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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。
今回は大阪府吹田市のAIC国際学院(AICWC) 初等部大阪校・熊谷優一校長に、同校が目指す独自のIB教育やバイリンガル教育、そして帰国生に期待することまで、詳しくお話を伺いました。
2025年4月には国際バカロレア(IB)PYP※認定校となり、帰国生にとっても注目の選択肢の一つです。
※3歳から12歳を対象とした初等教育プログラム(Primary Years Programme)

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江坂駅と豊津駅の中間にあるキャンパス
| 所在地 | 〒564-0062 大阪府吹田市垂水町3丁目15-27 TEL:06-6192-4491 |
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| アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」徒歩10分 阪急千里線「豊津駅」徒歩10分 |
| 生徒数 | 各学年10名前後 初等部(G1〜4)あわせて約40名 男:女 およそ1:1 |
| 帰国生割合 | 現時点では0名 |
| コース | IBPYP(2025年4月認定) |
| 帰国生入試 | 通常入試 |
| 編入 | 通年対応 |
AIC国際学院大阪は、2023年4月に大阪府吹田市に開校した小学1年生から6年生を対象としたインターナショナルスクールです。2025年4月にはIBPYPの認定を受け、「国際社会で活躍・貢献できる人材を育む」ことを理念とし、日英両言語を自在に使い分けるバイリンガルの育成を目指す学校です。
現時点ではグレード4までの約40名の生徒が通っており、男女比については入試要項では特に定められていません。学年によって男女の偏りはありますが「学校として重視はしていない」そうです。
また、国籍はほとんどが日本国籍で、その他に中国、韓国、ベトナム、スウェーデン生まれの生徒もいらっしゃるとのこと。熊谷校長は、今後は海外在住経験のある生徒や、日本で生活している外国籍の生徒など、多様な生徒がバランスよく集まることを期待していらっしゃるそうです。
AICWCの初等部は他に「 AIC国際学院広島 初等部」(広島県広島市) 「 AIC 国際学院京都 初等部」(京都府京都市)があります。またグループ内には一条校である「学校法人 AICJ 鷗州学園 AICJ中学・高等学校」(広島県広島市)があり、多数の卒業生が世界トップレベルの大学に進学されています。
日本国内の国際バカロレア認定校の学費は?奨学金は?学校の分類ごとに解説!
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【熊谷 優一 校長先生】
宮城県高校教員を退職後、大韓民国政府大学院奨学生として延世大大学院で学び学長賞を受賞。帰国後、筑波大学附属坂戸高校、大阪府立水都国際中高にてIBコーディネーターを経て現職。文部科学省国際バカロレア教育推進コンソーシアム IB教育導入アドバイザー、IB校認定関連文書『Programme Standards and Practices』改訂メンバー、IBDP世界必修科目「知の理論(Theory of Knowledge)」Principal Examinerなどを歴任。近年はカリキュラムアドバイザーとして立命館小学校など日本における教育の国際化にも関わっている。
私たちが求めているのは、好奇心に富み、疑問に思ったことを知りたいという意欲を持った子どもです。自分が疑問に思ったこと、知ったことは誰かもそう思っているかもしれない。みんなの疑問を少しずつ、みんなの知識と経験を少しずつ持ち寄って学んでいこうという学校にしたいんです。
保護者の皆様には、学習言語は英語が中心ですが、私たちは母文化と母語(日本語・日本文化)を非常に重視して子供たちを育てていく、ということをお伝えしたいです。私自身の日本文化を語れたことから様々な国際的なプロジェクトに呼ばれた経験からも、自分のアイデンティティ(日本人であること、大阪の文化など)を深く理解し、「国際社会に」発信できるレベルまで子どもたちを育てたいという強い思いがあります。
この時代、進路はどのタイミングでも本当に自由に選ぶことができます。一つの道を選んだからといって、他の道が閉ざされるわけではありません。
私たちが実践している教育に興味がある方は、まず一度飛び込んできて、体験してみてください。学校での実践の様子はYouTubeでも公開していますので、ぜひご覧いただき、子供たちが学んでいる姿を目撃してほしいですね。

AIC World College of Osaka 公式チャンネル
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意欲的に学ぶ子供たち

熊谷校長:
日本にIB教育が導入されたことの魅力は、一つ挙げるとするならば、教科担当の先生から学力を評価されることから解放されることではないかと思っています。
私自身、日本の学校教育で、成績が教科担当の先生によってつけられることがフェアではないと思っていた時期がありました。授業や定期テストが十分に練られていないのではと感じる先生もいたからです。
IBのDP(高校課程)では、全世界共通の試験問題の結果によって学力が判断されます(採点は私のようにトレーニングを受けた専門の採点官によって採点されます)。また、IBによる評価は「他の答えもある。私はこう考える。」という学び方を好む生徒にとって、IBのプログラムは救いになる可能性があります。

熊谷校長:
日本語を母語とする子どもたちには、一条校で学ぶことと最低限同じ内容を、IBのPYPユニットに関連付けながら日本の教科書を使って教えています。
また、フィールドワークなどを通じて、関係性や場面に応じて言葉を使い分ける「待遇表現」なども、第二言語教育の視点を取り入れながら指導しています。

左)フィールドワークの様子 右)習字の授業の様子

熊谷校長:
私たちはバイリンガル教育を行っている学校ですが、目指しているのはむしろプルリリンガル(複言語)の環境です。これは、複数の言語と文化的な背景を大切にし、奨励するというIBの考え方です。「バイリンガル」という言葉で、習得する言語を2言語に制限するのではなく、多様な言語を尊重したいと考えています。
私自身、日本語と英語、そして韓国語を話しますし、スタッフもだいたい3言語を話します。

熊谷校長:
日本の算数教育が計算の「正確性」を重視するのに対し、シンガポールマスは答えを出す「過程」や「思考のプロセス」を重視します。
例えば「バーモデル」という視覚的なモデルを使い、「10」という数を「9と1」や「5と5」など、多様なパターンで吟味していきます。
私たちの学校の大きな特徴は、前述したようにIBのDP(高校課程)で求められる学力を逆算してPYP(初等課程)を設計していることです。DPの「知の理論(TOK)」では「計測できないものを計測できるようにせよ」といった問いが出ますが、シンガポールマスの手法を使い、低学年のうちから「計測とは何か」を体験的に学ぶ授業なども行っています。

シンガポールマスの手法を使った学び

熊谷校長:
日本の保護者の多くは、「先生が設定した答えを発見する」という学び方を経験されたと思います。そのため、IB教育の本質を伝えるために、保護者向けの勉強会を頻繁に実施しています。
また、担任や教科担当からのニュースレターに加え、私も「キャプテンノーツ」というニュースレターを発行し、多角的な視点から生徒たちの学習の様子、教員の授業の組み立て方、教職員が学んでいることなどを共有しています。

ニュースレターが掲示されたキャンパス内
OWIS大阪校ってどんな学校?〜帰国子女の母が行ってみた!〜
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熊谷校長:
日本語の授業については、入学時の面接などで日本語力を見させていただき、「母語としての日本語クラス」か「第二言語としての日本語クラス」か、適切な方に振り分けます。もちろん、学習していく中でクラスを移ることも可能です。
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熊谷校長:
中等部は2028年に開校予定で、京都校の生徒と大阪校の生徒の進学先として計画されています。開校場所については、今年度中に発表予定です。初等部は現在の場所で継続し、中等部のみ新しい場所で開校する見込みです。また、AICWC初等部から広島にあるAICJ中学校に推薦で進学することも可能です。

熊谷校長:
私の最大の強みは進路指導を長らくやってきたことです。筑波大学附属坂戸高校でIBを導入した頃は、インターから受験して入学する生徒が増えてきた時期でした。保護者の皆さんには、インターナショナルスクールに入ったからといって、その後の進路が限定されるわけではない、と伝えています。
インターから日本の学校(一条校)へ移ることも、国内外の大学へ進学することも可能です。どのタイミングでも進路は変えられます。
こうした様々な選択肢があることを知っていただくため、保護者向けに情報提供の研修会も実施しています。特に海外大学進学については、国によっては学費が非常に高額な場合があるため、奨学金とパッケージにした指導も行っています。私自身もそうですが、奨学金を得て海外大学に進学した教え子たちがたくさんいます。奨学金を得やすいというのもIBが人気の理由でもありますね。

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【AIC国際学院ホームページ「入試情報」】
初等部:https://aicwc.jp/elementary/apply/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
【大阪校 入試情報】
■定員数
第1学年: 若干名
■出願期間
2025年11月16日(日)~2026年1月12日(月祝)17:00 締切り
■入試日
2026年1月24日(土)の本校指定日時
■選考方法
英語を主とした適性検査・児童面接
保護者面接 ※保護者が必ず1名はお越しください。

熊谷校長:
入学試験は、主に「英語と日本語による面接」です。
授業の8割が英語で行われるため、一定の英語力は必要ですが、それ以上に「この学校で勉強したいという気持ち」を重視しています。ピクチャーリーディング(絵を見ながら英語で答える)などを通じて、抵抗なくコミュニケーションが取れるかを見ています。日本語力は、日本語のクラス(母語か第二言語か)を判断するために確認します。

熊谷校長:
海外在住者の場合でもオンラインでの面接や試験は現状難しいです 。やはり実際に会ってお話しすることを重視しています。
入試は年3回公式に実施していますが、帰国や移住のタイミングが合わない場合は、随時受け付けています。またグレード1以降の編入試験では、面接に加えて英語での算数(シンガポールマス)の試験が課されます。
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子どもたちに「Captain」と呼ばれて慕われている熊谷校長。終始和やかな雰囲気の中、学校で取り組まれているIB教育や子供たちの未来を担う日本の教育への情熱に溢れたお話をお伺いすることが出来ました。
日本国内でもIBPYPを導入している学校は多くなりましたが、シンガポールマスを取り入れている学校は珍しく、これまで様々な学校のIB教育に携わってきた熊谷校長だからこその視点で「DP取得のためにはPYPの時期からどのように学ぶべきか」を考えながらカリキュラムが組まれていると感じました。
また、子供たちに向き合うだけでなく、保護者に対してのIB教育の勉強会も実施し、IB教育への理解を深める取り組みを行っていらっしゃいます。「保護者にとっても人生の今日というフェーズは今日がはじめてであり毎日が学びである」という考えから、イベントなどの際は保護者も一緒に参加して、失敗を含めて本気で取り組む姿勢を子どもたちに見せることにも重きを置いていらっしゃいます。このように学校内で親子で学ぶ時間を持てることは、素晴らしい経験になるのではないでしょうか。
今後は中学部の開校も予定されており、目が離せない学校です。
体験授業の受付も積極的にされておりますので、一時帰国などの際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

夫の駐在帯同でシンガポールに9年間滞在し、大阪に本帰国しました。 中学生の子供が1人おり、インターナショナルスクールからの帰国子女受験を経験しています。 海外で生活や教育、関西の学校情報などを発信していきたいと思っています。
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とても真面目な先生に計画的に指導していただいています。 おかげでテストで高得点がとれました。
一緒に問題に取り組みながら、子供に寄り添った授業をしていただいています。
日本語で授業させていただいてますが、説明が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれています。授業科目以外の経験やアドバイスもシェアしていただいてるのでIB全体の参考になり助かっています。
分かりやすい授業はもちろんのこと、保護者とも密にコミュニケーションを取ってくれます。
息子はアメリカに移住してすぐ公立中学に馴染めず辛い思いをしてきました。先生にも同じ経験があるため、彼の心情をよく理解していただきました。学習指導も素晴らしくMAPテストでは上位20%に入る事ができました。また先生のメール対応などはプロ意識の高いとても丁寧なものでした。母子ともに途方に暮れていた私たちに希望の光をともしていただきました。本当に感謝しています。