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「海外での経験を活かし、日本の大学でもさらに国際的な環境で学びたい」
多くの帰国生の皆さんがそう考え、大学の「留学制度」に注目しています。しかし、一口に留学制度と言っても、その種類や内容は大学によって様々です。
「交換留学って具体的に何?」
「留学が必須の学部って実際どうなの?」
といった疑問や不安も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな帰国子女の皆さんと保護者の方々のために、日本の大学における留学制度の基本から、制度が充実している大学の具体的な情報まで、どこよりも詳しく解説していきます!

上智大学新聞学科在学中。EDUBALで学生インターンとして活動。 中学時代を父の海外赴任でアメリカで過ごし、帰国後は帰国生入試でICU高校へ進学。 大学ではメルボルン大学へ交換留学。趣味は旅行とネットフリックス。
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「日本の大学に入ったら、また留学してみたい…」
海外での生活を経験した皆さんなら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。その「留学」ですが、実は大学が提供するプログラムには様々な種類があることをご存知でしょうか?
それぞれの制度の特徴を正しく理解することが、自分に最適な大学・学部を見つけ、充実した大学生活を送るための重要な第一歩になります。ここでは、代表的な4つの海外学習プログラムを比較しながら、その違いを整理していきましょう。
大学で経験できる海外学習は、大きく分けて「交換留学」「私費留学」「ダブルディグリー」「短期留学」の4種類に分類できます。それぞれのメリット・デメリットは異なり、あなたの目的によって最適な選択肢は変わってきます。以下の比較表で、全体像を掴んでみましょう。
| 項目 | ①交換留学 | ②私費留学 | ③ダブルディグリー | ④短期留学 |
|---|---|---|---|---|
| 主な目的 | 単位互換をしながら海外の大学で学ぶ | 特定の大学で専門分野を学ぶ | 2つの学位を取得する | 語学学習や異文化体験 |
| 期間 | 半年〜1年 | 半年〜数年 | 1年〜2年 | 数週間〜数ヶ月 |
| 留学先の授業料 | 原則免除される(日本の大学の学費だけ) | 全額自己負担 | 大学の制度による | プログラム費用に含まれる |
| 得られるもの | 単位 | 単位(要交渉) | 日・海外2つの学位 | 単位(一部認定も)/修了証 |
| 留学先の自由度 | 大学の協定校リストの中から選択(有名校も多数) | 非常に高い(しかし、エイジェントを使わないと難しい) | プログラムで指定 | プログラムで指定 |
| こんな人におすすめ | 費用を抑え、大学のサポートを受けて学びたい人 | 協定校以外にどうしても行きたい大学がある人 | 高いレベルで専門性を追求し、キャリアに活かしたい人 | 気軽に海外経験を積みたい、正規の授業と両立したい人 |
まずは「自分は大学での留学を通じて何を得たいのか」を考えることが、最適なプログラムを見つけるための近道と言えるでしょう。
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「留学制度あり」と謳っている大学は数多くありますが、その「質」は大学によって大きく異なります。海外での学習経験を持つ皆さんだからこそ、次のステップとなる大学での留学には、その中身をしっかりと見極めたいところですよね。ここでは、大学のウェブサイトやパンフレットを調べる際に、ぜひ注目してほしい「留学制度が本当に充実している大学」に共通する3つの特徴をご紹介します。この視点を持つことで、大学選びの解像度が格段に上がるはずです。
交換留学の選択肢は、大学がどれだけ多くの、そして質の高い大学と「学術交流協定」を結んでいるかにかかっています。まず、協定校の「数」が多いほど、単純に行き先の選択肢が広がります。しかし、トップレベルの大学を目指す皆さんには、「数」以上に「質」を重視することをおすすめします。ここで言う「質」とは、具体的に以下の点を指します。
・世界大学ランキング上位校が含まれているか
・自分の学びたい分野に強い大学と提携しているか
・地域の多様性はあるか
ただ協定校が多いというだけでなく、自分の知的好奇心を満たしてくれるような、レベルの高い大学が選択肢に含まれているかという視点で調べてみましょう。
次に見るべき重要なポイントは、留学先の単位を互換できるか、また「4年間で卒業」できるカリキュラムが用意されているか、という点です。「単位互換」とは、留学先の大学で取得した単位を、在籍している日本の大学の卒業単位として認めてもらう仕組みのことです。この制度が柔軟でないと、「留学はできたけれど、留学後にも授業をたくさん取らなくてはいけなかった」や、「卒業が1年遅れてしまった」というケースも起こり得ます。大学の学部ウェブサイトにある「履修要項」や「留学ハンドブック」といった資料で確認できることが多いです。入学後の学びの計画に直結する非常に大切な部分ですので、ぜひ一度目を通してみてください。

個人的な体験として、筆者が所属していた上智大学の新聞学科のように専門性の高い学部・学科では、単位換算のハードルが高く、4年で卒業するためには事前の相談や履修計画の調整が不可欠でした。一方で、国際教養学部は専門性よりもリベラルアーツ教育に重きが置かれているため、単位互換が比較的簡単です。そのため、同じ大学内でも学部によって留学のしやすさに差が生じる点は注意が必要です。ただし、大学全体として留学に積極的で、多くの学生が海外留学を経験している場合には、4.5年での卒業(秋卒業)など柔軟な対応が可能です!
安心して留学に挑戦できる環境が整っているかも重要なチェックポイントです。具体的には「経済的支援(奨学金)」と「人的サポート」の2つの側面から見ることができます。特に、返済不要の「給付型奨学金」についての情報が充実している大学は、学生の挑戦を経済的に強く後押ししてくれる大学であると言えるでしょう。また、留学前・留学中・帰国後のサポート体制が手厚いかも、安心して留学するための大切なポイントです。以下に筆者が所属していた上智大学をはじめ、早慶やICU、立教など幅広い学生が学校を通して獲得した奨学金をご紹介します。
業務スーパー奨学金
業務スーパー奨学金は、公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団が行う、海外大学へ留学する日本人学部生向けの奨学金です。留学先に応じて月額15万円または20万円に加え、15万円または25万円の留学一時金が支給され、最長12ヶ月間サポートを受けられます。所得制限はなく、他奨学金との併給が可能な場合もあります。
対象:留学開始時点で大学2年生以上の学部生(大学院生は対象外)
目的:海外留学による国際交流の促進と、日本文化の発信に貢献できる人材の育成
応募方法:
①所属大学の留学センターや掲示板で一括募集を確認
②申請書・推薦書・成績証明書など必要書類を準備
③大学へ提出
④大学から財団へ推薦され、最終選考が行われる
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「全員留学」をカリキュラムに組み込む大学・学部は、帰国生や留学希望者から非常に高い支持を受けています。特に、先に挙げた「協定校の質」「単位互換のしやすさ」「奨学金の充実」という3つの条件を満たしているため、実際に留学しやすい点が大きな魅力です。ここでは代表的な3つの大学・プログラムをピックアップし、それぞれの特徴を比較・解説します。
国際系学部のパイオニアであり、今もなお最難関として知られるのが、早稲田大学の国際教養学部(SILS)です。原則として1年間の海外留学が卒業要件に含まれています。SILSの最大の魅力は、その圧倒的な多様性とアカデミックな懐の深さにあると言えるでしょう。
教育の特徴:入学後は特定の専攻に縛られず、7つの学問領域から興味のある科目を全て英語で幅広く学びます。
学生の多様性:学生の約3分の1が外国籍の学生で、帰国生も多く在籍しています。
留学制度:米国のアイビーリーグや英国のオックスフォード大学など、世界トップレベルの大学が協定校に名を連ねます。
早稲田大学 国際教養学部(SILS)入試情報まとめ【帰国生・IB生におすすめ】
【徹底解説】 早稲田SILS:合格のための対策方法!Critical Writingと志望理由書の回答例付き
秋田県にありながら、日本で最もグローバルな大学の一つとして確固たる地位を築いているのが、国際教養大学(AIU)です。学生は1年間の留学が必須で、留学を通じてそれまでの学びを実践の場で試すことになります。
教育の特徴:授業は全て英語で、1年次の留学生との寮生活が義務付けられています。
授業スタイル:ディスカッションやディベート中心の授業が展開されます。
留学の条件:留学に行くためには、留学先が求める英語資格のスコアを満たすといった厳しい学内基準をクリアする必要があります。
選び抜かれた学生が、徹底した少人数教育のもとで世界レベルの教養を身につけ、その集大成として1年間の留学に臨む、立教大学の新たな精英教育プログラムです。
教育の特徴:1学年約20名という圧倒的な少人数教育が最大の特色です。
独自のカリキュラム:GLAPは、人文・社会・ビジネスの3領域(Globalism and Humanities/Citizenship Education/International Business)を横断的に、英語で学びます。
手厚い留学サポート:教員が留学先の選定から準備までを徹底的に個別サポートします。
【徹底解説】 立教大学GLAP (英語学位プログラム):帰国子女が教える合格のための対策方法!
| 項目 | 早稲田 SILS | 国際教養大学 AIU | 立教 GLAP |
|---|---|---|---|
| キャンパスの雰囲気 | 大規模でダイナミック。多様な価値観が混じり合う「都会の国際社会」 | 小規模でアットホーム。24時間英語に浸る「地方の国際村」 | 落ち着いた環境でアカデミック。教員との距離が近い「少人数ゼミ」 |
| 教育の特徴 | 7つの学問領域から自由に選択できるリベラルアーツ | 留学生との寮生活が必須。発信型・対話型の授業 | 1学年約20名。人文・社会・ビジネスの3領域から選択できるリベラルアーツ |
| 1学年の学生数(目安) | 約600名 | 約170名 | 約20名 |
| こんな人におすすめ | 自主性を重んじ、多様な人との出会いや幅広い学問分野の中から自分の道を見つけたい人 | 集中的な環境で英語運用能力と思考力を徹底的に鍛え、国際社会で活躍したい人 | 本質的な学びを求め、教員や仲間と深い対話をしながらじっくり自分を成長させたい人 |
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「留学が必須ではない」大学にも、非常に質が高く、多くの学生が留学に挑戦している魅力的な大学・学部は数多く存在します。ここでは、特に帰国生に人気が高く、留学制度が充実している代表的な3大学をご紹介します。
日本のリベラルアーツ教育の先駆者である国際基督教大学(ICU)の留学制度は、学生の主体性を尊重するその柔軟性に特徴があります。留学は必須ではありませんが、学生の約3人に1人が在学中に留学を経験しており、交換留学以外にも短期留学や海外ボランティアなど多様なプログラムが用意されています。
古くから国際主義を掲げ、日本のグローバル教育を牽引してきたのが上智大学です。特に外国語教育の質の高さには定評があり、北米やヨーロッパはもちろん、ラテンアメリカやアジアにも幅広いネットワークを持っているのが特徴です。国際教養学部(FLA)や外国語学部、さらに比較的新しい総合グローバル学部を中心に、大学全体で国際交流が活発です。
日本を代表するトップ私立大学である慶應義塾大学の留学は、特に自分の研究テーマや所属するゼミ(研究会)の活動と結びつけて、専門性を深めることを重視する傾向があります。協定校には各分野で世界をリードする研究大学が名を連ねており、ハイレベルな環境で学びたい学生に適しています。
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ここまで様々な大学の魅力的なプログラムを見て、「選択肢が多すぎて、かえってどの大学が自分に合っているのか分からなくなってしまった…」と感じている方もいるかもしれません。
海外での学習経験を経て、高いレベルの大学を目指す皆さんだからこそ、単に「合格できそうか」だけでなく、入学後のミスマッチも避けたいと考えるのは当然のことです。特に、以下のような具体的な不安や疑問が頭に浮かんでいるのではないでしょうか。
「自分のSATやIBのスコアで、これらの大学の帰国生入試は本当に突破できる?」
「志望理由書では、大学の留学制度のどこを魅力に感じたと書けば、評価されるのだろう?」
「大学の授業や留学先で、ディスカッションについていけるだけの、アカデミックな日本語力、または英語力が自分にあるだろうか…」
こうした悩みは、海外で真剣に学んできた皆さんだからこそ抱く、ごく自然なものです。そして、これらの不安を解消する鍵は、「自分自身」と「大学のプログラム」を深く結びつけて考える作業にあります。
あなたの学習経験や将来の目標と、大学の教育方針や留学プログラムの特色を丁寧に関連づけ、「なぜ、自分は“この大学の”留学プログラムでなければならないのか」という問いに対して、あなただけの答えを導き出すことが不可欠です。
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この記事では、日本の大学における留学制度の種類から、具体的な大学選びのポイントまでを解説してきました。
重要なのは、「留学制度があるから」という理由だけで大学を選ぶのではなく、「その大学の留学プログラムを通じて、自分がどう成長したいのか」を具体的にイメージすることです。そのためには、各大学のプログラムを深く理解し、自分の学習歴(SAT、IB、課外活動など)や将来の目標と照らし合わせる戦略的な準備が欠かせません。
大学合格はあくまでスタートラインです。
その先の4年間で、そして留学という貴重な機会を通じて、あなたの可能性を最大限に引き出してくれる大学はどこか。
その問いに対するあなただけの答えを見つけるための準備が、今まさに求められています。
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1.教師は全員【帰国子女】×【難関大生】
自身が帰国子女だからこそ、同じ境遇の生徒様の気持ちを理解して指導することができます。また、歳の近い難関大生が指導を行うので、憧れのお兄さん、お姉さんのような存在として、生徒様に寄り添った指導を行うことができます。
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殆どの教師が帰国受験を経験しているので、自身の経験に基づいた指導を行うことが可能です。統一試験(IB、SATなど)では満点をとった教師も在籍しており、多くの指導を行っています。
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EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。
いつも子供のモチベーションを上げる声掛けや指導で、目標に向かって計画手的に指導を進めてくださいました。進捗管理が素晴らしかったです。短い期間でしたが、素晴らしい先生にご指導を受けることが出来感謝しかありません。指導していただいた内容や学習に対する姿勢を継続できるよう家庭でもフォローしていきたいと思います。
一方通行の授業ではなく生徒の意見もしっかり取り入れながら臨機応変に対応してくれます。又、歳も近いので色々些細な事柄も相談しやすかったです。
それぞれの解法を丁寧に解説していただき、その解法に至る理由、またはどういう状況でそれを用いるかなどまで、とても詳しく説明をしていただきました。また、試験に向けてのアドバイスなどもしていただけてとても感謝しております。優しく、とても分かりやすい授業をしていただき、ありがとうございました。少し自信を無くしていた数学へのモチベーションを上げることができました。
私の話をよく聞いていただき、いつも寄り添っていただけて、元気が出ました。ありがとうございました。またお願いできるときがきましたら、宜しくお願いいたします。