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帰国生を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は岩手県一関市に2027年4月開校予定の広域通信制のドルトンX学園高等学校を取材しました。
河合塾グループの学校法人河合塾学園が、これまでの日本の教育の枠組みを大きく変える、全く新しい形の学校設立に向けて動き出しています。
その名は「ドルトンX学園高等学校(以下、ドルトンX学園)」。2025年3月に1期生の卒業生を送り出した「ドルトン東京学園」の姉妹校です。
キーワードは、「通信制」×「全寮制」×「移動型キャンパス」。岩手、東京、そして世界各地を拠点に学ぶスタイルは、まさにこれまでの高校の常識を覆す教育デザインです。
今回は、同校の設立準備に携わる開校準備室室長古屋氏に、設立の背景や独自のカリキュラム、そして、帰国生にとっても非常に魅力的な「生きた学び」の核心に迫りました。
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左:NTT中央研修センター/右:NTT中研宿泊棟
| 所在地 | 〒029-3207 岩手県一関市花泉町油島上築道34番1※岩手県に設置認可申請中 |
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| 生徒数 | 各学年約150名 3学年あわせて約450名 |
| 帰国生入試 | 未定(2026年10月生徒募集開始) |
| 編入 | 未定 |
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【古屋輝周氏】
学校法人河合塾学園 新設高校開校準備室室長
グローバル企業で多様な経験を積み、2年前より教育業界へ転身。現在は河合塾グループにて、ドルトンX学園高等学校の立ち上げを牽引する。
ドルトンX学園での3年間は、皆さんが海外経験ですでに持っている「多様な感性」という土台をさらに大きく開花させる時間です。ここには、ユニークな研究に没頭する人や、地域の環境を守ることに人生を捧げる人など、普段の生活ではなかなか出会えないような「熱い大人たち」との出会いがあります。
大人や社会が期待する「正解」に自分を合わせるのではなく、自分が何にワクワクし、何に喜びを感じるのかを突き詰めてください。高校時代は、失敗を恐れずに「挑戦」できる貴重な時間です。
日本と世界を巡りながら積み重ねる本校での経験は、皆さんの将来の「幸せの土台」になるはずです。一緒にその「幸せの土台」を作っていきましょう。
ドルトン東京学園ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~
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古屋氏:
一言で言えば、「ミネルバ大学の高校生版」をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。制度上は「通信制」ですが、自宅で一人で学ぶ一般的な通信制のイメージとは全く異なります。
全寮制で、仲間と共に生活し、地域の大人にもまれながら、正解のない問いに挑む、そんな学校です。

古屋氏:
日本の全日制の制度では、特定の校舎に縛られてしまい、数カ月単位で移動しながら学ぶことが困難だからです。ドルトンX学園では、1年次は岩手と東京で半年ずつ過ごし、2年次は生徒が自分で選んだ国内外の拠点(沖縄、徳島、イギリス、インド、エストニアなど)を移動します。
この柔軟なカリキュラムを実現するために、あえて通信制という制度を最大限に活用しています。

ドルトンX学園3年間のロードマップ(河合塾HPより)

古屋氏:
全国から採用された優秀な教員がオンラインで参加しますが、生徒はリアルな教室に集まります。
各教室に100インチの電子黒板を導入し、先生の手元や教材を大画面で共有するため、離れていてもリアルに近い感覚で双方向の授業を行います。互いの意見をぶつけ合うディスカッションやプロジェクト学習が中心です。
私たちは「100点満点で95点を取る」ような教育はしません。「世の中で誰も解決していない社会課題に挑み、失敗してもいいから3万点を目指す」。そんな感覚です。
常識にとらわれず、好奇心の赴くままに一歩踏み出せる「好奇心モンスター」を育てたいと考えています。

古屋氏:
この「X」には、変数の「X」という意味が込められています。場所なのか、研究テーマ(海洋研究、街づくり、芸術など)なのか、自分なりの「X」を自分で定義してほしいと思います。
例えば、恐竜が大好きな生徒が福井県で活動すれば、その子にとっては「ドルトン恐竜学園」になりますし、沖縄で海洋研究に没頭すれば「ドルトン海洋学園」になる。
もし学校が用意したテーマ以外にやりたいことが見つかれば、それを突き詰めても構いません。生徒自身が自分で「X」を決める学校でありたいと、そして学校はそれを全力で支援していきたいと考えています。また、地域や多様な人々と交わる(Cross)という意味の「X」でもあります。

インドのインターナショナルスクールでのディスカッション

古屋氏:
教員の約3分の1はネイティブスピーカーを採用する予定です。1年次から、理科・数学・歴史などの科目は英語で学ぶ「イマージョン授業」を選択できるように準備を進めています。
さらに大きな特徴として、2年次からは希望者がイギリスの「Aレベル(ケンブリッジ課程)」を選択できるようにします。これは海外大学進学に直結する高度な内容を英語で学ぶプログラムです。国内外の大学進学に必要なTOEFLやIELTS講座も実施する予定です。
「Aレベル」を選択しない生徒は、日本語・英語どちらの言語でも学べるようカリキュラムを設定します。もちろん、どのコースでも日本の高校卒業資格もしっかり取得できます。

古屋氏:
時間割上の「探究」の時間は、全体の4分の1から3分の1程度を想定しています。ただ、姉妹校のドルトン東京学園と同様に、本校はほとんどの教科授業を探究的に行います。
「理科×社会」の地域混合型授業や、「世界史×芸術」といった教科横断型の授業など、通信制ならではの自由なカリキュラムを用意しています。
また、教室の外での「実践」も重視しています。以前、ミネルバ大学の学生が日本に来日して釜石で震災学習を行った際、ドルトン東京学園の生徒が通訳として同行したことがありました。そこでは、単なる同行者としてではなく、リサーチや企業インターンなどを通じて、「高校生でも社会の役に立てるんだ」という確かな自信を得て帰ってきました。
その準備として、高1のうちは基礎力をつけることを大切にしています。動画の編集などを通して小さな自信を積み重ねたり、企業の方に話を伺ったりしながら、実践へのステップを踏んでいきます。

古屋氏:
2年次は、3か月単位で最大4か所の国内外の拠点を移動しながら滞在します。午前中は教室でオンラインで教科学習、午後はその地域ならではのフィールドワークやプロジェクト活動に取り組みます。約3カ月ごとに拠点を移動するため、「将来ずっとやり続けるかわからないけれど、まず3カ月やってみる」という選択も可能です。それがきっかけで、今後の興味関心に変わるかもしれません。
移動については教員が現地まで引率しますが、滞在中の生活サポートは提携する現地コーディネーターの方々にお任せします。寮などの宿泊先から拠点まではスクールバス等で通学する予定ですので、安心してください。
2年次に学んだ成果は年度末にまとめ、高3の4月に発表を行います。その姿を見て、入学してきたばかりの高1生が「2年後は自分もあんなふうになりたい」と未来をイメージしてくれたら嬉しいです。

水質汚染の解決に取り組むNPOとのフィールドワーク

古屋氏:
はい。各地域には「その土地を守り、未来を作ろうとしている熱い大人」がたくさんいます。
以前、震災被害を受けた釜石で旅館を営む女性経営者の方に、ミネルバ大学とドルトン東京学園の生徒たちが話を伺った際、彼女は生徒たちにこんな言葉をかけてくれました。「あなたたちは世界で活躍しなさい。私はあと15年かけてこの地域を復興させるから。15年後に戻ってきて、お互い何を成し遂げたか語り合いましょう」と。
そんな、自分の人生をかけて地域に向き合う大人たちとの出会いが、生徒たちの価値観を大きく揺さぶり、成長させると確信しています。

古屋氏:
特に海外生活が長いお子さんは、東京などの都市部は知っていても、日本の地方(ローカル)の部分を知らないケースが多々あります。岩手や沖縄、徳島などの地方に数か月滞在し、現地の温かい方々や熱いリーダー、同世代の高校生と過ごすことで、滞在先が「第2の故郷」にもなりえます。世界で羽ばたく帰国生にとって、日本国内に「いつでも戻れる場所がある」のは、心の安定にも非常によいと考えています。
また、岩手の山奥でドローンを使ってクマ被害の解決策を考える生徒もいれば、インドで起業を学ぶ生徒もいる。地域の人との触れ合いを感じながら、そんな多様な経験が混ざり合う環境を目指しています。
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古屋氏:
はい、保護者の方が海外在住でも入学可能です。ただし、制度上、生徒ご本人の住民票を日本のどこか(親戚の家など)に移していただく必要があります。
離れているからこそ、保護者の方への共有は頻繁に行います。例えば、普段の授業はすべて録画し、保護者の方にも共有するシステムを導入予定です。
また、3カ月ごとに取り組んだプロジェクト活動についても、その成果や現地の様子を動画にまとめて共有します。これは、生徒自身が編集スキルを身につけてアウトプットすることも想定しており、お子さまの活動の様子を詳しくご覧いただけると思います。

古屋氏:
国内外の拠点で一定期間一緒に過ごすので、友人と気が合わないということも当然あると思います。ルームシェアのメンバーを変えるなどして対応していきますが、最も大切なのは「地域の方との触れ合い」だと考えています。学校以外の地域の方々に相談したり、メンターとして支えてもらったりと、いろいろな方向から生徒を見守っていきます。
また、約3カ月ごとに拠点を移動し、都度チームメンバーも変わるので、もし人間関係で悩みがあっても環境をリセットしやすく、良い意味での「精神的な逃げ道」にもなると考えています。

古屋氏:
実は、私たちが最も力を入れているのが、この「関わる地域の方」の選定です。単にその地域に住んでいるというだけでなく、ドルトンX学園の教育方針に賛同し、高校生の活動に期待して、本気で応援してくれる方かどうかをとても重視しています。
具体的には、地域社会を支える自治体の方、農家の方、旅館の女将さん、あるいはその土地で活動する専門家や研究者、起業家などを予定しています。生徒たちが「こういう生き方をしたら面白いな」「こんなかっこいい大人になりたいな」とあこがれを抱けるような、素敵なロールモデルとの出会いを用意すること、そこに全力を注いでいます。

古屋氏:
寮は単なる宿泊場所ではなく、「自立」を育む場です。朝食を自分で作ることから始まり、健康管理も自分で行う。親元を離れ、自分の生活を自分で回す経験は何よりの成長になります。
もちろん、放り出すわけではありません。地方拠点では、地元の方々が「第2の家族」のように生徒を見守ってくれます。
この「地域の大人にもまれ、多様な大人と関わる経験」は、都会の生活だけでは得られない、帰国生にとっても貴重な財産になるはずです。
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古屋氏:
国内・海外問わず、どこへでも羽ばたけるように学校として全力でサポートします。比率としては海外大学進学を2~3割と想定していますが、私たちが最も大切にしているのは「偏差値」や「大学名」に縛られない進路選択です。
「この大学の、この研究室で、この教授のもとでプロジェクトをやりたい」と、明確に語れる生徒を育てたいと考えています。実際に姉妹校であるドルトン東京学園の卒業生は、自分のやりたいことと学問を直結させた、納得感のある進路を自ら選び取っています。
ドルトンX学園ではさらにその傾向が強まると確信しており、国内大学でも海外大学でも生徒の行きたい進路への支援に取り組みます。

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北海道や東京での地域課題解決ワークショップ
【ドルトンX学園高等学校ホームページ「入試情報」】
https://www.daltonx.ed.jp/#admission-info
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。

古屋氏:
学力テストのスコアだけで合否を決めることはありません。イメージとしては、海外大学の入試に近く、「英語エッセイ」や「パーソナルステイトメント(志望理由書)」を非常に重視します。
自分は何がやりたいのか、何に情熱を持っているのか。そうした想いを熱く語ってくれる生徒を待っています。

古屋氏:
現時点では、年間の授業料として130~150万円程度を想定しています。これに加え、どうしても寮費、移動費、食費などの生活実費がかかってきます。総額が高額になるのでは、とご心配されるのは当然かと思います。
そこで私たちは現在、「教育ファンドの設立」準備を進めています。「グローバルファンド」や「地域別ファンド」といった枠組みを作り、企業からの寄付などでファンドを運用します。
その運用益を活用して、移動費や滞在費の一部を補助できる仕組みを整えたいと考えています。
企業や地域の方々にも「地域を盛り上げる高校生を応援したい」という熱い想いがありますので、ご家庭の経済的な負担を少しでも軽減する体制作りを進めています。
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「通信制=自宅学習」というイメージが、今回の取材で鮮やかに塗り替えられました。ドルトンX学園にあるのは、デジタルの利便性を武器に、教室の外へと飛び出す「圧倒的にリアルな体験」です。正解のない問いに挑む3年間は、どんな教科書よりも深く、子どもたちの感性を揺さぶるはずです。
特に印象的だったのは、国内外の地域の方々との関わりです。先生や友人だけでなく、人生をかけて地域と向き合う「本気の大人」と出会い、その情熱を肌で感じて「自分がやりたいこと」を見つけた時、子どもは親の想像をはるかに超える力を発揮し、成長していくに違いありません。異文化や多様な価値観の中で育ってきた帰国生にとって、これほど感性を刺激され、「自分らしく」輝ける場所はないのではないでしょうか。
エキサイティングな経験ができるドルトンX学園で、子どもたちがどんな成長を見せてくれるのか。その未来に期待が高まります。

約7年間のロシア、オーストリアでの海外生活を経て、4人の子どもの帰国大学受験、帰国高校受験、帰国中学受験を経験。 受験生ママの視点でも悩みに寄り添います。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
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英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
保護者とも綿密に連絡を取り合い、こちらからのリクエストにも快く応じて内容の濃い授業を続けてくださいました。英語の能力も申し分なく、優しく分かりやすい授業だったと息子も言っております。先生のサポートのおかげで、第一希望の高校入試に合格できました。海外生活が長く日本語に不安がある状態での高校受験でしたが、同じような環境で受験をされた先生だからこそ気持ちを分かっていただけたのだと思います。お力添え、本当にありがとうございました。
勉強に対するモチベーション維持が上手な先生です。 生徒のロールモデルとなって指導してくださいます。