IB(国際バカロレア)、Japanese A Literature(日本語A文学)の科目選択や勉強法、対策について

このページでは、IB 44点を取得した常盤先生(東京大学)を中心に、IB高得点取得者からIB Japanese A Literature(日本語A文学)HL/SLの科目選択勉強法試験対策についてまとめました。

IB Japanese Aでは何を学ぶの?
HLとSL、どっちをとったらいいの?
試験の対策方法がわからない!
というあなたのお悩みを解決します。 

 

    目次

  1. IB Japanese A Literature(日本語A文学)で学ぶこと 評価方法
  2. IB Language Aの科目選択で悩んでいる人へ
  3. IB Japanese A Literature(日本語A文学)の勉強法を知りたい人
  4. Self taughtについて知りたい人へ
  5. 国際生・IB生専門のオンライン家庭教師サービス EDUBAL

 

帰国子女枠 帰国枠

【IBで44点を取得した常盤さん】
進学先:東京大学

滞在国:オランダ/シンガポール

指導可能科目:Physics/ Math/ Chemistry他

IBで高得点をとるには、HLとSLの違いを知った上で科目を選択し、科目ごとの試験や特徴を抑えた対策をすることが重要です。科目選択に関してお悩みの方、IB Japanese A(日本語A)を勉強されている方は、以下の情報をご覧ください。

 

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IB Japanese A Literature(日本語A文学)で学ぶこと 評価方法

<IB Japanese A Literature(日本語A文学)の学習内容>

Part 1: Works in Translation (翻訳作品)

日本語に翻訳された外国文学
SL:2冊 HL:3冊

例)「異邦人」、「ゴドーを待ちながら」、「存在の耐えられない軽さ」、「カラマーゾフの兄弟」、「人形の家」など

Part 2: Detailed study (詳細分析)

ジャンルが違う文学作品
SL:2冊 HL:3冊

例)
【戯曲と説話の場合】
「近代能楽集」(戯曲)と「遠野物語」(説話)
【詩集と古典の場合】
「二十億光年の孤独」(詩集)と「おくのほそ道」(古典)
【古典と短編の場合】
「雨月物語」(古典)と「楢山節考」(短編)

Part 3: Literary genres (文学ジャンル)

同じジャンルの文学作品
 SL:3冊 HL:4冊

例)【すべて長編小説の場合】
「こころ」、「雪国」、「箱男」、「斜陽」、「午後の曳航」、「舞姫」

Part 4: Options (オプション)

教師が任意に選んだ文学作品
 SL:3冊 HL:4冊

フィクション以外の散文、文学以外のテクスト、文学と映画などのテーマの中から学校の教師が選びます。
※Self taughtの場合は、指定作品リスト(PLA)の中から選択して学習します。

 

<IB Japanese A Literature(日本語A文学)の評価方法>

IB Japanese A Literatureでは、
・External Assessment (外部評価) 70%
・Internal Assessment(IA)(内部評価) 30%
の二つの評価の合計で7点中の評価が決まります。
ここでは各Assessmentについてご紹介します。

External Assessment 試験・課題と内訳

Paper 1: 20%

初見の詩もしくは散文について試験場でコメンタリーを書きます。

Paper 2: 25%

初見の詩もしくは散文について試験場でコメンタリーを書きます。

Written Assignment (記述課題): 25%

文学作品について自分でテーマを決め、小論文を書いて提出します。

 

Internal Assessment 試験・課題と内訳

Internal Oral Commentary (IOC): 15%

授業内で扱った文章について即興でコメンタリーを発表します。教員との質疑応答も多くあります。

Individual Oral Presentation(IOP): 15%

授業内で扱った文章についてプレゼンテーションを行います。教員との質疑応答も多くあります

 

2. 科目選択で悩んでいる人へ

Literature(文学)とLanguage and Literature (言語と文学)どちらをとるべきか?

通っている学校で日本語A Language and LiteratureもLiteratureも提供されている場合、どちらを取るべきなのでしょうか。
Literatureでは文学のみを扱うのに対し、Language and Literatureでは文学だけではなく、広告やブログ、演説などの分析を行います。
どちらをとってもほとんどの場合進路に影響はありませんが、日本語に不安がなく、文学が好きな人であればLiteratureを、文学だけではなく言語学などにも興味がある人であればLanguage and Literatureを取ることが多いです。

HLとSL、どちらをとるべきか?

どの教科にも言えることですが、HL, SLを選択するときは、
1. その科目が得意か
2. 自分の行きたい大学・学科に取得するべき科目の条件がないか

ということを軸に考えることがオススメです。

1. 上記の勉強内容でも記載した通り、IB Japanese Aではたくさんの文学作品を読み、相当な量のエッセイを書くことになります。日本語での読み書きに不安がある場合はSLやLanguage and Literatureを取ることをお勧めします。逆に、日本語が母国語であり、国語が得意もしくは、文系学科に進む予定である場合はLiteratureはおすすめの科目です。

2. 日本語のHLを取ることが必須である大学は少ないため、他の科目との兼ね合いで考えることをおすすめします。例えば、海外の大学で医学部に進みたい場合、ChemistryやBiologyをHLで取ることが必須である場合が多くあります。残りの一つのHLが日本語の方が良いのか、それとも他の科目で取った方が高得点を取る見込みがあるかという観点から科目選択をするようにしてください。

 

3. IB Japanese A Literature(日本語A文学)の勉強法を知りたい人へ

全体的な分析のアドバイス

IB Japanese AではHL、SLともに文学作品をどれだけ理解し、その分析を文字に起こせるかが試されます。 実はIB Japanese Aでは日本語力だけでなく「分析」の質も評価の対象として重視されるので、日本語に堪能な生徒でも高評価を取れないことがあります。

高得点を狙うために気をつけるべきポイントその① 文学作品の形式と内容
作品を分析をするときにみるべきポイントは、形式と内容です。

・形式について
文学作品の分析をする際に、最も取り掛かりやすい方法が作品の「形式」を見ることです。(作品は何章で構成されているのか、物語のどの部分で段落分けされているのか、など。)
作品の構成また形式を詳しく見ていくことで、起承転結はどの部分で起きているのか、筆者は作品のどの部分に一番思い入れがあるのか、などと想像が膨らみやすくなり、作品への理解も深まります。

・内容について
次に、内容を見ていきます。具体的には題材や場面設定、登場人物などです。作品を読む上で真っ先に検討すべきなのが題材です。題材が決まったら、次は景色描写、登場人物の言動及び描写がどのように題材と関わっているのか見ていくと良いでしょう。

高得点を狙うために気をつけるべきポイントその② 他者の視点を取り入れる。

分析は生徒の主観が強く反映されるので、どうしても偏った見方になりがちです。最終的に試験で書くことになる分析論文の質を上げるためにも、文学を読んでいる段階でクラスメイト、教師、家庭教師などとディスカッションを繰り返すと良いでしょう。他の人の考え方に触れることで自分の視点にも客観性が生まれる他、作品の理解も深まります。

分析は文学作品を読みながら行うと、効率良く詳しい分析が出来上がります。また、論文に使えそうな引用部分を見つけた場合は、本のページに直接付箋を貼ったり、ノートにメモをとったりして振り返りやすいようにしましょう。

Paper 1 対策

Paper 1では小説やエッセイなど任意の文学の抜粋部分、または詩を分析してコメンタリーを書くことが要求されます。この試験で試される能力は、初見の文学作品をどれほど理解し、細かく分析できるかです。「IB Japanese勉強法・アドバイス」の項目でも述べた通り、分析には点数を取りやすい方法がありますので、形式、内容という順序で分析していくと、まとまったコメンタリーが書けます。

しかし、初見の文章で一番心配なことは、作品の内容、題材また筆者の意図が全く分からないときです。作品が一体何の話をしているのか分からなかった場合、どうすればいいのでしょうか?
経験者の視点からアドバイスさせてもらうと、「分からなくても書く!」以外にありません。そして分からないまま書いても、点数が全く取れない、とは限りません。たとえ自分の解釈が模範解答とかけ離れていても、筋が通った、説得力のある理論を立てることができれば、IBはそれを評価してくれます。

初見の文章を分析することに不安がある方はPaper 1のPast papers(過去問)を何年分か入手して、練習するといいでしょう。その際、時間短縮をしたい方は分析論文を一から書くのではなく、「分析できる要素を文中からできるだけ探して題材を考える」ことを行い、表などにしてまとめると見やすいです。
 

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Paper 2 対策

Paper 2では授業で学んだ文学作品を用いて論文を書くため、万全な準備をすることは可能です。Paper 2で課される問題は比較的抽象的であるため、自分の得意な分野(一番詳しく分析できている要素)に誘導することができます。例えば「文学作品の流れ」「景色描写について」「鍵となる登場人物がどのような影響を及ぼしているのか」などのトピックについて文学作品を分析することが求められます。このように文学作品全てに該当するような問題が課されるので、Paper 2のPast paper(過去問)を何年分か集め、一つ一つの問題に対して各文学作品の分析をまとめておけば、Final Exam(最終試験)でどのような問題が出されてもすぐに対応できるでしょう。

 

IB Japanese A(日本語A) Internal assessment (IA)(内部評価) 対策

IB Japanese AのIA(内部評価)には、上に述べた通り、IOC(Internal Oral Commentary)とIOP(Internal Oral Presentation)の2種類があります。

 

<IB Japanese A IOC(Internal Oral Commentary)対策>

IOCでは多くの場合、ある筆者の詩集のうちのいずれかの詩が選ばれます。完璧なIOCを行いたい場合は、出題される可能性のある詩を全て分析し、文章化しておくことをお勧めします。多くの要素を限られた時間で分析することが求められるので、あらかじめ分析内容を文章として暗記しておくと綺麗な日本語でスラスラと口頭分析を行うことができます。

詩を分析する際に詳しく見るべき要素は以下の通りです。順序立てて分析するとよりまとまったIOCを行うことができるでしょう。

形式:漢字やひらがなの使い方、反復法による詩のリズム、語尾が統一され韻を踏んでいるかどうか、など

内容:筆者の背景と詩の関係、詩の中で使われている題材の全体的なイメージ、比喩の分析、など

 

<IB Japanese A IOP(Internal Oral Presentation)対策>

IOPでは授業で学んだ文学作品を元に、自由にテーマを選んでプレゼンを行います。10-15分の時間制限で、順序立った説得力のある分析を発表しなければなりません。以下ではIOP対策、アドバイスを紹介します!

①テーマ選びはPaper 2を参考に:プレゼンのテーマを決めきれない場合は、Paper 2の過去問などを見ると良いでしょう。「登場人物の比較」「比喩など技法の効果」「筆者自身の障害と登場人物を照らし合わせる」「社会と個人」など、あらゆる作品に該当するテーマや、その作品特有の題材(宗教、女性の役割、生死、など)をテーマにしても良いでしょう。

②論文形式で発表する:論文の構成のように、[作品の紹介、要約→テーマ、議題発表→根拠(引用)を幾つか述べ、一つ一つを分析→まとめ]の流れで発表すると説得力のあるプレゼンを行うことができます。

③プレゼン能力も大事:IOPのCriteria(クライテリア)、すなわち評価基準にはプレゼンの形式やビジュアルを評価するものがあるので、なるべく観客が見易い、解りやすいスライド及びプレゼンを作ることが重要です。例えば文字が見やすいようにスライドの配色・デザインを工夫したり、引用文を用いる時に必ずページ数をつけるなど、細かい配慮も重要です。

④丁寧で適切な日本語を用いる:口頭で分析を行うと口調が乱れてしまいがちですが、「日本語」のレベルもCriteria(クライテリア)の一つになっているので丁寧な日本語を用いることに気をつけましょう。

 

IB Japanese A Extended Essay (EE) (課題論文)対策

IB JapaneseのExtended Essay(課題論文)は3種類あります。
一つ目は、日本語の文学作品を深く掘り下げて分析を行う論文
二つ目は日本語翻訳された外国文学を原文と比較する論文
三つ目は言語を研究する論文です。
IB Japanese Aでは主にLiteratureしか教えられていないため、IB JapaneseでEE(課題論文)を書く生徒の多くは一つ目及び二つ目のカテゴリの論文を書きます。EE(課題論文)に使う文学作品は授業で分析したものも使用可能ですが、その場合は授業内容の範疇を超えた、生徒が独自で考えたオリジナリティのある分析が求められます。一方で新しい文学作品を選ぶ場合はIBが認定した筆者の作品に限らず、十分な文学的価値がある作品ならば自由に選ぶことができます。また、EE(課題論文)はJapaneseで書く場合、8000字程度の長さを書かなくてはならないので、多くの生徒は1冊ではなく、2冊選んで論文を書きます。

IB JapaneseのEE(課題論文)を書く上で多くの生徒がまず初めにつまづくところが、Research Question(議題)選びです。IB JapaneseでExtended Essayを書きたいけれどResearch Questionを何にすればいいのか分からない、といった生徒のために下にいくつかResearch Questionの参考例を紹介します!(※本来のResearch Question(議題)は疑問形で表現することが望ましいので、以下の例はあくまでもResearch Questionの元になるアイデア例です)

・筆者Aの『初期の作品』と『最新の作品』を比較し、宗教に対する考えが変化したかを調査する

・『古典』の筆者Aの現代語訳と筆者Bの現代語訳を比較し表現や描写の差異を分析する

・『任意の作品A』と『任意の作品B』における女性主人公の重要性

Research Questionのテーマは、社会問題にかかわるものが定番です。というのも、ほとんどすべての文学的作品はジェンダーや宗教、個人と社会、貧困など多少は社会問題と関連しているからです。これらの社会問題を念頭に置いて文学作品を読めば、Research Questionが思いつきやすくなるでしょう。

EDUBALの教師はIB Japanese A(日本語A)のIA、EEなどのエッセイ添削にも対応します。

詳しくはEssay(小論文)添削サービスをご覧ください。

Extended Essayの概要や対策法、スコアアップのコツが知りたい方はExtended Essay(課題論文)ページをご覧ください。

 

4. IB Japanese A Literature(日本語A文学)のSelf Taughtのご案内

EDUBALでは、IBでJapaneseを取りたいけれど先生がいない、Self-taughtのサポートをして欲しい、といった生徒様に、IB JapaneseのSelf-taughtのサポートを行っています。

詳しくは、IB Japanese Self-taught対策コースページをご覧ください。
 

 

5. IB生・国際生専門のオンライン家庭教師サービス EDUBAL

EDUBALでは、国内外問わずIB生の可能性を広げるためにオンラインでの指導を通して世界中のIB生に 指導を行なっています。

IB対策にEDUBALが選ばれる3つの理由
① IBの経験のある教師に個別に指導をしてもらえるから
② オンライン受講で、世界のどこでも自宅から授業を受けることができるから
③ 日本語でも英語でも指導をできるから

無料体験授業も実施中・指導実績400件以上
「帰国子女の先輩に指導をしてもらうことで、モチベーション向上に繋がった」という声もいただいています。
実際にPredicted gradeを2、3点アップした生徒も珍しくはありません。
指導についての詳しい情報は以下のページをご覧ください。

 

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