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【2025年度最新】頌栄女子学院ってどんな学校?深堀り再訪問!~帰国子女の母が行ってみた!~

頌栄女子
帰国生を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都港区にある頌栄女子学院中学校・高等学校を訪問しました

1884年(明治17年)に頌栄女学校として創立以来、140年以上の歴史を誇る頌栄女子学院中学校・高等学校(以下、頌栄女子学院)。
約40年前という日本の女子校としては先駆けともいえる時期から帰国生を受け入れ、多様な背景を持つ生徒たちが共に学び、成長できる環境を築いてきました。このような環境のもと、生徒たちは主体的に学習に取り組み、その結果として毎年、早慶をはじめとする難関大学へ多数の合格者を輩出しています。
伝統を重んじつつも、時代の変化に対応した海外大学進学サポートや英語利用入試の導入など、常に教育の在り方を探求し続けている頌栄女子学院。今回の取材では、長年にわたり帰国生から支持され続けている同校の人気の秘密について深掘りしてきました。

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高い早慶現役進学率を誇る頌栄女子学院の魅力に迫ります!


edumore

目次

  1. 頌栄女子学院中学校・高等学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生方紹介
  3. カリキュラム・プログラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進路について
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想
  8. EDUBALで頌栄女子学院中学校・高等学校の入試対策を!

頌栄女子学院中学校・高等学校の基礎情報

頌栄女子
蔦の絡まる校舎と四季折々の花が彩る英国風の中庭

 

所在地 〒108-0071
東京都港区白金台2-26-5
TEL 03-3441-2005/8009
アクセス 地下鉄浅草線-高輪台駅・徒歩1分
JR・東急池上線‐五反田駅・徒歩10分
JR・京浜急行線-品川駅・徒歩12分
地下鉄南北線・三田線‐白金台駅・徒歩10分
生徒数 約1,300名(中学・高等学校合わせて)
帰国生割合 約2割
コース なし
帰国生入試 英語入試(英語ⅠⅡ、英会話、面接)/3教科入試(英語ⅠⅡ、国語、算数、英会話、面接)
※2月に英語利用入試あり
編入 欠員募集

地下鉄高輪台駅A2出口からおよそ10秒、百合のマークが施された伝統と歴史を感じさせる品格ある正門が姿を現します。
都心にありながらも豊かな自然に恵まれた広大な敷地には、3号館まである校舎をはじめ、武道場、2つの体育館、プール、そして礼拝や生徒たちの発表などで使用するグローリアホールなど、充実した教育施設が整っています。
頌栄女子学院のシンボル的存在でもある蔦の絡まる趣のある校舎、運動場を取り囲む港区保護樹林に指定された木々、そして中庭に咲き誇る四季折々の花々は、生徒たちの日常に彩りを添え、豊かな学びの時間を育むことでしょう。

お話を伺った先生方紹介

頌栄女子

校長 岡見清明 先生
頌栄女子学院理事長

岡見校長先生から帰国生へのメッセージ

あまり無理せず、入学後の楽しいことを考えて、あるがままで受験に臨んで下さい。海外での経験は本当に貴重で大切です。

本校は日本にある日本の学校で、日本人として日本の学校に通うことを基本としています。学校説明会や学校見学などを通して、実際に学校の様子をご自身の目で見て、学校との相性を確認していただければと思います。

頌栄女子

亀村英俊 先生
広報・帰国生担当、英語科教諭

亀村先生から帰国生へのメッセージ

帰国生の皆さんは海外でたくさんの経験をされてきたと思います。海外に住んでいたというのは人生の中で本当に貴重な経験ですので、それを大事にしてほしいと思っています。
本校は、海外でしかできない経験をされてきた帰国生の皆様を迎え入れるという信念に基づき、長年にわたりその思いを受け継いできました。そのため、帰国生の強みを活かせるよう、英語一科入試を実施しています。
海外にいる間は、そこでしかできない経験を存分に楽しんでください。そして、日本に戻ってきた際には、その場でしかできないことに一生懸命取り組んでほしいと思います。

カリキュラム・プログラム紹介

頌栄女子
授業風景

 

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はじめに、帰国生受け入れに対する理念をお聞かせください。

岡見校長先生:
本校では、約40年前に帰国生受け入れを開始しました。
私の父の姉たちが当時では珍しい帰国生であり、父が帰国生教育のあり方を深く考えたことが、そのきっかけになったのではないかと考えております。
一般生は早期から塾に通い中学受験勉強に励む中、海外で幼いながらも努力を重ねてきた帰国生と同じ試験をするのは不憫だとの思いから、帰国生入試を始めました。

 

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帰国生向けのコースはありますか?

亀村先生:
帰国生向けのコースは設けていません。1学年5クラスあり、1組、3組、5組は一般生と帰国生の混合のクラスです。高1までの英語のクラスは各クラス2クラスに分け、10クラス体制にしています。帰国生は帰国生英語クラスで学びます。
高校2年生からは帰国生・一般生という区別なしに文系・理系でクラス編成し、英語は習熟度別クラスで学びます。

 

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コースを分けていない理由を教えていただけますか?

岡見校長先生:
本校では、学力の高い生徒は特別なクラスに分けなくても自ら学習を進められると考えています。逆に、勉強が苦手な子ばかり集め、強制的に「やりなさい」と促すだけでは意味がないと認識しています。そのため、生徒たちが自ら進んで学習に取り組むよう、様々な工夫を凝らしています。クラス替えの際は学力が均等になるように配慮してクラスを構成しています。

本校では、「生徒全員を平等に扱う」ことをモットーにしています。一般生も帰国生も編入生も分け隔てなく、皆が「頌栄の子」という思いを大切にしています。

 

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帰国生混合クラスの約3分の1が帰国生である、という点についてどのような魅力があるとお考えですか?

岡見校長先生:
帰国生が活躍するには、ある程度の人数がいる環境が望ましいと考えています。例えば、小学校で帰国したお子さんの中には、周囲に合わせてわざと日本人風の発音にしてみたり、帰国生が少ない環境で、つらい思いをしたりするケースもあると聞きます。しかし、本校には多くの帰国生が在籍しているため、皆がのびのびと自分らしく過ごしています。
中1の5月に実施するオリエンテーションキャンプでは、バスの中で帰国生が英語で会話したり、英語の歌を歌ったりする姿を見て、一般生は良い刺激を受けているようです。
また、一般生は質問することにためらいを感じる生徒も多いのですが、帰国生は特別な質問がなくても積極的に手を挙げるんですよ(笑)。気になったことは何でも尋ねるという主体的な姿勢が身についている生徒が多いのも特徴です。

亀村先生:
時にぶつかることもありますが、ここで一般生と帰国生の会話が生まれて、考え方の違いが露呈されてまた折り合っていく、という経験を通して友人関係が生まれていくようです。困難を乗り越えていくことは教育の一環であると捉えています。結果として、それは良い結果をもたらすと信じています。

頌栄女子
帰国生英語クラスの様子

 

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その他特徴的なプログラムはありますか?

亀村先生:
本校は「讃美と奉仕」を学院標語に掲げています。これは、私たちよりも大きな存在である神に対して畏敬の念を持ち、毎日の礼拝を通して私たち一人ひとりが生かされているという認識から生まれる謙虚さを大切にするものです。その謙虚さを持って、自分たちにできることから献身的に取り組んでいく姿勢を育んでいます。
本校では、各学年でボランティア教育を実施しています。学校側から活動内容を提示するのではなく、「自分たちに何ができるか」を考え、実践することを重視しています。夏休みには、地域のボランティア活動、幼稚園での交流、子ども食堂のお手伝いなど多岐にわたるボランティア活動を促しています。
活動に際しては、事前に計画書を作成し、夏休み明けには報告書を提出、作成した報告書をもとにクラス内で発表する機会を設けています。

 

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生徒さんが取り組んだユニークなボランティアはありますか?

亀村先生:
帰国生の中には、ユニセフで翻訳ボランティアをする生徒もおり、自身の能力をうまく活かしているな、と感心しています。以前には、幼稚園でのボランティアをきっかけに、将来子どもに関わる仕事を志すようになった生徒もいました。
私たちは、奉仕をするというよりも、奉仕させていただくという謙虚な気持ちで臨むことを大切にしています。

夏休みには、希望者を募り、長野県にある頌栄山荘でワークキャンプを実施しています。ここでは、地元の老人ホームを訪問し、ボランティア活動をさせていただきます。地域のお年寄りの方々との温かいつながりが生まれて、毎年参加を希望するリピーターの生徒もいるほどです。

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左:軽井沢学荘/右:頌栄山荘(学校HPより)

 

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どんな生徒さんが多いのでしょうか?

岡見校長先生:
活発で明るい生徒が多くいます。「うちの子は静かなんです」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいますが、学校ではご家庭と異なる一面を見せることも少なくありません。これは、帰国生の影響も大きいと感じています。

 

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御校はキリスト教の学校ですが、宗教の授業などについて詳しく教えていただけますか?

岡見校長先生:
本校では、日曜日に教会に行くよう推奨していますが、決して強制はしていません。ご家庭の宗教に対して一切問いませんが、説明会等では、キリスト教に対する理解はお願いしています。
聖書の時間には、特定の宗派に偏らない様に配慮し、プロテスタントの教会から牧師先生をお招きし、授業を行っています。

亀村先生:
本校の生徒たちは授業で聖書を読み、そこから多くのことを学んでいます。
聖書は教科として位置づけられており、定期考査も実施されます。文部科学省が定める道徳は、本校ではこの聖書の授業が担っています。
週に一時間の聖書の授業に加え、毎朝礼拝を行っています。礼拝では讃美歌を歌い、聖書を拝読し、お祈りを捧げます。また、聖書に対する自分なりの解釈や思いを発表する「感話」の時間も設けています。
週に一度、中学と高校がそれぞれ合同礼拝を行います。
金曜日には讃美歌とお祈りを英語で行います。中1の英語の授業冒頭では毎回「主の祈り」を英語で唱える練習をし、定期考査でも出題しています。

 

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英語教育で特徴的なプログラムはありますか?

亀村先生:
中2を対象に、帰国生と一般生に分かれて「スピーチコンテスト」を実施しています。生徒たちは3つのテーマの中から一つを選び、ブレインストーミング、マインドマッピングをし、アウトライン作成を通して内容を練り上げていきます。秋頃からはネイティブ教員が直接添削指導を行い、冬休み中の各自練習を経て、1月末に本番の発表を迎えます。
各英語クラスから2名が選出され、一般生14名、帰国生6名の計20名でスピーチコンテストに臨みます。

英検対策はカリキュラムに設定していませんが、生徒たちには日頃の学習成果を試す場として積極的に受検するよう促しています。また、月曜日と金曜日の放課後には「English Cafe」というネイティブ教員との自由な会話の機会を設けています。そこで英検2次対策も可能です。
帰国生には、高校生になったら英検1級取得を必須目標として伝えています。これは、高い目標を設定することで英語力の維持・向上を図り、モチベーションを高めるためです。中学の間は努力目標にしようと伝えています。
さらに、客観的な英語力の指標として、帰国生は毎年1月にTOEFL ITPを受検してます。

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中2で行うスピーチコンテスト(学校HPより)

 

【頌栄のグローバル教育】
1.English Cafe【全学年希望生徒対象】
2.長期休み語学研修(軽井沢・カナダ・イギリス・アメリカ)
■Global Studies Program【帰国生:中2以上、一般生:中3以上】
夏休みに校内にて5日間、オールイングリッシュで過ごすプログラム
■カナダ語学研修【中3希望者対象】
■イギリス語学研修【高校生希望者対象】
■(2026年度~)アメリカ(ボストン)ハイレベル語学研修【中3~高2希望者対象】
3.(2026年度~)ターム留学【高1対象】希望者10名程度<選考あり>
4.海外大学進学サポート【全学年希望生徒・保護者対象】

 

 

帰国生のフォロー体制

頌栄女子
港区保護樹林に囲まれた鳥のさえずりが聞こえる運動場

 

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帰国生が英語力を維持・向上できる取り組みについて教えてください。

岡見校長先生:
帰国生は発音に慣れている一方、文法に苦手意識を持つ生徒も少なくありません。そのため、本校では一般生と同じレベルから丁寧に文法指導を行っています。
帰国生の英語の授業は、週6時間のうち4時間がネイティブ教員、残りの2時間が元帰国生であったり、海外経験のある日本人教員の授業です。ネイティブ教員が担当する4時間の授業のうち、3時間は英語4技能(読む・聞く・話す・書く)対策に充て、残りの1時間はライティングやプレゼンの時間に特化した指導を行っています。

亀村先生:
プレゼンの授業では、生徒たちは興味のあるTEDトークを選び、自分たちなりにカスタマイズしてプレゼンを行います。自分たちで作成したクイズを他の生徒に出題し、内容の理解度を確認することもあります。
英語に限らず、本校ではプレゼンの機会を多く設けており、高校3年生になる頃には生徒たちは非常に上手に発表します。低学年のうちからプレゼンの機会を多く提供し、アイコンタクトや声の大きさなど、生徒たち自身に評価をさせています。
また、生徒たちが自らコンテストなどを探して挑戦することも少なくありません。数年前には、3名の帰国生が「第一回 高校生プレゼン甲子園」で優勝するという快挙を成し遂げました。彼女たちは、『「すべての花が開花できる社会へ」一人ひとりが自ら望むライフスタイルを選択できる社会への提言』というテーマで、自分たちで調査し、パワーポイントで資料を作成し、練習を重ねて見事優勝を飾りました。

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第1回高校生プレゼン甲子園で見事優勝を果たした頌栄生(PR TIMES HPより)

 

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一般生のレベルが高い御校で、帰国生はどのように馴染んでいくのでしょうか?

亀村先生:
帰国生は英語が得意な生徒たちが多いため、その強みをさらに伸ばしつつ、その他の教科、特に国語や数学は手厚い補講でフォローをしています。
国語に関しては、週に一度「帰国生特講」として放課後に補習を実施しています。

岡見校長先生:
帰国生と一言で言ってもそれぞれ異なるバックグランドを持っており、みんな同じではありません。
特に中1で入学したばかりの頃は日本の学習に慣れるまで時間が必要だと感じています。本校では高1までは帰国生混合クラスを設けているので、長い目で見て焦らずに学びをキャッチアップしていってほしいと願っています。

 

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4年くらいかけたらキャッチアップできるというのは、御校のどのような環境によるものでしょうか?

亀村先生:
本校には、一般生も帰国生も一生懸命勉強する生徒が多いです。一般生は4教科の受験勉強を経て入学してきているため、すでに学習習慣がある程度身についています。その姿を見て、帰国生も「このように勉強するんだ」と肌で感じ、自らの学習姿勢を確立していくようです。このように、生徒がお互いに良い刺激を与え合いながら学ぶのが本校の特長です。
特に漢字のテストでは、入学当初の帰国生が毎回追試になる傾向があります。しかし、3年くらい経つと「一般生ってこんなふうに勉強しているんだ」「自分もやってみよう、やってみたら点数が取れた」といった成功体験を積むことで、徐々に学習に対する意識が変わっていくようです。
英語に関してはその逆で、一般生が帰国生の英語力から刺激を受け、お互いの強みが相乗効果を生み出していると感じています。

岡見校長先生:
私たちは、生徒自身が自ら行動する意欲を持たない限り、本当の成長は生まれないと考えています。そのため、焦らせることなく、本人がその気持ちになるまで待つことを大切にしています。

 

頌栄女子
全校生徒が一堂に会せるグローリアホール

 

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部活動について教えてください。

亀村先生:
本校は部活動への参加を強制していませんが、ほとんどの生徒が何らかの部に所属しています。
どちらかというと、技術向上や試合に勝つことよりも、クラブの友だちと過ごす時間を楽しむことに重きを置いている生徒が多いようです。

岡見校長先生:
本校では、特に弓道部など、日本の武道が帰国生に人気があるようです。弓道場で袴姿で正座している姿は、微笑ましい光景です。他にも、模擬国連部やESSでも多くの帰国生が積極的に活動しています。
また、本校には聖歌隊とハンドベルという特別クラブがあります。彼女たちは、入学式や卒業式をはじめとする様々な学校の礼拝で奉仕してくれています。入学式の演奏に魅了され、入部を志す生徒もいるほどです。特に聖歌隊は礼拝奉仕だけでなくNHK全国学校音楽コンクールでも素晴らしい結果を出しています。

頌栄女子
左:ハンドベル(学校HPより)/右:聖歌隊のポスター

 

進路について

頌栄女子
蔵書数約30,000冊の図書館。洋書数なんと約3,000冊!

 

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学習の進度は早いのでしょうか?

岡見校長先生:
本校では、極端な先取り学習は行っておりません。
学習においては積み重ねが重要だと考えており、基礎固めと基礎の定着を重視しています。
早く進むことよりも、生徒が内容をしっかりと理解していることこそが大切であると考えています。

亀村先生:
英語に関しては、内容はボリューミーで進度もゆっくりではありません。定期考査の範囲はかなり量があります。

 

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国公立や一般入試を推奨されていますが、その辺りのお考えを教えてください。

亀村先生:
私たちは、生徒に確かな学力を身につけさせることを重要な目標としています。プレゼン能力などは社会に出てからも重要なスキルですが、まずは深く考える力と物事を正確に見極める力を養って卒業してほしいと考えています。

岡見校長先生:
本校では、「ライフデザイン教育」を推進しており、大学入試はあくまで一つの通過点であると伝えています。単に大学に合格することが目的ではなく、その先の人生を見据えた学びを重視しています。

亀村先生:
本校では、総合型選抜入試を受験する生徒も数名いますが、基本的には一般入試での受験が中心です。指定校推薦で進学する生徒は例年1〜2名程度です。
各大学の指定校推薦の条件は厳しく、それに該当する生徒は、一般入試でも難関大学に合格できるだけの学力を充分持ち合わせています。東京大学や一橋大学の併願校として一般入試で早慶を受験する生徒もいますが、指定校推薦は専願であり生徒の進路を狭めてしまうため、選択しない傾向にあります。

 

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大学受験において、英語力は有利になりますか?帰国生の進路について教えてください。

亀村先生:
高2からの英語は、帰国生と一般生の区別なく、全体で習熟度別の授業を実施しています。生徒たちは皆、同じように国公立大学や一般入試を目指して学習に取り組んでいます。
その中でも、英語力は学力の重要な基盤となるため、生徒たちにはしっかりと身につけてほしいと考えています。
みんながお互いに良い刺激を与え合いながら、日々努力を重ねています。

岡見校長先生:
本校の高校3年生は、一人で受験勉強に臨むのではなく、仲間と共に支え合いながら学習しています。「チームで頑張ろう」という雰囲気が強く、まさに「チーム頌栄」として受験に挑んでいます。

 

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学校として何か受験に対するサポートはされていますか?

亀村先生:
高3の夏期講習では、40以上の講座を用意しており、夏休み期間中、毎日何かしらの授業が行われています。こちらは無料で提供しています。

岡見校長先生:
学校側で一方的に講座を準備するのではなく、生徒の希望に基づいて講座を編成しています。生徒たちの「学びたい」という意欲に応え、そのやる気を引き出せるよう、私たちは積極的にバックアップしていきます。

 

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文理の割合はどのくらいですか?

亀村先生:
高2から文系と理系に分かれます。例年、文系約7割、理系約3割となっています。

 

頌栄女子
中央:中庭に立つかわいい手書きの道しるべ

 

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海外大学進学に対するサポートはありますか?

亀村先生:
先日、第1回海外大学進学セミナーを開催しました。今後は年3回の実施を予定しております。
これまでも海外大学への進学を希望する生徒には個別で対応してきましたが、今年度からはより体系的なサポート体制を構築し、生徒たちへ効果的に情報を提供していくことにしました。

岡見校長先生:
本校では、海外大学進学に関して、学校側から正確な情報を提供しなければならないと思っています。そして、希望する生徒がいれば、学校がその挑戦を積極的にバックアップするという姿勢でいます。

 

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本日お話を聞いてきて、御校は生徒さんにとってとても居心地の良い場所なんだろうと感じました。

岡見校長先生:
私たちは、学校は楽しくて居心地の良い場所であることが最も重要だと考えています。
ある生徒が「試験さえなかったらディズニーランドより楽しい!」と言ってくれたことがあり、まさにその言葉が私たちの想いを表しています。

頌栄女子
Field Dayに向けてソーラン節の練習に励む生徒たち

 

帰国生入試情報

頌栄女子
生徒たちがデザインした可愛い制服キーホルダー

 

【頌栄女子学院中学校・高等学校ホームページ「入試情報」】
https://www.shoei.ed.jp/examination/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。

◆頌栄女子学院帰国生入試情報◆
帰国生入試(12月)
【英語入試】
●英語Ⅰ Writing Task(40分100点)
●英語Ⅱ Reading、Grammar(40分/100点)
●英会話
●面接(保護者同伴)
【3教科入試】
●英語Ⅰ Writing Task(40分100点)
●英語Ⅱ Reading、Grammar(40分/100点)
●国語(40分50点)
●算数(40分50点)
●英会話
●面接(保護者同伴)
 
一般入試(2月1日・2月5日)
【英語利用入試】
●国語(40分100点)
●算数(40分100点)
●英語資格(英検)によるみなし得点(以下表参照)

英検によるみなし得点

1級 150点
準1級 130点
2級 110点
準2級プラス 100点
準2級 90点
3級 70点

【入試対策とポイント】
・エッセイの評価方法は、「Score Table」を参考にしてください。減点法ではありません。
・エッセイ試験は「どれだけ自然な英語で書かれているか」を重視しています。併せて、「語彙力、文法、言いたいことが伝わっているか」も確認します。
・英語入試と3教科入試の英語Ⅰ、英語Ⅱの問題は同一問題です。
・英語の試験は7割程度取れるようにしてください。
・海外のGrade6の子どもが読むレベルの洋書をたくさん読んで語彙力を増やしてください。
・2月の英語利用入試の国語・算数は一般入試と同じ問題です。
・英語利用入試は国内インター生も受験可能です。
・英語利用入試で合格した生徒は「一般生英語クラス」に入ります。但し、希望者には2月後半に行われるネイティブ教員による帰国生英語クラス審査を受け、合格とみなされれば「帰国生英語クラス」に入ることができます。
※帰国生英語クラス審査は中学1年次~中学3年次まで毎年年度末に実施予定です。

 

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数年前から3教科入試が導入されましたが、学校生活や進路で変わったことはありましたか?

亀村先生:
以前は現地校生・インター校生のみを帰国生として受け入れていましたが、現在は日本人学校出身の生徒も帰国生入試を受験できるようになりました。
現時点では、3教科入試導入前と比べて大きな変化は感じていません。正直なところ、3教科入試で入学した生徒が卒業してみないことには真の変化は見極められないと考えています。そのため、3教科入試で入学した生徒の卒業以降に、具体的なデータを提示できるようにしたいと思っています。

 

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編入や復学制度について教えてください。

亀村先生:
編入試験は欠員があれば募集します。HPにも掲載しますが、帰国する時期が決まれば、まず本校にお問い合わせください。
編入試験科目は、国語・数学・英語の3教科で、 文部科学省で定められている該当学年の学習内容を測るテストになっています。
帰国生には、プラスしてライティングやスピーキングのテストがあります。入学後「帰国生英語クラス」についていけるかどうかを確認するためです。

復学制度はあります。保護者の方の海外赴任に伴う場合はいったん退学手続きをとって頂き、帰任時に随時編入試験(復学試験)を実施して参ります。この場合、授業料はかかりません。
復学される際には、編入試験と同様の試験を受けていただきます。
なお、在学中に再び海外へ転居される場合でも、入学後一定期間は本校に通っていただくようお願いしております。

 

頌栄女子
右:高校生の制服を着た手作りのぬいぐるみ

 

アンバサダー感想

今回の取材を通じて、頌栄女子学院は、長きにわたる帰国生受け入れの歴史の中で、帰国生教育における確かな経験とノウハウが確立していると強く感じました。
特に印象に残ったのは、「学校は楽しく、居心地がいい場所でなければ!」という校長先生の温かいお言葉です。幼少期を海外で過ごし、様々なバックグランドを持つ帰国生がありのままにのびのびと過ごせる環境。そして、一般生とも協働し、共に学び成長できる学び舎はここ頌栄にあると確信しました。
温かく帰国生を受け入れてくださる先生方、「チーム頌栄」として一丸となって受験に挑む生徒たち。頌栄女子学院は、単なる「進学校」にとどまらず、学校行事にも全力で取り組み、生徒一人ひとりの人生に寄り添う、魅力にあふれた学校です。
ぜひ一度、実際に学校に足を運び、その雰囲気を肌で感じてみてください。


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Takako

約7年間のロシア、オーストリアでの海外生活を経て、4人の子どもの帰国大学受験、帰国高校受験、帰国中学受験を経験。 受験生ママの視点でも悩みに寄り添います。

EDUBALで頌栄女子学院中学校・高等学校の入試対策を!

EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約5,500人(2024年7月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • 兵庫県
  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • アメリカ
  • 素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • ドイツ
  • 一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • アメリカ
  • ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 中1~3
    • コロンビア