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帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は豊島区にある立教池袋中学校・高等学校(以下、立教池袋)を訪問しました。
アメリカ、聖公会のウィリアムズ司教の私塾としてスタートした立教学院を母体とする同校。今年で創立129年を迎える伝統ある中高一貫の男子校です。
中高の学校生活を「生き方に”テーマ”を見つける6年間」と位置付け、学力とともに興味のあることをさらに伸ばしていくための教育を実践しています。一貫校だからこそできる立教大学との連携教育や、充実した国際交流プログラムも魅力のひとつです。
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レンガと蔦が落ち着いた印象の学校エントランス
所在地 | 〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-16-5 TEL:03-5275-6002 |
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アクセス | ●JR線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線、西武池袋線、東武東上線「池袋駅」西口から徒歩10分 ●東京メトロ有楽町・副都心線「要町」駅から徒歩5分 ●西武池袋線「椎名町」駅から徒歩10分 |
生徒数 | 2025年度:886名(中高合計) |
帰国生割合 | 各学年に約10~15名程度が在籍・約1割弱 |
コース | 設置なし |
帰国生入試 | 国語・算数・児童面接(個人) ※英語(外国語)力は希望者のみ面接時に口頭で実施 |
編入 | 実施なし |
JR・私鉄・地下鉄の8路線が乗り入れる東京屈指のターミナル駅、池袋駅西口に位置する立教池袋。賑やかな大通りから逸れた「立教通り」沿い、立教大学に隣接するレンガ造りの瀟洒な校舎が印象的です。
都心の学校でありながら教育施設を効率的に配置し、広くゆとりのある環境を提供する同校。多目的ホールの「センテニアルホール」にチャペル、教室間の広い廊下は「コミュニケーションロビー」とし、学年を越えた交流が可能です。
男子校らしく、スポーツ施設も充実しています。全面人工芝のグラウンドや複数のアリーナ、50m×6コースの温水プール、さらにはトレーニングルームに武道場もあります。陸上・野球・サッカー・テニス・水泳などの多種多様なスポーツ施設が整い、クラブ活動も学内で活発に行われています。
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【広報部長 藤本 勉 先生】
英語科教諭・高校硬式野球部責任教師・監督
立教池袋では、国内外からの生徒たちが自由にのびのびと学校生活を送っています。活発な子からおとなしい子まで、個性豊かな生徒たちがたくさんいるので、帰国生の皆さんもきっと楽しく学校生活を送れるでしょう。仲間たちとお互いを尊重し、切磋琢磨しながら、一緒に成長していける学校です。中高の6年間で、自分の好きなことに大いに取り組んで、是非、自分の道を見つけて欲しいと思います。
立教池袋が、みなさんにとっての「ときめく学校」であると嬉しく思います。
【国際プログラム委員会 委員長 志水 元 先生】
英語科教諭
立教池袋には、世界各国から集まったさまざまなバックグラウンドの生徒がいます。帰国生の皆さんは、海外の学校から日本の学校に入学するということで不安もあるかもしれませんが、いろいろなタイプの個性あふれる仲間がいるので、大丈夫です!あっという間に仲良くなれます。どこから来たのか、どんな入試で入ってきたのかなど全く関係なく、皆が自然と混ざっていきます。
お互いの違いを認め、尊重して受け入れる文化が立教池袋には代々あります。そして、6年間、好きなことに打ち込める環境もあります。そんな仲間たちと一緒に充実した学校生活を送っていきましょう。
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50年の歴史があるアメリカキャンプ(学校HPより)
藤本先生:
本校の母体の立教学院には、小学校から大学まで共通の2つの教育目標があります。
・テーマを持って真理を探究する力を育てる
・共に生きる力を育てる
以上の目標のもと、リーダーシップ教育・シチズンシップ教育・グローバル教育の3本柱を掲げて教育を実践しています。
グローバル教育においては、世界を俯瞰して見ることはもちろん大事ですが、国内の身近なことやローカルなことにも目を向け、国内外を問わない広い視野を持って欲しいと考えています。
一学年の構成は、立教小学校からの内進生が約60名、外部生が約90名。そのうち、帰国生が10%程度在籍しています。自己アピール面接入試で入学した生徒もいます。
帰国生の視点というのは非常に多角的でユニークです。その存在は、一般生に良い影響を与えてくれています。大らかで明るい本校の校風にも合うのではないでしょうか。
本校は小規模な学校ですが、いろいろなタイプの生徒が集まり、実に楽しくのびのびと学校生活を送っています。立教大学の付属校だからこそ、6年間自分の好きなことを追求できる環境もありますね。
他者を受け入れる文化もあるので、内部生・外部生と関係なく、帰国生も自然に溶け込んでいます。5月には2泊3日の新入生キャンプもありますので、さらに交流の輪が広がっていきます。
志水先生:
アメリカ・イギリス・オーストラリアの国際プログラムは、本校のグローバル教育の大きな柱です。帰国生にも親和性が高いのではないでしょうか。どのプログラムも生徒たちにとても大きなインパクトを与えていて、進路選択や職業選択の大きなきっかけにもなるようです。
【アメリカキャンプ 8月(約2週間) 中2-高1】
★キャンプスティーブンス(サンディエゴ)とキャンプヒューストン(シアトル)の2か所
毎年夏に実施しているアメリカキャンプは50年近く継続して実施している本校ならではの歴史あるプログラムです。
立教学院はキリスト教の聖公会に属していますので、アメリカの聖公会が主催する現地の青少年向けのインターナショナルキャンプに参加するというのが大きな特徴です。
アメリカ人と混成のグループ単位で終日過ごし、アクティビティを通して交流を深めます。現地の若者と混ざって生活する、というのが日本の学校の修学旅行や研修と大きく違うところでしょうか。
キャンプでは英語を伸ばすことがもちろん大きな目標ではありますが、それ以上に大事なのが現地の人々とリアルに繋がることです。キャンプを通して文化や英語を学ぶことで、経験値が大きく上がります。
【英国語学研修 8月(約2週間) 高1-高2】
高校ではイギリス語学研修を実施しています。伝統あるパブリックスクールのハロウ校で、世界各国からの同世代と2週間過ごし、英語力を磨き国際感覚を養います。こちらは英語の伸長に重きを置いたプログラムのため、英語を伸ばしたいと強い意思を持った生徒が参加します。
【新たにスタート!オーストラリアプログラム 7月-8月】
今年から、聖公会の繋がりでオーストラリアでも同様のプログラムをスタートします。7月末から8月にかけて、今年は25名が参加します。
志水先生:
本校では長期留学の場合も、留学先の学校での単位を認定し、帰国後に学年を下げずに進級が可能です。そのため、近年は留学団体を利用した長期留学を希望する生徒が増えています。
留学に出発する前に、しっかり成績を収めてから行くこと、現地でできるだけ本校のカリキュラムに沿った授業を取り、きちんと成績を取ってくることをアドバイスしています。そのあたりがカバーできていれば自由度は高いので、自分の行きたい国を選んで留学しています。
立教大学へ進学をする生徒には、学年末試験が終わった後、卒業式までの間に、アメリカ・マルタ・オーストラリアなどへの1か月程度のギャップイヤー留学も行っています。大学受験がないからこそ可能な、貴重な経験になるようです。
藤本先生:
すぐ隣に立教大学があるため、多くの高大連携プログラムを実施しています。
特別聴講生制度は、毎年、多くの本校の生徒が受講しています。実際に大学のキャンパスで大学生に混ざって学ぶことで視野が広がり、学部選びの参考にもなるなど、多くのメリットがあります。高校の卒業単位になり、さらには入学後の大学での単位にも換算されます。法学系や経済学・経営学系の授業を受講し、実務的な学びを始める生徒もいます。
その他、大学の先生にお越しいただき実施する講義や、教職課程を取っている大学生が本校の中学生を対象に、夏休みに英数の補習を行ってくれるなど、高校・大学双方に良い連携となっています。
藤本先生:
内部進学にあたっての試験はありませんが、3年間の成績が基準に達しない生徒は進学できません。しかしながら、やるべきことを普通にやっていれば問題なくクリアできる基準となっています。私たち教員も、できるだけ押し上げたいと考えています。
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都心の学校とは思えない、ゆったりとした校内
藤本先生:
本校は一学年4クラス、各クラス38人程度で編成されています。そのうち帰国生の人数は以下の通りです。
【中学】 中1:12名 中2:11名 中3:10名の計33名
【高校】 高1:15名 高2:10名 高3:15名の計40名
全校生徒886名のうち73名、全体の9%程度が帰国生です。数としてそう多くはありませんが、少なくもなく、小規模な学校としてはちょうど良い割合だと感じています。
出身校の内訳は、日本人学校とインター校・現地校で半々です。近年はインターや現地校からの生徒が増えてきていますね。
藤本先生:
中学課程では週2時間、教科学習から教養講座まで自由に選択が可能な「選修教科(以下、選科)」を設けており、その時間を帰国生は未習科目や、苦手な科目の補習に充てています。もちろん、さらに英語を伸ばしたい、と英語の発展講座を取る生徒もいます。
志水先生:
小規模な学校なので、生徒の様子は学習面でも精神面でもよく分かります。帰国生の様子も気を付けて見ています。
苦手科目がある生徒については帰国生も一般生も関係なく、適宜フォローしています。生徒と教員の距離も近いため、生徒は気軽に職員室に質問に来ます。開かれたオープンな職員室なので、来やすいようですね。
「Sクラス」は、教室内全てが英語環境!
志水先生:
中学の3年間はSクラス(Special Advanced Class)を設け、週7時間の英語の授業のうち3時間をネイティブ教員が取り出し授業を行っています。例年、10-15名を2つに分けて行うディスカッションやプレゼンなどが中心の少人数で手厚い指導です。
Sクラスに入る目安は帰国生・一般生問わず英検2級以上。プレイスメントテストで筆記テスト、インタビューを行なって選抜しています。
Sクラスの終了時の中3の到達レベルはさまざまです。英検1級に受かる生徒もいますし、そのまま海外の高校に行ってもやっていけそうな生徒もいます。
Sクラスは、英語力の維持向上、ネイティブと密な授業が展開されるということで生徒たちの目標となっています。帰国生が輝ける授業です。
藤本先生:
人生の土台ができる多感な6年間に、いろいろな人に出会い、さまざまな経験をして欲しい、と本校では考えています。
競争や人と比べることではなく、自分がどうしたいのか。「自分の最善の道を求めなさい」と生徒たちには日ごろから伝えています。
学力を上げてできるだけ良い大学に進学させたい、という観点から見ると、必ずしも本校はそうではありません。
小規模な学校なので、教員と生徒の信頼関係が築きやすいと感じます。教員が1から10までフォローするわけではなく、見守り、自立を促すような環境があります。これは立教池袋の長年の文化ですね。ある程度生徒に任せると、それに彼らは応えてきます。
もちろん、立教大学の付属校であるため、6年間好きなことに打ち込めることも大きいでしょう。
そのような校風に共感するお子さん、ご家庭に合う学校だと思います。
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50mx6のプールと広い人工芝のグラウンド
藤本先生:
高校生ともなると帰国生・一般生も変わらないので、帰国生の進学先を特に学校として追っているわけではありません。8-9割の生徒が立教大学に内部進学をします。
立教大学への内部進学先では、経営学部の国際経営学科や異文化コミュニケーション学部を志望する生徒が多いです。ただ、皆が希望する学部に行けるわけではなく、学内で成績による選考があります。
高い英語力を活かして他大学の受験をする生徒や、理系の大学や国公立を目指す生徒もいます。
自分の持っている力を活かして他大学を受験する、という生徒の意思は大いに尊重し応援します。ただ本校は受験体制を取っているわけではありませんので、どうしても自助努力が必要になります。
外部受験をする場合には立教大学の推薦は受けられません。
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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アリーナにトレーニングルーム、と充実の体育施設
【立教池袋中学校・高等学校ホームページ「受験をお考えのみなさまへ」】
https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/admissions/index.html
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆中学校入試情報◆
【募集人員】
約20名
【試験科目】
国語(50分/100点)
算数(50分/100点)
児童面接(個人)
※英語(外国語)力は希望者のみ面接時に口頭で実施
◆入試対策◆(学校HPより)
【国語】
問題は一般入試と同様の形式で、長文2-3題、韻文(詩歌など)や言葉と漢字の知識の問題、漢字の書き取りで構成されています。設問だけを見るのではなく、内容をとらえてしっかりと解答するためには、一般入試の対策を見て過去問題を解くことが良い練習になると思います。
また長文対策として、小説・随筆・説明文など、様々な種類の文章に親しんでおくとよいでしょう。
【算数】
基本的な問題から応用問題まで幅広く出題しています。一般入試の過去問を解くことで、正確で素早い計算力を身につけることはもちろん、多くの条件を整理し筋道を立てて考える練習をしてください。
【面接】
英語(外国語)の面接は希望制です。帰国生としての魅力をアピールする場となりますので、積極的にトライしてください。
【受験のポイント】
★帰国生入試は、一般入試より若干易しいレベルです。
形式等は変わらないので、一般入試の過去問を利用して対策をしてください。
★10月には学校HP上で、「一般入試における各教科からのメッセージ」を掲載します。学校として求める資質は共通なので、参考にしてください。
藤本先生:
毎年、若干名を募集しています。帰国生枠は設けていません。近年は毎年10名程度が入学していますが、合格数はその学年の在籍生徒数によって変動します。
藤本先生:
編入試験は実施していません。
また復学については、1年以内が条件となります。
中学は原則留学制度はないため、復学するケースはありません(親の転勤に伴う特別な事情を除く)。
立教大学への進学を希望する場合は高3の9月までに帰国してください。
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のびのびと学校生活を送る生徒さんを、大らかに見守る先生方。そして自由で明るい校風。立教池袋の大きな魅力は、そこに集う「人」にあるかのかもしれません。
少年期から青年期へと移行する多感な時期を、立教池袋で過ごすことに大きな意味があると感じる訪問となりました。
帰国生が日本にスムーズにランディングし、大いに学びながらも自分の生き方を見つける6年間は、理想とする学校生活そのもの。帰国生を特別扱いはしなくとも、大事に育ててくださる学校だと感じました。
もちろん、立教大学の付属校だからこその安心感も大きいです。隣に位置するからこそ可能な高大連携の取り組みも非常に理想的です。
立教池袋、訪問したら絶対好きになる学校です。気になっている方はぜひ訪問してみてください!今回の取材は、先生方との笑いの絶えないインタビューとなりました。その様子がこの記事で伝わっていたら嬉しいです。
ボランティアで交換留学生のサポートをする傍ら、小中学生の学習指導などにあたる。海外赴任に帯同後、大学を卒業した1人目、高校生の2人目はいずれも帰国生受験を経験。
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一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。
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