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城西大学附属城西中学・高等学校ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

城西
帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都豊島区にある城西大学附属城西中学・高等学校(以下、城西)を訪問しました。

他者にとっても、何より自分にとっても、One and Only(=唯一無二)である個性を育む校風を建学の精神に掲げている城西。国際交流の歴史も非常に長く、戦中戦後も東京都内で英語教育を続けていた2校のうちの1つであり、最初の留学生2名(アメリカ)を1982年に受け入れたという歴史的な背景も持ち揃えています。2018年から新たに、中高一貫プログラム『Josai Future Global Leader Program』を導入し、さらに注目を集める城西の魅力に迫ります!


edumore

目次

  1. 城西大学附属城西中学・高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生方紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路について
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想
  8. EDUBALで城西大学附属城西中学・高等学校の入試対策を!

城西大学附属城西中学・高等学校の基礎情報

城西
サニブラウン選手やジョセフ選手も走っていた校庭

 

所在地 〒171-0044
東京都豊島区千早1丁目10-26
TEL:03-3973-6331 FAX:03-3973-8374
アクセス 地下鉄有楽町線・副都心線「要町」下車 2番出口から徒歩6分
西武池袋線「椎名町」下車 北口から徒歩7分
生徒数 中1生~高3生あわせて約1200名
男女比 7:3
帰国生割合 約1%
コース 中学:全学年共通クラス(コース分けなし)
高校:ACクラスCSクラス
帰国生入試 帰国生入試(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)から選択
編転入 7月、12月、3月に転編入試験を実施。詳細はお問い合わせください。

お話を伺った先生方紹介

城西

神杉 旨宣 校長

神杉校長から帰国生へのメッセージ

海外で数年間を過ごし、現地の教育を受け、その土地の文化を実感してきたという経験は皆さんの財産であり武器でもあります。
日本に戻ってきた時には、その武器を遠慮することなく堂々とアピールして、自分が城西に新しい風を吹き込むぐらいの気持ちで、本校に来て頂きたいと思っています。そして、皆さんの視野の広さや視座の高さを持って、クラスや学年のリーダーになってくれたら嬉しいです。
 

城西

坂本 純一 先生
入試広報部部長・理科教諭

坂本先生から帰国生へのメッセージ

皆さんが海外生活で培ってきた経験はかけがえのない個性であり、大きな強みです。帰国生を募集している学校はたくさんありますが、それぞれ帰国生に求めているものは違いがあるので、周りの人にたくさん相談して、皆さんの強みである個性を、前向きに活用できる道を選んでください。

カリキュラム・プログラム紹介

mois
帰国生受け入れの歴史と理念を教えてください。

神杉校長:
本校の国際交流の歴史は古く、昭和初期にはすでに、ネイティブの女性教員が在籍し、戦中・戦後も英語教育を継続していたという類まれな教育方針を貫いてきました。

2024年までに1964名もの城西生を海外に送り出し、また、海外からの留学生も毎年数十名、多い年には155名の留学生を受け入れています。このように、本校は開校以来、生徒たちが国際的な感覚を養うための土壌を育み続けています。帰国生を受け入れることは、この長きにわたる国際交流の歴史をさらに発展させた自然な流れです。

 

mois
帰国生向けのコースやカリキュラムはありますか。

神杉校長:
12年以上前に、1クラスだけグローバルに特化したクラスを設置した歴史があります。しかしながら、学校全体が留学生たちとの交流や留学制度、海外へのプログラム等の恩恵を受けるチャンスを展開すべきだということで、3年目に廃止しました。
 

城西
中1生から高3生までの様々な国際交流プログラム

 
神杉校長:
グローバルクラスを立ち上げた時に、帰国生が1名、2名と入学して感じたことは、それまでの城西生とは、明らかに考え方や価値観、物事の見方の基準が全く違うということでした。

日常の生徒同士のやり取りや、行事への取り組みのエネルギーのかけ方、他にも、一方通行の授業が主体の日本の教育現場で、双方向性の授業を行った際に、帰国生たちが先導した役割を担ってくれた経緯がありました。
今年3月に本校から第一号のDDP卒業生が出たのですが、彼は中学生の頃には英語ができないというレッテルを自分に貼っていたようです。しかしながら、城西の学習環境、多様性に富んだ授業内容、彼が育った6年間の校舎の中にはたくさんの留学生や多くの帰国生もいたこと、こうした環境が、ある特定のクラスではなく、学校全体に文化として風土として定着していたことは彼を後押しした1つの要因になっていたと思っています。
 

城西
ネイティブ教員との授業の様子

 

mois
特徴的なカリキュラムを教えてください。

神杉校長:
本校では体験重視、本物主義の超”実践型”の探究を中学1年から導入しています。高1になると全員参加型探究学習、世界へ飛び出して自分の「好き」を探究するプロジェクトBEYONDがスタートします。

BEYONDは毎年変わる12のテーマを掲げ、そのテーマの第一線で活躍されている方をお招きして、約20時間かけて様々な探究をします。ここでのディスカッションも非常にユニークで、帰国生達は自身の幼い頃の実体験や原風景を元に話し、そこに留学生が加わることでさらに輪をかけて熱をおびます。正解のないテーマばかりですので、どういう答えを最後に出してくるのか、探究はそのプロセスに価値があります

他に、特徴的なクラスとして、得意分野を伸ばし、学びと活動の両立を図るCSクラス(Culture&Sports)があります。2012年から開設されたクラスで、対象は高校生のみですが、学校での勉強の他にも夢を持ち、実現したいという意欲のある生徒のためのクラスです。
クラブ活動に力を入れたい生徒、学外でスポーツに励んでいる生徒、芸能分野、文化活動で頑張る生徒のために特別カリキュラム編成で応援しています。

 

mois
英語の保持や向上などの取り組みなどを教えていただけますか?

神杉校長:
中学の英語クラスは習熟度別にクラス分けをしています。また、高校も含めて英語検定のサポートを英語科が中心になって熱心に取り組んでいまして、2023、2024年度と生徒の英検取得率が2年連続で全国私立中学校第1位となり、日本英語検定協会からブリティッシュ・カウンシル駐日代表賞をいただきました。また、本校では中学3年で全員が2週間オーストラリアに海外研修に行き、ホテルではなく現地のホストファミリーにお世話になります。それがきっかけとなり、高校1年の夏に短期留学に行く生徒も非常に多いです。

坂本先生:
中高生の実力のある生徒を対象に、放課後に週に2時間、英検準1級などハイレベルな資格取得を目指すを目指すレベル別の講座をネイティブ教員が開講しています。

神杉校長:
他にも、中学生を対象に、英語で暗記したスピーチをその場で表現するレシテーションコンテストを毎年開催しています。以前はズバ抜けている生徒が1人という状況だったものが、今では予選から素晴らしいスピーチをする生徒が増えて、審査員として優劣つけるのがとても大変になってきています。
 

城西
2024年度英語レシテーションコンテスト本選の様子

 

 

mois
部活動は盛んですか?

坂本先生:
はい、部活動も盛んです。本校の高校入試にはスポーツ推薦もあります。特に陸上部は全国レベルの強豪で、オリンピックや世界陸上で活躍しているサニブラウン・アブデル・ハキーム選手や中島佑気ジョセフ選手は本校の卒業生です。陸上部の顧問のうち2人が元オリンピック出場選手ということもあり、陸上部を目指して入学してくる生徒も多いです。サニブラウン選手は入学当初から速かったですけれど、高校在学中にウサイン・ボルトの高校生記録を塗り替えて世界陸上に出場したことには驚かされました。中島佑気ジョセフ選手も先日行われた2025東京世界陸上で男子400mの日本新記録を出して脚光を浴びましたが、在学中は読書好きな大人しい生徒だったことを覚えています。
 

城西
エントランスに飾られているオリンピックに出場した卒業生のユニフォームと100周年記念画

帰国生のフォロー体制

mois
帰国生への英語以外のフォローアップはありますか?

神杉校長:
それぞれの科目については個別対応でフォローしているので、特別に取り出し授業は行っていません。しかし、これから帰国生が増えた際には、違うフォロー体制をご提示することになるのではないかと思っています。
 

mois
メンタル面でのサポートなどはどうでしょう。

神杉校長:
担任や英語科の教員が積極的にコミュニケーションを取るような文化が城西にはすでに成立しています。本校にはスクールカウンセラーも常駐していますが、これまで一度も帰国生が帰国生であることを理由にメンタル不調で相談に行ったというケースは発生しておりません。

進路について

mois
進路について教えてください。

坂本先生:
海外大学に進学する生徒も数名いますが、傾向としては、国公立大学や難関の私立大学に合格実績が出ています。系列校である城西大学に併願利用が出来るので、全体の9割の生徒が他大学受験をします。約6割の生徒が年内に総合型選抜、公募推薦、指定校、あるいは内部進学を受け、3~4割の生徒が年明けの一般選抜を選んでいます。特に城西大学は薬学部が人気なので、それを念頭に薬学部を志望して本校を選ぶ生徒も毎年10〜20名ぐらいはいます。

 

mois
大学進学に向けたサポートはありますか。

坂本先生:
高校3年での進路指導は、担任教諭と出願指導教諭の2人が担当して、面接や志望理由書の書き方から志望校の選択など、あらゆる面からサポートします。また本校では様々なスタイルのゼミや大学模擬授業を展開しています。放課後には「自習室」も開設しています。

帰国生入試情報

【城西大学附属城西中学・高等学校ホームページ「中学帰国生入試要項」】
https://josaigakuen.ac.jp/exam/returnee_exam/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。

◆2025年度 中学国際性入試概要(参考) ◆
 
<入試形態>:帰国生入試(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)から選択
【帰国生入試Ⅰ】
英検4級以上の資格保持者は2科合計点に加点 ※学力スカラシップ認定
●2科型(国・算/ 200点)+日本語面接+資格加点(英検4級:+10点、3級:+20点、CEFR A2以上:+30点)
【帰国生入試Ⅱ】
CEFR A2以上の資格保持者が対象
●英語面接(100点)+日本語面接
【帰国生入試Ⅲ】
CEFR A2以上の資格保持者が対象
●2科型(国・算/ 200点)+英語面接(100点)+日本語面接 ※学力スカラシップ優先認定
 
■帰国都合により試験日に受験ができない場合に限り個別対応が可能です(別途ご相談ください)
■第1回、第2回の両方を受験することはできません(中学一般入試を受験することは可能です)
■出願は全てWeb上にて行います。当日出願はできません。
 
●高校では帰国生向けの特別入試は実施しておりませんが、推薦、一般入試の合否判定時に帰国生であることを考慮いたします。

◆2025年度 転編入試験・帰国生随時募集(参考) ◆
 
2025(令和7)年度 2学期転編入試験実施要項
<募集学年>:中学2年生・高校1年生・高校2年生(文系・理系)
<試験科目>:国語・数学・英語・面接

 

城西
しいの木ラウンジ(食堂)に校内ファミマがオープン!

 

mois
帰国生入試の対策について教えてください。

坂本先生:
本校の入試問題は試験対策の一番初歩として使いやすいと、塾の方に仰って頂くほど基本的な標準に合わせて作っています。算数でいうと、分数と小数が混ざった四則計算や割合と比、図形の考え方が出来ているかなど、小学校で学ぶ内容の基本がしっかり出来ていることを大事にしています

面接については、英語面接では英検の2次試験とほぼ同じ形式を取っていて、英語の運用能力を見ており、日本語面接では適応能力やパーソナリティを見ています。どちらかというと日本語面接が明暗を分ける重要なポイントとなっています。

 

mois
スカラシップについて教えてください。

坂本先生:
スカラシップに認定されると入学金と施設費、授業料が最大で3年分免除となります。基本的には3年分ですが、1年ごとの成績の確認が入ります。帰国生の場合は、帰国生入試Ⅲを受けた生徒が一番最優先となり、帰国生入試Ⅰを受けた生徒にも権利はありますが、帰国生入試Ⅲの生徒が優先となります。
 

mois
転編入の募集はありますか。

坂本先生:
転編入は空きがある場合に募集していて、7月、12月、3月に実施の有無をホームページでご案内しています。(中学は中3の1学期、高校は高2の3月まで)ご相談にも対応しておりますのでお問い合わせ下さい。

 

mois
復学制度はありますか。

坂本先生:
はい、相談を受けるケースが増えてきたので、去年正規に検討して、今年から運用を始めています。基本原則はまず、中学に在籍してる間に本校を出た方は中学のうちに、高校を出た場合は、高校3年になる前のタイミングまでに復学することを原則にしています。本校を離れる期間が短ければ復学試験は面接のみ、1年や2年など長期間を離脱してしまうケースや、在学中の成績によっては転編入試験と同じく、本校の定期試験レベルの筆記試験(英数国の3教科)を設定する場合もあります。

アンバサダー感想

今回の訪問では、城西の国際交流や帰国生受け入れの歴史が、想像していた以上に長いことに驚かされました。

学園内の雰囲気は明るく和やかで、すれ違う生徒達は元気に挨拶をしてくれ、どのクラスの授業風景も教師と生徒の距離が近く、伸び伸びと学校生活を楽しんでいる印象を受けました。

校長先生や坂本先生の「城西という選択でなくても、自分の個性を自信を持って活かせる道を選んで欲しい!」というメッセージからは、生徒一人ひとりの未来を心から応援する温かさが伝わってきました。

One and Only、個性を大切にしながら夢を追いかける、城西の素晴らしさを、もっとたくさんの方に知って頂きたいと思える訪問となりました。


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Miho

シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。

Mihoのnote記事

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