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ロンドン赴任!小学校選びのプロセス

ロンドン小学校選び

ロンドンへ子供を帯同して赴任する場合、一番初めに悩む問題が学校選び。どうやって学校を選べばよいのか、また、どの地域がよいのか…

今回はプライマリースクール(Primary School)の年齢、5〜11歳のお子さんをもつ保護者の方に、ロンドンではどのような小学校の選択肢があるのか、どのようにして選ぶのかをお伝えします。

*イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っています。今回記載している内容は、ロンドン(イングランド)に絞った情報となりますこと、ご承知おきください。


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Lami

夫の海外赴任に伴いロンドンに2回滞在。 3人の子供の様々な受験(帰国中学受験・帰国中学編入・国内及び海外インター)を経験。自&他国カルチャーLoverが、見て、触れて、感じたリアルな気づきを綴ります。

Lamiのnote記事

目次

  1. 教育システム
  2. どのような学校があるのか
  3. どのようにして選ぶか
  4. まとめ

1. 教育システム

日本の教育システムとの大きな違いはケンブリッジ式カリキュラムがとられている点です。
学校は9月始まりが一般的。4月始まりの日本とは異なるので注意が必要です。
学年の区切りも9月1日〜翌年8月31日となります。つまり、各学年で一番年上の子は9月1日生まれとなります。

5歳から16歳までが義務教育(*1)となっており、初等教育にあたるプライマリースクールは、Receptionという、日本でいうなら幼稚園年中・長から始まり、11歳までの7年間教育になるということも特徴です。
この義務教育課程は学習発達段階によって4つのステージ(Key stage:略称KSと呼ばれる)に分かれています。(*1)
プライマリースクールはKS1(Year1〜2)、KS2(Year3〜6)のステージとなり、それぞれ最終学年にSATs(Standard Assessment Tests)と呼ばれるテストがあります。(*2)

*1:18歳までの2年間は何らかの教育や訓練を受けることが義務付けられている。ただし、学校だけでなくても良い。この2年間はKS5となる。
*2:Year2の場合は学校によってテストの有無が異なる。

年齢 イングランド 日本
5歳 Reception 年中・年少
6歳 Year1 年長~小1
7歳 Year2 小1~小2
8歳 Year3 小2~小3
9歳 Year4 小3~小4
10歳 Year5 小4~小5
11歳 Year6 小5~小6

2. どのような学校があるのか

ロンドンでの学校の選択肢としては、現地公立校、現地私立校、日本人学校、インターナショナルスクールがおおよその候補となるのではないでしょうか。メリット、デメリットと共に具体的にみていきましょう。

現地公立校

当たり前ながら公用語が英語の国なので、現地校という選択肢はおそらく一般的になるかと思います。
まずはステートスクール(State school)と呼ばれる公立校について。上記の教育システムに則り、学年が進んでいきます。

(メリット)
・学費がかからない。
・一般的なイングランドらしい学びが期待できる。
・日本人以外の現地の友人も近所に住んでいるのでプレイデートも頻繁にできる。学校外でも英語を使う機会が増える。

(デメリット)
・すべての授業が年齢相当の教材で進んでいくため、入学した学年によってはキャッチアップするのが辛い場合もある。
・学校によっては日本人が多く固まってしまい、現地の友人と一緒に行動したくても圧力があり日本人グループから抜けられず、子供も保護者も思うほど英語を使っていない場合もある。
・学校がある地域によって学力や経済力の差が大きい。良い学校がある地域は幼少期から学校目的で引っ越してくる人も多いので、途中からの場合はクラスに空きがない場合もある。そのような地域の場合、住宅の値段も高い。
・学校欠席のルールが厳しい。旅行では休めない。
・住居が確定するまではアプライができない。

現地私立校

現地私立校にも分類がいくつかあり、教育課程のステージの分け方や呼び方まで学校によって異なってきます。
ここでは初等教育の学年がYear6までの、また日本人の駐在員家庭が実際にお子さんを通わせている実績がある学校という前提での記載になります。

(メリット)
・1クラスの子供に対する教師の数が多く手厚い場合が多い。EALのサポートも少人数。教師も外国籍の子供の扱いに慣れている学校が多い。
・現地の経済的に余裕がある家庭が多いので、学校生活やプレイデートでも諸々安心できる部分がある。
・施設が整っている場合も多い。

(デメリット)
・学費や制服などが高い。イベントも多く、着用する洋服規定やドネーションも必要。
・学校主催の保護者向けのチャリティーメインのイベントの場合、財力と英語が流暢でないと足が向きにくいこともある。
・現地公立校に比べて休みが多い

日本人学校

現在はロンドンの西側、アクトンの地域にあります。私立校扱いになるので授業料がかかります。
祝日や長期休暇は日本の学校に準じています。

(メリット)
・初めての海外生活を経験する子供にとって、環境の変化はそこまで大きくない。
・日本へ数年で帰国することを前提として、母語としての日本語や年齢相応の国語力を考えた場合は日本人学校が良い。
・同様に、日本の教育課程で学習が進むため、渡英後すぐでも勉強に戸惑わず、帰国後も困ることが少ない。
・(中学校の場合)日本国内の高校への推薦枠もある。

(デメリット)
・空きがないと入れない。
・アクトンにあるため、他の地域からだと自家送迎もしくはスクールバスになるが、スクールバスの場合、ルートが限られる。渋滞に巻き込まれると時間がかかる。またスクールバス代が高額。
・イギリスらしい学校生活ではないので、文化や英語力の面では学校外で活動しないと得られない部分がある。

インターナショナルスクール

中学生以上のきょうだいがいて同じ学校に通わせたい場合、IBなどの独自のカリキュラムに共感している場合などの選択肢となるのがこちら。

(メリット)
・1クラスの人数が少なく教師と子どもや保護者の距離が近い。EALも少人数で手厚い。
・生徒は世界各国から来ているので、様々な文化に対する理解や認知が深まる。教師も多国籍の子供を扱うことに非常に慣れている。
・IBなど独自の教育課程で進むため、日本やイングランドの教育課程では得られないような体験がたくさんできる。
・Year13まで一貫の学校が多いので手続きも入学時だけで済む。

(デメリット)
・学費が高い。
・各国の駐在員家庭も多く在籍しているので、生徒の入れ替わりが多い。
・人数が少ないので学年を超えて仲良くなるなど良い面もあるが、友人に広がりが出来ないこともある。
・現地公立校に比べて休みが多い。

3. どのようにして選ぶか

学校を決めるのと同時進行になるのが住居選び。学年や状況により異なる場合もありますが、基本的にプライマリースクールのうちは保護者やそれに値する大人が学校まで送迎する必要があります。毎日のことなので無理のない範囲で住居と学校を決めることが必要になってきます。

現地公立校ではキャッチメントエリアという、日本でいうところの学区があり、住居が学校に近ければ近いほど入学に有利に働きます。(*1)

*1:現地公立校では入学に関して以下のような優先順位があります。
①特定の支援が必要な児童
②親が学校職員である
③きょうだいが在学している
④自宅から学校への距離
イギリス国教会系の学校の場合は信者が優先入学となり、上記優先順位も一部変わってきます。

ただ、現地公立校の場合、住居が確定していないと学校へアプライができないので、いざロンドン赴任が決まった、となっても学校がすぐに確定できないという部分が難点です。
その点、現地私立校、日本人学校、インターナショナルスクールは日本国内からでも問い合わせをしてアプライできるのがありがたく、慌てることなく準備ができます。

学校や学年によるかと思いますが、現地私立校やインターナショナルスクールではアプライ時に子供も面接がある場合もあります。

日本人ファミリーが多く住んでいる地域

日本人が多い地域に住むことが良いか否かは人それぞれですが、多く住んでいるには理由があり、なによりも治安が良いこと、そして教育環境、また小さいお子さんがいる家庭では日系病院が近いことも安心要素となります。

西:Acton、Ealing周辺
日本人学校や日本食材店、日系病院があるので人気の地域。ロンドン中心部へのアクセスも良い。戸建ての住宅地が多く小学生以上の子供がいる世帯が多い。日本人が一番多いエリア。

北:North Finchley周辺
日本食材店や日系病院にアクセスしやすい。優秀なセカンダリーやグラマースクールが多い落ち着いた地域。こちらも緑が多い戸建ての住宅地で小学生以上の子供がいる世帯が多い。

北西:St. John’s Wood、Swiss Cottage、Hampstead周辺
ロンドン中心部にアクセスしやすいのが魅力。戸建てよりフラットメインの住居。他の日本人が多く住むエリアに比べて、子供がいない世帯や小学生以下の子供がいる世帯が比較的多いイメージ。

南:Wimbledon周辺
落ち着いた戸建ての住宅地のエリア。他のエリアに比べて現地の生活を楽しめるようなエリア。

学校の情報収集方法

1.学校検索サイト
住居の住所や具体的な場所や地域の名前を入力すると付近の学校が表示されます。学校をクリックすると、学校全体の概要が細かく載っています。なにより、Ofstedなどの評価もこのサイト内で全てチェックできるのがありがたいポイントです。
(一部情報を見たい場合は会員登録する必要があります。)
https://www.locrating.com/schoolsmap.aspx

 

2.Ofstedの評価を参考にする
‘Ofsted’(正式名称:The Office for Standards in Education, Children’s Services and Skills)とはイギリス全土の学校や教育機関のサービスや質を評価する準教育機関のことです。
評価は5段階評価で、上からOutstanding、Good、 Adequate、Requires improvement、Inadequateの順で学校教育に関する様々な項目を評価します。
https://reports.ofsted.gov.uk/

上記1の学校検索サイトからはダイレクトに各学校のOfstedレポートを閲覧することが可能です。

 

3.不動産会社のサイトから調べる
日系及び現地の不動産会社のサイトでどのような学校があるか、また学校から近い住居の検索ができます。日系の不動産会社は駐在前でも情報提供をしてくれる場合もあります。

 

4.会社のこれまでの駐在員の情報
会社次第になりますが、この情報があれば聞いておくのも手です。日本人の子供が入っても学校の理解などの環境が整っている場合が多いからです。

学校の情報収集に関しては、これ以外にも様々なサイトで検索可能です。なるべく新しい日時の情報を参考にしてみて下さい。

4. まとめ

年齢、きょうだいの構成、また英語のレベルやお子さんの性格によっても選択方法が異なってくる学校選び。また会社の補助がどのくらいあるのか等によっても異なります。
希望の学校に空きがなかった場合は、違う学校にとりあえず入っておいて空きがでたら転校するという方法もありますが、学校側からは連絡してくれないので自分で都度連絡して確認する必要があります。

環境の変化に戸惑うのは当たり前のこと、まずは学校に通えているだけで満点です。お子さんにとってより良い学校選びができますように、そして皆様のロンドン生活が充実した楽しい時間となりますように!

 

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