IB(国際バカロレア)、English A Literature(英語A文学)の科目選択や勉強法、対策について

本ページでは、IBで高得点を取得したEDUBALスタッフがIB English A Literature(英語A文学)でのHL/SLの科目選択や勉強法、高得点取得の秘訣をご紹介します。ぜひ今後の勉強にお役立てください!
(※本ページの内容は2021年より使われるシラバスに基づいています。)

 

 

IB English A Literature(英語A文学)の学習内容や科目選択における注意点について

IB English A(英語A)学習内容

IB English A Literatureでは、幅広い文学の学習を通じて、文学の芸術性を味わい、各自の見解について批判的に振り返りをすることが推奨されています。その能力をつけることこそがこのコースの特徴です。
この力を育成するためにコースは3つのパートに分かれ、それぞれ異なる要素に重点を置いています。

①英語に翻訳された外国文学作品
原作が英語以外の言語で書かれた作品が、英語に翻訳されたものを「指定作品リスト」の中からSLは最低3冊、HLは最低4冊学習します。

②英語で書かれた文学作品:
「指定作品リスト」の中から異なるジャンルの作品をSLは3冊、HLは4冊 (そのうち1つは詩)学習する。

③自由に選んで読む作品:
「指定作品リスト」の中から、もしくはその他の作品の中から(主に学校の教師が)異なるジャンルの作品を選んで学習します。SLは最低2冊、HLは最低4冊読みます。

 

IB English A Literature SL(Standard Level)

IB English A Literature (英語A文学)のSLの授業では、2年間の授業を通して最低9冊の文学作品を精読することが要求され、これらの課題図書は学校の担当教師がIB (国際バカロレア)の「指定作家リスト(Prescribed reading list)」より選びます。

高得点を取るには、すべての課題図書の形式の分析、内容把握はもちろんのこと、作品が書かれた目的や、読者へ向けたメッセージなどを考察することが必要です。
口頭試験や筆記試験を通して、これらの考察に基づいて、文学作品を自分なりに批評することが求められています。

文学作品を、このように分析・批評することで、文学の存在意義についての知識を身につけたり、文学作品の読み方を身につけたりできることがIB Literatureの魅力です。本を読んだり、文章を書いたりすることが好きな人にとっては興味深い科目となっています。

【SL経験者の体験談・アドバイス】
・英語が苦手だったということもあり、課題図書は理解できるまで2回読んでいました。
・SLでは要求される課題の量やレベルがHLより低いので、より高得点が見込めます
・文学を深く追求することができるため、文学が好きな人にとってはおすすめの授業です。クラスメイトも文学好きな人が多かったため、授業外でも課題図書についての話で盛り上がることがありました。

 

 

IB English A Literature HL(Higher Level)

IB English A Literature (英語A文学) において、SLとHLのコース構成は同じですが、SLとHLの間には量・質的な面で大きな違いがあります。SLでは9作品を学ぶ一方で、HLの生徒は13作品を学びます。また、口述課題や筆記試験の課題において、HLではSLよりも作品・作者に対する知識や理解の深さ、評価力および構成能力が必要です。

【HL経験者の体験談・アドバイス】
・1つ1つの作品に対し丁寧に取り組み、詳しく分析することが大切です。分析した分、内容を理解でき、試験に備えることができるでしょう。
・口頭試験で高得点を得るためには、とにかく練習することが大切です。家庭教師や周りの友達に頼んで、模擬口頭試験という形で練習に付き合ってもらっていました。
・文章を書く量が多いので、英語で書く力が身につきました。
・作品の文化的、歴史的背景を把握することは作品の内容や作者の意図を分析する際にとても重要です。

 

 

Literature(文学)とLanguage and Literature (言語と文学)、Higher LevelやStandard Levelの選択はどうするべき?

通っている学校でEnglishA Language and LiteratureもLiteratureも提供されている場合、どちらを取るべきなのでしょうか。

Literatureでは文学のみを扱うのに対し、Language and Literatureでは文学だけではなく、広告やブログ、演説などの分析を行います。
どちらをとってもほとんどの場合進路に影響はありませんが、日本語に不安がなく、文学が好きな人であればLiteratureを、文学だけではなく言語学などにも興味がある人であればLanguage and Literatureを取ることが多いです。

 

Higher LevelとStandard Levelのどちらで取るべきでしょうか。

どの教科にも言えることですが、HL, SLを選択するときは、
1. その科目が得意か
2. 自分の行きたい大学・学科に取得するべき科目の条件がないか

ということを軸に考えることがオススメです。

1. その科目が得意か
IB English Aではたくさんの文学作品を読み、相当な量のエッセイを書くことになります。英語での読み書きに不安がある場合はSLやLanguage and Literatureを取ることをお勧めします。逆に、英語が母国語であり、文学作品を読むことが得意もしくは文系学科に進む予定である場合は、HLをとることをオススメします。


2. 自分の行きたい大学・学科に取得するべき科目の条件がないか
English A LiteratureのHLを取ることが必須である大学は、海外の大学の文学科に進学しない限りあまりありません。そのため、科目選択は他の科目との兼ね合いで考えることをおすすめします。例えば、海外の大学で医学部に進みたい場合、ChemistryやBiologyをHLで取ることが必須である場合が多くあります。残りの一つのHLがEnglishの方が良いのか、それとも他の科目で取った方が高得点を取る見込みがあるかという観点から科目選択をするようにしてください。

 

 

IB English A Literature(英語A文学)の評価方法について

このセクションではEnglish A Literatureの試験の仕組みについてご説明します。国際バカロレア(IB)の科目ごとの評価は、IBOの教師が採点をするExternal Assessment(主にFinal Exam)と、通っていう高校の教員が採点をするInternal Assessmentによって決まります。

External Assessment
(外部評価)
Paper 1 比重:HL 35% SL 35%
内容:見たことのない文学を分析して設問に答える
Paper 2 比重:HL 25% SL 35%
内容:4つの設問から1つ選び、それに対して自分で勉強した文学を2つ比較しながら、論ずる
HL小論文 比重:HL 20% SL なし
内容:自分で選んだ作品とテーマで、1200から1500語の小論文を作成する

 

Internal Assessment
(内部評価)
IO(個人口述) 比重:HL 25% SL 35%
内容:学習した2つの作品に見られるグローバルな問題について生徒が口頭で発表し、学校の先生からの質問に答える

 

 

IB English A Literature(英語A文学)の勉強方法を知りたい人へ

このセクションでは、IB English A Literatureで高得点を取得した元IB生に聞いた、おすすめの勉強法をご紹介します。
IBには確固たる採点基準や独特の勉強法が存在するため、それらを理解して対策をすれば効率よく勉強することができ、スコアアップを見込めます。
English A Literature対策でお悩みの方は、EDUBALの教師にぜひご相談ください。

 

日頃の勉強について:
(※こちらに書いてある内容は2020年以前のカリキュラムでの経験談に基づいています。)

①作品ごとに分析する要素をまとめた表を作る!

IB English A Literatureでは学習するそれぞれの作品において、分析する要素が明確になっています。試験やIAでは2つの作品を比較した内容のものを書くことも想定されます。
その時に、すべての作品の情報がまとまっていると格段に比較しやすく、楽になります。

例えば、作者の名前・作品の名前・作品が書かれた時代背景・文章の形式・文章の内容・作品から読み取れる作者の意図やメッセージ・作品から読者が受ける印象・その他の特徴的な要素、などといった項目を表に並べ、授業で作品が取り上げられる度にこれらの項目を埋めると良いでしょう。
作品から得られる事実だけではなく、自分の意見なども加えられれば、コメンタリーなどを書く時にも役立ちます。クラスメイトと同じ表を作り、お互いのものを共有し合って違う視点を得るのも効果的でしょう。

 

②日頃から作品のannotation(詳しい注釈付け)をする!

授業内で扱われる作品の内容や形式を理解することはとても重要です。
特に試験や小論文などで作品の詳しい分析を行う際には、作品をあらゆる視点から理解していなければなりません。また、記述課題では作品の中から引用することを求められることが多いため、印象に残る文章なども覚えておく必要があります

試験直前などに文章を探したり、作品の内容をまとめたりすることは非常に危険です。なぜなら、作品の解釈は急いでできるものではないからです。作品を読み始めたときから、特徴的な文章や印象的な比喩など、最終試験で引用できそうな部分をメモしておくようにしましょう。ページ数などもわかるようにメモをしておくと、時間が経ってからもう一度確認する際の手間が省けます。
少しイメージしにくいかもしれませんが、各ページに分析項目や自分の感想などについてコメントを書いていくだけで作品に対する理解が深まり、思い入れも強くなります

 

③友達や家庭教師とディスカッションをする!

作品について自分なりの解釈をすることはもちろん大切です。しかし、IB Literature (英語A文学) の授業の多くはディスカッションで構成されているように、他の人の意見や解釈を聞くこともとても重要です。
ディスカッションは、自分では気づけなかった点に気づいたり、内容についての疑問などを解消できる場です。作品について友達や家庭教師と議論することで、自分自身の作品に対する理解や考えを深めましょう。

 

④作者を知る!

IB English A Literature (英語A文学) では、作品の内容そのものと同じくらい、その内容を書き上げた「作者の意図」について分析することが求められます。
作者の意図が何かを考える際、その作者の人生についてある程度のことを知っておくことが重要です。例えば、どのような時代に生まれ、どのような場所で育ち、どのような考えを持っているのか。
また、該当の作品を書いたのは作者が何歳のときだったのか、同じ時代に、他にどのような作品を書いていたか、などについて知ることが大切です。これらの情報を頭に入れておくことで、試験などで作者の意図について分析する際に自分の主張に説得力を持たせられるでしょう。

 

【経験者の体験談・アドバイス】
・作品と作者を知り、そして作品を好きになることで文学的批評や分析を楽しくすることができました。
・クラスメイトと、休み時間や放課後に課題図書について楽しく語り合ったことが作品の理解にもつながりました。
・手が疲れる、ボールペンのインクの消費が早い、と感じるほどannotation(詳しい注釈付け)をし、エッセイも書きました。限られた時間の中で、早く的確に書く練習を沢山しましょう!

 

Paper 1: 設問つき文学分析の対策

Paper 1では初見の小説やエッセイなど任意の文学の抜粋部分(Passage)、または詩(Poem)を分析してコメンタリーを書くことが要求されます。分析をしやすくするためのGuide Questionが一題ありますが、この設問に答えても答えなくても良い設計になっています。問題はHL、SL共通です。

この試験で試される能力は、初見の文学作品を深く理解し、細かく分析できる能力です。課題となっている文章の特定の部分に焦点を当てて分析を必要があり、評価規準は「理解と解釈」「分析と評価」「焦点と構成」「言語」の4つであり、これら基づいて作品を分析する必要があると言えます。

課題文を見たときに、まずは的確に焦点を定めることが重要です。解答は文中の根拠に基づいて、説得力と一貫性のあるものを書くようにしてください。

 

Paper 2: 比較論文(Comparative Essay)対策

Paper 2では4つの設問が出題され、その中から1つ選び、授業で学んだ2つの文学作品について解答します。解答の中では、2つの文学作品を比較する必要があります。持ち込み不可の試験であるため、本などを持ち込むことはできません。問題はHL、SL共通です。

Paper 2の難しいところは、2つの作品について比較しながら分析を進めながらエッセイを書く必要があること。高得点を取った経験者は二つの文学作品の共通点と相違点で整理をしたり、作品ごとに段落を分けて解答したりしていました。
また、試験会場に本を持ち込めませんが、解答を書く中では文章からの引用をすることも必要になってきます。日頃の授業・勉強の中で表やノートなどに重要な文を書き写しておくことは、このために重要です。

試験の対策方法としてはPast Paper(過去問)を利用した準備も重要になります。「知識、理解、解釈」「分析と評価」「焦点と構成」、「言語」の4つの項目を満たすには、解答を書き始める前のプランニングが大切になってきます。1時間45分という短い時間は計画的に使ってください

 

 

IB Engish A Literature HL Essayの対策

HL Essayでは、生徒が授業の中で学んだ作品の中から一つの作品を選び、テーマ設定をして1200語から1500語でエッセイを書きます。(ただし、IAやPaper 2で扱う作品は選ぶことができません。)

このエッセイは、選んだ作品について幅広く論じているものでなくてはならないため、テーマ設定としてはシラバスで挙げられている7つの主要概念(コンセプト)(Identity, Culture, Creativity, Communication, Transformation, Perspective, Representation)を参考にすることが推奨されています。作中の内容だけではなく、作者の人生や、生きていた時代背景などにも関連付けながら分析する必要があります。

評価項目は「知識、理解、解釈」、「分析と評価」、「焦点と構成」、「言語」の4つで、前半二つに重点が置かれています。

 

Internal Assessment(内部評価):Individual oral(IO)の対策

Individual Oral(IO)では「自分で選んだグローバルな問題が、学習した 2 つの作品の内容と形式を通してどのように表現されているか分析しなさい。」という問いに対して、発表のテーマとアウトラインを事前に準備し、発表を10分間と、先生とのデイスカッションを5分間行います。
学習した2つ作品は、IOを行うまでに勉強した作品の中から英語で書かれた作品と翻訳された作品を一つずつ選びます。そして、その中から自分で決めたグローバルな課題に沿って各作品四十行程度の抜粋をすることになります。事前にグローバルな問題と作品が選べ、じっくり分析をし、アウトラインを作る時間があるので、Finalの前に点数を稼いでおけるチャンスです。

IBOの提示しているグローバルな問題とは以下のものを指しています。
・広範な規模で重要性をもつ
・国境をこえて存在する
・地域の日々の生活に影響を及ぼす
・探究領域から1つ以上の領域にふれる

<例>
ジェンダーとセクシュアリティーについて/政治における権利と責任について/人間と自然環境の関係性について など

 

グローバルな問題を選ぶ時に気をつける点は以下の通りです。
・問題が広すぎず、狭すぎないこと
・両方の作品にバランス良くふれること
・グローバルな問題の表現のされ方、作者の意図や、これらが読者に与える影響などについてふれること

 

グローバルな問題について、口述の中で触れるべき点は以下の3点です。
・グローバルイッシューが、今、どのような問題になっているか
・グローバルイッシューについて、作者・筆者はどのような考えをもっているか
・そのグローバルイッシューについての考えが、それぞれの作品中でどう述べられているか

*日本語でLanguage A Literatureを教えている先生によると、それぞれの作品中でグローバルな問題がどう述べられているかを個別に述べることに着目しており、複数の作品比較する必要はないそうです。

 

IB English A Literature Extended Essay (EE) (課題論文)対策

IB English A LiteratureでEE (課題論文) を執筆する場合、3つのカテゴリーのうち1つを選び、その範囲内で研究を進めることが求められます。3つのカテゴリーは、
①「原書が英語で書かれた文学作品の研究」
②「原書が英語で書かれた文学作品と、原書が英語以外の言語で書かれた文学作品の比較研究」
③「言語研究」
に分けられます。

生徒は、関連する文献を授業内で扱った範囲を超えて幅広く本を読み、分析をしなければなりません。また、論文が個人的な研究によるものであることを必ず証明するような内容にすることが重要です。
適切であればどのような文学作品もEE(課題論文)の研究対象として選択することができますが、適切な評論をするためにも、作品選びは慎重に行うことを心がけましょう。

 

<EE (課題論文)での注意点>
・Supervisor (監督者) の先生は、なるべくEE(課題論文)の科目について知識があることが望ましいです。そうでなくても、進捗管理や内容に関するアドバイスをくれるのでsupervisor(監督者)とは積極的にミーティングをしましょう。

・トピック選びは極めて重要です。2年弱向き合っていくEE(課題論文)ですから、自分が興味を持ち、気持ちを込めて論ずることができるようなトピックを選択しましょう。

・EE(課題論文)を書くにあたって、参考文献を明記することは極めて重要です。漏れなく参考文献を記載することを心がけましょう。

 

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6. 教師は全員IB経験者!オンライン家庭教師サービスEDUBALのIBコースについて

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