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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都港区にある聖心女子学院を訪問しました。
東京メトロ南北線・都営三田線「白金台駅」から閑静な住宅街を歩くこと約10分、かつての伊達家のお屋敷を忍ばせるアーチ状の正門が出迎えてくれます。都内とは思えない程のたくさんの木立に囲まれた緑豊かな広い敷地内には、歴史を感じさせる伝統的なキャンパスが小鳥のさえずりの中に佇んでいます。
誰もが知る伝統校。小中高12年間一貫して、知性・実行力・魂を重視した教育を行っています。昨今では「4-4-4制」のカリキュラム、中学入試を廃止し5年次編入試験に移行など新たな取り組みを行っています。世界中に広がる聖心ネットワークを生かし姉妹校との交流や留学などグローバル教育にも力を入れています。
緑に囲まれた東京都歴史的建造物に指定されている正門
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歴史を感じさせる落ち着いたキャンパス
所在地 | 〒108-0072 東京都港区白金4-11-1 TEL:03-3444-7671 |
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アクセス | 【白金台駅より】 東京メトロ南北線・都営三田線「白金台駅」2番出口より徒歩10分【目黒駅より】 都営バス:大井競馬場行「白金台駅前(東大医科研病院前)」下車徒歩10分 都営バス・東急バス:東京駅南口行「白金台駅前(東大医科研病院前)」下車徒歩10分【田町駅より】 都営バス:渋谷駅行「北里研究所前」下車徒歩3分【渋谷・恵比寿駅より】 都営バス:田町駅行「北里研究所前」下車徒歩3分【品川駅より】 都営バス:目黒駅行「白金台駅前(東大医科研病院前)」下車徒歩10分 |
生徒数 | 中等科各学年約120名 中高あわせて約660名 |
帰国生割合 | 約0.1~0.4割(海外在留経験者 約1.5~2割) |
コース | 設置なし |
帰国生入試 | 国語・算数・面接(志願者と保護者) |
編入 | あり |
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【吉河 永子 先生】
高等科主任・広報主任
帰国生だから、と気負わずにのびのびと学校生活を楽しんでください。
聖心女子学院には長期短期問わず留学できる姉妹校が15校ほどあるので、英語力を身につけてきた帰国生にとってブラッシュアップする機会が様々あります。
また、もともとの母体である聖心会はアジア、アメリカ、ヨーロッパにありますので、アジア圏からの帰国生も大いに歓迎しています。
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吉河先生:
本校は今年で117年目を迎えますが、広尾にある聖心インターナショナル・スクールの前身である「聖心女子学院外国人部」とは別に、芝白金三光町にて日本人の女子のために学校を作ったことに始まります。
フランスのジョアニーで生まれた創立者が、日本をはじめ海外に学校を広めたというところからもわかりますように、歴史的にも海外と密接に関わってきたことがうかがえます。
このような背景から帰国生と、元々在籍している生徒は常に融合して生活してきた歴史を古くから持っており、学校としても、編入者として常に受け入れ続けています。
吉河先生:
小中高の12年間を4年ごとの3つのステージで区切った「4-4-4制」で発達段階を踏まえた質の高い教育を行っています。入試形態としては11年前に中学入試を廃止し初等科5年転入・編入入試へ変更しました。毎年約30名が5年生入試を経て入学し、初等科4年生から約90名進学してくるので、学年約120名でセカンドステージをスタートします。
この教育システムで先取り学習をいくつかの教科で行っていますが、なかでも英語はファーストステージ(1〜4年)で45分授業を週2回、セカンドステージ(5年)以降は50分授業を学年それぞれの授業で教科担任制となっています。理科では実験をたくさん行うので設備が充実した中高の施設を使うこともあります。
4-4-4制(学校HPより)
吉河先生:
帰国生向けの英語の取り出し授業はしていませんが、放課後に希望があれば特別授業を行います。日々の英語の授業が英語力維持のベースともなるため、中学生の教科書はプログレスを使用し、ハイスタンダードな授業を行っています。
高校生からは文法などを学ぶ「英語コミュニケーション」、”Skills for Success” という教科書を使用し実生活に即した英語を学んでいく「論理表現」の2つの授業になります。
さらに高校2年生からは選択科目で英語の4技能を強化できるようなカリキュラムになっており、それぞれネイティブ教員が担当しています。ネイティブ教員自らが作成するプログラムで、例えば一つの授業では1年間を通して英語でプレゼンテーションを行うなど、かなり発展的な大学レベルの内容を扱っています。帰国生のみならず英語のレベルアップがなされています。
吉河先生:
帰国生が活躍できる場として、毎週火曜日にESSサークル、毎週火曜日と金曜日に模擬国連活動、年に3回開催される英語で学ぶ生物の授業などがあります。中でも模擬国連活動は高校3年生が指導を担当するので、かなりチャレンジングな内容で中学1年生から参加可能です。
学外でも活躍の場を自分たちから見出して、様々な団体やセミナーに参加している生徒も多くいます。中学生の時に学内の模擬国連活動に熱心に参加することで、それをきっかけに海外のコンテストや国内のスピーチコンテストにチャレンジしています。
また英語に限らず、自分自身の興味のあることに取り組む生徒も多く、コロナでオンライン授業を行っていた時期は、登校前の時間に朝活として、著名な経済人の社会講義に参加している生徒もいました。
興味のあることを伸ばしていく指導
吉河先生:
学校全体を通して国語教育にも大変力を入れておりレベルが高いことも特徴です。1年生から毎日日記を書くこともそうですが、ファーストステージから作文を書く機会がとても多く、初等科では年に数回作文発表会も行っています。
5年生から入学してくる生徒も国語の基礎学力がある生徒です。頑強な国語力を根底に築いていくので英語の上達や、大学入試などでも問いを理解するスピードにもつながっていきます。
吉河先生:
できます。選択科目の最低履修人数は設けていますが、理系科目の人数はたとえ数名でも必ず開講しています。
本校ではカリキュラムを文系理系と分けていませんが、かえってそこが卒業生には評判が良い点でもあります。
高校3年時に理系選択の生徒が理系科目だけでなく文系科目を学ぶことは人間の幅を広げることにつながります。選択科目では大学の二次試験レベルにまで持っていくように指導しますが、不足している部分は自分自身で勉強し、学校では教養としての学びをしてほしいと思っています。
様々な考えがあることは承知しているうえで、受験の先にある人間の幅を広げる教育、という考えをご理解いただきたいと思います。
キャンパス内にある天文台と理科の実験風景
吉河先生:
本校では小学校1年生から高校3年生まで奉仕活動を行います。学校が関わっている、例えば高齢者施設、障害者施設など様々な拠点で活動します。この奉仕活動は卒業後もずっと一生涯続いていくようなロードマップができています。
奉仕活動の経験が大学入試の総合型選抜などの素地になる部分もあるようですが、自己実現のみで終わらないところが本校の目指すところです。このゴールは「自分の能力を他者に還元することこそが自分の幸せである」と考えています。多くの人種に揉まれながら地球市民としての視点で物事を考えられる帰国生には特に共感していただけるのではないかと思います。
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吉河先生:
帰国生受験の対象者は小学校6年生までに1年以上海外在住経験があり、帰国後3年以内という定義を持っており、編入試験も合わせて毎年3名程度が入学しています。たとえ人数が少なくても一人一人との機会を大事にしていこうと考えています。
海外在留経験者に関しては、0歳児から学校へ入学するまでに1年以上の海外在住経験をしているという生徒で、学年の15〜20%程度在籍しています。
吉河先生:
クラス編成は帰国生も一緒です。他の生徒に追いつかなければならない、という危機感を持って頑張ってもらうという意味合いもありますが、帰国生は英語にアドバンテージがある生徒が多く、英語の授業の宿題に時間がかからない分、他の教科の予習復習に充てられているようです。
また年齢的にも柔軟性があり、ある程度の国語力が求められる試験をクリアできる基礎学力があるので、特別な配慮をしなくてもついていける生徒が入学しています。
補習については主に国語と社会の知識が足りない生徒に対して教員が定期的に行うことがあります。教員だけではなく、その教科が得意な上級生がチューターとなり教えるということもあります。
吉河先生:
帰国生の場合は日々のノートなどを見て誤字脱字がないかチェックしていただければと思います。試験直前になってしまうとすべての科目をサポートするのは現実的ではないので、日々のノートを見てどこの範囲をやっているのかということを把握し、補足していってほしいです。
特に社会科の歴史は、春休み中にまとめられたテキストを1冊読んで下さい、と帰国生オリエンテーションで伝えますが、入学後はなかなか時間がとれなくなってしまいがちです。一足飛びに塾や家庭教師というのではなく保護者のサポートでクリアできる部分が多いと思うので、ぜひお子さんと一緒に楽しんで取り組んでみてください。
やわらかな光が降り注ぐ校舎内
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吉河先生:
今年は、総合型選抜と学校推薦型選抜(指定校・公募制)・姉妹校推薦を利用した生徒が約5割、残りが一般入試でした。主な指定校推薦枠は約50校あり、姉妹校推薦枠で聖心女子大学があります。
学科の細分化により受験科目の幅が広がったことも理由の一つですが、受験生のうち理系に進学する生徒も4割を超えています。
海外大学に進学する生徒も毎年いますが、在学中に留学することが単位に含まれている大学の国際系学部、聖心女子大学などに進学する生徒、大学で奨学金を獲得して留学する生徒もいるので、進路の中に留学を念頭に置いている生徒は多いです。
吉河先生:
海外大学に進学する生徒は「ジャーナリズムを学びたい」「映画を専攻したい」「将来海外で就職したい」という明らかな志がある生徒です。
留学する生徒に対しては、ベースとなる語学力は既に学校で身につけているので、ぜひ語学留学ではなく自分が学びたい専門分野が決まってから留学をしてほしいと伝えています。進学・留学共にせっかくの機会なので海外でしか得られない先端の知識を得るための学びをしてほしいと思っています。
また、ある程度の年齢になり海外へいくということで日本人としてのカルチャーを伝えることもできるはずです。海外で生活する上で自分自身のアイデンティティとして、日本の文化や歴史は絶対に理解してほしいと思いますし、茶道や華道の基礎知識などもあるとさらに幅が広がると思います。
サポートという意味では、学校としてもネイティブの教員がアプリケーションなどを熱心に指導しています。さらに、海外大学で学んでいる生徒を招いて様々な情報提供の場となる説明会などを積極的に行っています。
一人ひとりの進路に合わせた指導
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かつては寄宿舎として使用されていた特別教室
【聖心女子学院ホームページ「入試情報」】
中等科:https://www.tky-sacred-heart.ed.jp/22_kikokusei.html
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆2025年度 中学国際生入試概要(参考)◆
◎募集人数
約10名
◎選考方法
国語(50分)
算数(50分)
面接(志願者と保護者)
※保護者のどちらかが欠席の場合は、面接の際にその旨をお伝えください
◆入試対策とポイント◆
・説明会(6月・11月開催)に足を運んでください。それ以外の時期も随時学校案内を受け付けています。その際に入試問題をお見せしています。
・国語は漢字、物語文1題と論説文が1題出題されます。文章の字数はそこまで多くないので簡単な文章が読めるように対策してください。特徴として、記述が多めです。文章を読んで自分自身の言葉で意見をまとめて書く(200字くらい)という癖はつけておいた方がよいかと思います。
・算数は1行文章題、分数と少数の四則計算をきちんと練習してみてください。
・面接は志望動機を伺います。海外在住で受験日まで足を運んだことがない場合でも、例えばホームページのデジタルパンフレットをきちんと見て、この学校のどういうところが気に入ったのか、入学後はどういう学校生活を送りたいかということを考えてみてください。保護者には、入学後どのように子供をサポートできるか、海外在住時にどのようなことを大事にしていたか、日本語の維持のためにどのようにしていたのかなどを伺いたいと思います。
・母子留学生、日本のインター生の受け入れはありません。
吉河先生:
編入試験は7月と12月に実施しています。(帰国生は8月と2月も実施)7月の編入試験の対象者は現在中学1年生〜高校1年生、12月の編入試験の対象者は現在中学1年生〜中学3年生になります。
国語・数学・英語それぞれ50分の筆記試験と面接です。詳しい試験範囲などは学校へ問い合わせてください。
復学は認めています。単位取得の関係で高校1年生の9月までにお戻りください。復学試験を行いますが、落とす試験ではなく理解が不足している部分を把握し今後サポートしていくための試験です。
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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中高時代は自分自身の人格や価値観などが形成される大事な時期です。とかく結果が求められがちな今の社会ですが、知識の詰め込みや目先の自己実現だけを求めるのではなく、人間としての教養を身につけていってほしいという学校の思いに心を動かされました。
お伺いした吉河先生ご自身も帰国子女ということもあり、帰国生への理解が非常に深く安心してお話を伺うことが出来ました。
生徒一人ひとりに対するきめ細やかな対応は少人数の学校の魅力の一つです。学校が大切に育ててくれるという大きな安心感が生徒の心の在り方につながり、他者に還元していこうという気持ちを導いているのだと思いました。
背筋が心地よく伸びるような潔さと穏やかさを併せ持った素敵な学校です。
夫の海外赴任に伴いロンドンに2回滞在。 3人の子供の様々な受験(帰国中学受験・帰国中学編入・国内及び海外インター)を経験。自&他国カルチャーLoverが、見て、触れて、感じたリアルな気づきを綴ります。
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とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。