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帰国子女枠大学受験(帰国生大学入試)

美しいキャンパスと国際性で人気の関西学院大学(Kwansei Gakuin University)。帰国生が関学を目指す場合、実は2つの全く異なる入り口があることをご存知ですか?
多くの受験生が知っているのは「グローバル入学試験(旧:帰国生入試)」ですが、実はもう一つ、日本語の試験が一切ない「International Admission(英語学位プログラム)」という選択肢が存在します。
「日本語の小論文対策が間に合わない…」
「現地校の成績(GPA)やSATには自信があるけれど、漢字が苦手…」
そんな悩みを抱える帰国受験生に向けて、この記事では2026年度の最新入試要項に基づき、「グローバル入学試験(専願)」と「International Admission(英語学位)」の違い、そしてそれぞれの合格戦略をEDUBALが徹底解説します。
「関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)」の一角として、圧倒的なブランド力と人気を誇る関西学院大学(通称:関学)。なぜ、多くの帰国子女が関学を選ぶのでしょうか?
関学は、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)に採択されており、日本国内でも屈指の「国際性」を持つ大学です。
スパニッシュ・ミッション・スタイルで統一された美しい校舎と、広々とした芝生。まるで海外の大学のような開放的な雰囲気は、帰国生にとって非常に馴染みやすい環境です。
スクールモットーであるこの精神のもと、多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れる土壌があります。キャンパス内では日常的に留学生との交流が行われており、帰国生が「特別扱い」されすぎず、自然体で過ごせる点が大きな魅力です。
まず、最も一般的なルートである「グローバル入学試験」について解説します。これは、以前の「帰国生徒入学試験」などが統合された大きな枠組みです。
2026年度入試要項によると、以下の3つの区分があります。試験日が同日(例年9月下旬)のため、併願はできません。自分の条件に合うものを慎重に選ぶ必要があります。
| カテゴリー | 名称 | 対象となる主な受験生 |
|---|---|---|
| I | 国際的な活躍を志す者 | 留学経験や活動実績がある生徒 ※英語資格(CEFR B1以上)必須 |
| II | IB入学試験 | IB(国際バカロレア) フルディプロマ取得者 |
| III | 帰国生徒入学試験 | 海外高校に2年以上在籍し、卒業する生徒 |
※多くの帰国生(海外高校卒業者)は、「III:帰国生徒入学試験」での受験が一般的です。
グローバル入学試験で最も注意すべきなのは、「文系」「理系」「国際学部」で試験内容が大きく異なる点です。
特に理系学部志望者にとっては、「小論文がない」という点が大きなメリットになります。
| 学部区分 | 第一次審査 | 第二次審査 | 特徴・対策ポイント |
|---|---|---|---|
| 文系学部 (法・商・文など) |
書類審査 + 小論文(日本語) |
面接 | 90分間の日本語小論文が必須。 論理的思考力が問われる。 |
| 理系学部 (理・工・建築など) |
書類審査のみ (※筆記試験なし) |
面接 (口頭試問含む) |
当日の筆記試験がない分、 高校の成績や履修科目が最重要。 |
| 国際学部 (SIS) |
書類審査 + 小論文(日本語) |
グループ ディスカッション |
個人面接ではなく、 集団討論で協調性等が評価される。 |
ここが最大のご注意点です。関学のグローバル入学試験は、出願資格に「合格した場合は本学に入学すること」と明記されています。つまり、「滑り止め」としての受験はできません。「関学が第一志望である」という強い意志が求められるため、倍率は極端に高くはありませんが、その分、志望理由書や面接での「熱意」が厳しく審査されます。
「日本語の小論文がどうしても書けない…」
「せっかくの英語力を維持したい」
そんな方にとって、「International Admission(国際学部 入学試験)」は、まさに起死回生のルートです。
これは国際学部(SIS)独自の入試で、授業も学位取得もすべて英語で行われます。
この入試の最大の特徴は、日本語の筆記試験(小論文)がないことです。
| 選考方法 | 書類審査(SAT/TOEFL/成績表など) ※必要に応じてオンライン面接が実施される場合があります。 |
|---|---|
| 入学時期 | 4月入学のみ |
| 出願時期 | First Examination (8月下旬出願 → 10月合格発表) Second Examination |
「留学生(外国人)向けの試験じゃないの?」と思われるかもしれませんが、日本国籍を持っていても、以下の条件を満たせば出願可能です(2026年度要項より)。
【出願資格の目安】
海外の学校を卒業見込み(12年の課程修了)であることに加え、以下のどちらかに該当すること。
1. 日本の学校(小・中・高)の在籍期間が、通算4年以内
2. 日本の学校(中学・高校)の在籍期間が、通算2年以内
つまり、「人生の大半を海外で過ごした」「中学からずっと海外」というような、日本語よりも英語の方が得意なタイプの帰国生のための入試です。
出願には以下のいずれかのスコアが必須です。
TOEFL iBT: 71点以上
IELTS: 6.0以上
英検: 準1級以上
TOEIC L&R: 730点以上
※ただし、これはあくまで「足切りライン」です。授業についていくためには、TOEFL iBT 90点程度の実力があることが望ましいでしょう。
ここまで紹介した2つの入試。迷っている方のために、選び方の指針をまとめました。
| 特徴 | グローバル入学試験 (Category III) | International Admission |
|---|---|---|
| 学部 | 全学部 | 国際学部(SIS)のみ |
| 使用言語 | 日本語メイン | 英語のみ |
| 試験内容 | 日本語小論文 + 面接 (※理系は書類+面接) |
書類審査 (+面接) |
| 出願条件 | 海外高校2年以上在籍 | 日本の学校在籍が4年以内 etc. |
| 併願制限 | 専願 (合格=入学) | 専願の記載なし (※要確認) |
| こんな人に | ・日本の大学生活を楽しみたい ・日本語力も伸ばしたい ・商学部や法学部に行きたい |
・日本語の読み書きが苦手 ・英語で専門分野を学びたい ・SATやGPAに自信がある |
【戦略のアドバイス】
もしあなたが「日本の学校在籍期間が短い(4年以内)」という条件を満たしていて、かつ「日本語小論文が絶望的」なら、International Admissionを第一候補に考えるべきです。
逆に、「日本語はある程度できる」「英語以外の学部(商学部など)に行きたい」場合は、グローバル入学試験に向けて小論文対策を進めましょう。
関学のグローバル入学試験(特に文系学部)の合否を分けるのは、90分間の「小論文」です。ここでは、過去の出題傾向や大学の理念(Mastery for Service)に基づいた、EDUBAL独自の攻略法を伝授します。
関学の小論文で求められるのは、単なる文章力ではありません。「他者への貢献(Mastery for Service)」の精神に基づき、社会課題を論理的に分析する力です。
全ての学部に共通して、自己中心的な利益追求ではなく、「公共性・倫理性」を重視した論調が高く評価されます。「自分さえ良ければいい」という効率至上主義や、特定の集団を排除するような排外的な主張は避けましょう。
独りよがりな主張にならないよう、以下の黄金パターンを意識してください。
| 学部 | 頻出テーマ・傾向 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 国際学部 | 文化摩擦、多文化共生 | 「日本視点」だけでなく、相手国の視点も交えた複眼的な思考が必須。英語の課題文が出ることもあるため、英字新聞の要約練習が有効。 |
| 社会学部 | メディア、格差、ジェンダー | 「常識」を疑う力が問われます。SNSや家族のあり方など身近なテーマを、社会構造の問題として捉え直す訓練を。 |
| 法学部 | 権利の衝突、正義論 | 「Aの権利 vs Bの権利」というジレンマに対し、感情論ではなく「公平な解決策」を提示するリーガル・マインドが求められます。 |
| 総合政策 | 人口減少、環境問題 | グラフや統計データの読み取りが頻出。理想論だけでなく、「実現可能性(コストや財源)」を意識した政策提言が必要です。 |
国際学部のグローバル入試では、個人面接ではなく「グループディスカッション」が課されます。
例年、募集要項に3つのテーマが事前に提示され、当日はその中から1つが出題されます。そのため、事前の対策が合否に直結します。
ディスカッションのテーマは、大きく分けて以下の3つのパターンに分類できます。型ごとの「勝ちパターン」を押さえておきましょう。
| 型 | 特徴 | 議論のゴール |
|---|---|---|
| A. プロジェクト型 | 「〜を成功させるには」 目的や動機を問う |
具体的な実行プランや、成功の定義を明確にする。 |
| B. 現状分析型 | 「〜はどう変わったか」 変化や影響を問う |
プラス面・マイナス面を整理し、本質的な変化を見抜く。 |
| C. 定義型 | 「〜とは何か」 言葉の定義や前提を問う |
抽象的な概念を具体化し、全員が納得する定義を作る。 |
2026年度の要項に記載されたテーマは以下の3つです。それぞれの型に合わせて練習しましょう。
例えば、テーマ1「“世界市民”とは〜」のような【C:定義型】の場合、以下のステップで進めるとスムーズに深い議論ができます。
ステップ1:要素の出し合い
まず、「世界市民」と聞いてイメージする特徴(例:語学力、寛容さ、環境意識など)を参加者全員で挙げ合います。
ステップ2:定義の決定(絞り込み)
出された要素の中から、「関学の理念に合うもの」や「現代社会で最も重要なもの」を選び抜き、「これが私たちの考える世界市民だ」という定義を固めます。
ステップ3:方法論の議論
定義した人物像になるために、「具体的に何をすべきか(How)」を話し合います。
こちらは筆記試験がない分、Essay(志望理由書)やReference Letter(推薦状)、そしてSAT/TOEFLスコアが全てです。特にEssayでは、「なぜ日本のKGU(関学)なのか?」「KGUで何を学び、世界にどう貢献したいか?」を、英語で論理的かつ情熱的にアピールする必要があります。
「日本の小学校に〇年いたけど、International Admissionに出せる?」
「グローバル入試のカテゴリーIとIII、どっちが有利?」
関学の入試は条件が複雑で、募集要項を読み込むだけでも一苦労です。しかも、出願区分を間違えると、その時点で合格の可能性はゼロになってしまいます。
そんな時は、帰国子女向けオンライン家庭教師のEDUBALにご相談ください。EDUBALには、関西学院大学(国際学部含む)に在籍する現役の帰国生チューターが在籍しています。
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日本語小論文対策: 現地校生が苦手な「論理構成」や「漢字」を徹底指導。
理系・国際学部の面接対策: 口頭試問やグループディスカッションの練習も可能。
英語Essay添削: International Admission向けの英文志望理由書も、経験者が添削。
関西学院大学は、日本語重視の「グローバル入学試験」と、英語重視の「International Admission」という2つの強力な選択肢を持つ、帰国生にとって非常に魅力的な大学です。
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李 先生(UC Berkeley / Computer science)
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山中 先生(慶應義塾大学 / 商学部)
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松浪 先生(東京大学 / PEAK (国際教養学部))
松浪 先生(東京大学 / PEAK (国際教養学部))
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五十嵐 先生(国際基督教大学 / 教養学部)
五十嵐 先生(国際基督教大学 / 教養学部)
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篠﨑 先生(早稲田大学 / 国際教養学部)
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