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【座談会レポート】IB経験者が教えるIBDPの学習内容とSAT, ACTとの徹底比較

9/27に「IB経験者が教えるIBDPの学習内容とSAT, ACTとの徹底比較」と題し、IB経験者3名による座談会を開催しました。当日は約90名もの方々にご参加頂きました。ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました!
このレポートでは当日のスライド資料を交えながら、座談会の内容をまとめました。IBに興味があるけれど学習内容がよく把握できていないという方や、SATとIBの違い・両立方法を知りたいという方におすすめの記事です。

目次

  1. はじめてのIB
  2. IBを用いた大学受験
  3. IBとSATの比較
  4. IBのメリットデメリット
  5. Q&A
  6. 参加者からの声

はじめてのIB

IBとは?

  • IBDP(ディプロマ)は国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。
  • 高2〜3年(grade 11~12)の2年間のプログラムで、要件を満たし卒業すると国際的に通用する大学入学資格を取得することができる。

IBの学習者像とは?

 

IBの学習内容

  • IBプログラムでは6つの科目グループに分かれており、その中からHigher Levelを最低3つ、Standard Levelを3つ選択します。6つの科目グループは以下の通りです:
    1. Studies in Language and Literature (母語)
    2. Language Acquisition (第二言語)
    3. Individuals and Societies (人文社会系)
    4. Sciences (自然科学系)
    5. Mathematics (数学)
    6. Arts (芸術) または 2〜5をもう1科目追加
  •  

  • いずれの科目も、最終試験の他にInternal Assessment(個人研究)やプレゼンテーションなどの課題をこなしていき、それらの総合点が最終的な点数(7点満点)になります。
    ○例えばJapanese A literature HLの場合:
    最終試験 Paper 1 初見文学分析 / 35% / 2時間15分
    最終試験 Paper 2 比較分析 /25% / 1時間45分
    記述課題 (翻訳作品) / 20% / 3800字
    個人口述 / 15% / 15分 

     

    ○Biology SLの場合:
    最終試験 Paper 1 選択問題 / 20% / 45分
    最終試験 Paper 2 データ・短答・論述問題 / 40% / 75分
    最終試験 Paper 3 選択項目 / 20% / 1時間
    IA 個人研究 / 20% / MAX 12ページ

  • 自分で選択をした6つの科目の他に、IB生は全員3つの「コア科目」を履修・活動する必要があります。

コア科目

  • 3つの「コア科目」では、
    ○Theory of Knowledge (TOK)
    知識とはどのように創造されるのか、知識とはどのようなものなのかについて学びます。
    ○Extended Essay (EE)
    科目を1つ選び、自分で決めたテーマについて論文を書きます。 (英語で4000 words、日本語で8000字)
    ○Creativity, Activity, Service (CAS)
    部活動、習い事、ボランティア活動などを行い、その振り返りを提出。
  •  

  • CASの具体例
    例えば、ディベート部のキャプテンを務めた際は…
    ○リーダーシップを発揮し、練習の企画などをした時間→creativity
    サマーキャンプのユースリーダーを務めた際は…
    ○リーダーシップを発揮し、イベントを仲間と企画した時間→creativity
    ○スポーツ系のアクティビティを行った時間→action
  •  

    IBスコアについて

  • IBスコアは6つの科目(それぞれ7点満点)とコア科目(合わせて3点満点)の合計点で決まります。
  • IB score

IBを用いた大学受験

海外大の場合

    海外大の場合
    *IB優遇度
    高=HLで一定以上の成績(多くの場合5以上)を収めた場合に単位換算される、優秀なIBスコアを収めると奨学金をもらえる、などと言った優遇がある
    中=大学によって措置が異なり、優遇措置がある大学とない大学がある
    低=IBスコアによる加点や単位認定と言った優遇はない

海外から国内大の場合

    海外から国内大の場合
    *IB優遇度
    高=優秀なIBスコアを収めていると、入試において加点がある
    低=IBスコアによる加点はほぼない

国内から国内大の場合

    国内から国内大の場合
    *IB優遇度
    高=HLで一定以上の成績(多くの場合5以上)を収めた場合に単位換算される、優秀なIBスコアを収めると奨学金をもらえる、などと言った優遇がある
    中=大学によって措置が異なり、優遇措置がある大学とない大学がある
    低=IBスコアによる加点や単位認定と言った優遇はない

IBとSATの比較

SATとは?

  • Scholastic Assessment Testの略でアメリカの教育制度の下学ぶ高校生、あるいはアメリカの大学を受験する学生が受験する共通試験です

SATの試験内容は

  • Reading and Writing(読解と文法)
    65分+35分;800点満点
  • Math(Calculator + No Calculator)
    80分(55分 + 25分);800点満点
  • Essay
    50分;Reading, Analysis, Writing 各8点満点

SATはアメリカの大学受験に必須!

  • IBを取得していても、アメリカの大学に進学したい場合はSATは必須です。
  • その他、アメリカの教育制度の下学んでいた生徒は受ける必要があります。(アメリカの現地校、アメリカンインターナショナルスクールなど)

SATとIBとの違い

  • SATは日本で言うセンター試験のようなもの
    ○複数回受験することができる。
    ○高校のカリキュラムではなく、高校での勉強と並行して受けていく試験。
    アメリカの大学を受験する場合は、IBの点数、取得に関わらず必須です。
  • IBは2年間かけて学ぶ教育プログラム
    ○IBは高2から高3まで続く長期的な教育プログラムです。
    ○最終試験だけでなく、Internal Assessment, TOK, Extended Essayなど様々な課題の積み上げで最終的なスコアが決まります。

    SATを両立する際のタイムライン

    g10

    g10

  • SATとIBを両立するとなると、G12(高3)ではSAT対策とIBが被ってしまいます。負担を少しでも減らすためにも、アメリカの大学に進学をしたいIB生は早め早めに対策を始めましょう!
  •  

    ACTとは?

  • American College Testの略で、SATとほとんど同じ様な位置付けの試験です。
  • しかしスタンダードな試験科目にScienceが入っているため理系の生徒はこちらの方が点数を取りやすい事も。
  • 早めの段階で、両方模擬試験などを受けてみて自分に合ったものを見つけるのがおすすめです!

IBのメリットデメリット

メリット:大学受験や就活だけでなく、一生役立つスキルが身に付く!

  • HLで学ぶ内容は大学レベルと言われている
  • TOKで学ぶ「考える力」は大学だけでなく、社会人になっても必要な能力
  • EEの執筆で培う論文の書き方や課題に対するアプローチ
  • 参考文献の探し方や、引用方法は大学に入る前からしっかり身に付く
  • CASなどを通して、自主的に行動することの楽しさ、重要性を体感

デメリット:世界一睡眠が取れない教育プログラムと言われるほどのハードさ

  • HLは大学授業と同じレベルの内容を扱うため、勉強量も膨大に
  • 特に高3はEEやTOKなどの提出物が重なってくる上、大学への出願も同時に行わなくてはならない
  • CASなどの課外活動や、SATやTOEFLといったIB以外の勉強との両立も

Q&A

Q1:1日の勉強時間はどれぐらいでしたか?

A:課題の量によりますが、平均すると以下の通りです。
G11
平日 3~4時間、祝日 4~5時間
G12
平日 5~6時間、祝日 6~8時間

 

Q2:今MYPで勉強をしていますが、勉強量や負担が多そうでこのままDPに進むか迷っています。

A:IBは確かに大変なプログラムですが、それぞれの教科で何を求められているのかはとてもはっきりしているので、シラバスを読みこみしっかりと対策を取れば高得点を取るのは十分に可能です。
皆とディスカッションをしながら答えのない問題について考えたり、自主的に何かを企画して行動したりするのが楽しい、と思うのであれば、ぜひDPに進むことをおすすめしたいです。

 

Q3:SATは一番いいスコアだけを提出すればいいのですか?

A:SATのスコア提出に関しては、大学によって異なります。Score Choiceと言って、一番よかったSATスコアだけを提出すればOKな大学もあれば、過去に受けたSATスコアを全て提出しなくてはならない大学もあります。大まかな傾向として、アイビーリーグなど競争率が高い大学は過去に受けたSATスコア全てを提出することを要求しますが、大学によって異なるので必ずSAT受験前に志望校のポリシーを調べておきましょう。

 

Q4:IBはどんな人におすすめですか?

A:IBは正解が存在しない問題について考えたり、人と議論を交わしたりするのが楽しいと思える人におすすめだと思います。また机の上での勉強だけでなく、CASなどを通して自分でイニシアティブをとって何か行動を起こす機会が多いので、高校を通して何か成し遂げたい事がある人にもおすすめです。

参加者の声

これまで体験談を聞く機会がなかったのですが、具体的なイメージが湧きました。
(G7の生徒様・海外の現地校)

IBDPとSATの11、12年生のスケジュールを表にして下さったのは、大変参考になりました。ありがとうございました。
(G10の生徒様・海外のインター校)

それぞれ違う高校でIBを取得された方からお話が聞けたので、色々異なる点からの理解が深まりました。
(G11の生徒様・海外のインター校)

IBについて詳しく聞けたので、来年に活かそうと思いました。
(G10の生徒様・国内一条校)

 

最後に

DPに進む予定だけど、勉強法が分からず不安。英語力がまだ足りなくて、授業で何を言っているのかわからない。IBとSATの両立をしたいけど、どこから手をつければいいのか分からない…多くの帰国子女の方々は、このようなお悩みを抱えているのではないでしょうか。EDUBALではこのようなお悩みに応えるためのオンライン家庭教師サービスを提供しております。帰国受験経験者からIBやSATで高得点を取得した教師など、様々なバックグラウンドを持つ教師が多数在籍しております。指導についての質問やお悩みがある方はどうぞお気軽にご相談ください。

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても真面目な先生に計画的に指導していただいています。 おかげでテストで高得点がとれました。

    • IBコース
    • 高1~3
    • ドイツ
  • 日本語で授業させていただいてますが、説明が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれています。授業科目以外の経験やアドバイスもシェアしていただいてるのでIB全体の参考になり助かっています。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 大阪府
  • 本人とよく相談してレベルに合わせて指導していただいています。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 東京都
  • 教え方がわかりやすく感謝しています。

    • IBコース
    • 高1~3
    • シンガポール
  • 生徒の能力、習熟度を把握しながら、生徒がわかるまで繰り返し丁寧に指導していただきました。最初の時に比べて息子の勉強に取り組む姿勢が変わりました。問題が解ける度に喜びを感じているようです。数字にも反映されている事に感謝しております。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 京都府