土)
・試験科目:国語・数学・英語・面接(特進コース〔プレミアム系・IB(国際バカロレア)系・国公立系〕
詳しい情報は公式HPをご確認ください

EDUBALスタッフが感じた、山梨学院高校IBコースの魅力

今回は山梨県初のIB認定校、山梨学院高等学校のIBコースについてのインタビューをしました!いかがでしたでしょうか?
まだ1期生が卒業しただけにも関わらず、フリンダース大・カリフォルニア州立大・国際教養大・上智大など、国内大のトップ大学への進学を決めており、先生方の手厚いサポートがあるんだろうなと感じられました!
学校指定の寮があるので、県外の方も通学が可能ですし、IBコースの学費が他のコースの学費と同じに設定されており、都内のIB校に比べてお手頃な学費でIBを履修可能な点も魅力です。

【参考】山梨学院高校の学費(公式サイトより)
入学時納入金(2019年度実績)310,000円
(内訳:入学金 100,000円、施設設備費 210,000円)
学費(2019年度実績)月額43,200円
(内訳:授業料 27,000円、教育充実費 14,000円、体育後援会費600円、PTA会費1,000円、生徒会費600円)

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