EDUBALでは、海外在住の生徒様ならではのお悩みと真摯に向き合い、指導させていただきます。
03-6756-8620
電話受付 平日10:00~19:00 (日本時間)
帰国子女枠大学受験(帰国生大学入試)

2024年秋、法政大学より「2026年度入試(2025年度出願)から、帰国生入試を全学部で募集停止する」という発表がありました。
「帰国子女は法政を受けられなくなるの?」
「一般生と同じ試験を受けないといけないの?」
このような不安を感じている方も多いでしょう。しかし、今回EDUBAL編集部で最新の情報を調べた結果、帰国子女が受験できるルートは「英語学位プログラム」と「自己推薦入試」の中にしっかりと用意されていることが判明しました。
本記事では、廃止された「帰国生入試」に代わる新しい2つの入試方式と、各学部が提示した具体的な出願条件(TOEFLスコアやIBスコア)、さらに対策方法について、どこよりも早く、詳しく、実際に帰国大学受験を経験した筆者が解説します。
.
法政大学の「帰国生入試」という名称はなくなりましたが、帰国生を排除する意図はありません。むしろ、より専門性の高いマッチングを行うために、以下の2つのルートに入試方式が再編されました。
| ルート | 特徴 | 主な対象学部 |
|---|---|---|
| ① 英語学位プログラム (English-based Degree Programs) |
授業は全て英語。英語力(TOEFL/IELTS)と書類審査が中心。 ※日本国籍の帰国生は主に「Period II」等が対象。 |
GIS(グローバル教養) 経営(GBP) 人間環境(SCOPE) 経済(IGESS) |
| ② 日本語学位プログラム (自己推薦・公募推薦) |
従来の「帰国枠」が「自己推薦」に統合。 出願資格に「海外高校出身」や「IB資格」が明記されている。 |
法、文、国際文化 キャリアデザイン 人間環境、スポーツ健康 等 |
重要なのは、「自分がどちらのルートで受験すべきか」を早期に見極めることです。
.
英語だけで学位が取れるプログラムは、帰国生にとって最も有利な選択肢の一つです。ただし、募集要項(Application Guidelines)を確認すると、日本国籍を持つ帰国生が出願できる時期(Period)が決まっているため注意が必要です。
英語学位プログラムの入試には「Period I」と「Period II」がありますが、最新の要項によると、「Period I」は主に学生ビザが必要な外国籍学生向け(Visa-based Admission)とされています。日本国籍を持つ多くの帰国生は、「Period II(General Admission)」での出願となります。
※2026年度要項に基づく足切りライン(最低点)です。合格にはこれ以上のスコアが推奨されます。
■ GIS(グローバル教養学部)
・TOEFL iBT:90点以上
・IELTS:7.0以上
※SAT/ACT/IBのスコア提出も推奨
■ GBP(経営学部)・IGESS(経済学部)
・TOEFL iBT:80点以上(IGESSは72点以上の場合あり、要確認)
・IELTS:6.0以上
■ SCOPE(人間環境学部)
・TOEFL iBT:72点以上
・IELTS:6.0以上
最難関のGISには、9月入学(Fall Admission)だけでなく、4月入学(Spring Admission)の「自己推薦入試」もあります。ここには「S基準(TOEFL 90+ / IELTS 7.0+)」と「A基準(基準スコアは緩和されるが面接あり)」の2種類が用意されており、自分の持っているスコアに合わせて戦略を立てることができます。
【法政大学】英語で学位が取れる1学部/3プログラムを紹介します!
.
「日本語で学びたい」「法政の看板学部に行きたい」という帰国生は、各学部の「自己推薦入試」や「公募推薦」を受験することになります。要項には「海外高校出身者」や「国際バカロレア(IB)取得者」が出願できることが明記されています。
法学部の「英語外部試験利用自己推薦」は、帰国生にとってもフレンドリーな形態になっています。
2次試験はオンライン面接のために帰国する必要ありません。なので、海外在住の受験生には特におすすめです。
国際文化学部には2つの方式があります。
注意点
SA自己推薦の要項には、「外国から日本に留学している方が、母語を使用する国をSA(留学)先として希望することは趣旨に合わない」との記載があります。自分のバックグラウンドと志望動機の整合性が問われます。
これらの学部の自己推薦入試では、IB(国際バカロレア)資格が出願資格として明確に数値化されています。
| 学部・学科 | IB生の出願資格(目安) |
|---|---|
| 文学部(哲学・日本文) | Full Diploma取得(見込)かつ Total 26ポイント以上 | 人間環境学部 | Full Diploma取得(見込)かつ Total 26ポイント以上 |
| 文学部(英文) | IB資格保持者は英語外部試験免除の可能性あり(要項詳細確認) |
IBで26点以上を取得見込みであれば、評定平均(GPA)に関わらず出願できるケースが多く、IB生にとっては「狙い目」と言えます。
.
「帰国枠」がなくなったことで、国内生と同じ土俵で戦うことになる「自己推薦入試」。実際のところ、どのくらいの難易度なのでしょうか?直近の入試データ(2024〜2025年度)から、帰国生が利用する主な方式の実質倍率をまとめました。
| 学部・学科 | 入試方式 | 2025年度倍率 | 2024年度倍率 |
|---|---|---|---|
| GIS (グローバル教養) |
自己推薦(春入学 S基準) | 1.9倍 | 1.3倍 |
| 経営学部 | グローバル体験公募推薦 | 1.25倍 | (合格者なし) |
| 法学部 | 英語外部試験利用自己推薦 (国際政治学科) |
4.1倍 | 非公表 |
| 国際文化学部 | 分野優秀者 | 3.2倍 | 3.0倍 |
| キャリアデザイン | 自己推薦 | 6.9倍 | 4.4倍 |
| 人間環境学部 | 自己推薦 | 4.2倍 | 非公表 |
| 文学部 | 自己推薦(日本文学科) | 非公表 | 3.0倍 |
※倍率は志願者数÷合格者数で算出(小数点第2位以下四捨五入)。年度により変動するため参考値としてご覧ください。
英語力などの出願ハードルが高い分、倍率は1倍台〜2倍前後と落ち着いています。「基準スコアさえクリアできれば、合格のチャンスは大きい」と言えます。
これらの学部は国内生からの人気も非常に高く、倍率が4倍を超えることも珍しくありません。英語力だけでなく、「志望理由書」や「小論文」での差別化が合否を分けることになります。
.
「帰国生入試」が廃止され、「自己推薦・総合型選抜」や「英語学位プログラム(Period II)」へ移行することで、対策の質が変わります。これまでの「当日の小論文と面接で逆転勝負」などはなく、「事前の書類(英語資格・志望理由書)の完成度」が合否の8割を決めると考えて準備を進めてください。
2026年度の募集要項では、英語資格に関して非常に細かい規定が設けられています。「せっかくスコアを取ったのに出願に使えなかった…」という事態を防ぐため、以下の3点を必ず守ってください。
★EDUBALの重要チェックポイント
1. Home EditionはNGの学部が多い
GISやGBP、IGESSなどの英語学位プログラムでは、自宅受験型の「TOEFL iBT Home Edition」や「IELTS Online」は原則として認められていません。必ずテストセンターで受験するタイプ(Paper Edition含む)を受けてください。
2. MyBest Scoresは使えない
複数のテスト結果の良いとこ取りをする「MyBest Scores」は、GISやGBPでは活用されません(Test Date Scoreのみ有効)。1回の試験で基準点を超える必要があります。
3. 高2の冬〜高3の春が勝負
出願時期(9月〜11月)の直前は予約が埋まりやすいため、余裕を持って高3の夏前までには目標スコア(GISなら90点〜、一般学部なら準1級/72点〜)を確保しましょう。
自己推薦入試において、志望理由書は単なる「作文」ではなく、「私は大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致します」という証明書です。2026年度要項をとに、各学部の特徴的な出題傾向に合わせて対策しましょう。
GISの自己推薦(春入学)では、「Personal Statement」として以下のテーマから選択して英語エッセイ(約450語)を書くことが求められます。
リーダーシップ経験:クラブやプロジェクトで主体的に役割を果たした経験
探究型学習経験:特定のテーマを深く研究したり、創造的な制作を行ったりした経験
単に「部長をやりました」ではなく、「どのような課題に対し、どう行動し、周囲にどう影響を与えたか」を具体的に記述する必要があります。
法学部の英語外部試験利用自己推薦では、志望理由書に加え、2次試験で「自己プレゼンテーション(オンライン)」が課されます。「地球規模の課題」や「世界各地の諸問題」に対し、自分の海外経験をどう結びつけて解決に貢献したいかを、論理的に語るトレーニングが必須です。
IBDiplomaを取得見込みの方は、多くの学部で優遇措置があります。
文学部(哲学・日本文)や人間環境学部などの自己推薦入試では、出願資格として「IBフルディプロマ取得(見込)かつトータル26ポイント以上」という明確な基準が設けられています。これは、海外大学の基準と比べると決して高すぎるハードルではありません。「国内大学は帰国枠がなくなったから無理」と諦めず、まずはIBのFinal Examに向けた勉強をしっかりこなすことが、法政大学合格への近道になります。
.
「制度が複雑で、自分がどの入試を受けられるか分からない…」
「Period IIの出願時期に合わせて、いつから準備すればいいの?」
入試制度が大きく変わる年は、情報戦です。EDUBALには、法政大学をはじめとする難関大の「自己推薦」「総合型選抜」「IB入試」で合格した現役大学生チューターが多数在籍しています。
海外にいながら、これらの対策をマンツーマンで受講可能です。劇的な入試改革および変化の年をチャンスに変えるために、ぜひEDUBALの無料体験授業をご活用ください。
EDUBALとは、帰国子女の方に向けてオンラインで学習サポートを行うサービスです。
1.教師は全員【帰国子女】×【難関大生】
自身が帰国子女だからこそ、同じ境遇の生徒様の気持ちを理解して指導することができます。また、歳の近い難関大生が指導を行うので、憧れのお兄さん、お姉さんのような存在として、生徒様に寄り添った指導を行うことができます。
2.全世界どこからでも指導を受けることが可能
オンラインで指導を行うため、世界中どこでも、自宅から指導を受けることができます。
3.帰国子女枠受験対策から学習サポート、統一試験まで幅広く対応
殆どの教師が帰国受験を経験しているので、自身の経験に基づいた指導を行うことが可能です。統一試験(IB、SATなど)では満点をとった教師も在籍しており、多くの指導を行っています。
EDUBALとは、帰国子女の方に向けてオンラインで学習サポートを行うサービスです。
EDUBALの教師は全員帰国子女で、2000名以上が在籍しております。
自身が帰国子女だからこそ、同じ境遇の生徒様の気持ちを理解して指導することができます。
2. 全世界どこからでも指導を受けることが可能
オンラインで指導を行うため、世界中どこでも、自宅から指導を受けることができます。
EDUBALの家庭教師のうち700名以上が帰国中学受験を経験しております。そのため、自身の経験に基づいた指導を行うことが可能です。また、英語のみ対策したい、直前期に面接対策だけお願いしたい、学校別の入試対策などなど幅広い指導を行なっております。まずはご相談ください!
※教師数は2018年6月現在のものです
中川 先生(慶應義塾大学 / 経済学部)
中川 先生(慶應義塾大学 / 経済学部)
滞在国
ドイツ
担当コース
真面目で落ち着きのある、優しい教師です。教師として生徒様第一に考えて指導をしたいと考えており、そのためにも押し付けるような授業ではなく生徒様の理想のペースで双方向授業を心掛けていきます。
菅家 先生(一橋大学 / 商学部)
菅家 先生(一橋大学 / 商学部)
滞在国
アメリカ
担当コース
落ち着いた雰囲気で思いやりのある教師です。現状を把握して、どうしたら伸ばしていけるかを考え、生徒に合った指導が期待できます。
山中 先生(慶應義塾大学 / 商学部)
山中 先生(慶應義塾大学 / 商学部)
滞在国
フランス
担当コース
落ち着いた受け答えをするスマートな教師です。ハキハキしながらも穏やかに語り掛け、ひとつひとつ丁寧に解説を行います。自身も受験期に不安になった経験などから生徒様が自信を持てるように寄り添える指導を目指し、対話を通じて生徒様の強みや良さを見つけていきます。
五十嵐 先生(国際基督教大学 / 教養学部)
五十嵐 先生(国際基督教大学 / 教養学部)
滞在国
スイス・オーストリア・フランス
担当コース
笑顔が多く人懐っこい印象で親しみやすく熱意のある教師です。生徒様の状況把握と事前準備をしっかり行い、できる限りの結果を出せるよう、寄り添ったサポートを目指します。海外経験が豊富でコミュニケーションの能力も高く、楽しくわかりやすい授業を心掛けます。
倉林 先生(早稲田大学 / 政治経済学部)
倉林 先生(早稲田大学 / 政治経済学部)
滞在国
アメリカ
担当コース
清潔感のある落ち着いた雰囲気、お姉さんタイプの教師です。何が問題を解くうえで大切なのかということを的確に把握し、授業時間内で偏りの出ないようバランスを取りながら進行していきます。