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帰国生を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都渋谷区にある富士見丘中学高等学校(以下、富士見丘)を訪問しました。
京王線・笹塚駅を降り、左右にたくさんの商店が軒を連ねるにぎやかな十号通り商店街を抜けると、レンガ色の外観の校舎が前方に見えてきます。
2025年で創立85周年を迎えた中高一貫の女子校である富士見丘は、2020年よりWWL(World Wide Learning)コンソーシアム構築支援事業の拠点校に指定され、独自のグローバルな探究学習プログラムを通して生徒たちに文理融合型の授業を展開しています。また、これまで推し進めてきたICT教育が評価され、DXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)に認定されるなど、ますます進化を続ける人気上昇中の同校を再訪問しました。
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新宿都庁や富士山を望める6階ペントハウス
所在地 | 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3丁目19番9号 TEL:03-3376-1481 |
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アクセス | 京王線 「笹塚駅」より徒歩5分 JR中央線 「中野駅」・JR山手線「新宿駅」「渋谷駅」よりバス、「笹塚中学」バス停で降車し徒歩3分 JR中央線「阿佐ヶ谷駅」「渋谷駅」よりバス、「笹塚」バス停で降車し徒歩5分 |
生徒数 | 約830名(中学・高等学校合わせて) |
帰国生割合 | 全体の20% |
コース | 中学:一般・英語特別コース(インター、A/B) 高校:グローバルコース・アドバンストコース(インター、A/B) |
帰国生入試 | 【A方式】英語エッセイ、日本語作文、面接 【B方式】英語・国語・算数/数学(中学は3科目から2科目を選択)、面接 |
編入 | 中学1年~高校3年の4月まで年3回実施 |
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【教頭・広報部長 佐藤 一成先生】
香港、シンガポールでの海外勤務を経て2011年より富士見丘に着任。帰国生入試の拡充、帰国生受入れの体制整備とグローバル教育の推進を担当し、本年度より教頭。
【帰国生学習サポート室長 田中 裕樹先生】
民間企業、男子校勤務を経て2010年より富士見丘に着任。昨年度まで英語科主任を務め、英語4技能教育を拡充。本年度より帰国生学習サポート室長と中学2年の学年主任を兼務。模擬国連部顧問。
佐藤先生:
本校は受験しやすい入試のパターンや、入試日程を用意して帰国生のみなさんを積極的に受け入れています。ただし、受験の前には、一度学校に来てご自身の目で確かめていただくのが望ましいと思っています。本当にその学校に合っているのかどうかは、実際に学校に来て雰囲気を感じてもらうのが一番です。本校には帰国生の担当教員が何名かおりますので、ご都合の良い時にぜひ一度学校見学にお越しください。
田中先生:
帰国生のみなさんの中には、日本の学校が久しぶりの方もいて、不安な気持ちを持っていることもあると思います。その気持ちに寄り添えるように「帰国生学習サポート室」という万全の受入体制を整えて、お迎えしたいと思います。ぜひ私どもに思いの丈を話していただいて、納得した上で気持ちよく学校生活をスタートしてほしいと思います。気軽に話をしに来てください。
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校内の様子(左:図書室前 / 右上:茶室「忠恕庵」 / 右下:高等部の廊下)
佐藤先生:
入学時の英語力に応じて、中学では一般コースと英語特別コース(インター、A/B)があり、英語力の高い帰国生はコース・インターに在籍しています。中学のホームルームクラスは、コースに関係なく混合編成としています。高校からはグローバルコースとアドバンストコース(インター、A/B)に分かれ、コース毎のクラス編成となっています。今年の高校1年生はグローバルコースが4クラス、アドバンストコースが3クラスです。
佐藤先生:
中学では英語特別コース・インター、高校ではアドバンストコース・インターでEnglish Honors Programというプログラムを実施し、ネイティブ教員が週6~9時間の授業を指導しています。中学は入学時に英検2級程度以上、高校は英検準1級程度以上の英語力を持つ生徒を対象としています。中高どちらのコースも、全ての英語の授業をネイティブ教員がオールイングリッシュで行っています。他のコースの英語の授業より、よりアカデミックな内容になっています。
佐藤先生:
本校は、2015~2019年まで文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されており、現在はWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアムの拠点校に認定されています。そのため、「WWL・SGH×探究甲子園」や「全国高校生フォーラム」といった探究活動の発表会に招待され、生徒たちは毎年のように参加しています。SGH、WWL校が一同に集まっての大会では、日頃の研究の成果を発表できることでやり甲斐を感じたり、他校の発表を見て次の目標を見つけたりと、生徒たちにとって成長のできる良い機会となっています。英語で発表することが前提なので、帰国生にとっても良い活躍の場にもなっていますし、年々発表内容が充実していくのを感じています。
また、本校ではSGHに指定されたことをきっかけに、高校1年次には「グローバルスタディ基礎」、高校2年次では「グローバルスタディ演習」という探究学習を取り入れています。「グローバルスタディ演習」では、3つのテーマから興味のある探究の領域を選んで学習し、グアム・マレーシア・台湾のいずれかへ海外フィールドワークに出かけて、現地の大学や企業でさらに探究を深めます。その成果発表を毎年2月に実施される「WWL課題研究発表会」で、英語でプレゼンテーションします。
佐藤先生:
本校はこれまで進めてきたICT教育が評価され、2024年度より文部科学省による「DXハイスクール」(高等学校DX加速化推進事業)の認定を受けました。それに伴い3Dプリンター3台とハイスペックPCを導入し、生徒たちにも体験的に学んでもらおうと高校1年生を対象に「生成AIと3Dプリンターを活用した特別講座」を開催しました。楽しみながら取り組んでいた生徒も多く、その体験を通して気づいたことや難しかったことを発表しました。今後も大学や企業から専門家をお招きして、学習を深めていけるように取り組む予定です。
佐藤先生:
中学生は全員が部活動に参加しています。入学したからにはいろいろな経験をしてほしいという願いと、縦のつながりもできるという考えから、学校としては生徒の加入を積極的に後押ししています。
高校では加入は任意ですが、8〜9割の生徒が部活動を継続しています。高校3年の6月頃まで活動を続けている部活動が多いです。全国レベルの少林寺拳法部やテニス部、様々なスピーチコンテストで入賞経験のある模擬国連部などをはじめ、生徒たちは切磋琢磨しながら日々練習を重ねています。
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中学2年生の英語の授業
「国際性豊かな若き淑女の育成」が本校の教育目標であるため、グローバル教育に力を入れており、多様な経験をしている帰国生にぜひ入学してほしいと思っています。授業などでも、帰国生だからこその発言も出てくることがあります。一般生も帰国生も、自分とは異なる経験や考え方を持っている生徒同士が触れ合い成長してほしいという願いから、本校では積極的に帰国生を受け入れています。帰国生には、それぞれの地での経験をポジティブに捉えて、本校に入ってきてほしいと思います。
佐藤先生:
2025年4月時点で143名の帰国生が在籍しています。全体の約20%ほどで、海外で就学経験のある生徒を含んだ数です。
田中先生:
本校では、英語4技能をバランス良く伸ばす指導の一つとして、「週末エッセイライティング」に力を入れています。生徒たちは毎週末課題として、英語エッセイに取り組んでいるのですが、必ずネイティブ教員と日本人教員の2名がコラボ添削をしています。まず最初にネイティブ教員が英語の表現を中心にチェックをし、次に日本人教員が全体的な文章構成を見ています。生徒一人のエッセイを毎回教員2名がチェックします。書く回数も多い分、フィードバックが多いのもライティング力を伸ばすことにつながっています。
また「Extensive Reading(多読)」という授業では、なるべく多くの英書を読むことに挑戦しています。選んだ本を一冊読み終えたあとは、パソコン上で本の内容についての質問に答えます。合格点に達すると、次の本へと進むことができます。生徒たちは読んだページ数で競いながら、語彙力・表現力を身につけていきます。
スピーキングについては、中学2年~高校2年のアドバンストコース・インター以外の生徒たちを対象に「オンライン・スピーキング」というプログラムがあり、1対1で海外のネイティブスピーカーと週に1回レッスンを行っています。通常の授業でも発言の機会があることを考えると、英語で話す機会は多いと思います。
佐藤先生:
また、9名のネイティブ教員による希望者向けの「放課後英会話レッスン」を行っています。申込制のレッスンになっており、職員室に設置されたボックスに所定の用紙に記入して申し込みすると、放課後の20分間ネイティブ教員と英会話のレッスンをしたり、英検の2次試験対策を行うこともできます。
田中先生:
はい、帰国生学習サポート室が中心となり必要なフォローを行っています。中学では「Study 7」という放課後の時間や定期テスト前に補講を実施するなどして、苦手科目の学習を補っています。また、生徒の学習状況に応じて、テスト問題にルビを振るなどの対応を期間を決めて行うこともしています。
高校では、義務教育期間の中学とは違い、単位取得しなければ進級することができないため、苦手とする科目を中心に学年の教員がフォローをしています。定期テストの出来映えに応じて、放課後に補講を行うこともあります。
また、日頃から丁寧な指導を心がけています。少人数制指導や、こまめなノートチェック、提出物の確認などを通して、きちんと基礎学力がつくように指導しています。
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模擬国連部の活躍
佐藤先生:
帰国生の進学先ですが、早稲田・慶應・上智などの難関私立大学に進むことが多いです。学部としては、外国語学部、国際教養学部、法学部などの文系進路が多いですが、理系に進む生徒も毎年います。
佐藤先生:
一般生を含めた全体で見ると、約7割の生徒が推薦型や総合型選抜を選んでいる傾向です。帰国生については、海外就学経験者入試なども利用できるので、一般選抜以外の入試を選ぶ生徒の割合がより高くなっていると思います。本校での探究学習を通して得た学びが生かせる総合型選抜で、力を発揮している生徒が多い印象です。
佐藤先生:
海外大学に進学した帰国生は、2024年度は1名でしたが、23年度、22年度には3名ずつが海外大学に進学しています。帰国生・一般生を問わず、例年一定数の海外大学志願者がいますので、海外大学を志したい生徒には必要なサポートを行っています。高校1年生の秋に、どの生徒も次年度に向けた科目選択を行うので、夏前に海外大学進学セミナーを実施しています。
海外大学の出願に際しては、ネイティブ教員が中心となり志望動機書やパーソナル・エッセイの添削を行うようにしています。それ以外の部分は、専門性も高いので外部のエージェントからの助けも借りながら、生徒がそれぞれの進路が実現できるようにサポートしています。
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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中学3年生オーストラリア修学旅行での1枚
【富士見丘中学高等学校ホームページ「入試情報」】
https://www.fujimigaoka.ac.jp/exam/returnees/
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
《富士見丘中学校 帰国生入試情報》
【募集人数】
20名
以下のいずれかの方式を選択
【A方式】
◆英語エッセイ(50分/100点)
◆基礎日本語作文(30分/30点)
◆日本語面接(10分/40点)
◆英語面接(5分)
英語面接は、英語特別コースB及びインター出願者のみ
【B方式】
◆国語・算数・英語(各50分/100点)の中から2科目選択
ただし、英語特別コース出願者は英語を選択
◆日本語面接(10分/40点)
◆英語面接(5分)
英語面接は、英語特別コースB及びインター出願者のみ
《富士見丘高校 帰国生入試情報》
【募集人数】
20名
以下のいずれかの方式を選択
【A方式】
◆英語エッセイ(50分/100点)
◆基礎日本語作文(30分/30点)
◆日本語面接(10分)
◆英語面接(5分)
英語面接は、英語特別コースB及びインター出願者のみ
【B方式】
◆国語(50分/100点)
◆数学(50分/100点)
◆英語(50分/100点)
◆日本語面接(10分)
◆英語面接(5分)
英語面接は、英語特別コースB及びインター出願者のみ
【入試について】
入試は、国内入試とは別に「海外生特別入試」も実施しています。海外生特別入試は、ロンドン・ニューヨーク・シンガポールの3都市の会場で11月に実施しており、A方式・B方式からの選択制となっています。
また「海外生特別オンライン入試」も11月に実施していますが、こちらはA方式のみとなっています。
<入試方式について>
国内入試は、A方式・B方式から選択して受験することができます。A方式は現地校・インター校出身者、B方式は日本人学校出身者向けとしていますが、得意とする方で受験してもらえればと思います。(※編入についても、中高共にA方式・B方式から選択可)
いずれの方式でも、本校では海外での経験も重視していますので、面接や海外活動報告書などの書類を通して、現地で取り組んできたことを表現してほしいと思います。
<入試の難易度>
・本校では、海外在住中は現地で通っている学校の勉強を大切にしてほしいという考えから、A方式は、現地校やインター校で学んでいれば対応できるテーマのエッセイを出題しています。字数の制限はありません。
※本校ホームページに両方式の過去問を掲載していますので、ぜひ対策にご活用ください。また「英語エッセイ書き方講座」を来校型・オンライン型で実施しています。詳しくはホームページをご確認ください。
<入学資格保持制度>
帰国日程が定まらない海外在住の受験生のみ、試験日から最長で10カ月間入学資格を保持することができます。
佐藤先生:
編入は中学1年~高校3年の4月まで受け入れており、3月・7月・12月に編入試験を実施しています。もし試験実施日に受験が難しい場合は、学校に一度お問い合わせください。
復学についても認めていますが、海外に転出する際には一度退学手続きを取ってもらいます。復学するにあたって試験はなく、海外での学習状況を確認するのみです。ただし、元々在籍していたコースとは別のコースに復学希望の場合は、例外として編入試験の受験が必要になります。
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お話を伺ったお二人の先生方
今年度よりぐっと入学者数の増えた富士見丘。その人気の秘密は何かと佐藤先生に尋ねると「本当に特別なことは何もしてないんです。きっとこれまで指導を積み重ねてきたものが、評価されてきたのだと思います」と答えられていた言葉通り、学校の堅実な教育活動は、生徒に対する日々の細やかなフォローだったり、年々レベルアップしていく探究活動にも表れています。
また、今回は帰国生でもある中学生2名にもお話を伺いました。こちらからの質問に、言いよどむことなく、明るくハキハキと考えを述べる姿が印象に残るインタビューでした。臆することなく発信できる力は、これからの時代に必要な力。それは発信する機会の多い、富士見丘の学習環境から生まれたスキルの一つとも言えそうです。
帰国生入試の種類も、機会も複数用意されている富士見丘は、帰国生にはとてもありがたい存在。急な帰国で困ったときにも「駆け込み寺」として気軽に相談ができる学校です。ご興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてほしいと思います。
夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
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下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。