IB(国際バカロレア)、History(歴史)の科目選択や勉強法、対策について

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。本ページでは、IB History(歴史)を勉強したT先生(慶應義塾大学)を中心に、IB高得点取得者からIB History HL/SLの科目選択勉強法試験対策に関する有益な情報を集め、まとめました。ぜひ今後の勉強にお役立てください!
 

<本ページの内容>
【1】IB History(歴史)の勉強法や科目選択における特徴について

【2】スコアアップのコツと最終試験対策について

 

【IB History(歴史)を勉強したT先生】

帰国子女枠 帰国枠

所属大学:慶應義塾大学

滞在国:アメリカ/カナダ/ブラジル

指導可能科目:History/English A Literature/Economics他

IBで高得点をとるには、コツを抑えた対策など効率の良い勉強が重要となりますが、自分の進路を見据えた科目選択も重要です。科目選択に関してお悩みの方、IB Historyを勉強されている方は、以下の情報をご覧ください。

 

IB History(歴史)の勉強法や科目選択における特徴について

IB History SL(Standard Level)

<IB History SL (Standard Level)の概要>
IB History(歴史)は歴史上の事実を学習し、歴史学に必要な研究スキルを身につけることや、立場によって歴史の解釈が違うことを理解し、IBの目的である“より良い平和な世界を築くため”の考え方を身に付けることを目指した科目である。必要なスキルとしては、研究成果を高めるための資料分析や読解力、歴史を様々な視点から解釈するための批判的思考力を付けていく必要がある。

【SL経験者の体験談・アドバイス】
・歴史の文献を読む機会が多かったのですが、英語が苦手だったということもあり、完璧に理解するまで読み込む必要がありました。

・SLでは要求される課題の量や最終試験の解答数がHLより少ないので、より高得点が見込めます。

・歴史に興味があり、歴史を学ぶことを楽しみたい人に向けてSLをおすすめします。逆に、HLはSLに比べて難易度が高いため、歴史の分析や研究をするのが苦ではない人以外にはおすすめできません。

IB History HL (Higher Level)

<IB History HL(Higher Level)の概要>
IB History(歴史)において、SLとHLのコースの間には大きな違いがある。HLでは、SLよりも深いレベルでの学習が求められている。学習をしていく上で必要とされるスキルは、SLと共通する部分が多い。しかし、SLで求められることに加えて、HLでは過去を考察することによって、現代社会における自分自身の役割についても考える能力を身につけることが求められる。例えば、1929年に始まった世界大恐慌の要因や影響を研究し、自分の考えで考察しなければならない。歴史上の出来事が今日の自分が生きる世界にどのような影響を与えているのか、また、どのように自分がその教訓などを活かしていくべきかなどを考えなければならない。このように、過去の考察までが重要なSLとは異なり、HLでは自分と未来までその出来事がどうかかわっていくのかを考える必要がある。

 

【HL経験者の体験談・アドバイス】
・Internal Assessment(IA)などのレポートを書くときは、参考文献などを正しく記載するように心がけましょう。

・IB Historyでは、史実上の事実を正確に理解しましょう。そして、その知識に対して自分なりの意見や立場を持つことが何よりも大切です。

・一つの事実を様々な視点から検証していく練習を重ねることが大切です。

・歴史について深く考察し、研究ができる科目なので、歴史が好きな人にとってはとても楽しい授業だと思います。

IB History(歴史)学習内容
<IB History(歴史)学習内容>

IB Historyでは、SLもHLも、同じシラバスに沿って学習を進めます。HLを選択した生徒は、シラバスに加えて「HL地域選択項目」の3つのセクションについて詳細研究を行うことが必須です。IB Historyの学習内容は、以下の通りです。

 

【シラバスについて】
・SLとHLの共通部分
→5つの「指定学習項目」のうち1項目を選択して学習する

※例:軍事指導者、世界規模の戦争への動き、など。

→12の「世界史トピック」のうち2項目を選択して学習する

※例:独立運動(1800~2000年)、独裁主義的国家(20世紀)、冷戦(20世紀)、など。

→歴史研究(Internal Assessment)

・HLのみ
→1つの「HL地域選択項目」について3セクションを学習

※例:アフリカと中東の歴史、ヨーロッパの歴史、など。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

スコアアップのコツと最終試験対策

IB Historyの勉強には多くの勉強量と時間が必要とされます。IBにおいては決められた採点基準や独特の勉強法があるため、コツをつかんで対策をするだけで勉強の効率が良くなりスコアが取りやすくなります。そのため、躓いたときにはすぐに解決することも必要です。分からないことがあったらすぐに経験者や教師に聞くなどして解決しましょう。

IB History(歴史)の評価配点

【IB History SL】

External assessment (外部評価):配点比率75%

・Paper 1 (1時間): 30%

5つの「指定学習項目」に基づいた資料問題。1項目を選択し、4つの問題に解答する。

・Paper 2 (1時間30分): 45%

12の「世界史トピック」に基づいた小論文形式の問題。12のうち2つを選択し、それらに関する2つの小論文形式の問題に解答する。

Internal assessment (IA) (内部評価)

・歴史研究:25%

自ら選択したトピックに関する歴史研究を行う。

 

【IB History HL】

External assessment (外部評価):配点比率80%

・Paper 1 (1時間): 20%

5つの「指定学習項目」に基づいた資料問題。1項目を選択し、4つの問題に解答する。

・Paper 2 (1時間30分): 25%

12の「世界史トピック」に基づいた小論文形式の問題。12のうち2つを選択し、それらに関する2つの小論文形式の問題に解答する。

・Paper 3 (2時間30分): 35%

4つの地域それぞれに対して別個に用意された試験問題。選択した1地域に関する3つの小論文形式の問題に解答する。

 

Internal assessment (IA) (内部評価)

・歴史研究:20%

自ら選択したトピックに関する歴史研究を行う。


IB History(歴史)勉強法・アドバイス

IB Historyを勉強するにあた勉強するにあたり、おすすめの勉強法を紹介します。

①エッセイを書く力をつける。
IB History の授業では、エッセイを書く機会が多くあります。エッセイを上手に書くためにはコツがあるので、コツをつかむことが重要です。エッセイが設問に解答している内容となっているか、また、史実が正しく記載されているか、などの注意も必要です。EDUBALでは、生徒様のエッセイを書くスキルを上げるサポートをするためのエッセイ添削サービスをご用意しています。ぜひご利用ください。

②知識を付けることが重要ではなく、分析をすることが重要。
「歴史の授業だからとにかく覚えなきゃ」という考えは、IB History では通用しません。もちろん知識が豊富なことに越したことはありませんが、IB Historyでは自分がその知識についていかに分析できるかが評価されます。ただひたすら暗記して歴史上の出来事を覚えるのではなく、それをどのように活用し、自分の主張に意味を持たせるのかを考えることが最も重要です。

③ノートや資料はクラスメートと共有する。
IB Historyでは膨大な量の資料やノートに囲まれます。そんな時こそ、クラスメートと協力しあうことがとても大切です。自分が思いつかなかった解釈や、見つけられなかった重要な資料などについて知ることができる良い機会だからです。クラスメート以外にも、先生や家庭教師に積極的にアドバイスなどを聞くように心がけ、高得点を獲得しましょう。

 

IB History Final Exam (最終試験) 対策

IB Historyの試験はPaper 1とPaper 2 (HLはPaper 3も含む)から成ります。どちらにおいても、高得点を取るためにはしっかりと対策をとることが重要です。

Paper 1: 資料問題対策

Paper 1は資料問題による試験です。「指定学習項目」1つにつき4つの資料が問題用紙に掲載されています。資料は一次資料もあれば二次資料もあり、文献資料・絵や写真などの視覚資料が用意されています。これらの資料に対し、4つの設問が提示されていて、すべてに解答しなければなりません。2つの資料を比較したり、自分自身の知識をふまえて資料について論じたりすることが求められます。

1時間という限られた時間の中で、すべての設問に十分に解答するためには、事前にその対策をしておく必要があります。例えば、時間配分に気をつけながら、Past Paper (過去問)を解き、解答のスピードを上げることなどがその一つです。また、Paper1の各設問には解答に対するCriteria(評価基準)が存在します。具体的に、どの設問に対して何が求められているかがはっきりと記載されているため、その基準をクリアすれば得点UPが望めます。事前に沢山の過去問をCriteria(評価基準)に基づいて解く対策をとっていれば、効率的かつ確実に点を取る方法が身につくでしょう。


Paper 2: 小論文対策

Paper 2では小論文を書く力が問われます。しかし、それだけではありません。以下の3点を参考に、Paper 2での高得点獲得を目指しましょう。

①選択した世界史のトピックに対する豊富で正確な知識を蓄える。

Paper 2を書くにあたって、知識が多いことに越したことはありません。自分が選んだトピックに対する知識が多く正確に表現できていれば、自分の意見をより説得力のあるものにできます。逆に、歴史上の出来事を正しく述べて論じることができていなければ、Paper 2の意味を成していないことになってしまいます。試験直前になって知識を増やすことは非常に厳しいことですから、日頃から文献や資料を読み、歴史上の出来事を正確に覚えていきましょう。

②小論文には様々な事例を組み込む。

上記の①で述べた知識を、小論文でアウトプットしなければなりません。そのために、「事例」という形で表示することが効率的です。設問に関連する例を選び、それを自分の分析を裏付けるための根拠として使用することが重要です。歴史上の出来事を物語のように覚えておくと、実際の小論文にも組み込みやすく、スムーズに書き上げることができます。

③日頃から批判的分析力を身につける。

歴史上の事実をただ述べ、それに対する意見を発することがIB Historyの目的ではありません。一つの歴史上の出来事に対し、様々な視点から批判的に分析をすることが一つの大きな目的です。異なる歴史家の視点や見解を評価し、その評価を答案の中で論じることが求められます。設問から脱線することなく様々な視点を評価し、論じることは想像以上に難しいです。そのため、日頃から過去問などを解き、主張を歴史的根拠で裏付け、議論を結論に結ぶという論理的な小論文を書けるように練習をしましょう。練習をする際は、クラスメートや先生、家庭教師などの力を借りて積極的にアドバイスや意見をもらいましょう。

 

IA(Internal Assessment)、EE(Extended Essay)などについて

IB History Internal assessment(IA) 対策

SL・HLともに、「歴史研究」というIA課題が課せられます。この課題のトピックは、自由に選択することができます。最終試験以外で評価対象となるものがこのIAであるため、確実に高得点を取れるよう、しっかり対策をとることが大切です。

【Internal assessment (IA) 対策】

①使用する資料は多ければ多いほど、良い。

授業の大きな目的が、「歴史を多様な視点から解釈・比較をし、研究をする」ことです。そのため、自分が選択するトピックは何らかの議論ができるものでなければなりません。トピックの例として、「アメリカによる日本への原爆投下の意味」や「スターリン政権の是非」などといった、議論が繰り広げられるようなものが挙げられます。トピックに対する自分の意見を論じる際、そのトピックに関するリサーチをすることが非常に重要です。そして、レポートの中で自分の意見を検証し説得力を持たせるためには、一次資料の歴史的根拠や二次資料を幅広く使用することが大切です。
これらの資料を分析した上で自分の意見を述べることができれば、高得点が見込めるでしょう。

②Criteria(評価基準)を確認しながら、レポートの正しい書き方を習得しよう。

実際にIAを書き始める前に、レポートの正しい書式や流れを把握しておくことが重要です。IBが求めることはすべてCriteria(評価基準)に明確に記載されています。Criteria(評価基準)に沿って研究を進めていけば、高得点が見込めるだけでなく、自分自身がトピックについて論じやすくなるでしょう。逆に、素晴らしいIAを書いてもCriteriaに沿ったものでなければ、点数を稼ぐことができないため、注意しましょう。

③先生や家庭教師にアドバイスや意見を頻繁にもらう。

多くの資料をまとめた上で自分の意見も述べなければならないため、IB Historyの内部評価課題は非常に難易度が高いと言えます。トピックによっては感情論になってしまいやすいものもあります。自分の研究の方向性が間違っていないか、レポートの内容が他人にも伝わっているか、論理に筋は通っているかなどを確認しなければなりません。学校の先生や友達、そして家庭教師などを活用して、積極的にアドバイスをもらえるような環境を作りましょう。

 


IB History Extended Essay(EE) 対策



IB HistoryのExtended Essay (課題論文)では、自分が選んだトピックを独自に研究し、4000語の論文にまとめます。課題内容としてはInternal Assessment (IA)に似ていると言えます。しかし、EEのほうがより高度なリサーチ能力、記述力、創造性、分析能力などが求められます。自分が本当に興味のある分野やトピックをEEの題材として扱えば、EEを書くプロセスも楽しく感じられます。まずは自分でそのトピックに関する資料の説明や評価をし、研究を重ね、考察していくという流れでEEが完成していきます。歴史の分野でEEを書く場合、他の科目よりもより多様な視点から物事を評価する力が求められるので、まとめるのに時間がかかると考える生徒もいます。しかし、それは過去の出来事を現代社会のあり方と照らし合わせることにもつながる良い機会となるので、挑戦する価値はあるでしょう。

 

【EE (課題論文)での注意点】
・Supervisor (監督者) の先生は、なるべくEE(課題論文)の科目について知識があることが望ましいです。そうでなくても、進捗管理や内容に関するアドバイスをくれるのでsupervisor(監督者)とは積極的にミーティングをしましょう。Supervisorが見つからない場合や、頻繁にフィードバックをもらえない場合は、家庭教師などに見てもらいましょう。

・IB History でEE(課題論文)を書く場合、膨大な量のリサーチをしなければなりません。そのため、トピック選びが極めて重要です。自分が興味を持ち、楽しみながらリサーチや分析ができるようなトピックを選択しましょう。

・一つの史実を様々な視点から理解するために、多くの文献や歴史家の論文に目を通しましょう。その際、周りにいる先生や友人、家庭教師などの意見を聞いてみることもおすすめします。

・EE(課題論文)を書くにあたって、参考文献を明記することは極めて重要です。正しいフォーマットに従って漏れなく参考文献を記載しましょう。

 
EDUBALの教師はIB History(歴史)のIA、EEなどのエッセイ添削にも対応します。

詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。

Extended Essayの概要・対策法・スコアアップのコツが知りたい方はExtended Essay(課題論文)ページをご覧ください。

教師は全員帰国子女!オンライン家庭教師EDUBALの特徴

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。オンラインなので世界中のどこからでも指導を受けることができます。また、帰国受験、IB取得という経験を持つからこそ生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBを勉強している人特有の課題でもあるTOK(Theory of Knowledge)やEE(Extended Essay)などのご相談も可能です。IBの勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Math(数学)で満点を取得した人に聞きたいことなどございましたらお気軽にご相談ください!IBを経験した先生達が無料でお答えします。

 

(EDUBALのIBを経験した教師例)

 

※他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

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