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2019.11.13

インタビュー記事|オーストラリア国立大学(ANU)の学位も取得可能な立命館大学GLA。ANUとのダブルディグリープログラムの魅力とは?

立命館大学グローバル教養学部(GLA)は今年開講された新しいプログラムで、立命館大学とオーストラリア国立大学(ANU)の2つの学位が取得できる点が特徴となっています。授業は全て英語かつ少人数で実施されており、従来の日本の大学教育のイメージとはかなり違った魅力があります。英語力とGPAがある一定の基準を超えれば、オーストラリア国立大学に学部生全員が留学できるシステムとなっており、このような形のダブルディグリープログラムは日本の大学では初めての試みです。海外大進学と国内大進学で迷っている高校生や、費用面などから海外大進学を迷っている方にとっては、まさに「いいとこどり」の大学ではないでしょうか。

以前、まだ開講前の段階でインタビューしましたが(記事はこちら)、開講後の今回は、立命館のキャンパスに常駐しているANUのProgram Cnvenorにインタビューができました。前回の記事では聞けなかった、「ANUでの学び」にフォーカスしてお話をうかがいましたので、ANUに興味がある方もぜひ読んでみてください!

インタビューさせていただいた先生

Hobson先生

Dr. Hobson
ANU Program Convenor。GLAのプログラム管理者として、現在は立命館大学大阪いばらきキャンパスに常駐しているそうです。

 

GLAの授業・プログラムの特徴について

変化の激しい世界を生き抜く「適応力」を身につける

前回のインタビューではGLAが考えるリベラル・アーツについて崔教授からお話をうかがいました。今回は、ダブルディグリーというもう一つの特徴についてお伺いしたいと思います。2つの大学の学位を取得する意義はどのようなものだとお考えですか?

「日本とオーストラリア、環境の異なる2つの大学で学ぶことで身につく『適応力』に意義があると考えています。21世紀の社会が今後変化・発展していくなかで、そこで人々が果たす役割もめまぐるしく変化していくでしょう。その激しい変化に柔軟に適応し、今の社会の中で自分が果たすべき役割を見極め生き残ることのできる人材を育成することが私たちの目標です。
また、日本人が日本の大学で学ぶことと、海外の大学で学ぶことにはそれぞれ違った良さや意味合いがあります。どちらか1つだけを体験するのではなく両方の体験をすることで、より多くの文化・考えに触れ、そこから生まれる様々な期待や困難に直面するかと思います。そのような体験を経て、学生はより柔軟な思考力を持ち、視野も広がり、将来の選択肢が広がるのではないでしょうか」(Dr. Hobson)

ー具体的に、GLAではどのような学問を学ぶのでしょうか?

「GLAはANUのなかでもCoral Bell School of Asia Pacific Affairsという機関とのダブルディグリー・プログラムとなっています。Asia Pacific Affairsというとあまり日本では馴染みが無いかもしれませんが、国際関係論や国際政治学のなかにアジア太平洋学という1分野があるんだと考えていただけば大丈夫です」(Dr. Hobson)

ーどのような科目がありますか?

「ANUでの科目を紹介すると、”Politics and Government”,”International Relations and Security”,”Conflict and Peace-building”などの科目があります」(Dr. Hobson)

講義とチュートリアルを組み合わせた少人数制授業

ーGLAの授業は講義とチュートリアルを組み合わせているとお聞きしました。どのようなシステムになっていますか?

「授業は各学期4科目だけを履修する仕組みになっています。これは、従来の日本の大学と比較するとかなり少ないと思います。また各授業クラスは週2回ずつ行われ、そのうち1回は『チュートリアル形式』になっています。チュートリアルは日本であまり馴染みがないですよね。チュートリアルは生徒20人以下のクラスでディスカッション形式で進行する授業を指し、いわゆる『ゼミ』に近いイメージです。これが週1回、どの科目でも設けられています。チュートリアルを通じて自分の意見を発表し、他人の意見と自分の意見を切磋琢磨するスキルを身につけます。まさに、1つの科目を深く学ぶための仕組みです」(Dr. Hobson)

学部生全員がANUに留学することを前提にしたシステム

ーGLAでは学部生全員がANUに留学できますが、なにか条件はないのでしょうか?

「ANU留学のための条件を満たすためには2つのハードルがあります。英語力(TOEFL・IELTSなどの点数)と立命館大学でのGPAの2つです。これらの基準をクリアさえすれば、誰でもANUに留学し学位を取得できます。クリアすることができなかった場合はANUの学位は取得せず、立命館大学のみの学位取得を目指すことになります」(Hobson先生)

GLA生を中心とした国際寮がキャンパス内に完成。1階のスペースはカフェスペースとなっており、能舞台などもあるユニークなスペースでした。

オーストラリア国立大学(ANU)の特徴・魅力について

文系科目、特にアジア太平洋地域の学問では世界的に最先端をいく

ーオーストラリアでの学習環境についてお伺いしたいと思います。オーストラリアという国や、ANUのキャンパスがあるキャンベラはどのような場所ですか?

「オーストラリアは多国籍の国で、移民を常に受け入れてきた国です。留学生も増えており、留学者数では現在世界3位です。近い将来には2位になることが予想されています。様々な国から色んな理由でオーストラリアに多くの人が移り住むので、社会は新しいものに寛容ですね。留学生でも溶け込みやすい環境になっています。
キャンベラはオーストラリアの首都で、政治的機能のために誕生した都市です。住民の数は約35万人。大きくもなく小さくもない規模の都市なので、生活する上で不便ということはありません。また、キャンベラを少し離れると自然で溢れていて、野生のカンガルーを見ることもあるんですよ」(Dr. Hobson)

ーオーストラリア国立大学(ANU)はどのような特徴をもつ大学でしょうか?

「ANUはオーストラリアで唯一の国立大学です。世界大学ランキングでもオーストラリアの大学では1番高く評価されているので、オーストラリアはもちろん、世界中から優秀な学生が集っています。特に政治学や国際関係論の分野では高い評価を受けています(編集部注:2019 QSランキングでは、この分野でANUは10位の評価。欧米以外では1番高くなっています)。研究活動に重点を置いた大学で、生徒が自主的に勉強に励む環境を整えています。
もともと、ANUは『アジアで活躍できる優秀な人材』を育成することを目的に第2次世界大戦後に設立された大学です。第2次世界大戦はオーストラリアという国家のあり方に変化をもたらしました。それまでイギリスの統治の下、ヨーロッパとの関係性を重視していたオーストラリアでしたが、大戦をきっかけに自分たちはアジアの一部であるという帰属意識が高まったのです。太平洋の南部に位置する先進国として、アジアにある社会問題の解決に貢献しなければならないという責任感が生まれました。だから、先程のような『アジアで活躍できる優秀な人材』の育成という目標が生まれ、アジア太平洋地域における国際政治の分野で高い評価を受けるようになったのです」(Dr. Hobson)

ーANUに通う学生に特徴はありますか?

「知識に貪欲で、バックグラウンドの違う人たち同士が白熱した議論をしている光景をよく目にしますね。自分とは別の考えを積極的に取り入れて新たな考えを構築していくのが好きなんだと思います。他者の意見と自分の意見をバランスさせて取り入れる人が多いのが特徴ですね」(Dr. Hobson)

オーストラリア国立大学やGLAを検討している高校生へメッセージ

「新しいことややりがいのあるカリキュラムに興味がある人や、将来の選択肢を広げたい人はGLAがぴったりだと思います。オーストラリア国立大学で勉強したいという人も是非GLAも進学先の一つとして考えてください。IBDPを学んだ方にもおすすめです。今まで私が教えてきた生徒で優秀だと感じた生徒のほとんどがIB生でした。IBのカリキュラムで考え方の基礎やプレゼンテーションスキルが磨かれるのでGLAやオーストラリア国立大学の授業形態にもすぐに適応できると思います。また、人数の多い講義形式の授業が合わないと感じている人も是非GLAに入っていただきたいと思います」(Dr. Hobson)

Hobson先生、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

EDUBALスタッフが感じた、GLAとANUの魅力

立命館大学のGLAは2つのハードルを満たせればオーストラリア国立大学に留学できることが約束されています。留学がしやすいと言われる大学は数多くありますが、1年間の留学を前提としたカリキュラムになっているという点で、どの大学よりも留学制度が充実していると言えます。また、日本の大学で実施されている大人数での授業形式ではなく少人数での授業なので今までアクティブラーニングがベースの授業を受けてきたIB生にとってはこの授業スタイルは魅力的だと思います
また立命館大学では大学見学を随時受け付けています。大学の雰囲気を実際に感じてみたい、職員や教員の方と話してみたい、という方はぜひ見学をご検討ください。
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