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青山学院横浜英和中学高等学校ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

青山学院横浜英和

帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は横浜市南区にある青山学院横浜英和中学高等学校を訪問しました。

横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」を降り、丘の上にある学校へと向かう道のりには、通称「百段階段」と呼ばれる156段の階段があります。階段を上りきった先には、横浜の街並みを一望できる、広々とした明るいキャンパスが広がり、落ち着いた環境の中で学びに集中することができます。

青山学院横浜英和中学高等学校は、青山学院大学の系属校でプロテスタントの中高一貫校です。創立145年の歴史を持ち、2018年度から共学化し、一昨年から全ての学年が男女共学になりました。

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今年度からスタートした「英語グローバルクラス」についても詳しくお伝えします!


edumore

目次

  1. 青山学院横浜英和中学高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生方紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路について
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想
  8. EDUBALで青山学院横浜英和中学高等学校の入試対策を!

青山学院横浜英和中学高等学校の基礎情報

青山学院横浜英和
正門と歴史を感じる美しい礼拝堂

 

所在地 〒232-8580
横浜市南区蒔田町124
TEL 045-731-2861〜2(中学高等学校)
アクセス 横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」より徒歩8分
京浜急行「井土ヶ谷駅」より徒歩18分
横浜市営バス「通町1丁目」より徒歩10分
生徒数 各学年約180名 中高あわせて約1050名
男女比 およそ1:3
帰国生割合 約0.7割
コース 設定なし
帰国生入試 【第1回12月実施】国語・算数・英語(筆記試験・面接)
【第2回 2月実施 】国語・算数
編入 欠員募集(基本的に高校1年時、欠員が生じた場合)

お話を伺った先生方紹介

青山学院横浜英和

教頭 細田 孝充 先生
青山学院横浜英和中学高等学校 教頭

細田教頭先生から帰国生へのメッセージ

皆さんは今、それぞれの場所で夢や希望を胸に、受験勉強に励んでいることと思います。
本校は、「心を清め人に仕えよ」の校訓のもと人を育てることを大切にし、仲間と共に学び、成長する学校です。
この学校には、世界で学んだ経験を持つ帰国生、地域で育ってきた仲間、そして新しい挑戦を恐れない生徒たちが集まります。多様な仲間と出会い、共に語り合い、助け合うことで、皆さんの可能性はさらに大きく広がっていきます。
勉強や部活動はもちろん、礼拝や日々の学校生活を通して、皆さん一人ひとりの個性と力が輝くように、先生方も仲間も全力で支えてくれる環境がここにはあります。
どうか自分を信じて、最後まで歩みを止めずに挑戦してください。
皆さんが青山学院横浜英和のキャンパスで、笑顔で新しい毎日を迎えることを心から願っています。
 

青山学院横浜英和

相田 賢二 先生
入試広報部 部長
英語科教諭

青山学院横浜英和

Marija Pavlovic 先生
英語科教諭
セルビア出身
青山学院横浜英和中学高等学校での英語指導歴7年目

カリキュラム・プログラム紹介

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御校の教育理念について教えてください。

細田先生:
キリスト教教育に基づき、生徒一人ひとりが持つ「賜物」を6年間の中で探し、育てていけるような教育を行っています。将来、「賜物」を生かして社会に貢献できる人物になってほしいと思っています。
本校には3つの教育の柱があります。
・キリスト教教育
・キャリア教育
・グローバル教育

まずはキリスト教教育ですが、毎朝の礼拝を通して、聖書の学びに触れながら自分自身や社会のこと、哲学的なことまでを幅広く学ぶきっかけになっています。各学年で行われる「修養会」、そして週1時間の聖書の授業などでも心を育んでいきます。

キャリア教育は、卒業後どのように生きていくか、を考える機会になります。社会の第一線で活躍する方々の講演を聞く「キャリア塾」や、理系分野への興味を深める「科学セミナー」など、多様なプログラムが用意されています。

グローバル教育は、オーストラリア(タスマニア、メルボルン)・アメリカ(カリフォルニア州)・韓国にある姉妹校や、ニュージーランドにある提携校への留学や、高校1年時のカナダ研修旅行(全員参加)などを通して異文化の相互理解を深めています。
どの教育においても、学校はただ学力を高める場所ではなく、子どもたちが自分の可能性に気づき、それを育んでいけるような場であることを目指しています。

 

mois
青山学院大学の系属校としてどのような連携がありますか。

細田先生:
早いうちから、中高の段階で大学教育に触れる機会があることがメリットの一つだと思います。例えば高校生になると、年に20回、各学部の先生方が本校の生徒に向けて開講する学問入門講座を受講することができます。キャンパスへ直接行くツアーや、大学のゼミ生と一緒にワークショップをするという機会、中学生から参加できるセミナーもあります。クラブ活動でも部活動指導員として大学の体育会に所属する学生が来て指導してくれます。

青山学院横浜英和
青山学院大学出張講座の様子(学校HPより)

 

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英語のコース別授業について教えて下さい。

細田先生:
グローバルクラス、アドバンストクラス、スタンダードクラスの3つの習熟度別のクラス編成をしています。
2025年度より新設されたグローバルクラスは、帰国生入試第1回の入学者全員と、英語力の高いその他の入学者も条件を満たせば参加可能です。現在中1のグローバルクラスには9名の生徒がいます。生徒の英語のレベルは英検2級〜準1級です。

 

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グローバルクラスを設置した経緯を教えて下さい。

細田先生:
2024年度までは2月に一般生と同じ日程で帰国生入試を行っており、国語と算数が受験科目だったのでどちらかというと非英語圏からの帰国生が多かったイメージでした。昨年度より12月の帰国生入試を開始しましたが、受験科目に英語がプラスされたため、英語圏からの帰国生が増えた結果になりました。帰国生の滞在していた国もアメリカやオーストラリア、シンガポールなど多岐にわたりますが、入学後も英語力を維持、伸長していけるように、との想いで英語グローバルクラスを設置しました。

Marija先生:
今までの英語の授業はアドバンストとスタンダードの2種類のクラス編成をしていました。アドバンストクラスは英語のレベルの高い生徒を対象としていましたが、帰国生が増えてくるにつれてこれでは不十分だと教師陣が感じるようになりました。主な問題の一つは、英語に触れる機会が少ないことだったと考えています。1対1の時間が十分にとれず、自分を表現する機会が多くありませんでした。そこで私たちは、さらに高いレベルのクラス、アメリカで言えばAP(アドバンスト・プレイスメント)イングリッシュのようなクラスを開設することが良い考えだと判断しました。
クラスを進めていくうえで、文化的な側面や雰囲気もとても重要です。帰国生にとっての最大の苦労は、日本の生活様式に再び溶け込もうとすることだと思います。グローバルクラス開設は、帰国生が過ごしてきた海外校での学びのスタイルを維持し、自分らしさが表現できる場所となるようにとの想いもあります。

 

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具体的にグローバルクラスでの授業はどのようなものでしょうか。

相田先生:
英語の授業は週に5回あり、グローバルクラスの授業はネイティブ教員が担当しています。教科書も海外のものを使用しています。
授業もプレゼンやグループワーク、ディスカッションがメインで一方的に話を聞くというスタイルではありません。
中学2年生になる際にクラスの入れ替えも考えているので、文法に関してはレベル感をそろえるために、他の2クラスと同じような内容を学んでいきます

Marija先生:
3つの異なるクラスがありますが大きく分けたカリキュラムはほとんど同じです。文法に関しては教科書こそ違うものの(グローバルクラスはナショナルジオグラフィック使用)、その他の2クラスが使用している日本の教科書(ニュートレジャー使用)と非常に近い内容を勉強します。
実際の授業の様子ですが、帰国生は自己表現の仕方がよりオープンです。英語のレベルも高いので様々なトピックについて活発に議論することができています。

 

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グローバルクラスの生徒には最終的にどのようなゴールを期待していますか。

相田先生:
英語を生かした大学受験や海外大学も視野に入れています。希望者へは学校で個別に指導していきます。

Marija先生:
まだ開始したばかりのコースではありますが、実際には半数以上が海外の大学、あるいは国際的なプログラムのある日本の大学に進学することに興味を持っているようです。本校は青山学院大学の系属校なので、内部進学を目指して他の科目も高いレベルで勉強します。それに加えてさらに高いレベルの英語力を身につけることで、海外のほぼすべての大学に応募できるようになることが期待されます。

細田先生:
毎年、海外大学への進学説明会を行っています。特にグローバルクラスの生徒には海外大学への進学にチャレンジしてほしいと思っています。中高6年間で自身の英語力を維持しさらに発展させ、社会へと繋いでいってほしいと願っています。
 

青山学院横浜英和
グローバルクラスの授業風景

 

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クラス以外で英語を話せる環境はあるのですか。

細田先生:
さまざまな国籍の留学生が月3回放課後に来校し、交流できるグローバルラウンジを設けています。生徒たちは留学生と楽しく過ごしています。また、オーストラリアの姉妹校などから留学生が来校し、一緒に学校生活を過ごします。本校には海外の方々と英語で触れ合う機会がたくさんあります。

 

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私立の中高では珍しく給食があるのですね。

細田先生:
1957年、当時の校長が医学博士だったこともあり、栄養の面を考えて提供したのが始まりです。温かい給食は生徒たちのエネルギーの源にもなり、集中力にも繋がっていきます。さらにみんなが同じメニューを食べているので仲間意識が生まれるという部分もあります。月に1回開かれる献立委員会には生徒の代表も参加しています。
 

青山学院横浜英和
高3まで毎日提供される温かい給食

 

 

帰国生のフォロー体制

青山学院横浜英和
やわらかな光が差し込む落ち着いた校舎内

 

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帰国生はどれくらいいますか。またクラス編成はどのようなものですか。

細田先生:
本校は全学年で約1050名ですが、そのうち帰国生は約70名です。帰国生入試だけではなく、小学校低学年の時に海外に滞在されていた方や国内インターナショナルスクールに通われていた方は一般入試で受験されています。
クラスに関しては、帰国生専用クラスは設けず、一般受験で入った生徒、付属小からの生徒と混合編成にしています。日本の学校生活への早期適応と豊かな人間関係構築を促しています。また、帰国生が各クラスに1人だけにならないように配慮をしています。

 

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帰国生への学習面でのフォローはありますか。

細田先生:
学習のつまずきが心の不安につながらないよう、早めに声をかけるような環境を作っています。国語や算数(数学)が海外教育の影響で遅れている場合は、アイリス学習センターで放課後の補習授業や自習で補っています。ただし、近年では多くの帰国生が補習なしでも授業に十分ついていけている様子が見受けられます。
 

青山学院横浜英和
(左)図書館の自習スペース(右)アイリス学習センター

 

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メンタル面でのサポートはどのようなものですか。

細田先生:
教員が「帰国生の特性」を理解しているため、学校文化の違い(授業の受け方、行事の雰囲気など)を一緒に乗り越える姿勢があります。クラス編成や学習のつまずきへの気付きなど、日本の学校文化へのスムーズな適応支援と共に「海外経験があるからこそ、自分には強みがある」と自己肯定感を得られる環境を作っています。
また、スクールカウンセラーが配置されており、帰国生特有の悩みも相談できます。
 
 

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帰国生と帰国生の保護者の交流会「アイリスの会」もあるそうですね。

細田先生:
「アイリスの会」は1999年に設立された帰国生とその保護者の交流支援のための会です。母国の料理の持ち寄りや国際理解教育に携わる教員を交えた交流、情報共有の場として機能しています。放課後には生徒たちも一緒に参加することができます。海外での経験を共有できる仲間やご家庭とつながる場があることは、学校生活における大きな安心感につながっています。

進路について

青山学院横浜英和
中1,2の礼拝が行われる礼拝堂

 

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青山学院大学への進学や進路指導について教えてください。

細田先生:
系属校なので多くの生徒が内部進学(2024年度実績:継続校推薦資格取得者122名)をしますが、青山学院大学以外の指定校推薦枠も保持しており、本人が希望する大学に進学できるように指導しています。
青山学院大学へは高校3年間の成績と全国規模の学力試験をポイント化して総合点の高い順から希望学部への進学が決まっていきます。
外部受験をする場合は併願はできません。

 

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帰国生の進路について教えて下さい。

細田先生:
帰国生の進路は以下のような実績があります。

国公立大学:北海道大学、横浜市立大学、国際教養大学、東京農工大学、東京外国語大学、横浜国立大学など
私立大学:青山学院大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、立教大学、ICU(国際基督教大学)など

帰国生入試情報

青山学院横浜英和
(右)集会室、多目的トレーニングルーム、部室棟

 

【青山学院横浜英和中学高等学校ホームページ「受験生の皆さまへ」】
https://www.yokohama-eiwa.ac.jp/chukou/examination/index.html
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。

◆帰国生入試情報◆
帰国生入試第1回(12月実施)
【募集人数】
約10名
【試験科目】
国語(40分)50点
算数(30分)50点
英語/筆記試験(50分)80点
   面接試験(8分)20点

帰国生入試第2回(2月実施)
【募集人数】
一般入試A日程の定員(70名)に含む
【試験科目】
国語(50分)100点
算数(50分)100点

【入試対策とポイント】
・昨年度までは英語は面接のみでしたが、今年度からは筆記試験も導入されます。試験のレベルは英検2級レベル相当です。
面接では音読も評価に含みます。海外経験について問われることもあります。
・昨年度まで行われていた日本語面接は廃止します。
総合点ではなく、各教科ごとに6~7割以上の得点を合格の目安としています

 

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編入について教えて下さい。

欠員が出た場合のみ実施しています。基本的に高校1年次に行っており、試験科目は国語・数学・英語です。

アンバサダー感想

今回学校訪問に伺った際に2025年7月に発行された「横浜英和学院報」という学院報をいただきました。その紙面の表紙を飾っていたのが、相田先生ご執筆の「中高『英語グローバルクラス』の開設にあたって」という記事でした。学校の教育の柱の一つでもあるグローバル教育に今後さらに力を入れていこう、という強い想いをひしひしと感じました。
グローバルクラスの授業にお邪魔させていただきましたが、生徒さんたちは本当に楽しそうに、積極的に授業に参加している姿が印象的でした。
青山学院大学の系属校という安心感や、給食が高校3年生まであるということもとても魅力的なポイントです!


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Lami

夫の海外赴任に伴いロンドンに2回滞在。 3人の子供の様々な受験(帰国中学受験・帰国中学編入・国内及び海外インター)を経験。自&他国カルチャーLoverが、見て、触れて、感じたリアルな気づきを綴ります。

Lamiのnote記事

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