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【帰国子女の母が解説!】ESLって何?意味ないってホント?

ESL

駐在先の学校種別には「現地校」「インターナショナルスクール」「日本人学校」の3つの選択肢があります。「現地校」「インターナショナルスクール」を選択した場合にまず立ちはだかるのは”言語の壁”ではないでしょうか。

海外の学校に入れば英語は自然と身につくんじゃないか、子どもは吸収力があるからすぐに英語脳になるんじゃないか、という考えがどこかにありませんか?少なくとも私はそんな甘い期待を抱いていた一人です。しかし、そんなに甘くはなかった”言語の壁”。。

本記事では、小学校低学年だった我が子がぶち当たった壁、親として悩んだこと、どうすればよかったか、などについて振り返っていきたいと思います。


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Takako

約7年間のロシア、オーストリアでの海外生活を経て、4人の子どもの帰国大学受験、帰国高校受験、帰国中学受験を経験。 受験生ママの視点でも悩みに寄り添います。



目次

  1. そもそもESLって何?
  2. ESLではどんなことをするの?
  3. 駐在前の失敗
  4. 駐在中に気づいたこと。ESLって意味ない??
  5. ESLのメリット・デメリット
  6. いったいESLはいつまで続くの?
  7. 実はESLは大事なステップだった!

1. そもそもESLって何?

皆さんはESLという言葉を耳にされたことはありますか?
日本に住んでいるとあまりなじみがないかもしれませんが、駐在先でお子さんが現地校やインター校に転入する場合、一度は話題になるのではないでしょうか。

ESLとは「English as a second language」の略で、英語を母語としない人のための英語クラスをさします。学校によってはELA「English Language Aquisition」と呼ばれることもあります。
ESLの期間やスタイルはさまざまで、①完全取り出し授業②正規クラス内でサポート、というスタイルが多いかと思います。

我が子が通っていたインターナショナルスクールでは、英語を母語としない生徒はたいていESLからスタートしました。そして、一定のレベルになればESLのクラスが1つずつ上がり、徐々に正規クラスで学ぶ時間が長くなっていく、というスタイルでした。

2. ESLではどんなことをするの?

ESLの目的は、正規クラスの授業に追いつくために英語を母語としない生徒の英語力を引き上げることです。

まず、娘の海外歴についてですが、Grade1からGrade4まで約4年間オーストリアのインターナショナルスクールに在籍していました。
インター校入学当初、英語力ほぼゼロだった娘は1日の大半をESLで過ごし、英語を基礎から学ぶことになりました。

ESLでは特に本を読むことを推奨され、Oxford Reading Treeシリーズのレベル1から娘の英語学習は始まりました。
先生と1対1で本の読み合わせをし、発音を学んだり、本の内容理解を深めていきます。自宅にもたくさん本を借りて帰って来るので、親は音読を聞いたり本について英語(最初は日本語でもOK)で質問することが求められます。

授業ではゲームなどを交えながら、先生が簡単な英語でたくさん話しかけてくれ、ESLの生徒たちはまず英語のシャワーを浴びます。正規クラスで取り扱うトピックと同じ内容を易しい英語で学んでいきます。
ESLのメンバーだけで公園や博物館に行くこともありました。授業はというと、日本のような一方通行的な授業ではなく、先生や他の生徒とコミュニケーションを取りながら楽しく進んでいきます。発言のタイミングも自由なので、みな思うままにイキイキと発言しているのが印象的でした。

3. 駐在前の失敗

子どもの学年が上がるほど、日本の英語教育だけでインターナショナルスクールに転入するのは厳しいと思い、上の子は赴任前に英語塾である程度英語力をつけて渡墺しました。(とはいえ、インター校の英語スピード、授業内容についていくのは至難の業でしたが・・)

一方、下の子あるある?かもしれませんが、上の子の転入準備に追われ、下の子の英語対策に手が回らないままインター生活突入・・という事態に。。

入学後、クラスメイトに言いたいことを伝えたいけど伝えられない、喉まで出かかった言葉を飲み込む・・というもどかしそうな様子を見て、小学校低学年とはいえ、駐在前にしっかり英語対策しておくべきだった、英語力をつけておけばクラスメイトとの距離の取り方も違ったんじゃないか、と反省しました。

4. 駐在中に気づいたこと。ESLって意味ない??

インター校入学後しばらくして授業参観がありました。娘のESLは、日本で通ったことがある少人数の英会話スクールのような雰囲気でした。大人の私よりも先生や友人に打ち解けて、自由に発言してるし、笑いが絶えない、何より楽しそう、これなら自然と英語力が身につくに違いない、と思い、安心してクラスを後にしました。

帰りがけ、たまたま正規クラス(他のクラスメイトが受けているクラス)のドアが開いていたので少しのぞいてみると、「生物」に関する高度な内容を取り扱っているではありませんか。幼稚園児みたいな娘のクラスとレベルが全然違う・・まるで学年が違うみたい・・とかなり衝撃を受けました。
いつまでもESLにいるのは意味ないんじゃないか、早く正規クラスで学ばせたい!という思いがふつふつと湧いてきました。

そこで、このままではマズイと一念発起し、オンライン家庭教師で英語力強化に努める決意をしました。

5. ESLのメリット・デメリット

英語や環境にまず慣れるために最適な場所であるESLは子どもにとって大きな安心材料になるでしょう。
しかし、実際我が子のESLを経験して、メリットばかりに思えるESLにもメリット・デメリットを感じたのでいくつか挙げたいと思います。

【ESLのメリット】

・基礎的な英語コミュニケーションから学べるので、子どもが安心して学べる場を得られる。
・遊びを取り入れながら英語を楽しく学ぶので、英語学習への意欲がわく。
・少人数クラスのため、先生から手厚いサポートを受けられる。

【ESLのデメリット】

・日本人と日本語を話してしまうから英語がなかなか上達しない。(ESLのクラスメイトがほとんど日本人ということもある)
・友だちはESLのクラスメイトに限られる。
・子どもが劣等感を感じる。

私は、「子どもが劣等感を感じる」ということが最も気になりました。
当然ですが、多くの生徒が所属する正規クラスで学んでいる授業が主であり、クラスメイトの話題についていけないという事態が発生します。英語ができないということで自分は勉強ができないと思い込み、自己肯定感が下がることも考えられます。
ESLでは、正規クラスで扱っている内容を易しい英語でアプローチしてくれるので理解はしやすいのですが、なんだかレベルが学年より下に思え、親として不安になったこともありました。ESLのアプローチはありがたい反面、年齢相応の学びが不足するのではないかと感じました。

6. いったいESLはいつまで続くの?

ESLは初級から始まり、そのレベルが修了すると徐々にESLのクラスが上がっていきます。ESLのレベルが上がるごとに正規クラスで授業を受けられる時間数が増えていきます。
娘は、正規クラスで学ぶ時間が長くなるにつれ、ESLだけではなく正規クラスにも友だちができ始めました。
ESLを完全に卒業したら正規クラスのクラスメイトと全く同じ時間割で過ごせます。ESLのクラスが上がるごとに娘が自信をつけていくのを実感していましたが、正規クラスに完全に移行すると、娘が見違えるくらい成長したように感じたのを思い出します。

遊んでばかりいるようで心配したESLでしたが、いつしか終わりが見える日がやってきました。

7. 実はESLは大事なステップだった!

英語が上達しないことへの焦りもあり、「ESLは意味がない」と思ったこともありましたが、一歩ずつ着実に英語を上達して自信をつけていく娘の姿を見て、英語学習には「段階」というものがあるのだと気づかされました。最初から正規クラスに入っていたら周りに圧倒され、自信をなくし学校に行くのが嫌になっていたかもしれません。
実はESLは娘にとって、とても意味のあるクラスだったのです!

駐在前に娘の英語力をなるべく上げていれば、もっと早く正規クラスに移行でき、クラスメイトとの楽しい時間が増えたことでしょう。(反省点・・)
これから駐在される皆さんに、駐在前になるべくお子さんの英語力を上げておくことをおすすめします!
そして、駐在後はなるべく早くESLを卒業し、正規クラスに早く合流できるよう対策するといいと思います。

とはいえ、何から対策すればいいのか、どこまでレベルを上げるべきか、わからないことが多いのも事実。そんな時は、的確なアドバイスをいただける帰国生に特化した家庭教師、塾に相談してみることをおすすめします。

赴任までまだ少し時間がある方は、英語対策として英検の勉強をするのもいいと思います。英検対策は英語力向上とともに、合格は子どもの自信につながり、スムーズに海外生活のスタートダッシュを切れるでしょう。のちに直面するであろう帰国受験の際にも英語資格は非常に役に立つので駐在中もぜひチャレンジしてみてください!

EDUBALには、英検やTOEFL対策、駐在先での英語対策に対応できる高い英語力を持つ講師がたくさん在籍しています。(2024年7月現在約5,500人)

この度、EDUBALでは帰国生の中学受験対策用に帰国子女中学受験フルサポートコースをスタートしました!
一人一人の志望校にフォーカスしたカリキュラムを元に、家庭教師とアドバイザーが駐在中の学習からご相談までを、フルサポートで合格に導きます!

 
急に駐在が決まった!駐在中の英語対策などで困っている!帰国後の受験対策がしたい!などお悩みのことがありましたら、お気軽にEDUBALにご相談ください。

お子さまやご家族の皆さまの駐在生活がより充実した時間になるよう心から願っています。

 

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • 毎度毎度授業が楽しみです。モチベーションが下がる時も元気をいただいております。

    • スタンダードコース
    • 高校生以上
    • 愛知県
  • 次の授業に備えての目標を毎回定めてくださったため、モチベーションが上がり、コツコツと効率よく進めることができました。さらに、質問に丁寧に答えてくださり、適切なアドバイスをいただけたので、しっかりと理解することができました。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 兵庫県
  • 短い間でしたが、無事IAを書き上げることができました。わかりやすいご指導で計画的に進めることができました。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 東京都
  • IBテストに沿った対策が集中的にできてよかったです。歴史の苦手意識の改善をすることができました。ありがとうございました。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 東京都
  • 短時間かつ英語での授業だったので難しい点があったと思いますが、生徒のモチベーションを落とさずに効率的に指導していただいたと思います。ありがとうございました。

    • 短期集中コース
    • 高1~3
    • 群馬県