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【徹底解説】駐在母の目線で綴る シンガポールの英検事情!


シンガポール英検

日本国内で圧倒的な知名度と信頼性を誇り、文部科学省が後援している日本英語検定協会実施の実用英語技能検定(通称:英検)

英検は、多くの学校や企業が評価基準として採用しており、特に日本国内の中学・高校・大学受験においては優遇措置が受けられることが多く、一度合格すれば有効期限がないので、履歴書に記載できる永久的な資格ということからも絶大な人気を維持しています。

この記事ではシンガポールの英検事情と英検を受けるメリットを、筆者の経験を織り交ぜてお届けします!


Writer Profile

EDUBALアンバサダー Miho

シンガポール在住歴14年、アメリカ国籍の主人と国際結婚。 3人を子育てしながら、通信制大学で心理学を専攻中。育児支援コミュニティKids Priority Cafe主宰。趣味は教育・海外生活について綴るnote執筆。好きな言葉は「始めれば始まる」。子どもたちの中高帰国子女受験を経験。

Mihoのnote記事

目次

  1. シンガポールの英語事情
  2. シンガポールで英検は受けられるの?
  3. 英検を受けるメリット・デメリットとは?
  4. 英検S-CBTという選択
  5. まとめ

1. シンガポールの英語事情

日常に英語環境のあるシンガポール生活

シンガポールは英語が公用語として浸透しており、日本人小学校でも音楽や水泳の授業でイマージョン教育が導入されているなど、子どもたちが自然に英語に触れる機会が非常に多い環境です。このため、子どもたちの間でも英語学習への意識は総じて高い傾向にあります。

実際に、筆者の子供達も「〇〇さんは英検3級に挑戦するんだって!」「〇〇君はすでに英検2級を持っているらしいよ!」といった会話を、友達同士で交わしていたり、クラス内で話していると聞いていました。
親として「この恵まれた環境を最大限に活かして、子どもの英語力を大きく伸ばしたい!」「今のうちに受験や進学に有効な資格である英検の取得をサポートしたい!」と考えるのはとても自然なことで、多くの保護者の共通の思いでもあるでしょう。

このように、シンガポール生活は子どもたちの英語力を大きく伸ばす貴重な機会であり、保護者の多くがそのメリットを強く感じています。筆者が以前に綴ったシンガポール日本人学校の評判・口コミの記事にも英語環境が豊富な点があげられています。ぜひ併せてご一読ください。

2. シンガポールで英検は受けられるの?

シンガポールは英検の準会場

シンガポールは英検の準会場とされていて、2級 ・ 準2級プラス ・ 準2級 ・ 3級 ・ 4級 ・ 5級までの級を従来型(紙ベースの筆記試験(一次試験)と面接(二次試験)に分かれて行われる実施形式)で年3回受験することができます。※本会場ではないため、準1級、1級を受験することはできません。

 
筆者がシンガポール在住の頃(2024年3月迄)は、英検はシンガポール日本人会主催のみでしたが、昨今ではさつき学園シンガポールという民間の補習校でも受験できるようになっていました。

シンガポール日本人会主催の英検は、日本人会会員もしくは家族会員であることがマストなため、まずは日本人会会員にならないといけない高いハードルがありました。そのため、さつき学園シンガポールでも受験できるようになったのは、日本人会会員でない方には朗報です!

とは言え、それぞれのメリット・デメリットもあるので、どちらがご家庭に取ってより都合がいいのか、まずは見比べてみて下さい。
以下はシンガポール日本人会と、さつき学園シンガポールでの従来型英検の概要です。(※詳細はホームページで必ず確認してください)

シンガポール日本人会
◎受験級: 2級 ・ 準2級プラス ・ 準2級 ・ 3級 ・ 4級 ・ 5級
◎申込方法:日本人会ホームページの会員ログイン画面より申し込み。
◎申込資格: 受験者本人がシンガポール日本人会の会員または登録済みの家族会員であること。
◎受験会場:シンガポール日本人学校(チャンギ校・クレメンティ校・中学校のいずれか、開催日程によって異なる)
 
✔︎ダブル受験が可能(連続した2つの級の受験)
✔︎国内本会場へ受験地変更が可能(二次試験)
✔︎受験者の年齢制限なし
✔︎一次試験免除申請が可能(オンライン申し込みに加え当日会場での志願票記入手続きが必要)
✔︎英検協会より発行される個人成績表・合格証明書等全ての発行物はシンガポール日本人会での受け渡しのみ。

 

さつき学園シンガポール
◎受験級: 2級 ・ 準2級プラス ・ 準2級 ・ 3級 ・ 4級 ・ 5級
◎申込方法:さつき学園ホームページより申し込み。
◎申込資格:日本人会、さつき学園の非会員でも申し込み可。
◎受験会場:さつき学園シンガポール
 
✔︎受験者の年齢制限なし
✔︎2級 ・ 準2級プラス ・ 準2級 ・ 3級 の二次試験は日本での開催(シンガポールでは受けられない)
✔︎一次試験免除申請が可能(有効期限1年、日本国内で一次試験免除申請が必要)
✔︎各級の受験者が3名に満たない、また、全受験者が合計10名に満たない場合は開催が中止される場合あり。
✔︎Web合否閲覧サービスあり。
✔︎ダブル受験が可能(連続した2つの級の受験)

3. 英検を受けるメリット・デメリットとは?

前述したとおり、英検は日本国内で最も広く知られている英語の資格試験で、小学生から社会人までの幅広い層が受験しています。ここでは、英検を受けることのメリットとデメリットを、それぞれ詳しく解説します。

英検を受けるメリットとは?

1. 英語学習の明確な目標設定になる

英検は5級から1級まで、8つの級に分かれています。各級には「中学初級レベル」「高校中級レベル」といった明確な目安が設定されているため、自分の現在の英語力に合った目標を立てやすく、学習のモチベーションを維持しやすいという大きなメリットがあります。特に小学生や中学生にとっては「次の級に合格する!」という具体的な目標が、日々の学習意欲に繋がるでしょう。

2. 生涯有効な資格として履歴書に書ける

英検の合格証明書は有効期限がなく、一度取得すれば一生涯有効な資格として履歴書に記載することができます。そのため、就職や転職活動の際に、自身の英語力を客観的に証明する材料として役立ちます。

3. 比較的安価な受験料

TOEICTOEFLIELTSといった他の英語試験に比べると、英検は受験料が比較的安価です。

4.帰国受験において非常に有利

帰国受験において英検などの英語資格は非常に有利に働きます。どのくらいの級やスコアが有利になるかは、志望校のレベルによって異なりますが、例えば、準1級を持っていれば当日の英語試験が免除される、英検2級で10点加点などがあるといった例があります。また、難関校を目指す場合、多くの合格者が準1級以上を取得しており、事実上の出願レベルとなっています。

英検を受けるデメリットとは?

1. 海外での認知度が低い

英検は日本国内では圧倒的な知名度を誇りますが、海外での認知度はあまり高くありません。海外の大学への留学や外資系企業への就職を考えている場合は、TOEFLIELTSといった国際的な英語試験の方がより評価されることが多いです。

2. 不合格だと結果が残らない(スコア制ではない)

TOEICIELTSのようにスコアで英語力が表示される形式とは異なり、英検は「合格」か「不合格」かがはっきりと分かれます。もし不合格だった場合、スコアは表示されますが、公式な「資格取得」という結果にはならないため、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

3. 年間の開催数が少ない

年に3回しか開催されないため、スケジュール調整が必至です。学校の定期試験、部活動や習い事の大会や発表会など、子どものイベントと日程が重なる可能性があり、受験できるタイミングが非常に限定されてしまうのが実情です。また、受験を控えている際は、合格証明が間に合わないというリスクも考慮しておかないといけません。

4. 上位級は本会場でしか受験できない

英検2級までは準会場であるシンガポールでも受験できますが、準1級や1級といった上位級は本会場でしか受験できません。そして上位級になると、語彙や文法、テーマが非常に専門的になり、独学での対策が難しく、専門の塾や教材が必要になるなど、多大な時間と費用がかかる場合があります。

4. 英検S-CBTという選択

4技能を1日で完結できる新しい英検!

従来型の英検は年に3回しか実施がなく、どうしても日程が合わない!と悩まれている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにお勧めなのが英検S-CBTです。

英検S-CBTは、通常2日間にわたる従来型の英検に比べ、1日で4技能(聞く・話す・読む・書く)をコンピューター上で完結できます。原則として毎週土日に実施されていて、準1級、2級、準2級、3級が受験可能です。

筆者の娘も、夏休みの実家帰省を利用して英検S-CBTを受けました。試験結果も約1ヶ月でパソコン上で確認できて、帰国受験の際の英語証明の提出に間に合い、大変便利だと感じました。

残念ながらシンガポール内では受験できませんが、2024年12月以降、日本国内に加え、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの海外会場でも受験できるようになったので、近い将来、シンガポールでも受験できるようになるのではと期待されています。

これらの海外会場でも、日本国内と同様に準1級、2級、準2級、3級が受験可能で、原則として毎週土日に実施されています。※1級は従来型の受験となります。

英検S-CBTを受ける際の注意点としては、コンピューターを使用するため、一人で操作(キー操作)ができないお子さんは苦戦するかもしれません。

5. まとめ


さて、ここまでシンガポールの英検事情を綴ってきましたが、いかがだったでしょうか。

英検は単なる試験ではなく、学習の目標設定、進学、キャリアアップなど、さまざまな場面で活用できる強力なツールです。特に、日本の教育システムの中で英語力を伸ばしたいと考えている方や、その力を具体的な資格として証明したい方にとって、英検は最適な選択肢と言えると思います。

これから英検受験をする方も、受けるかどうか迷っている方も、こちらの記事を参考に、ご自身の学習目的や目標と照らし合わせて検討してみて下さい。

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • いつも丁寧なご指導ありがとうございます。娘は先生との授業を毎回とても楽しみにしています。今後ともよろしくお願いいたします。

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  • 生徒にあった授業内容で疑問に対して的確なご指導をして頂き、検定や入試など全てにおいて成果が出ていて感謝しております。また授業の進め方もよく、信頼できます。

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