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帰国子女枠大学受験(帰国生大学入試)

早慶に次ぐ難関私大として、多くの帰国生が志望する「明治大学」。
しかし、実は明治大学には、全学部共通の「帰国生入試」が存在しないことをご存知でしょうか?
学部によって「英語だけで出願できる学部」と「高度な日本語運用能力が必要な学部」、さらには「4月入学か9月入学か」まで、入試の中身がまるで別物なのです。
「とりあえず英語資格があれば大丈夫」と思って準備していたら、試験当日に日本語の小論文とプレゼンを求められて真っ青に……なんて事態は絶対に避けたいですよね。
今回は、帰国子女におすすめの3つの入試(①法学部海外就学者特別入学試験(帰国生入試)、②政治経済学部グローバル型特別入学試験(総合型選抜)、③国際日本学部English Track(総合型選抜)について、最新入試データをもとに徹底解剖します。
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まずは、読者の皆さんが最も混乱しやすい「試験の時期」と「求められるスキル」を整理しました。以下の比較表を見て、自分が狙うべき方式がどこにあるのかを確認しましょう。
| 項目 | ① 法学部 (海外就学者特別入試) |
② 政治経済学部 (グローバル型特別入試) |
③ 国際日本学部 (English Track 入試)※ |
|---|---|---|---|
| 入学時期 | 4月 | 4月 | 9月 |
| 出願期間 | 8月中旬 (超短期・夏休み中) |
9月下旬〜10月上旬 (秋以降) |
3月上旬〜中旬 (春・オンライン申請) |
| 英語要件 (最低スコア目安) |
TOEFL iBT 61+ 他 ※基準は比較的易しめ |
TOEFL iBT 68+ IELTS 6.0+ / 英検準1級 等 |
TOEFL iBT 80+ IELTS 6.0+ |
| 試験内容 | 小論文(日本語) プレゼンテーション 口頭試問 |
総合問題(日本語) 口頭試問 |
書類選考 オンライン面接(英語) (筆記試験なし) |
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受験戦略を立てる上で最も重要な指標が「実質倍率」です。
明治大学の帰国生入試(特別入学試験)における、直近3年間の入試結果をまとめました。
※国際日本学部(English Track)のデータについて
English Track入試は、SATスコア等による厳格な書類選考(スクリーニング)が中心であるため、大学側が詳細な志願者数・合格者数・倍率データを公式に公表しておりません。ただし、書類選考の段階で高い英語スコア(TOEFL/SAT等)が求められるため、実質的な難易度は決して低くない点にご注意ください。
ここでは、データが公表されている「法学部」と「政治経済学部」について詳しく解説します。
特に政治経済学部(経済学科)は4倍を超える激戦区となっている一方、法学部は比較的広き門となっている傾向が見えてきます。
※以下のデータは、各年度の入試実施結果に基づきます(2025年度は2024年実施分)。
| 学部・学科 | 年度 | 志願者数 | 最終合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 法学部 法律学科 (海外就学者) |
2025 | 25名 | 17名 | 1.5倍 |
| 2024 | 17名 | 9名 | 1.9倍 | |
| 2023 | 30名 | 14名 | 2.1倍 | |
| 政治経済学部 政治学科 (グローバル型) |
2025 | 105名 | 38名 | 2.8倍 |
| 2024 | 75名 | 42名 | 1.8倍 | |
| 2023 | 78名 | 32名 | 2.4倍 | |
| 政治経済学部 経済学科 (グローバル型) |
2025 | 83名 | 21名 | 4.0倍 |
| 2024 | 83名 | 20名 | 4.2倍 | |
| 2023 | 85名 | 21名 | 4.0倍 |
【データから読み解く合格難易度】
・法学部は「狙い目」の傾向:2025年度の実質倍率は1.5倍まで下がりました。出願資格さえ満たせば、しっかりと対策した受験生が順当に合格しやすい状況と言えます。
・経済学科は「高倍率」が定着:3年連続で4.0倍以上を記録しており、明治大学の帰国入試の中でも最難関の一つです。日本語の記述力で高得点を取る準備が必須です。
・政治学科は志願者増:2025年度は志願者が100名を超え、倍率も上昇傾向にあります。
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法学部の「海外就学者特別入学試験」は、明治大学の中で唯一、伝統的な「帰国生入試」の形式をとっている試験です。しかし、一般的な面接や小論文だけでなく、「プレゼンテーション」という独自の課題が課されるのが最大の特徴です。書類選考の段階では英語力も大事ですが、「日本語でいかに論理的に考え、それを相手に伝えられるか」という発信力が合否を分けるポイントになります。
この試験方式は、統一試験のスコア(SATなど)に自信がない方や、現地校の成績(GPA)をカバーしたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となり得ます。
英語要件のハードルが比較的低い
出願に必要な英語力の基準は TOEFL iBT 61点以上と、他大学の難関学部と比較しても挑戦しやすい設定 になっています。SATやIB(国際バカロレア)のスコアを持っていなくても、この英語要件さえ満たしていれば出願資格を得ることが可能です。
※ただし、これはあくまで「足切りライン」です。授業についていくためには、TOEFL iBT 80点後半から90点程度の実力があることが望ましいでしょう。
法学部の試験は、書類審査(第一次選考)を通過した後の「第二次選考」が本番です。ここでは、以下の3つの試験が課されます。
小論文(60分 / 1200字〜1600字程度)
60分という短い時間で、原稿用紙3〜4枚分に相当する1200字以上を記述しなければなりません。瞬時に構成を練り、筆を止めずに書き続ける「日本語の瞬発力」が求められます。
プレゼンテーション
これが法学部特有の試験です。知識の有無だけでなく、「自分の考えを論理的に構成し、説得力を持って伝える力」が評価されます。
口頭試問
プレゼンテーションの内容や提出書類に基づいた質疑応答が行われます。
法学部受験において最も注意すべきなのが、そのスケジュールの早さです。
出願期間:2025年8月18日(月)〜 8月21日(木)
多くの高校生が夏休みを満喫しているお盆明けの時期に、出願期間が設定されています。期間もわずか4日間しかありません。必要な書類(成績証明書やTOEFLスコアなど)は、夏休みに入る前には手配を済ませておくことを強くおすすめします。
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政治経済学部の「グローバル型特別入学試験」。その名前から「英語で受験できるのかな?」と想像する方も多いかもしれません。
しかし、実はこの入試、英語力はあくまで出願のための「足切りライン」に過ぎず、試験本番は完全に「日本語勝負」なのです。「グローバル」という言葉に惑わされず、中身を正しく理解しましょう。
ターゲットとなるのは、「ある程度の英語資格(英検準1級レベル)は持っているけれど、大学では日本語で学びたい」という層です。以下のいずれかの基準を満たしていれば出願可能です。
TOEFL iBT: 68点以上
IELTS (Academic): 6.0以上
実用英語技能検定(英検): 準1級以上
TOEIC L&R: 680点以上
特筆すべきは、TOEIC L&R(680点以上)でも出願が可能という点です。Speaking&Writingのスコアは求められていないため、S&Wの対策が間に合っていない受験生にとっては貴重な選択肢となるでしょう。
「グローバル型」という名称ですが、当日の試験科目は「総合(日本語)」と「口頭試問(日本語)」の2つのみです。募集要項には以下のように明記されています。
与えられた資料(評論、随筆、グラフ、表、データなど)をもとに、日本語で解答(記述式) する総合問題が出題されます。
つまり、求められるのは英語のエッセイライティング能力ではなく、日本の「現代文」や「小論文」に近い、日本語での読解力と論理的記述力です。
スケジュールの面では、早慶などの超難関校を受けた後の「併願校」として検討しやすい日程になっています。
出願期間: 2025年9月24日(水)〜 10月3日(金)
試験日: 2025年10月4日(土)
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明治大学の中で異彩を放つのが、国際日本学部の「English Track(イングリッシュ・トラック)」入学試験です。このコースは、その名の通り「授業も学位もすべて英語」で完結します。
※本項目の説明は「2025年9月入学」の募集要項に基づいています。
この試験方式では、英語力が合否の決定的なファクターとなります。出願には以下のスコアが必須です。
TOEFL iBT: 80点以上(MyBest ScoresやHome Editionは不可)
IELTS (Academic): 6.0以上(One Skill Retakeは不可)
また、法学部や政治経済学部とは異なり、SATやACT、IB(国際バカロレア)などの統一試験スコアの提出が「必須」となります。
English Track入試の大きな特徴は、大学キャンパスでの筆記試験がないことです。選考は以下の2段階で行われます。
第一次選考(書類審査):
成績証明書、英語スコア、そしてStatement of Purpose(志望理由書)をもとに選考されます。
第二次選考(オンライン面接)
第一次選考の合格者のみに進めるステップです。Zoomなどのオンラインツールを用いて実施されます。
対策のポイント:
特にStatement of Purpose (SoP)は1000語程度で、「なぜSGJSなのか」を論理的に記述する必要があります。単なる英作文ではなく、自分自身の経験と大学での学びを結びつける構成力が問われます。
2025年9月入学を目指す場合の出願スケジュールは以下の通りです。
オンライン出願期間: 2025年3月6日(木)〜 3月19日(水)
合格発表: 2025年6月24日(火)
5月〜6月に卒業を迎えるインターナショナルスクール生にとって、Gap Termなしで入学できるのは大きなメリットです。
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ここまで明治大学の主要3学部の入試方式を見てきましたが、「結局、自分はどこを受けるのが正解なの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。EDUBALが提案するタイプ別診断を参考に、あなたに最適な受験戦略を立てましょう。
1. 「日本語の小論文・面接が得意」なあなた
👉 法学部(海外就学者特別入学試験)がおすすめ
・TOEFLスコアは61点以上あるが、SATなどの統一試験スコアには自信がない人に向いています。
・対策:法学部特有の「プレゼンテーション」と「口頭試問」が合否を分けます。
2. 「英語資格はあるが、日本語力も活かしたい」あなた
👉 政治経済学部(グローバル型特別入学試験)がおすすめ
・英検準1級、またはTOEFL iBT 68点以上のスコアを持っている人に向いています。
・対策:英語のエッセイとは異なる、日本語特有の記述力を磨きましょう。
3. 「日本語対策はゼロ。英語だけで勝負したい」あなた
👉 国際日本学部(English Track)がおすすめ
・TOEFL iBT 80点以上、かつSATなどの統一試験スコアを持っている人に向いています。
・対策:SATやTOEFLのスコアを少しでも上げること、そしてSoP(志望理由書)の完成度を高めることが最優先です。
「法学部のプレゼン対策なんて、親だけでは指導しきれない」「English Trackの志望理由書、ネイティブチェックだけでなく内容のアドバイスが欲しい」
こうした不安を解消するのが、EDUBALのオンライン家庭教師サービスです。
実際にこれらの難関入試を突破した現役・明治大生教師が多数在籍しており、募集要項には載っていないリアルな経験談をもとに指導できます。海外にいながら、日本の「小論文」や「総合問題」の対策が可能です。
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明治大学の帰国子女入試は、学部ごとに「別の大学」といえるほど入試方式もスケジュールも異なります。最後に、受験生の皆さんが最も気をつけるべき「出願スケジュールの違い」を改めて整理します。
特にTOEFLなどの英語スコア基準点や出願書類の詳細は、年度によって変更される可能性があります。必ず、ご自身が受験する年度の最新の募集要項を公式サイトから確認してください。
もし、「自分の持っているスコアで合格できる可能性がある学部を知りたい」「今の時期から何を優先すべきかわからない」と迷ったら、ぜひEDUBALの無料体験授業・学習相談をご利用ください。一人で悩まず、まずは一歩を踏み出してみましょう。
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白石 先生(一橋大学 / 法学部)
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藤田 先生(東京大学 / 工学部)
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吉田 先生(東北大学 / 工学部)
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梁川 先生(慶應義塾大学 / 環境情報学部)
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高部 先生(早稲田大学 / 法学部)
高部 先生(早稲田大学 / 法学部)
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