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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都中野区にある学校法人 宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校・高等学校(以下、宝仙学園)を訪問しました。
日本一入試方法の多い学校で知られている宝仙学園。2007年4月に設立した共学部理数インターが、2024年4月から順天堂大学の系属校となりました。多様な入試方法ですべての帰国生に門戸を開き、生徒一人一人の個性を生かし得意を伸ばす、宝仙学園の魅力を深掘りします!
日本一入試方法が多いと言われている宝仙学園の多様な入試形態
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正門をくぐると生徒が考案した富士校長先生のピクトグラムが出迎えてくれます。
所在地 | 〒164-8628 東京都中野区中央2-28-3 TEL:03-3371-7103 FAX:03-3371-7129 、03-3371-7128(入試広報部) |
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アクセス | 東京メトロ丸ノ内線「中野坂上」駅下車 徒歩3分 都営地下鉄大江戸線「中野坂上」駅下車 徒歩5~8分 JR中央線・総武線「東中野」駅下車 徒歩15分 JR中央線・総武線「中野」駅南口よりバス 関東バス「新宿西口行」・京王バス「中野坂上経由渋谷行」「中野1丁目」下車 徒歩5~8分 |
生徒数 | 中高あわせて約1308名 |
男女比 | 5:5 |
帰国生割合 | 約10% |
コース | AL(アドバンストラーナーズ )コース、GL(グローバル)コース、医学進学コース |
帰国生入試 | 世界現地入試、ニューヨーク現地入試、世界オンライン入試、帰国生日本入試 |
編入 | 7月・12月・3月に定例で実施、7月末にオンライン編入試を実施 |
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【米澤 貴史 先生】
入試広報部長 教科「理数インター」・探究科主任
多様な入試形態を用意しているので多様な方に来て欲しいです。
【對馬 洋介 教頭】
教頭 英語科主任
帰国生でも一般生でも、子供達にとって「一歩」を踏み出すことはとても勇気がいるものです。だからこそ、生徒一人一人の個性を受け入れて生かし、一歩を踏み出す勇気を教えてあげることが大事だと思っていますし、そういったきっかけ作りが教育なのではないかと思っています。本校は多様なプログラムを準備しているので毎日飽きることなく過ごせると思います。「大きな未完成品」である、そのままの皆さんで来てください。
【メンデルソン セドリック 先生】
グローバル主任
私は生徒に2つのルールを教えています。1つ目は、GLクラスでは英語のみを使うこと。2つ目は、私達の目的は同じだということです。学習することも大事ですが、生徒も教師も楽しい環境でないとモチベーションは上がらないし、良い結果も生まれません。真面目な時とそうでない時とのバランスを大事にして、生徒も教師も仲良く、お互いにワクワクするような良い環境を作りましょう。
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米澤先生:
確かに「理数インター」と聞くと、理系や英語に特化しているように聞こえますが実はそうではありません。
理数インターというのは教育コンセプトで、「理数」は論理的思考力、「インター」はコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力、それぞれを身に付けて欲しいという2つの願いを込めて考えた言葉が理数インターです。比較的理系の生徒は多いですが文系の生徒もいます。(高校2年生になると理系と文系に分かれます。)
「理数インター」という授業は、2016年からスタートした我が校独自のカリキュラムです。きっかけは学校を楽しくしたい、自分で決める経験をさせたい、また、この授業があるから宝仙学園を選んで欲しいという思いから作りました。
従来の知識暗記型でなく、グループワーク型や自分達の意見を外に出しあう授業で答えのない学びを学び、協調性を高め、非認知能力を養います。グループで学ぶことによって、自分の良さを知り、相手の良さにも気づき、リスペクトにも繋がります。
「理数インター」=「知的で開放的な広場』
米澤先生:
高い英語力を持つ生徒に対して英語の取り出し授業があります。ネイティブ並みに話せる生徒はGLコース、ネイティブ並みまではいかないけれど、英語学習がゼロではない生徒はALコースに入ってもらい、いずれGLコースにステップアップできるように指導しています。
※ALコースは中学のみ
セドリック先生:
基準となる英語力を有し、年度末の筆記試験やインタビュー試験をクリアすることで、次年度から編入できます(一般からAL / ALからGL)。何よりも本人の意欲が大切です。
對馬教頭:
GLコースに入るには基本的に英検準1級レベルの英語力を要します。しかしながら、中学1〜2年次には難しいため、英検2級程度の英語力が必要です。ALコースは、中学のみのコースで有り、その目標は、高校1年次のGLコースへの編入としています。ALコースは中学卒業までに英検準1級に受かる力をつけていきます。また、一般クラスからALコースへの編入も可能です。
GLコース、ALコースは英語力を伸ばしたい生徒のために作られたコースのため、帰国生もそうでない生徒も混ぜたクラス編成にしています。
一般の生徒は、クラスの帰国生のように英語ができるようになりたいという刺激をもらいます。帰国生は、一般の生徒から他の教科を教えてもらうことで切磋琢磨しています。
セドリック先生:
一般生と帰国生を分けることなく同じクラスにすることで仲良くなり、英語学習のモチベーションに繋がっています。
一般生の短期留学に行きたい理由が、実は帰国子女の友達の存在があるからと言う話もよく聞きます。「海外で勉強したい!」「英語をもっと頑張りたい!」「私もああなりたい!」とモチベーションに繋がっているようです。ステップアップをしたい意欲のある生徒には、教師から積極的にアドバイスをしてチャンスを作っています。
英語取り出し授業の様子 左:中1 ALコース 右:高2 GLコース
對馬教頭:
本校では入試方法と同じくらい多様な研修プログラムを用意しています。内容は大きく3つに別れていて、短期海外研修、中期のターム留学、長期の1年留学を準備しています。中長期留学の参加者は、ますます増えており、世界を見据える生徒が増えていることを感じています。
短期海外研修は、語学研修と体験探究型研修があります。語学研修は皆さんがイメージしているイギリスやマルタ島などで英語を学ぶ研修です。体験探究型研修は、インド・フィンランド・インドネシアの研修があります。例えば、インドでは現地の貧困といった社会問題について考えるプロジェクトベースラーニング、フィンランドでは現地の自然に触れ、教育システムも学んだりします。こういった体験探究型研修は他者との関わりが大事だと考えているので、本校のみでなく他校と合同で行っています。
研修から帰ってきた生徒達は、学校説明会や文化祭などで体験や感想をプレゼンテーションするのですが、体験探究型研修から帰ってきた生徒達は「世界観が変わった!」と感想を述べています。実際に過酷な状況を目の当たりにして、価値観を揺さぶる、ぐらぐらさせるという刺激は、この時期の生徒には必要だと考えています。
一般生が帰国生に持つ「その感覚なんなの?」という、純粋な日本人が持ち合わせていない感覚を、今度は自分が「こういう世界もあるんだ!」と体感したということだと思います。
各研修やターム留学の様子(学校HPより)
セドリック先生:
体験探究型研修を希望する生徒は意欲的な生徒が多いです。保護者が渡航を心配するケースも少なくありませんが、医学コース志望の生徒など、「世界を知りたい!」と思う生徒達は、気持ちがとても積極的な傾向にあります。
インドから帰国した生徒のプレゼンテーションを文化祭で聞いた時は感動しました。私はその彼と部活動でしか顔を合わせた事がなかったので、彼の意外な一面を見れたと同時に、プレゼンテーションの内容と彼の英語力に驚きました。
對馬教頭:
英検3級から準2級くらいですが、何よりも大切なのは生徒のモチベーションです。保護者から勧められたから参加するのではなく、本人の気持ちが何よりも必要です。自分で選ぶという主体性がないと何も始まりません。
米澤先生:
すでに高大連携をしていた順天堂大学と話をしていくなかで、「多様性」「自己ベストの更新」など、言葉は違えど似た考えがあることに気付き、お互いのマインドが合致したことから系属校の話に至りました。
順天堂大学からの推薦や指定校枠はなく系属校入試を設定していただきました。系属校入試は1次試験が面接と小論文、2次試験に共通テストもありますので、ストレートで医学部に入れるということではありません。
その代わりに受験を突破する力を身に付けられる環境を用意しています。
米澤先生:
現在の高校1年生、中学1年生に、医学進学コースから入ってきた生徒がいます。医学進学コースで入ってきた生徒達も、AL、GLコースから入ってきた生徒と同じく、各クラスに混ざっています。医学進学コースの生徒は数学と理科の取り出し授業があり、AL、GLコース同様に年度の変わりにコースチェンジができるチャンスがあります。
青稜中学校・高等学校ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~
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對馬教頭:
一般生、帰国生と分けることなく、フォローアップが必要な生徒にはそれぞれ個別で対応しています。
これまでの例をあげると、漢字テストのレベルを少し下げたり、国語の読解文にルビをふったり等の配慮をした例があります。
しっかり話を聞いた上で、できる限りのサポートをしています。
對馬教頭:
本校には生徒支援室があり室長も常駐しています。
学習面だけでなく、生活面や、その他いろんな場面で困っている生徒をサポートできる体制を整えています。
また、英語ネイティブの教師陣が、英語で相談したい帰国生の相談相手となり、とても大きな存在になっています。
左:自習室(高校生は20時まで利用可) 右:ICT3教室(旧:作法室)
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對馬教頭:
本校には指定校推薦という制度は存在しません。そのため生徒全員が原則共通テストを受ける学校です。それを前提に生徒達は入学し、私たち教師側は生徒が望む進路に向け、最大限の支援をしています。このような学校の仕組みが進学実績に繋がっているのではないかと思います。
對馬教頭:
海外大学にチャレンジする生徒は年々増えていると感じます。グローバル併願がだんだんと受験界に浸透してきている昨今、保護者向けの説明会では、海外大学も視野に入れたマインドセットを大事にしています。国内だけでなく海外大学や海外大学院という選択肢があるということを、人生のどこかのタイミングで思い出してもらえればと思っています。
他にも、海外大学にアプライすることによって、英語力など思わぬところで評価をもらい自信に繋がる生徒もいます。その事をきっかけにさらに力をつける生徒もいるので、海外進学は身近なものである、という種まきはしています。
セドリック先生:
海外大学を推すというよりも、生徒に意欲があれば全力でサポートします。しかしながら海外大学へ「逃げ」の意識があるのはよくないですね。10年前に比べると留学費用もだいぶ高くなっているので、例えばまずは日本の大学に通いながら、1年間だけ海外留学をして、そこから大学院を考える。などの様々な方法があることを伝えています。
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【宝仙学園中学校・高等学校ホームページ「入試情報」】
入試情報中学:
https://www.hosen.ed.jp/jhs/prospectus-jhs/#con1
入試情報高校:
https://www.hosen.ed.jp/shs/prospectus-shs/#con1
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆2026年度 中学帰国生入試要項(参考)◆
対象:帰国生または帰国生に準ずる資格のある受験生。
<世界現地入試(北米・シンガポール)/世界オンライン入試>
・書類とオンラインによる面接
GLコース希望者は英語エッセイの書類とオンラインによる英語面接が追加されます。
<ニューヨーク現地入試>
・英語・算数または国語・算数の筆記試験
<日本入試>
・英語・算数または国語・算数の筆記試験
GLコース希望者は英語・算数およびネイティブによる英語での面接と英語エッセイを実施。
・日本語リスニングと日本語・英語面接
<編入試>
・英語・数学・国語の筆記試験および、日本語面接
GLコース希望者は英語の時間にネイティブによる英語面接と英語エッセイを実施
・7月・12月・3月に定例で実施、7月末にはオンラインでの編入試験も実施(※編入試験は要事前相談)
◆2026年度 高校帰国生入試要項(参考)◆
対象:帰国生または帰国生に準ずる資格のある受験生。
<世界現地入試(北米・シンガポール)/世界オンライン入試>
・書類とオンラインによる面接
GLコース希望者は英語エッセイの書類とオンラインによる英語面接が追加されます。
<ニューヨーク現地入試>
・英語・数学・国語の筆記試験
<日本入試>
・英語・数学・国語の3科目筆記試験
GLコース希望者はネイティブによる英語面接と英語エッセイを実施
・日本語リスニングと英語プレゼンテーション
<編入試>
・英語・数学・国語の筆記試験および、日本語面接
GLコース希望者は英語の時間にネイティブによる英語面接と英語エッセイを実施
・7月・12月・3月に定例で実施、7月末にはオンラインでの編入試験も実施(※編入試験は要事前相談)
米澤先生:
筆記試験のレベルは一般の英語、算数、国語の中学入試と同等です。算数は基礎学力だけでなく応用問題もあります。過去問題や2月の一般入試問題を参考にするといいと思います。
また、面接やプレゼンテーションでは自分の言葉で語れているか、しっかり想定して準備をして来ているかを見ています。
面接やプレゼンテーションの際に原稿通りには読めているけれど、いざ質疑応答に入ると固まってしまう生徒もいます。自分の言葉で準備して来ていないと私共が感じた際には、残念な結果になってしまうこともあります。
組み合わせが自由な中学校の制服。ここでも個性がキラめきます。
米澤先生:
9月編入は7月、1月編入は12月、4月編入は3月に定例で実施しています。(在校生数により募集を行わない学年も生じます。)急な帰国にもできる限り対応しますのでご相談ください。
米澤先生:
帰国の時期が定まらないご家庭のために、本校では入試でも編入試でも合格したら1年間入学手続きを保留できる制度を設けています。希望される方は事前にご相談ください。
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実は筆者も「理数インター」と聞いて理系の学校だと思い込んでいた一人です。
今回、理数インターの授業内容や雰囲気、そして教師と生徒のやり取りを目の当たりにして、まさに「理数インター」=『知的で開放的な広場』のコンセプト通りだと感じ、理系文系を問わず、1人でも多くの方に宝仙学園の素晴らしさを知って欲しい!と思える訪問となりました。
学習面、生活面、どの面においても常に生徒に選択肢を与え、自分で決める力を育む、生徒の主体性を大事にしている方針が、さらなる成長に結びつけるのだと思います。
多様な入り口から入ってきた大きな未完成の生徒達が、宝仙学園で自己ベストを更新し続けたその先に、どのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。
シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
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