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2020.09.04

英語で理系の学位が取れる日本の大学 IB生と帰国生の入試対策方法もご紹介!

今回は先日、EDUBALのメールマガジンに設置している質問箱にいただいた質問をご紹介します。

英語で学位のとれる理系学部とその入試対策の仕方について知りたい(生物・バイオ・農学系)

日本の大学でも英語で学んで、学位が取れるコースがあることをご存知でしょうか?
様々な大学の国際教養学部や、早稲田大学のEDESSA(政治経済学部)、慶應義塾大学のPEARL(経済学部)などにあげられる英語学位プログラムは、多くのIB生、帰国生に人気の学部となっています。
文系の学部に多いイメージの英語学位プログラムですが、実は理系の学部での展開もあるのです。
今回の記事では、英語で理系(物理・化学・生物・数学)の学位が取れる大学と、その入試対策についてお届けします!

※掲載している受験要綱は簡易的なものです。出願の際は必ず各大学のホームページをご確認ください。

目次

  1. 名古屋大学 G30プログラム
  2. 早稲田大学 理工学部 4月入学
  3. 早稲田大学 理工学部 9月入学
  4. 上智大学 グリーンサイエンス・グリーンエンジニアリング
  5. 希望の理系英語学位プログラムが見つからない場合

英語で理系の学位を取れる大学① 世界的な研究者から学べる 名古屋大のG30プログラム

名古屋大学は国立大学の中でも特に英語学位プログラムに力を入れている大学の一つです。G30と呼ばれるプログラムを2011年から展開しており、文理にかかわらず7つの学部で英語で学位が取れるコースを展開しています。
名古屋大学にはノーベル賞を受賞している研究者が6名在籍しており、英語で修士号、博士号も取得できるため、理系の研究を極めたいという受験生にオススメです。

出願できる学部

・Automotive Engineering(機械工学・電気工学)
・Physics-Science(物理学)
・Chemistry(化学工学・化学)
・Biological Science(生物学・農学)

募集要項

出願時期 ①11月中旬〜12月中旬
②1月中旬〜2月5日
※いずれかに出願。併願不可
合格発表 ①4月初旬
②5月下旬
出願方法 Web
提出書類 ・高校卒業証明書もしくは、高校卒業見込み証明書
・成績証明書
・統一試験証明書(SAT, IB, A-levelsなど)
・英語資格
・エッセイ(2本)(注1)
・推薦書(2通)(注2)
・その他証明書
・国籍証明(パスポートのコピーなど)
・所得証明書(任意・奨学金審査のため)
選考方法 一次審査:書類審査
二次審査:オンラインでの面接もしくは口述試験(注3)

(注1)エッセイは二つ提出します。一つ目は志望理由(200〜300語)、二つ目は学部ごとにいくつかの選択肢のお題が用意されています。
(注2)推薦書は2通用意しますが、必ず学校の教科の先生に書いてもらう必要があります。また、そのうち一人は志望する学部に関連する科目の先生によるものでなければなりません。(例:Biological Scienceに出願するなら高校の化学もしくは生物の先生)
(注3)理科系の学部に出願する場合、口述試験が課されます。数学など、関連する分野について口頭で解答します。

書類選考ー統一試験では比較的良い成績が求められています。

名古屋大学の英語コースに合格した人の統一試験のスコアについてのデータはこちらのページで公開されています。

名古屋大学の選考では各国の様々な統一試験・高校の制度を資格として認定しているという点では帰国子女・国内IB生が出願しやすい学校となっています。

しかし、学部によってばらつきはありますが、IBならば総合点35点以上SAT(新)であれば総合点1300〜1500点、Mathで710〜800点とかなり高めの点数を取得しておく必要がありそうです。また、出願要件としてTOEFL80点以上やIELTS 6以上など、高い英語能力が求められていることも特徴です。

口述試験ー慣れないオンライン試験は模擬練習を

理系学部は二次選考としてオンラインでの口述試験が課されます。数学など、関連する分野についての質問をされるので、それに対して口頭で解答しなければなりません。
数学の問題のレベルの目安としてこちらの動画が挙げられていました。動画の内容を見る限りは基礎的なことが聞かれると予想されますが、数学や科学の口頭試験は高校ではあまり受けることがないため、事前に何度か模擬練習をしておくと安心です。

英語で理系の学位を取れる大学②-1 国内のIB生必見!早稲田大学の理工学部(4月入学)

留学生の受け入れに力を入れている早稲田大学では2010年から理工学系の学部で英語で学位を取れるプログラムを開設しています。大学院も英語で修士号が取れるプログラムがあり、56%の学生が早稲田大学院に進学しています。9月入学だけではなく、4月入学も行っている点も魅力的です。入学時期によって出願方法が異なるため、順番にご紹介します。

出願できる学部

・基幹理工学部(Mathematical Sciences, Computer Science and Communications Engineering)
・創造理工学部(Mechanical Engineering, Civil and Environmental Engineering)
・先進理工学部(Physics, Chemistry, Bioscience)

4月入試(2021年度)の募集要項

出願資格 ・合格した場合、出願Majorへの入学を第一希望とするもの。
・日本の教育課程における高等学校又は中等教育学校を修了した者、および2019年(平成31年)3月31日までに修了見込みの者(IB一条校含む)
・数学・理科について、以下の科目を履修していること。
┗数学:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B
┗理科:物理基礎、物理、化学基礎、化学
※基幹理工学部のMajor in Mathematical SciencesとMajor in Computer Science and Communications Engineering、先進理工学部のMajor in Bioscienceの志願者は、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」の3つのうち2つ(4科目)を履修していること。
早稲田大学理工学術院のホームページより抜粋)
出願時期 2020年10月21日〜11月4日
合格発表 2020年12月11日
提出書類 ・願書(注2)
┗英語資格試験のスコア
・推薦書(高校の教師によるもの)
選考方法 一次審査:書類審査
二次審査:「数理科学的思考力を問う総合試験」(注3)、 英語による面接試験
※Major in Civil and Environmental Engineeringの二次選考は面接試験のみ

(注1)IB校の場合、科目名の振替をする書類があります。
(注2)Major in Civil Environmental Engineeringのみ、SATのスコアを記入する欄があります。
(注3)二次審査の「数理科学的思考力を問う総合試験」はサンプルが公式HPに掲載されています。

英語で数学の問題をとき慣れておくことが大切

IB一条校に通っている受験生にとって嬉しい4月入学。二次審査では数理科学的思考力が問われるペーパーテストが課されます。全て英語の出題であるだけでなく、計算機が使えないため、日頃日本語で数学の勉強をしている人、計算機の使用に慣れてしまったIB生は問題にとき慣れておく必要がありそうです。

英語で理系の学位を取れる大学②-2 理科だけではなく数学も英語で専攻できる!選択肢が多い早稲田大学(9月入学)

出願時期 ①2019年10月7日〜10月23日
②2020年2月10日〜2月25日
※いずれかに出願。併願不可
合格発表 ①2020年1月27日
②2020年5月15日
出願方法 郵送
提出書類 ・願書
・志望理由書(注1)
・卒業証書、もしくは卒業見込み証明書
・成績証明書
・統一試験の書類(SAT, ACT, IB(注2)など)
・英語の統一試験のスコア(TOEFL-iBT, TOEIC(Listening and Reading), IELTS)
・推薦書(注3)
選考方法 一次審査:書類審査
二次審査:面接

(注1)英語で志望理由と将来の展望を1000語でまとめ、エッセイにして提出します。書式に細かい指定があるので、必ず提出前に要綱の確認をしてください!
(注2)IBとA-levelsはpredicted scoreを提出します
(注3)最後に通っている学校の校長、もしくは教員に書いてもらいます。厳封書類として高校から大学の入試窓口に直接郵送する必要があるので、要注意です。

理工系の学部への倍率は約2.5倍。統一試験のスコアが重要か

2020年9月入学者の受験者数は315人、実際の合格者数は130人となっていました。過去には倍率が3倍を超えた年もあり、かなり人気の高いコースとなっています。

書類審査を通過している受験者のSATのスコアの平均点は下記の通り、比較的高めとなっています。
・SAT Reasoning 1350〜1450
・Math II 774.8
・Physics 748.9
・Chemistry 737.0
(参照:早稲田大学 理工学術院公式ページ内 )

書類・面接は早め早めの準備を

一次審査通過者の平均点は高いですが、募集要項には明確に「資格試験の必要最低点は設けていない」との記載があります。提出する志望理由書や面接も重要な要素となっています。
実際に基幹理工学部の英語コースに通っている人によると、「推薦状や成績証明書などの用意は締め切りの2ヶ月前には用意し始めた」とのこと。特に、外国の学校の先生の場合、書類を頼んでから実際に準備を始めるまでに時間がかかるケースが多いため、早めの準備が必要です。

また、志望理由書(Reason for application)には、
・これまでの学校生活・課外活動の中でどのような経験をしたか
・なぜその学問を追求したいのか
・なぜ早稲田大学で学びたいのか

などを詳しく盛り込み、学校の先生に何度か添削をお願いしたと話していました。

英語で理系の学位を取れる大学④ 留学生が多く、英語で学ぶ環境が整っている上智大学

国際教養学部などで、長い間英語で学ぶコースが用意されてきた上智大学でも、理系の学問を英語で学ぶことができます。グリーンサイエンスコースとグリーンエンジニアリングコースの2つが用意されており、主に環境に主眼をおいた勉強をすることができることが特徴です。また、合格者数だけで見ると、グリーンサイエンスコースでは女子学生の割合も半分近くいて、他の多くの大学の理工学部より高くなっています。

出願できる学部:

・理工学部物質生命理工学科英語コース グリーンサイエンスコース(環境材料学系)
化学や生物学の基礎を学んだ上で、地球の環境問題に挑む人を育てることをミッションとしているコースです。
・機能創造理工学科英語コース グリーンエンジニアリングコース(環境工学系)
電気工学、機械工学などの知識を学び、エネルギーに関する環境問題に挑む人を育てることをミッションとしているコースです。

募集要項

出願時期 ①2020年11月18日〜12月9日23時59分
②2021年3月17日〜4月7日23時59分
合格発表 ①2021年2月11日
②2021年6月3日
出願方法 Web
提出書類 ・願書
・エッセイ(注1)
・成績証明書もしくは卒業見込み証明書
・卒業証書
・統一試験のスコア(SAT, ACT, IBなど)(注2)
・英語の統一試験のスコア(TOEFL, IELTS)(注3)
・推薦書(2通・所定紙)
・パスポートのコピー
選考方法 書類審査

(注1)志望理由を500語程度で。
(注2)
SATを提出する場合:SAT(Reading and Writing, Math)とSAT Subject Tests(Math II(必須)と PhysicsまたはChemistryまたはBiology-EまたはBiology-Mのいずれか)の3つの提出が必要。出願時から2年以内に受験したテストの結果を試験センターから直接大学に送る必要がある。
ACTを提出する場合:English, Mathematics, Reading, and Scienceの提出が必要。出願時から2年以内に受験したテストの結果を試験センターから直接大学に送る必要がある。
IBを提出する場合:ディプロマの取得、もしくは取得見込みが必要。(Certificateは不可。)数学と物理または化学または生物のいずれかをHigher Levelとして取っている必要がある。例え合格したとしても、ディプロマの取得と最終結果の提出が必須条件なので注意!
(注3)
2021年度入試に関して、TOEFLは自宅受験も認められている。IELTSはAcademicのみ。出願時から2年以内に受験したテストの結果を試験センターから直接大学に送る必要がある。

書類審査のみで合格できる!願書とエッセイにも力を入れて

上智大学の理工学部の英語コースの入試は書類だけで審査がされます。統一試験や学校の成績で良い成績を取っておくのも大切ですが、上智大学は帰国子女入試やAO入試などで受験生の志望理由をかなり重要視していると言われているため、こちらの入試でも侮ることはできないでしょう。志望理由を書くエッセイは500語と短いので、「なぜその学部で学びたいのか」と「なぜ上智大学で学びたいのか」を端的かつ個性的に書き、提出をする前に他の人に添削をしてもらうことをおすすめします。

IB生はConditional offerなので要注意!

また、他の大学の入試と違い、この入試はConditional offer(条件つき入学許可)なので、Predicted scoreを提出して合格したとしても、ディプロマを取得できなかったり、実際のスコアがPredicted scoreから下がった場合に合格が取り消しになる場合があります。合格が決まっても気を抜かずにIBで高得点を取れるように勉強をしましょう!

希望の理系英語学位プログラムが見つからない場合

ここまで英語で理系の学位が取れる大学とその入試の特徴を見てきましたが、文系の学部に比べるとまだまだ少ないことがわかりました。実際に、質問者が興味を持っていた生物系と農学系を学ぶには、名古屋大学のBiological science courseか、早稲田大学のBiological scienceにくらいしか候補がありません。

とはいえ、英語学位プログラムは今後増えそうな見込みがありますし、国際基督教大学の国際教養学部や、慶應義塾大学のSFCなどの自由度の高い学校であれば、英語で似たような学びができる環境が整っている場合があります。また、日本語で学ぶコースに入学したとしても、レポートや論文を書くために読む文献が全て英語であることもしばしばです。
日本語が苦手だけど日本の大学に通いたい!大学ではもっと英語を使いたい!と考えている受験生のみなさま、ぜひ英語学位プログラムに限らず、幅広く大学探しをしてみてください。

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