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海外に住んでいる日本の子どもたちが、日本の中学・高校・大学受験を見据えて、自分の英語力を証明するためのツールのひとつとして挑戦する英検(実用英語技能検定)。日本英語検定協会が実施する、日本で最も有名な英語の資格試験の一つです。受験者は多く、日本では年3回、多数の会場にて実施されていますが、海外で受験する際は、あらゆる点で異なるため注意が必要です。
筆者がドイツに住んでいた頃は、年に1度の開催であったり、受けられる級が限定されていたりと、海外での英検受験の壁を感じました。
今回は、ドイツで英検の受験を検討されている方のために、最新の英検S-CBT受験情報と、ドイツ主要都市での英検実施状況を、EDUBALアンバサダーのNanakoが実際の経験談と共にお届けします。

中学生時代をアメリカで過ごし、帰国受験を経験。娘たちも同じく帰国子女で、帰国受験を控えております。帰国子女 ならではの想いや経験を発信したいと思います。
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「日本に帰国する前に英検を受けさせたいけど、どうしたらいいの?」と疑問に思っている方や「どこで、どの方法で受験するのがいいのかな?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
海外で英検を受験することは可能です。
まずは「本会場」「準会場」そして「英検S-CBT海外会場」についてご説明します。
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英検の会場は、日本と同じように「本会場」と「準会場」の2つがあります。現在、日本英語検定協会が設置している海外での公的な試験会場(本会場)は、イギリスの ロンドン・アメリカのニューヨーク・ロサンゼルス・ホノルルの計4ヶ所です。
準会場とは、各地域の日本人学校や学習塾、日系企業などが団体として英検を主催している会場のことです。
団体については、日本英語検定協会が個別に紹介することは原則として行っていないため、滞在している地域の日本人会や、通っている日本人学校、学習塾などに直接問い合わせて、実施の有無や申し込み方法を確認する必要があります。
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英検S-CBT(Speaking・Computer Based Testing)は従来型の英検とは違い、1日で4技能すべてをパソコンを使用して受験し、測定できる試験です。主に受験者の利便性向上と、英語4技能の総合的な評価ニーズに応えるために導入されました。
これにより、学校や部活動、仕事などで忙しい受験者のスケジュール調整や移動の負担が大幅に軽減されたり、受験回数を増やせたりするというメリットがあります。
S-CBT海外会場はロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、そして2026年1月にはドイツ・デュッセルドルフも新たに加わり、計4ヶ所となります。
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多くの海外在住者が英検を受けるのには理由があります。英検2級〜1級を取得していると、日本での中学・高校入試の際に英語科目の点数に加点措置があったり、英語の試験自体が免除されたりすることがあるなど、将来の進路に役立つことがあるからです。日本へ帰国する前に英検取得に挑戦したいと考えている子どもは非常に多いのです。
筆者の身近にも、高校受験・大学受験のためにはるばるロンドンまで行って英検を受験した子どもたちがたくさんいました。デュッセルドルフからロンドンは、飛行機で約1時間半、車だと約7時間ほどの距離があり、決して近い距離ではありません。そんな場所まで行き英検を受ける…日本では考えられないですね。
「英検準1級を受けるのは日本に帰国したからでいいや」と思い、英検はそこまで重視していなかった我が家。しかし、いざ日本に帰国すると、学校の課題と塾の宿題をこなすのに忙しい日々。英検の勉強の時間を取る余裕がほとんどありませんでした。
海外生活で英語のシャワーを毎日浴びながら英検の勉強をしていた方が、英語は伸びたのではないかな、と今になって感じています。時間や気持ちに余裕があるうちに、早めに英検対策することをお勧めします。
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これまでドイツ在住の方は、さまざまな制限がある中で、受験場所を選び、自分の都合に合ったタイミングで英検を受験してきました。特に準1級を目指す人は、ドイツからロンドンまで遠征しなければならなかったほど、厳しい環境でした。
しかし、そんなみなさんにとって嬉しいニュースが。
海外での英検S-CBT実施拡大に伴い、ついにヨーロッパ2拠点目の会場がドイツ・デュッセルドルフに2026年1月に開設されます。
英検S-CBTをドイツ・デュッセルドルフで受けられるようになるということは、ドイツ国内の方はもちろん、オランダやフランスなどのドイツ近隣国に住む日本人のみなさんにとっても朗報ではないでしょうか。
今までロンドンの本会場に行かなければ受けることができなかった準1級。今回のデュッセルドルフのテストセンターで受験可能です。
そして、従来型英検との併願も可能なため、受験機会が広がります。今後、日本の学校を受験する予定があり、そのために英検準1級の取得を目標にしている方は、受験回数が増えることで合格の可能性が高まります。
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デュッセルドルフテストセンターについての詳細はこちらをご覧ください。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt_abroad/dusseldorf/
✔︎3級・準2級・2級・準1級が対象。
✔︎1級の実施はなく、従来型の受験方法のみ。
✔︎月に複数回、週末での実施を予定。年3回の英検(従来型)との併願も可能。
✔︎申し込みは先着順
✔︎準2級プラスについては、準備が整い次第ウェブサイトにて案内される予定。
※毎月開催されるとは限りません。詳細はS-CBT海外会場のホームページで必ず確認してください。
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ヨーロッパ唯一の海外本会場、イギリス・ロンドン。日本と同じく年3回試験が実施され、紙ベースの筆記試験(一次試験)と面接(二次試験)に分かれて行われる従来型の受験が可能です。
1級は英検S-CBTでは受けられないため、イギリス・ロンドンの本会場まで行って受験する必要があります。
ロンドンの本会場で受験するためには、英検のサイト内に『英検・ロンドン受験会場』のページがあり《申し込みフォーム》より申込みができます。
⇩もっとロンドンでの英検受験について知りたい方はこちらをお読みください
帰国生の母目線からお届け!知ってる⁉️ イギリスの英検事情!
また、英検ロンドン受験会場のHP内「FAQ」を開くと、項目別に具体的な例が細かく掲載されているので、英検準1級・1級の受験を検討されている方はぜひ参考にしてください。
※詳細はホームページで必ず確認してください。
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デュッセルドルフは、ドイツの都市のなかで最も日本人が多い都市。日系企業の支社が多く、日本人街も形成されており、多数の日本レストランや日本食材を取り扱うお店が豊富な地域です。
筆者がデュッセルドルフに滞在中は、日系塾が実施団体となり、英検の受験が可能でした。しかし、実施の有無は募集開始直前まで不透明でした。日頃からアンテナを貼っておく必要があり、英検の申込時期が近くなると毎日のようにネットで検索していた記憶があります。
現時点では、今後の英検の実施の有無は確認できませんでした。
先ほどもお伝えしたとおり、デュッセルドルフでは2026年1月から英検S-CBTが始まります。次回以降の英検については、ご自身で定期的に各ホームページなどで確認してみてください。
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ミュンヘンは、ドイツで2番目に日本人が多く住む場所。国際的な金融都市であり、欧州の経済活動の中心地の一つです。そのため、多くの日本企業が拠点を置いており、それに伴って駐在員やその家族、そして現地採用で働く方々が多く生活しています。シュツットガルトも、自動車産業が集積し、日本企業の工場や拠点が多いため、多くの日本人が生活しています。
✔︎実施団体は、シュツットガルト唯一の日本人対象の日本の学校カリキュラムの学習塾「COS学研シュツットガルト教室」とミュンヘン日本人国際学校(合同開催)。
✔︎現在は、英検の外部生受入は廃止。
✔︎詳細案内は、対象者のみ。
✔︎上記以外の方の英検のお問い合わせは対応せず、メールは全て未読消去で返信はしないとのこと。
詳しくはCOS学研シュツットガルト教室のHPで確認してください。
※英検の実施の有無はその年によって異なります。必ずご自身で確認してください。
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ハンブルクとケルンにも日本人は多く住んでいますが、デュッセルドルフに比べると、その規模はやや小さくなります。ハンブルクやケルンでは、現段階では準会場として英検を実施している団体はないようです。
ドイツ国内の他の地域の準会場・ロンドンの本会場へ行く必要があります。
※英検の実施の有無はその年によって異なります。必ずご自身で確認してください。
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金銭面で海外での英検受験をためらってしまう家庭も少なくありません。日本への一時帰国を利用して英検を受験する家庭も多く耳にします。
一次試験(従来型)をドイツまたはロンドンで受験し、二次試験を日本で受験することも可能です。
※その際には一次試験時点で二次試験の受験地を日本国内会場に設定すること。
筆者の子どもたちは、一次試験をデュッセルドルフの準会場で受験し、二次試験は愛知県で受験しました。
一次試験の合格通知兼二次試験の受験票は、手元に届く、もしくは主催している団体の元に受け取りに行きます。我が家は、一時帰国に旅立つ前に受験票が手に入らなかったため、日本に到着してから「WEB受験許可証」をダウンロード・印刷して二次試験に挑みました。
一時帰国中に従来型と英検S-CBTの両方を受験した話も聞きます。
ご自身のスケジュールに合わせて、二次試験を受けられる地域を考えたり、英検S-CBTの実施日程を確認したりして、柔軟に受験できるのが理想ですね。
※詳細は英検ホームページ内「よくあるご質問」や「受験票未着・紛失のお問い合わせ方法」をよく読んでください。
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ドイツに住んでいる際の英検の受験方法をご紹介しました。
2026年1月からドイツ・デュッセルドルフで英検S-CBTの受験が可能になることで、選択肢はさらに広がると同時に、英検にチャレンジする機会が増えることになります。申込時期や詳細を見逃さないように、定期的に準会場の実施団体や英検のホームページを確認しましょう。
海外での英検受験は、子どもにとっても保護者にとっても不安と心配事がつきまとう大きな挑戦になるかもしれません。しかし、慣れない環境での受験という経験は、語学力だけでなく、自立心や問題解決力を育む貴重な機会となるはずです。
英検合格という目標を達成し、みなさんの未来の世界がさらに広がることを願っています。応援しています!
【⚠️ 重要なご注意】
ドイツ国内の英検準会場(学習塾や日本人学校など)の実施状況は、年度や会場の事情により頻繁に変更されます。 過去に実施していた会場でも「今年度は実施しない」「外部生の受け入れを中止した」というケースが多々あります。
本記事の情報は執筆時点のものであり、受験を確約するものではありませんので、必ず各団体の最新情報をご自身でご確認ください。
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いつも丁寧なご指導ありがとうございます。娘は先生との授業を毎回とても楽しみにしています。今後ともよろしくお願いいたします。
生徒にあった授業内容で疑問に対して的確なご指導をして頂き、検定や入試など全てにおいて成果が出ていて感謝しております。また授業の進め方もよく、信頼できます。