IB(国際バカロレア)、Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)の科目選択や勉強法、対策について

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。本ページでは、Japanese A Language and Literature(日本語A言語と文学)HL/SLの科目選択勉強法試験対策に関する有益な情報を集め、まとめました。ぜひ今後の勉強にお役立てください!
 

<本ページの内容>
【1】科目選択における特徴について
【2】スコアアップのコツと最終試験対策について

科目選択における特徴について

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)

<IB Japanese A Language and Literatureの概要>

IB Japanese A Literature(言語A: 文学)コースが、文学批評に関わる文学的な技法についての理解を深め、文学作品を独自に批評する力を育成することを重視していることに対して、IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)コースは、意味というものが言語によって構築されていることと、そのプロセスにおける文脈の機能を理解することに焦点を絞っています。

 

IB Japanese A Language and Literature(日本語A 言語と文学)では①テキストにおいて意味を構成するうえで言語や文化、文脈がどのように見つけ出されるかの理解を上達させること、②テキストと読者、目的の相違的な関連性について批判的に思考することを推奨すること、の二つの目的が意図されています。

 

【Japanese L&L経験者の体験談・アドバイス】

”Languageの単元ではあらゆるジャンルの文献を常に批判的に捉え、その時の世界の状況に照らし合わせながら意見を言ったり書いたりしたことで、考える力が鍛えられたと思っています、Literatureの単元では、日本語で書かれた小説を丁寧に読み、作者の意図などを分析することが楽しかったです。考察結果を発表することにも様々な工夫をしたため、プレゼンテーション力も上がりました!”

 

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)学習内容

<IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)学習内容>

Part1: Language in cultural context (文化的文脈における言語)

ここでは文化的文脈のなかでどのように言語が発展しているか、それが世の中にどう影響しているか、そしてどう個人とグループを確立しているかについて探究します。

・読み手と作者の意図がどう構成や内容に影響してくるかを分析
・言語そのものの変化(電子コミュニケーションの発達、新しい語彙の誕生など)が与える影響を分析する
・言語や意味がどのように文化的背景によって作り出されるかを意識

取り扱う題材: ジェンダー、言語とコミュニティ、翻訳など

 

Part2: Language and mass communication (言語とマスコミ)

ここではメディア(新聞、雑誌、SNSなどのネット、ラジオ、映画など)で言語がどのように使われているかについて考えます。また、どのメディアを使用するかによって、文章の作成や受け取り方がどのような影響を受けるかといった問題にも言及します。

・メディアを通した様々な形式のコミュニケーションを研究
・教育、政治、イデオロギーがメディアに与え得る影響についての認識を示す
・メディアによる言語の使い方や情報を伝えたり、読者や視聴者を説得したり、楽しませたりする画像や動画の使い方

 

Part3: Literature – texts and contexts (文学 – 文章と背景)

文学は社会的背景やそこに根付く文化、歴史的変化に影響され創作されます。それらを読み取りながら、文学とジェンダーなどの社会問題との関係性について考えます。また必修課題である「翻訳作品」は他言語や多文化から制作された文学の研究を通して自分たちの持つ文化的な思い込みについて振り返ります。

SLでは2つの作品を使用します。「指定翻訳作品リスト」(PLT)の翻訳作品を1つと「日本語A」の「指定作家リスト」(PLA)の 作品、または自由に選んだ作品(ただし日本語で書かれたもの)を1つです。

HLでは3つの作品を使用します。「指定翻訳作品リスト」(PLT)の翻訳作品を1つと、「日本語A」の「指定作家リスト」(PLA)の作品を1つと、自由な作品を1つです。

・特定の作品が書かれ、受けとられた歴史的、文化的、社会的文脈の変化を考察する
・作品の形式的な要素、ジャンル、構成がどのように意味に影響を与え、また文脈によって影響され得るかを示す
・文学作品によって表現される態度と価値観、およびそれが読者に与える影響を理解する

 

Part4: Literature – critical study (文芸評論)

精読はその文学の理解と解釈を正しくするために必要なスキルです。細部にわたって文学と読み解くことで生徒は文学の構成の複雑さに関する認識を発達させます。

学習する3作品はIBOが指定した作者リスト(PLA: prescribed list of authors)から選ばれます。

・文学作品を詳細の探究
・作品の主題や倫理的立場、価値観などの要素の分析
・文学を分析するうえで必要な専門用語の理解と適切な使用

 

スコアアップのコツと最終試験対策

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)の勉強においては、SLでは150時間、HLでは240時間かける必要があり、上述のように課される課題も多岐にわたります。IBにおいては決められた学習のねらいと採点基準があるため、コツをつかんで対策をすれば勉強の効率が良くなり、スコアも取りやすくなるでしょう。そのため、つまづいた時には、教師や経験者に聞くなどしてすぐに解決しましょう。

 

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学) の評価配点

External Assessmentは5月または11月に受ける最終試験でIB本部が採点するもの、IA(Internal Assessment)は学校内で担当教員が採点し、本部に提出するものです。Japanese Language and LiteratureはExternal Assessmentで全体の70%Internal Assessmentで全体の30%といった配点で評価がつきます。

 

External Assessment (外部評価) 70%

・Paper 1

<HL: Comparative textual analysis(比較文学分析) (2時間)>

ここでは生徒にとって所見の文章が2組提示され、生徒はどちらか1つの組についての比較分析を行います。文章の組み合わせは、両方とも非文学作品(新聞や雑誌など)である場合と、1つが文学作品でもう1つが非文学作品である場合があります。2つの作品間の類似・相違点特筆すべき背景や目的言語形態レトリックについて分析、言及します。

 

<SL: Textual analysis (文学分析) (1.5時間)>

ここでは生徒にとって初見の非文学作品が2つ提示され、生徒はどちらか1つを選択して分析を行います。

 

・Paper 2

<HL:Essay (小論文) (2時間)>

6つ出される論題から1つ選び、Part3で学習した2つの作品両方に言及しながらエッセイを書きます。

 

<SL: Essay (1.5時間)>

HLと同様6つ出される論題から1つ選び、Part3で学習した作品から分析材料を抜き出しエッセイを書きます。

 

・Written task

<HL>

HLでは最低4つのWritten task (記述課題) が課されます。そのうち2つが本部に提出され外部評価を受けます。Task1、Task2と称される2つの課題はそれぞれCriteria(評価基準)が異なります。

※Task1には400~600字のRationale(課題の解説)、Task2には短い「概要」を添える

 

<SL>

SLでは3つのWritten tasks(記述課題)が課されます。そのうち1つが本部に提出され外部評価を受けます

※400~600字のRationale(課題の解説)を添える

 

 

Internal Assessment (IA:内部評価)   30%

・Individual oral commentary(IOC)(個人口述コメンタリー):15%

<HL/SL>

IOCではPart 4で学んだいずれかの文学作品の抜粋に関する2つのGuiding questions(IB本部から課されるより深く議論するための論題)について口頭で分析をします。IOCは先生と1対1で行い、録音されます。

 

・Further oral activity (口頭発展課題):15%

<HL/SL>

Part1とPart2で学習した内容について最低2つの口述課題に取り組みます。IBOに提出されるのはそのうち1つです。

 

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学) Final Exam(最終試験) 対策

Paper 1対策

Paper1では広告文や新聞記事など文学以外のジャンルから文献が出題されます。初見で行われる試験であるため、準備は困難ですが、以下の項目に注目して分析を進めるとまとまった論文が書くことができます。
①要旨をまとめる:文献の題名、ジャンル、いつ、どこの国で出版されたものか
②内容とテーマを考える:文献の内容、主なテーマや題材
③対象としている読者を分析する:筆者が意図している読者は誰なのか、読者にどのようなメッセージを届けたいのかなど
④文献の目的を考える:筆者は文献を用いて読者を説得しようとしているのか、情報を提供しようとしているのか、楽しませようとしているのか、など
⑤構成について分析する:文献の構成は筆者の目的を果たすためにどのような働きをしているか
⑥文体について分析する:文体の工夫とその効果

Paper 2対策

Paper 2では授業で学んだ文学作品を用いて試験問題にエッセイ形式で答えます。この試験では過去問を集め、数をこなし、それらの分析をして学んだことが活かせるようにしておきましょう。というのも、過去問の問題に対応する分析論文を一通り書いておけば、本試験で似たような題材が取り上げられた時に、過去に考えていたアイディアを応用することができるからです。しかし、もちろん過去問と全く違う傾向の問題が出題されることもあるので、授業で取り扱った小説はなるべく多方面から徹底的に分析し、熟考しておきましょう。例えば、小説の背景設定登場人物重要なシンボルや題材に注目し、それらが小説のストーリーや筆者の意図に与える効果を分析することでどのような問題にも対応できるようになります。また、文学作品からのquotes(引用文)を挿入すると論文の具体性が増すので、作品を読んでいるときに分析の根拠に使える、と思ったquotes(引用文)に付箋を貼って暗記しておくこともお勧めです。

 

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)Internal Assessment(IA)対策

Individual oral commentary(IOC)(個人口述コメンタリー)対策

完璧な対策をするには、出題される可能性のある作品を全て一通り分析し、文章化しておくことが効果的でしょう。特に、論理立ててコメンタリーを口頭で行うことに不安がある人はIOCのイントロダクションだけでも形式化し暗記すると、負担が軽くなります。
分析を行う際に詳しく見るべき要素は作品によって変わりますが、背景登場人物場面転換やその他の分析をするいかなる時でも、必ず忘れてはならないことは、要素の「効果」を述べることです。登場人物の描写や文体に工夫がなされているのなら、筆者は何を意図してその工夫を行ったのか、実際に読者はその要素を目にすることで何を感じるのか、なども詳しく説明しましょう。

Further oral activity (口頭発展課題)対策

Further Oral Activityに関しては、教師によって内容が異なるため一貫した対策法はありませんが、Criteria(評価基準)をしっかり読んで自分の発表内容が評価基準に沿っているか確かめましょう。

 

EE(Extended Essay)について

IB Japanese A Language and Literature Extended Essay (EE) (課題論文)対策

Extended Essay(EE:課題論文)でIB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)を選択するにはグループ1で「日本語」を履修している必要があります。IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)のEEには三つのカテゴリーがあります。
①日本の文学作品を深く掘り下げて分析を行う論文
②日本の文学作品と翻訳された文学作品を比較する論文
③言語を研究する論文

EE(Extended Essay)に使う文学作品は授業で分析したものも使用することができますが、その場合は授業内容の範囲を超えた、生徒が独自で考えたオリジナリティのある分析が求められます。一方で、新しい文学作品を選ぶ場合はIBが認定した筆者の作品に限らず、十分な文学的価値がある作品なら自由に選ぶことができます。

 

EDUBALの教師はIB Japanese A Language and Literature(言語A:言語と文学)のIA、EEなどのエッセイ添削にも対応します。詳しくは、Essay(小論文)添削サービスをご覧ください。Extended Essayの対策法・スコアアップのコツが知りたい方は、Extended Essay(課題論文)ページをご覧ください。

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)のカリキュラム、評価基準について

IB Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)のCurriculum(カリキュラム)、Criteria(クライテリア)はこちら(IBOホームページ)でご確認ください。

 

教師は全員帰国子女!オンライン家庭教師EDUBALの特徴

EDUBALでは東京大学をはじめとした国内屈指の難関大学に通う500名以上の帰国子女教師が、自身の経験を生かしてオンライン上で生徒様の指導にあたっています。オンラインなので世界中のどこからでも指導を受けることができます。また、帰国受験、IB取得という経験を持つからこそ生徒様の悩みに寄り添った指導や相談に応じることが可能です。IBを勉強している人特有の課題でもあるTOK(Theory of Knowledge)やEE(Extended Essay)などのご相談も可能です。IBの勉強の仕方や進め方に関して分からないこと、Japanese A Language and Literature(日本語A: 言語と文学)でお困りのことなどございましたらお気軽にご相談ください。

 
(EDUBALのIBを経験した教師例)

 
※他の科目について、もっと詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

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