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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は横浜市中区にある聖光学院中学校高等学校を訪問しました。
JR根岸線「山手駅」からなだらかな坂を上ること約8分、住宅街の中にレンガ造りの美しい建物が現れます。
聖光学院中学校高等学校(以下、聖光学院)は中高一貫の男子校で、カトリックの精神に基づいた人格教育と高い学力を両立する日本屈指の進学校。校訓「Be Gentlemen!(紳士たれ)」のもと、生徒は自主性・礼儀・知性を育みながら、東京大学など難関大学へトップクラスの進学実績を誇ります。
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山手の住宅街の中に現れるキャンパス
所在地 | 〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100 |
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TEL | 045-621-2051 |
アクセス | JR根岸線「山手駅」より徒歩8分 |
生徒数 | 各学年約230名 中高あわせて1392名 |
帰国/在京生割合 | 約0.5~1割 |
帰国/在京生入試 | 英語または国語・算数 |
編入 | なし |
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【校長 工藤 誠一 先生】
聖光学院中学校高等学校理事長 校長
静岡聖光学院中学校高等学校理事長 校長
さゆり幼稚園 園長
本校に来て学びたい、という気持ちがあれば良いと思います。
性格や人間性はこれから作っていくものなので、小学生の段階で「こういう生徒がいい」という型にはめることはしませんが、学びについていくために必要な学力を持った子に来てほしいと思っています。
多様性を大切にしているので、帰国生をはじめ日本以外のナショナリティを持った生徒や様々な経験をしてきた生徒もおり、それぞれが活躍しています。
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本校は24年前から帰国生を受け入れていますが、「多様な子どもたちを受け入れたい」という思いが一番強いので、基本的に帰国生か否かといった区別はしていません。試験科目は違えど、同じ条件で本校で学習する機会を提供したいと思っています。海外赴任によって日本の私学で学ぶチャンスが失われるようなことは避けるべきです。
グローバルスタンダードを経験している帰国生は、日本の公立校では合わない場合も少なからずあると思います。そのような帰国生にも私学に入るチャンスがあった方が良いと考えています。
また、帰国生は自分の意思をはっきりと主張できる生徒が多いので学校にとってもプラスになる、という考えからも積極的に受け入れています。
帰国生入試の科目で英語で受験した生徒、またそれ以外の希望者で所定の英語のテストに合格した生徒は、英語の「取り出し授業」に参加できます。約15人前後が参加していますが、この生徒たちは中学1年から高校1年まで同じクラスで学びます。学年の1クラスが帰国生(約15名)と一般の生徒(約30名)のミックスになりますが、一般の生徒のメンバーは偏りがないように毎年変えています。
帰国生のクラスの授業はオールイングリッシュでネイティブ教員が担当しますが、生徒も英検1級レベルなので、非常に高いレベルの内容を扱っています。
定期試験に関してはクラスによって異なった出題になっていますが、帰国生クラスの試験問題はかなり難しいので最低点が90点になるように置き換えて評価を出しています。
高2・3では大学入試に向けた英語にフォーカスしていくため、今までの帰国生クラス全体としての取り出し授業は行いませんが、高2の希望者に対して通常授業の時間に「帰国英語」の授業を開講しています。たとえ人数が少なくても開講しています。
聖光塾とは、正規の授業のカリキュラム内容や学年の枠を時には超えた、普段ではなかなか味わえない体験型の学習講座です。
釣りや自然の体験型講座から数学や物理、MIT研究者によるアプリ開発講座まで多岐にわたった内容を扱い、生徒の興味関心を深め涵養し、能力を伸ばしていくことができるような機会を提供しています。
例えば、プログラミング講座は中1から高2まで学年を超えて開講しましたが、中学1年生が偏微分を学ぶレベルまで到達することもありました。
部活ではなくあえて「公認団体(同好会)」を設置しているのは、一つのことだけに縛られず、様々な活動を経験してほしいという「複線の人生設計」の考えに基づいています。
英語劇や英語ディベート、かるた、eSportsなど20〜30の団体があり、中でも英語ディベート同好会は日本一の実績をもって国内外の大会でも数多く活躍しています。ディベートは3人で1チームですが、1チーム内に帰国生は2人までと決めています。残りの帰国生ではない1人もチームとして追いついていくようになり、その成長に驚く保護者も多くいます。優秀な生徒と切磋琢磨して学んでいくことで、自分自身が知識を吸収し発揮していっています。
左:聖光塾での講座風景/右:たくさんの受賞歴
本校ではこれからの時代を生き抜く「武器」として、英語力とコンピューターサイエンスの知識を重視して教育していますが、それと共に体験活動も重要だと考えています。
生成AIが台頭してきていますが、時代や物事が複雑になっているからこそface to faceで行われる「調整力」などの人間的なコミュニケーション能力が必要になっています。人を動かす時には、自分の経験から生まれる「マイストーリー」を持っていることが重要で、学校では生徒たちがいかに「マイストーリー」を持つことが出来るかということを考えて教育を行っていくことが肝心です。教育を通して、様々な「センスオブワンダー(驚きや感動する心や感覚)」の経験を得ていく機会が必要です。本校がアーツ的な部分にも視点を置いているのはそのためです。AIにとって変わられてしまうものもあるからこそ、アーツ的な講座や施設を設置して様々な経験ができるようにしています。
様々な経験をさせる、という意味では例えば宿泊行事も同様です。本校は6年間の学校生活を通して宿泊行事が多く、中学1年の長崎研修旅行に始まり、毎年様々な所へ行っています。夏にはキャンプも行っていますが、この宿泊行事を通して楽しかったことだけでなく嫌だったこと含めその時その時の経験が生徒たちの「点」という軌跡になります。
スティーブ・ジョブズの「点と点をつなぐ」という言葉にもあったように、点があれば線はあとで結びついていくものです。6年一貫教育の中で生徒たちはたくさんの「点」を作っています。
選択芸術講座の授業風景
塾に行かなくて済むということでしょうか。学校としても中高で学ぶべきことをプログラムとして備えていますし、生徒たちをきちんと指導していかないといけないと考えて取り組んでいます。家庭の経済的負担の軽減にもなります。
例えば、長期休暇中には主に高校生向けの講習を開講していますが、高3生の夏期講習は予備校並みの充実した内容になっています。自分の取りたい講座が被ってしまって取れないということがないように、同じ講座を複数開講したりとスケジュールもかなり計算されて作成されています。
また高3生は朝8時から夜21時まで自習室が開放されていて、土日も含めほぼ毎日(お盆、年末年始除く)使用できるようになっています。夕食も食堂で注文できます。
明るく広々とした食堂
「例外を認めること」が教育だと考えていますので、学校は多様な生徒が集まる「カオス」で良いと思っています。皆が違って当たり前なのだから、全員が一つのステージに立つのではなくそれぞれが違った場所で活躍できればいい、生徒一人ひとりに「居場所」があることが一番大切です。
また、入試にでるか否かに関係なく、時代に対して呼応していく姿勢が教育には求められていると思います。これからはさらにグローバルな感覚を持つことが大切ですし、世界と渡り合っていかなければなりません。
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帰国生の人数は以下の通りです。
このほかに日本以外のナショナリティを持った生徒もいます。
学年 | 生徒数(帰国生含む) | 帰国生数 | 割合(%) |
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中1 | 231 | 16 | 6.93 |
中2 | 228 | 10 | 4.93 |
中3 | 241 | 25 | 10.37 |
高1 | 231 | 16 | 6.93 |
高2 | 233 | 18 | 7.73 |
高3 | 228 | 24 | 10.53 |
帰国生の苦手科目として歴史や地理が挙げられますが、高校生になる頃には自然と追いついています。
国語については、中学1年生の帰国生向けに週1時間「帰国生国語」として通常授業内でフォローをしています。他の生徒が作文などの演習をしている時間に、帰国生は現代文や漢字などのフォローアップ授業を受けています。こちらも自然と追いついていきます。
帰国生に限らずいます。ここ数年は公益財団法人 Tazaki財団からの奨学金を得て、高2の9月からイギリスのパブリックスクールへ転校する生徒もいます。転校することは気にしません。海外で学びたいのならチャレンジしてみれば良いと思います。
広大なグラウンド
渋谷教育学園渋谷中高(渋渋)ってどんな学校? ~帰国子女の母が行ってみた!~
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2025年度は230名が卒業し、東大95名(うち現役85名)国公立医学部31名(うち現役28名)です。ほとんどの生徒が一般選抜での受験です。
周りが勉強しだすので自分たちも勉強するという流れで、学校として特段なにか働きかけるということはしていません。
英語受験をして入学した帰国生は英語のアドバンテージが高いので大学入試は有利で、東大に合格する生徒も圧倒的に多いです。東大に合格してから同年9月に海外の大学に入学するという生徒も多く、今年もケンブリッジ大学(イギリス)など海外大学に奨学金を取得して進学する生徒がいます。
年度 | 東大 | 国公立大 | 早慶 | その他私大 |
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2025 | 9名 | 3名 | 5名 | 1名 |
2024 | 10名 | 4名 | 2名 | 2名 |
2023 | 14名 | 5名 |
230名のうち約140名が理系、約90名が文系です。文系理系それぞれ3クラスずつの編成です。これからは理系がもっと増えてくると思いますし、文系でもコンピューターサイエンスを理解していないといけないと思います。
数多くの文化活動が行われるラムネホール
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レンガ造りの建物からも「紳士」感が漂う
【聖光学院ホームページ「入試情報」】
中学校:https://sites.google.com/seiko.ac.jp/briefing
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆聖光学院帰国生入試情報◆
【募集定員】
若干名
【選考方法】
英語または国語(いずれも60分)100点 *どちらか一教科を選択
算数(60分)100点
出願資格条件を満たしていれば可能です。国内インター生は出願時に国内インターナショナルスクールに在籍していることが条件です。
あります。高校生の場合、単位取得ができる時期までに戻ってくる方が良いと思います。
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誰もが名を知る全国きっての進学校。なぜこんなに多方面で素晴らしい実績を残しているのか、どんな教育をしているのか、興味津々で訪問しました。
「既存の価値観で収まるのではなく、グローバルスタンダードや多様性を理解しさらに良きものへと変えていく実行力」という校長先生の教育に対する考えを伺って、学校自体がパイオニアの精神を体現しているということを実感しました。
勉強だけに偏るのではなく、体験活動を通して「センスオブワンダー」の経験を大切にするなど人間性の形成にも注力している教育は、生徒たちの人生のさらなる飛躍の糧となるのでしょう。
夫の海外赴任に伴いロンドンに2回滞在。 3人の子供の様々な受験(帰国中学受験・帰国中学編入・国内及び海外インター)を経験。自&他国カルチャーLoverが、見て、触れて、感じたリアルな気づきを綴ります。
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