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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は埼玉県所沢市にある開智所沢中等教育学校(以下、開智所沢)を訪問しました。
2024年4月に開校したばかりの開智所沢。2025年度の11、12月の国際生入試では119名が受験、一般入試も含めるとのべ出願者数が15,000人を超え注目を集めました。所沢という立地もあり、校舎やグラウンドなど、全ての施設が広々と作られている環境で、開智学園のハイレベルで質の高い教育と国際標準の学びを通し、6年間をかけて系統的に新しい学びを実践していきます。2025年6月現在、国際バカロレアMYP候補校(※)。
(※)開智所沢小・中等教育学校は、国際バカロレア(IB)Middle Years Programmeの候補校です。本校は、IBワールドスクール(IB認定校)としての認定に向けた申請段階にあります。IBワールドスクールは、「質の高い、チャレンジに満ちた国際教育に信念をもって取り組む」という理念を共有する学校です。開智所沢小・中等教育学校も、このような教育に取り組むことが、生徒にとって大切であると信じています。
国際バカロレア機構より認定を受けた学校のみが、国際バカロレア機構の提供する4つのプログラムである「初等教育プログラム(PYP)」、「中等教育プログラム(MYP)」、「ディプロマプログラム(DP)」、「キャリア関連プログラム(CP)」を導入することができます。候補校であることは認定を保証するものではありません。国際バカロレア機構および国際バカロレア機構の提供するプログラムに関する詳細は www.ibo.org をご確認ください。
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遠くからも目を惹くモダンな校舎
所在地 | 〒359-0027 埼玉県所沢市松郷169 TEL:04-2951-8088 |
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アクセス | JR武蔵野線「東所沢駅」 徒歩約12分、西武所沢駅より東所沢駅までの路線バスあり |
生徒数 | 中1生~2年生あわせて約700名 |
男女比 | 6:4 |
帰国生割合 | 約10% |
コース | GSC(Global Scholars Class) 特待コース(医進クラス、国際クラス、探究クラス) 本科コース(国際クラス、探究クラス) |
帰国生入試 | 国際生入試来校型、国際生入試オンライン型( 海外在住生のみ) |
編入 | 7月、11月、2月に編入試験を実施。他、随時対応しているのでお問い合わせください。 |
【2025年最新】開智日本橋学園ってどんな学校?深掘り再訪問!~帰国子女の母が行ってみた!~
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【後藤 保紀 先生】
教諭(美術) 国際部主任, 教科主任(芸術)
国立大附属やイングリッシュ・イマージョンスクールにて、小学生から高校生まで幅広く国際バカロレアの教育に携わり、現在に至る。
本校では、帰国生一人ひとりの経験や価値観を尊重し、アイデンティティを大切にできる学びの場を提供しています。異文化での生活や言語の切り替えなどを乗り越 えてきた帰国生は、多様性への理解や柔軟性、主体性を備え、周囲を支える存在としても活躍しています。生徒自身が学校文化を築く風土や、多彩な放課後活動、英語を活かせる授業なども魅力です。基礎学力の準備と語学力を整え、自信をもって新たな学びに挑んでください。
【プリュープラー(ミント)リッティチャロンポン 先生】
IB(MYP/DP)Coordinator
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後藤先生:
本校は埼玉の所沢に位置していますが、実に東京都から通って来る生徒が55%を占め、その中でも多摩地区の生徒が多いです。受験者率にすると70%が東京からの受験生でした。
現在の最高学年は中学2年生です。帰国生入試(国際生入試)を本格的に始めたのは去年からですので、中2生は帰国生入試ではなくほとんどが一般試験を受けて入学しました。 中2生は390名の12クラスから始まり、そのうちの19名が帰国生でした。中1生は308名のうち37名が帰国生です。中1生と中2生との2学年の合計は約700名と、多人数の生徒達が本校で学んでいます。
後藤先生:
開智学園は始まった当初から「探究的な学び」を先導していて、本校はそのよさを受け継いでいます。中等1年(中1)から中等4年(高1)までの間は、自然科学系の探究力や、人文、社会、経済系の探究力を磨くフィールドワークと、個人探究とグループ探究の両方を通じて、探究サイクルに基づいた学びの手法を習得します。
思考のプロセスを大切にする開智所沢の探究型の学び
【探究サイクル】
「調査・観察からの疑問の発見」→「仮説を立て提示」→「計画を立て検証」→「整理・分析を基に考察」→「発表し成果を共有」→「探究の振り返り」→(はじめに戻る)
フィールドワークと個人探究の一例として、中2生が仙台に拠点を置いて東北の今を学習しています。石巻方面に行こうという生徒もいれば、仙台市内で探究活動をしたいという生徒もいます。
個人探究という点で自らの興味を深め、グループ探究という点では協働的に学び、発見する力を養い、発表会で対話を通じて探究力を磨き合います。
そして、探究は道徳にも繋がります。開智所沢の道徳を支える柱の3つとして、「哲学対話」「探究型」「ワークショップ型」があります。生徒達は1つのテーマについて粘り強く探究する中で、自分たちの考えを共有し、他の人の意見に耳を傾けます。そうして自分の考えを深め広げ、柔軟な思考を養います。
本校の近くに角川武蔵野ミュージアムがあり、生徒たちは施設内の図書館を利用してリサーチをしたり、美術館鑑賞をすることもあります。
哲学対話の授業の様子
また、本校ではAI・ICTを自在に活用できる環境を整えています。
本校が導入しているスタディポケットでは、生徒の質問に直接答えを提供するのではなく、対話を通じて考え方や解き方のヒントを与え、自ら答えにたどり着く力を育みます。ELSTを使っての英語学習では、AIによる自動採点機能や、発音や発話内容をAIがリアルタイムで分析し、リテラシーのあるAIの利用をすることで、AIを正しく使い、更には開発する能力にも繋がっていきます。
https://secondary.kts.ed.jp/topics/info1b/
(開智所沢中等教育学校HPより抜粋)
ミント先生:
本校は国際バカロレアのMiddle Years Programme(MYP)の候補校となっていて、私はMYPコーディネーターを担っています。MYPはスキル構築、プロセス、そして思考を重視します。一般的な学校では漢字や英文法を学びますが、IBでは「それをどのように使うのか?使うことで何を学ぶのか?どのように上達できるのか?」を問います。より広い視野を学び、グローバルな考え方を身につけ、生徒たちに自分のコミュニティの外で考えることを奨励します。授業は日本語で行われますが、IBMYPは国際的に共通のカリキュラムであるため、帰国子女や留学生など、海外から来る生徒にとっても馴染み深いものでしょう。
また、IBMYPに馴染みのない保護者さんもいらっしゃるので、MYPのカリキュラムがどのような内容で、どのように成績が評価されるのかを説明する説明会も開催しています。
IBMYPカリキュラムに沿った美術制作の作品
後藤先生:
IBMYPの特徴の1つに「文献の出典を明らかにする」というものがあります。日本の学校はそういった点が比較的ゆるい傾向ですが、基本的にリソースをどう扱うかを問うような点が世界標準の教育の特徴です。
1例としてですが、美術の課題評価に、ルーブリックを用いた達成度評価を導入しています。そのため、生徒達はただ作品を描くだけではなく、なぜ描いているのか、自分の作品にはどんな理由があって、相手に何を伝えたいのかを説明できるように、常に考えながら描かなければなりません。リサーチや比較のポイントも評価の対象になります。こういった制作の過程を他人に伝えられるかどうかで自分の作品だと証明できるのです。大変そうに聞こえますが、常に考える思考の癖をつけておけば、どう表現したいのかアイデアも生まれやすくなりますし、何事にも要領がよくなります。
校内の掲示物のほとんどが英語表記!
後藤先生:
生徒数にボリュームがあるので、EA(サークル活動)もいろいろあります。活動は週4回です。珍しいサークルとしては文化部にe-sports部やボカロ同好会、あそび研究などがあります。e-sports部は近隣の角川さんの施設を使って活動したりもしています。私は漫画イラスト部の顧問なのですが、生徒は「アート&マンガ」部にしたいと言っていて積極的にどんどん関わっています。生徒がやってみたいと思った部活を作り、教員側は積極的に見守っています。
後藤先生:
帰国生が英語を使った試験で国際生入試に合格した際は、GSC (Global Scholar Class)に進学します。GSCは次年度から始まる国際生に特化したクラスですので、始まるのが楽しみです。
日本語のみで受験し、合格した場合は国際コース(特待もしくは本科)に進学します。
医進コースは一般受験合格者のみ進学ができます。
後藤先生:
英語の授業は週7時間行われており、習熟度別の編成としています。現在の中1生は、国際生が中心となるAdvanced/Bridgingクラス、一般生とともに手厚い指導を受けられるCoreクラス、中等教育学校から英語学習を本格的に始める生徒向けのDevelopingクラスの3つのレベルに分かれています。日英バイリンガルの教員が多いこともあり、美術や技術の授業でも生徒が自由に英語を使う機会があることも、帰国生にとって自然に力を発揮できる大きな強みとなっています。
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後藤先生:
帰国生を含むすべての生徒を対象に補講を実施しています。一人ひとりの理解度や学習状況に応じて、きめ細やかな指導を行うことで、基礎学力の定着とさらなる向上を支援しています。多様な背景をもつ生徒が安心して学べる環境を整えることで、学びの格差を最小限にとどめ、すべての生徒が自信をもって授業に臨めるようサポートしています。
後藤先生:
中学生にとって、まずは友達ができることが一番のメンタルサポートに繋がると思っています。生徒数の多い本校では、学年の中やEA(サークル活動)の異学年交流で信頼できる仲間と繋がることができます。スクールカウンセラーも常駐していますし、教師が生徒に個別に対応できるように、水曜日以外は放課後に会議等を入れません。担任や学年の先生に相談をして、一緒に解決策を考え、時には話を受け止めることに尽力しています。礼儀正しく接することを前提に、教師と生徒の距離感 がとても近いことが本校の特徴です。
どの施設もゆったり広々としています
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後藤先生:
2024年4月に開校した本校は、まだ具体的な進学実績はございませんが、同じ学園内の他校では、国内最難関大学や有名私立大学、海外の名門大学への進学実績を多数有しています。こうした実績に基づき、本校でも探究的かつ国際的な学びを通じて、生徒一人ひとりの多様な進路希望に応えられる体制を整えて参ります。
海外大学進学に向けた本校の指導は、大きく2つの柱に分かれています。1つ目は、国際的な教育プログラムを活用し、探究力や論理的思考力、プレゼンテーション力など、グローバル社会で求められるスキルを体系的に育成することです。2つ目は、高い英語力と生徒一人ひとりの得意分野を掛け合わせた学びを通じて、志望 大学や将来の進路に直結する力を磨くことです。加えて、国内の総合型・学校推薦型選抜や一般入試にも幅広く対応し、多様な進路を丁寧に支援しています。生徒それぞれがこれから生きる道ですから、より適した道を一緒に探っていきます。
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【開智所沢中等教育学校ホームページ「入試情報」】
https://secondary.kts.ed.jp/admission/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆2025年度 中学国際生入試概要(参考) ◆
第1回国際生入試(オンライン型) 海外在住生のみ
一次選考:書類審査 (応募者多数の場合)
二次選考:口頭試問・面接 (日本語 全員|英語 希望者)
第1回国際生入試(来校型)
E方式(国算英)・J方式(国算) 選択
J方式は日本人学校の方、英語を母国語としない国の現地校の方が選択可
国語(50分 100点)
算数(50分 100点)
英語(50分 100点) 英語得点保証あり
2025年度入試 英語 合格平均75点 (英検2級の保証が70点)
第2回国際生入試、第3回国際生入試
英語(50分/100点)エッセイライティング
英語得点保証なし
国語(50分/100点)
算数(50分/100点)
口頭試問・面接(英語・日本語/10分程度/40点)
※1月2月の英語利用入試は一般試験の募集要項でご確認ください。
◆入試対策◆
第1回国際生入試(オンライン型) 海外在住生のみ
口頭試問・面接: 英語での学習経験を問う問題をいくつか質問します。 社会的問題や科学的な事象、算数を使った簡単な問題解決など。
第1回国際生入試(来校型)
国語:基礎的な漢字や読解
算数:基礎的な計算や図形
英語:得点保証レベル(CEFR B1 英検2級以上)の英文読解、ミニエッセイライティング *英語の読解は英検2級以上の内容が含まれているという意味です。その級に達していない合格者もいますし、英語資格がなくてもご受験いただけます。
第2回国際生入試、第3回国際生入試
英語(50分/100点)エッセイライティング
英語得点保証なし
国語(50分/100点)
算数(50分/100点)
口頭試問・面接(英語・日本語/10分程度/40点)
※1月2月の英語利用入試は一般試験の募集要項でご確認ください。
グラウンドから見た貫禄のある校舎
後藤先生:
本校では帰国生入試をAとBに分けておりまして、帰国生Aが一般的な「海外に継続して1年以上在住し、帰国後3年以内の者」であるのに対して、帰国生Bは、幼少の頃に海外にいたなど、Aに当てはまらない帰国生です。帰国生Bは英語を必ず受けて頂きますが、英語検定などの英語資格も考慮しています。
後藤先生:
編入は随時受け付けております。7月、11月、2月の試験をご案内しておりますが、特別な帰国のご事情にも対応しておりますので、ご相談ください。
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遠くからでも目を惹くモダンな校舎に足を踏み入れると、真新しい匂いが迎え入れてくれます。
とにかくどの施設も贅沢なほどに広々としていて、このゆとりが生徒達の思考や情緒を伸び伸びと成長させてくれるのだろうと感じました。
IBMYP認定待ちの段階とのことですが、校内のあちこちでIBの要素を感じます。プレゼンや発表の言語を、英語もしくは日本語のどちらで話すかを生徒が選択できることや、外国人教員を含めた教員の皆さんが、英語と日本語を話せるバイリンガルだというのも珍しく、教員と生徒間の言語の双方向性に新しさを感じました。哲学対話の授業での、外国人教員が日本語で教えている場面もとても新鮮でした。
開校2年目にして大注目の開智所沢中等教育学校、これからの進展と成長がとても楽しみです。
シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。
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