お電話でのお問い合わせ

EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。

03-6756-8620

電話受付 平日10:00~19:00 (日本時間)

閉じる

EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。

03-6756-8620
電話受付 平日10:00~19:00 (日本時間)

帰国子女枠大学受験(帰国生大学入試)

【徹底解説】関西学院大学の「グローバル入試」と「SIS英語学位入試」〜小論文と面接対策〜

美しいキャンパスと国際性で人気の関西学院大学(Kwansei Gakuin University)。帰国生が関学を目指す場合、実は2つの全く異なる入り口があることをご存知ですか?

多くの受験生が知っているのは「グローバル入学試験(旧:帰国生入試)」ですが、実はもう一つ、日本語の試験が一切ない「International Admission(英語学位プログラム)」という選択肢が存在します。

「日本語の小論文対策が間に合わない…」
「現地校の成績(GPA)やSATには自信があるけれど、漢字が苦手…」

そんな悩みを抱える帰国受験生に向けて、この記事では2026年度の最新入試要項に基づき、「グローバル入学試験(専願)」「International Admission(英語学位)」の違い、そしてそれぞれの合格戦略をEDUBALが徹底解説します。

 

 

 

関西学院大学が帰国子女に人気の理由とは?

「関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)」の一角として、圧倒的なブランド力と人気を誇る関西学院大学(通称:関学)。なぜ、多くの帰国子女が関学を選ぶのでしょうか?

国際性の高さと「Mastery for Service」の精神

関学は、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)に採択されており、日本国内でも屈指の「国際性」を持つ大学です。

西宮上ケ原キャンパスの魅力

スパニッシュ・ミッション・スタイルで統一された美しい校舎と、広々とした芝生。まるで海外の大学のような開放的な雰囲気は、帰国生にとって非常に馴染みやすい環境です。

「Mastery for Service(奉仕のための練達)」

スクールモットーであるこの精神のもと、多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れる土壌があります。キャンパス内では日常的に留学生との交流が行われており、帰国生が「特別扱い」されすぎず、自然体で過ごせる点が大きな魅力です。

【帰国子女の選択肢①】日本語で学ぶ「グローバル入学試験」

まず、最も一般的なルートである「グローバル入学試験」について解説します。これは、以前の「帰国生徒入学試験」などが統合された大きな枠組みです。

入試は3つのカテゴリー(I・II・III)に分かれる!

2026年度入試要項によると、以下の3つの区分があります。試験日が同日(例年9月下旬)のため、併願はできません。自分の条件に合うものを慎重に選ぶ必要があります。

カテゴリー 名称 対象となる主な受験生
I 国際的な活躍を志す者 留学経験や活動実績がある生徒
※英語資格(CEFR B1以上)必須
II IB入学試験 IB(国際バカロレア) フルディプロマ取得者
III 帰国生徒入学試験 海外高校に2年以上在籍し、卒業する生徒

※多くの帰国生(海外高校卒業者)は、「III:帰国生徒入学試験」での受験が一般的です。

【要注意】学部によって選考方法が全く違う!

グローバル入学試験で最も注意すべきなのは、「文系」「理系」「国際学部」で試験内容が大きく異なる点です。
特に理系学部志望者にとっては、「小論文がない」という点が大きなメリットになります。

学部区分 第一次審査 第二次審査 特徴・対策ポイント
文系学部
(法・商・文など)
書類審査 +
小論文(日本語)
面接 90分間の日本語小論文が必須。
論理的思考力が問われる。
理系学部
(理・工・建築など)
書類審査のみ
(※筆記試験なし)
面接
(口頭試問含む)
当日の筆記試験がない分、
高校の成績や履修科目が最重要。
国際学部
(SIS)
書類審査 +
小論文(日本語)
グループ
ディスカッション
個人面接ではなく、
集団討論で協調性等が評価される。

【重要】グローバル入試は「専願」のみ!

ここが最大のご注意点です。関学のグローバル入学試験は、出願資格に「合格した場合は本学に入学すること」と明記されています。つまり、「滑り止め」としての受験はできません。「関学が第一志望である」という強い意志が求められるため、倍率は極端に高くはありませんが、その分、志望理由書や面接での「熱意」が厳しく審査されます。

【帰国子女の選択肢②】英語で学ぶ「International Admission」

「日本語の小論文がどうしても書けない…」
「せっかくの英語力を維持したい」

そんな方にとって、「International Admission(国際学部 入学試験)」は、まさに起死回生のルートです。
これは国際学部(SIS)独自の入試で、授業も学位取得もすべて英語で行われます。

日本語試験ゼロ!書類と面接のみで勝負

この入試の最大の特徴は、日本語の筆記試験(小論文)がないことです。

選考方法 書類審査(SAT/TOEFL/成績表など)
※必要に応じてオンライン面接が実施される場合があります。
入学時期 4月入学のみ
出願時期 First Examination
(8月下旬出願 → 10月合格発表)

Second Examination
(11月上旬出願 → 12月合格発表)

日本人でも出願できる?「教育歴」の条件に注意

「留学生(外国人)向けの試験じゃないの?」と思われるかもしれませんが、日本国籍を持っていても、以下の条件を満たせば出願可能です(2026年度要項より)。

【出願資格の目安】
海外の学校を卒業見込み(12年の課程修了)であることに加え、以下のどちらかに該当すること。
1. 日本の学校(小・中・高)の在籍期間が、通算4年以内
2. 日本の学校(中学・高校)の在籍期間が、通算2年以内

つまり、「人生の大半を海外で過ごした」「中学からずっと海外」というような、日本語よりも英語の方が得意なタイプの帰国生のための入試です。

必要な英語スコアの目安

出願には以下のいずれかのスコアが必須です。

TOEFL iBT: 71点以上
IELTS: 6.0以上
英検: 準1級以上
TOEIC L&R: 730点以上

※ただし、これはあくまで「足切りライン」です。授業についていくためには、TOEFL iBT 90点程度の実力があることが望ましいでしょう。

【比較】どっちを受けるべき?

ここまで紹介した2つの入試。迷っている方のために、選び方の指針をまとめました。

特徴 グローバル入学試験 (Category III) International Admission
学部 全学部 国際学部(SIS)のみ
使用言語 日本語メイン 英語のみ
試験内容 日本語小論文 + 面接
(※理系は書類+面接)
書類審査 (+面接)
出願条件 海外高校2年以上在籍 日本の学校在籍が4年以内 etc.
併願制限 専願 (合格=入学) 専願の記載なし (※要確認)
こんな人に ・日本の大学生活を楽しみたい
・日本語力も伸ばしたい
・商学部や法学部に行きたい
日本語の読み書きが苦手
・英語で専門分野を学びたい
・SATやGPAに自信がある

【戦略のアドバイス】
もしあなたが「日本の学校在籍期間が短い(4年以内)」という条件を満たしていて、かつ「日本語小論文が絶望的」なら、International Admissionを第一候補に考えるべきです。
逆に、「日本語はある程度できる」「英語以外の学部(商学部など)に行きたい」場合は、グローバル入学試験に向けて小論文対策を進めましょう。

合格への具体策!小論文と面接はどう対策する?

グローバル入試の「小論文」攻略法

関学のグローバル入学試験(特に文系学部)の合否を分けるのは、90分間の「小論文」です。ここでは、過去の出題傾向や大学の理念(Mastery for Service)に基づいた、EDUBAL独自の攻略法を伝授します。

グローバル入試の「小論文」攻略法

関学の小論文で求められるのは、単なる文章力ではありません。「他者への貢献(Mastery for Service)」の精神に基づき、社会課題を論理的に分析する力です。

1. 評価される「思考の軸」を持つ

全ての学部に共通して、自己中心的な利益追求ではなく、「公共性・倫理性」を重視した論調が高く評価されます。「自分さえ良ければいい」という効率至上主義や、特定の集団を排除するような排外的な主張は避けましょう。

2. 合格する文章構成「譲歩・逆接・展開」

独りよがりな主張にならないよう、以下の黄金パターンを意識してください。

  • 譲歩(Concession):「確かに、〜という意見にも一理ある」と反対意見に理解を示す。
  • 逆接(Rebuttal):「しかし、〜という視点が欠けている」と自説の優位性を提示する。
  • 展開(Argumentation):具体的な事例(海外経験など)を挙げて論証する。

3. 学部別!出題テーマの傾向と対策

学部 頻出テーマ・傾向 対策のポイント
国際学部 文化摩擦、多文化共生 「日本視点」だけでなく、相手国の視点も交えた複眼的な思考が必須。英語の課題文が出ることもあるため、英字新聞の要約練習が有効。
社会学部 メディア、格差、ジェンダー 「常識」を疑う力が問われます。SNSや家族のあり方など身近なテーマを、社会構造の問題として捉え直す訓練を。
法学部 権利の衝突、正義論 「Aの権利 vs Bの権利」というジレンマに対し、感情論ではなく「公平な解決策」を提示するリーガル・マインドが求められます。
総合政策 人口減少、環境問題 グラフや統計データの読み取りが頻出。理想論だけでなく、「実現可能性(コストや財源)」を意識した政策提言が必要です。

グローバル入試の「国際学部 グループディスカッション」の攻略法

国際学部のグローバル入試では、個人面接ではなく「グループディスカッション」が課されます。
例年、募集要項に3つのテーマが事前に提示され、当日はその中から1つが出題されます。そのため、事前の対策が合否に直結します。

テーマの「3つの型」を理解して対策しよう

ディスカッションのテーマは、大きく分けて以下の3つのパターンに分類できます。型ごとの「勝ちパターン」を押さえておきましょう。

特徴 議論のゴール
A. プロジェクト型 「〜を成功させるには」
目的や動機を問う
具体的な実行プランや、成功の定義を明確にする。
B. 現状分析型 「〜はどう変わったか」
変化や影響を問う
プラス面・マイナス面を整理し、本質的な変化を見抜く。
C. 定義型 「〜とは何か」
言葉の定義や前提を問う
抽象的な概念を具体化し、全員が納得する定義を作る。

2026年度の出題テーマと分類

2026年度の要項に記載されたテーマは以下の3つです。それぞれの型に合わせて練習しましょう。

  1. “世界市民”とはどの様な人材か、そうなるためには何が必要か
    【C:定義型】
  2. コロナ禍により世界はどう変わったか
    【B:現状分析型】
  3. 異文化コミュニケーションにおいて言語以外に重要なことは何か
    【B:現状分析型】

【実践】「定義型」テーマの議論の進め方

例えば、テーマ1「“世界市民”とは〜」のような【C:定義型】の場合、以下のステップで進めるとスムーズに深い議論ができます。

ステップ1:要素の出し合い
まず、「世界市民」と聞いてイメージする特徴(例:語学力、寛容さ、環境意識など)を参加者全員で挙げ合います。
ステップ2:定義の決定(絞り込み)
出された要素の中から、「関学の理念に合うもの」や「現代社会で最も重要なもの」を選び抜き、「これが私たちの考える世界市民だ」という定義を固めます。
ステップ3:方法論の議論
定義した人物像になるために、「具体的に何をすべきか(How)」を話し合います。

International Admissionの「書類」対策

こちらは筆記試験がない分、Essay(志望理由書)Reference Letter(推薦状)、そしてSAT/TOEFLスコアが全てです。特にEssayでは、「なぜ日本のKGU(関学)なのか?」「KGUで何を学び、世界にどう貢献したいか?」を、英語で論理的かつ情熱的にアピールする必要があります。

海外からの受験準備、こんな「悩み」を抱えていませんか?

「自分が出願できる区分がわからない…」

「日本の小学校に〇年いたけど、International Admissionに出せる?」
「グローバル入試のカテゴリーIとIII、どっちが有利?」

関学の入試は条件が複雑で、募集要項を読み込むだけでも一苦労です。しかも、出願区分を間違えると、その時点で合格の可能性はゼロになってしまいます。

EDUBALなら、関学合格者の先輩がマンツーマン指導!

そんな時は、帰国子女向けオンライン家庭教師のEDUBALにご相談ください。EDUBALには、関西学院大学(国際学部含む)に在籍する現役の帰国生チューターが在籍しています。

複雑な要項の確認: あなたの経歴を聞きながら、最適な出願ルートを一緒に考えます。
日本語小論文対策: 現地校生が苦手な「論理構成」や「漢字」を徹底指導。
理系・国際学部の面接対策: 口頭試問やグループディスカッションの練習も可能。
英語Essay添削: International Admission向けの英文志望理由書も、経験者が添削。

関西学院大学は、日本語重視の「グローバル入学試験」と、英語重視の「International Admission」という2つの強力な選択肢を持つ、帰国生にとって非常に魅力的な大学です。

「自分がどちらの入試に向いているか知りたい」
「専願合格に向けて、今からできる対策を始めたい」

少しでも不安がある方は、まずはEDUBALの無料体験授業へ。あなたの海外経験を「合格」という形にするために、先輩たちが全力でサポートします。

EDUBALとは、帰国子女の方に向けてオンラインで学習サポートを行うサービスです。

1.教師は全員【帰国子女】×【難関大生】

自身が帰国子女だからこそ、同じ境遇の生徒様の気持ちを理解して指導することができます。また、歳の近い難関大生が指導を行うので、憧れのお兄さん、お姉さんのような存在として、生徒様に寄り添った指導を行うことができます。

2.全世界どこからでも指導を受けることが可能

オンラインで指導を行うため、世界中どこでも、自宅から指導を受けることができます。

3.帰国子女枠受験対策から学習サポート、統一試験まで幅広く対応

殆どの教師が帰国受験を経験しているので、自身の経験に基づいた指導を行うことが可能です。統一試験(IB、SATなど)では満点をとった教師も在籍しており、多くの指導を行っています。

EDUBALだからできること

EDUBALとは、帰国子女の方に向けてオンラインで学習サポートを行うサービスです。

1. 教師は全員【帰国子女】

EDUBALの教師は全員帰国子女で、2000名以上が在籍しております。
自身が帰国子女だからこそ、同じ境遇の生徒様の気持ちを理解して指導することができます。

2. 全世界どこからでも指導を受けることが可能

オンラインで指導を行うため、世界中どこでも、自宅から指導を受けることができます。

3. 科目別の対策や学校別対策、また直前期の短期間対策など幅広く対応

EDUBALの家庭教師のうち700名以上が帰国中学受験を経験しております。そのため、自身の経験に基づいた指導を行うことが可能です。また、英語のみ対策したい、直前期に面接対策だけお願いしたい、学校別の入試対策などなど幅広い指導を行なっております。まずはご相談ください!

※教師数は2018年6月現在のものです

教師紹介