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2000年に開学した立命館アジア太平洋大学(※以下、APU)は大分県別府市にあります。これまでに世界168カ国・地域から国際学生が集まっており、国際学生の割合が約50%、教員も2人に1人が外国籍で、キャンパスの公用語は英語と日本語です。授業の約9割は英語と日本語の両言語で開講しており専門分野を英語で学ぶこともできます。
2023年4月には日本で唯一の、サステイナビリティ学と観光学が学べる学部「サステイナビリティ観光学部」を開設。
東京タワーと同等の標高に広がる広大なキャンパスは天空のキャンパスと呼ばれ、ダイバーシティと牧歌的な風景が調和したキャンパスにはさまざまな言語が飛び交い、まるで日本を離れたような世界が広がっています。
別府湾と別府市街を一望できるパノラマビュー。さすが天空のキャンパス。
インタビュー記事|帰国子女・IB生にとって、立命館アジア太平洋大学(APU)の魅力とは?在校生&教員の方に聞きました!
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【徳久 百合華さん】
APU アジア太平洋学部 3回生(4月入学)
幼少期〜高校までの間をインドネシア、日本、インド、シンガポールで過ごし、2023年3月にAPU入学。
【森 麗凪さん】
APU アジア太平洋学部 3回生(9月入学)
京都の私立中高一貫女子校を卒業後、ハワイの4年制大学に進学。その後、意思転換の後APUに入学。
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森さん:
私は海外や国際的なことを学び、将来は海外で活躍する日本人になりたいと思っていたので、京都の中高一貫校を卒業後、私以外の生徒全員が付属の大学に進学するなか、ハワイの大学に進学しました。
しかし、いざ現地入りすると、コロナの影響でオンライン授業が多く、想像していた留学生活とはかけ離れたものでした。このままでは充実した大学生活を送れないと思い始めるとともに、海外に出たことで日本の良さを改めて気づくことも多々あり、日本の良さを海外の人にもっと知ってもらいたいという思いから、日本に帰ることを決断しました。
海外の人に日本の良さを伝えるのであれば、海外で勉強するよりも、日本に戻って海外の人に発信した方がいいと思うようになり、そのような状況で大学選びをしている時にAPUを見つけて進学を決めました。APUには、日本を選んで来ている留学生が多いので、その学生に日本の素晴らしさを伝えられたらいいなと思っています。
それまでの私の一番の目標は、ネイティブ並みに英語を話せることで、そのために中学高校もずっと英語を勉強してきました。しかし、留学生活を通して、英語はコミュニケーションツールの1つにしか過ぎないと気付きました。
今思えば、ハワイの大学よりもAPUに私が求めていた環境があったと思います。海外の大学は実力主義というか、主体性を大切にします。人と人との関わりをそこまでお膳立てしないし、グループワークなどの協力する授業もあまりありませんでした。APUではグループワークなどの際に学校側が意識して、1つの国籍の学生が固まらないようにチームを組んでくれます。海外の大学は主体性は培われると思いますが、いろんな国の学生とコミュニケーションを取り深く関われるという点で、私はAPUの方が優れていると思います。
徳久さん:
私は常に「人の支援をしたい」という思いが強く、心理学と国際支援を学びたいと思っていました。その2つを軸にして大学を選んでいたらAPUに出会い、APUだったら心理学と国際支援のどちらもあり、国際支援に直結する何かを学べると思いました。
さらに、これまで培った英語力とインドネシア語を、生活の一部で使えるという点もあります。ちなみにAPUではインドネシア語で話しかけられます。
また、シンガポールで生活している頃から都会の暮らしに窮屈さを感じ、東京で予備校生活を半年しているうちに、東京の生活はもう限界かもしれないと思うようになりました。APUの自然豊かで穏やかな環境を知り、いろんなことに集中できそうだと思い始めると、他の大学が目に入らなくなり、実家から通える他の大学からも合格を頂いていましたが、最終的にはAPUに進学することを決めました。
左:緑に囲まれたサッカーフィールド。右:真っ直ぐに伸びるAPUメインストリート。
徳久さん:
併願校は法政大学の文学部心理学科、学習院大学の文学部心理学科、明治学院の心理学部、南山大学の外国語学部アジア学科で2年生からインドネシア語を専攻するつもりでした。
徳久さん:
私はAPUの方が居心地がいいです。海外の日本人学校に通っている時は日本のコミュニティにしか関わりがなく、学校の外に出ない限り海外に居るという感覚はありませんでした。その点では、APUの方が海外の人と隣り合わせで、海外の文化や背景を知ることが出来ます。
APUの留学生の皆さんは日本に対して親近感を持ってくれていますが、シンガポールのインターナショナルスクールではそうではありませんでした。日本人が仲良くなるのはアジア系の生徒ばかりで、その他の国籍の生徒はあまり関わることがありませんでした。
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森さん:
私は観光学を専攻していて、主に観光に関することを学んでいます。
幼い頃から海外旅行に行く機会が多く、漠然とですが、なんとなく観光について勉強したい思いがあり、ハワイの大学に進学した時も観光学部に入学していたので、引き続き観光を勉強したいと思い今に至ります。特に研究などはしていませんが、自分の興味がある授業を取って勉強しています。
徳久さん:
私は国際関係を専攻しています。今日は国際機構の授業でテストを受けました。これまでに興味を持った授業は「戦略分析と意思決定」です。この授業はアジア太平洋学部と国際経営学部の合同で行い、経営や戦略的な事柄を、グループに分かれて、国や政府になりきって交渉します。例えば、タリバン政権のトピックの回は、アフガン政権になってアメリカと交渉する設定で、さまざまな事例を元に戦略を考えます。他大学だと学部同士や他の専攻と交わることがないけれど、APUだと交流があり、他の学部の友達もできました。
キャンパス周囲の里山とアカデミック広場をつなぐ木造コモンズ空間。
森さん:
APUはテストや出席の評価よりもプレゼンテーション(以下、プレゼン)で評価される授業が多いです。私はグループワークでプレゼンするのが大好きです。
私は基本プレゼンのある授業を取っているのですが、プレゼンの後の質疑応答でAPU生は活発に手を挙げて発言します。他大学の友達にこの話をするとびっくりされます。手を挙げて質問して、間違っていたり、目立ったりしたくないので、気になった事は授業が終わった後に聞きに行くそうです。
APUには質問する側もされる側も、怖がらずに恥ずかしがらずに躊躇なく発言できる雰囲気作りが出来ていると思います。私もプレゼンする側となった時は、もっと聞いて欲しいし、質問して欲しい、と思うようになりました。
また、多国籍の学生からの質問は、「ちょっと日本人的思考だったかな」と自分の捉え方を考え直せたりと、いろんな視点からのフィードバックは有難いです。そういった点もAPUらしいと思えます。
徳久さん:
私は3:2の割合で、日本語の授業の割合が多いです。
森さん:
どちらかというと英語の授業が多いですが、基本的には言語はあまり考えずに内容で選んでいます。
左:多様な議論が可能な馬蹄形教室。右:オールジェンダートイレ。
徳久さん:
私は日本の一問一答形式がとても苦手です。問題用紙と解答用紙が分かれていて、先生も答えしか見ない。当たり前かもしれませんが、間違っていたらバツで過程は見てもらえません。海外ではボールペンでテストを受けるので、消してしまったり書き間違えた場合でも、回答に至るまでの過程が残り、そこに部分点をくれるので、過程に取り組んだ事実を認めてくれる先生方の姿勢が有難いと思っています。
他にも、高校の時から論文をたくさん書いてきたので、今は書くことが全然苦になりません。英語でアイデアが出てこなかったら、日本語で書いてみるなど、論理的に考える癖づけを海外の教育で学びました。
森さん:
私は日本の私立校でずっと勉強してきましたが、徳久さんと同じく、解答だけしか見てもらえないことが本当に嫌でした。高校の時の英語の先生に教科書丸暗記のテストを出す先生がいたのですが、その先生に「丸暗記のテストをしても意味ないですよ。」と意見したことがあります。そのくらい自分には日本の勉強の仕方が合っていないと感じていたので、どんな意見でも受け入れてくれるAPUの教授や生徒の姿勢が、やっと自分に合う環境に辿り着けたなと思います。
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徳久さん:
2回生の最初の頃に、恋愛の話をした時、第一声が「え、何人?」と聞かれたのがAPUっぽいなと思いました 笑。
グリーンコモンズの95%は大分県産の木材を使用。
森さん:
私はAPUに来ている交換留学生の生活をサポートをする学生団体APU BUDDYに所属しています。自分がハワイ留学をしていた頃に辛い思いをしていたので、APU BUDDYで留学生のサポートに関われたらいいなと思い活動しています。
サークルも部活もAPUらしさがあると思っていて、一般的に他大学だと一人1サークルで、掛け持ちする人をあまり見ませんが、APUの学生はマルチタスクでバイタリティが強く、日本語と英語での活動になるので、勉強以外でも国際的な気付きや学びがたくさんあります。
徳久さん:
1つ目は、APUgramでアドミッションオフィスの受験生向けインスタグラムのリール動画を作ってAPUの魅力を発信しています。
2つ目は、KMUSEというK-POPのカバーダンスサークルで、日英の両言語でダンスを教えています。3つ目はWOSOという私が立ち上げた映像制作団体で助監督をしています。大好きな別府を舞台に去年の夏に1時間くらいの映画を作りました。別府で昔から言い伝えられている「瓜生島伝承」を元に台本を作り映像化して、別府駅近くのブルーバードシアターという老舗の映画館を貸し切ってプレミア上映会を開催しました。この夏も1本撮るつもりです。
森さん:
基本的に1年目はみんな寮に入り、2年目から寮を出て、別府市内にアパートなどを借りて暮らします。
寮は女子だけのフロアや、女子男子ミックスのフロアなど、いろいろな形態があって棟も幾つか分かれています。部屋は個室タイプと2人シェアタイプとあり、シェアタイプは基本的に日本人と国際生のシェアになります。
他にも、女子だけの階のある棟もあれば右側は男子、左側は女子という階があったります。
2023年に新設された寮「AP HOUSE5」の様子。
森さん:
私は9月入学だったので、4月入寮の輪の中に入れなくて半年で寮を退寮しました。9月入学者向けのAPハウスの入寮式やイベントもあり、お互いを知る機会がありましたが友達がなかなかできませんでした。APUに入りたての時は自分に自信が持てず、今ほど周りの誰かに話しかける勇気もありませんでした。誰かに話しかけられるのを待つためにキッチンで料理したりもしましたが、やはり4月に出来たコミュニティに入れず、半年くらいで退寮して一人暮らしを選びました。
なので、できることならもう1度やり直したいです。私の今の状態でまた9月入学で寮に入って、あちこちに声をかけ回って友達を作って満喫したいです。
徳久さん:
寮生活はこの上なく楽しかったです。1回生はバイトをする学生がほとんどいないので、授業がない時間はひたすら寮の友達と過ごすので家族のようになります。退寮した今でも時々会ったりご飯を食べたりする仲が続いています。
森さん:
私は滋賀県出身ですが、生活面ではあまり変わらないと感じていて、別府湾をみても琵琶湖みたいだなと思っています 笑。
地元の滋賀と違うと思うところは、街中や駅で全く知らないご老人が声をかけてくれたり、街の人達が親戚だと思えるくらいに温かく、街の人達同士が仲が良さそうだなと感じます。
最近は実家から別府に移動する時に、別府に行くのではなく別府に帰ると言うようになりました。
今では夏休みの2ヶ月間が長く感じて、1ヶ月が過ぎる頃には別府が恋しくなるくらいです。
不便な点はもちろんありますけれど、逆にその不便さが良いと思えるようになりました。APUに集まってきている学生はその不便さを考慮した上で進学してきているはずなので、価値観が合う人達がこの山の上に集まっていると思うと、みんな友達だなと思えます。
徳久さん:
まずは何と言っても空気が美味しいです。私は今温泉街のど真ん中に住んでいるのですが、無料の足湯や足蒸しで、隣の人に突然話しかけることが普通にできる環境です。
私は名古屋出身なのですが、コンサートやポップアップストアなど、別府では手に入らないものが、なんでも手に入る名古屋の実家に帰ることが楽しみになりました。
実家で楽しんだ後は、その話を今度は別府の友達に話す楽しみも出来ました。別府での生活で別府の良さが分かり、実家の良さも分かるようになりました。
左:キャンパス内の野菜移動販売の様子 。右:学生はバイク通学が許可されています。
森さん:
私は就活を始めたばかりです。APUでの環境を壊したくないので、国際的な環境で働ける企業や、グローバル展開している会社、リモートでもできる仕事を視野に入れて就活しています。
入社時期について、9月入社でなく、半年伸ばして4月入社にしようとも考えましたが、友達に「9月入社をする人は恐らく同じ価値観を持っている人だから気が合うかもしれないね。」と言われて、9月入社で進めています。基本的に4月限定で会社は採用しているので難しいかもしれませんが、APUのキャリアオフィスの方もアドバイスをくださいますし、同じ9月入学の日本人生徒同士で情報を共有して就活しています。
徳久さん:
私は将来、海外にコネクションのある、エンタメ・映像関連の業界で広報として頑張りたいと思っています。6月に開催される東京サマーキャリアフォーラムにも参加しようと思っています。APUの広報ブランディングチームの方々と仲良くさせて頂いたのがきっかけで、APUが大好きで、APUの広報をしていたら広報も大好きになってしまっていました。今ではサークルの広報もしているので、『APUのPRの人!』と認識して頂いていると思います。
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インタビューにご協力頂いたお二人(左:森さん、右:徳久さん)
森さん:
主体的に自分から学びたいと思う人にAPUはお勧めです。国際的環境は整っていますが、入学しただけでは学びは生まれません。自分から行動できる人、自分から何かを始めてみたいと思う人に向いている大学です。APUはなんでも叶えられる場所です。強い意志さえあれば同じ思いを持つ人を探せて、それが日本人だけでなく、さまざまな国の人達から探せるので、叶えたい夢がある人、実現させたいことがある人は、環境が揃っているAPUで大学生のうちに実現させてください。
徳久さん:
受験生の中には、生活面や勉強に疲れて食事を取れなくなる人もいると思いますが、絶対にご飯は食べてください!ご飯をしっかり食べて卒業まで駆け抜けて欲しいです。また、知名度や偏差値で大学を選ぶのでなく、まずは自分がやりたいことは何かを考え、やりたいことが見つかったら、どの大学に自分の望みを叶えてくれる環境や教授がいるのか隅々まで調べて欲しいと思います。そしてその先に、APUに辿り着いてくれると嬉しいです。
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2時間ほどの滞在中、キャンパスには色んな言語が飛び交い、自分が日本(別府)にいる事を忘れてしまうくらい、多種多様な空間がAPUには広がっていました。
今回お話して頂いた誰もが、APUにいると国籍や人種、何人?というカテゴライズがなくなると言われていたように、確かにここで学ぶと国際人になれると感じました。
その一方、学生さんや教職員の方の話の節々に別府愛を感じ、地域の方との繋がりを暖かく感じました。自然豊かな別府の土地と地域の人に支えられ、世界の出来事を自分事として考える。APUの皆さんから未来を変える力を感じました。
今回のインタビュー記事をきっかけに、APUついてもっと知りたい!という方は、立命館アジア太平洋大学(APU)の公式サイトを是非ご覧ください。
シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
優しく教えていただいいる上、レッスンの内容が深みがあり、授業がとても楽しいです。先生に出会って志望大学へのモチベーションがますます高まりました。楽しいのはもちろんのこと、いつも程よい緊張感がある先生の授業が大好きです。
楽しい授業をしていただいています。
注意点を示す時に的確かつ簡潔に説明していただけてとてもありがたいです。質問にはすべて丁寧にいただき、帰国子女としての受験の実体験からも多くアドバイスしていただけます。自分の日本語力が周りより低い中、受験合格までの文法や言い回しを沢山指導していただきました。量をたくさんこなすよりも一つ一つのトピックを分析しながら話し合う先生の教え方が自分にすごく合っていると思っています。去年書いた小論文からは大きく成長していると感じ、面接でもだいぶ自信がついてきました
とても上手に授業を進めてくださいました。回答をしたときに仮に間違った回答や趣旨から外れた回答をしてしまっても、決して否定せずに肯定的なアドバイスをくださり、時にはその解答を活かしたアドバイスなどをしていただけたことによって、「回答をすること」自体も楽しくなったようです。子供の考えを丁寧に聞いてくださるため、モチベーションが自然と上がっていきます。授業の内外関わらずコミュニケーションをとりやすく、モチベーションを維持することができました。
しっかり対話しながら授業を進めてくれます。 勉強に対するモチベーションが上がっていて、感謝しています。