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今年の4月から国際バカロレア(IB)認定校となった法政大学国際高等学校(法政国際)。実はIB認定校となる前からグローバル探究コースというプログラムを通して、生徒たちの主体性を引きだし多様性を尊重する心を育む授業を行っていました。
<自由な校風の中、のびのびと勉強したい!>
<自分の興味のある分野について深く学びたい!>
そんな人たちにぴったりな法政国際について、詳しくお聞きしました。
インタビュー記事は前編・後編で記事を分けており、前編はグローバル探究コースを中心に、後編をIBコースについてお伝えします。
後編の記事はこちら
法政国際、IBコース編ー日本語DPで言語力を磨く!IBコースの帰国子女にとっての魅力
インタビューさせていただいた先生
校長 和仁先生
異なる経歴を持つ人こそ、コミュニティーに入って欲しい
「我々の学校は”主体性と多様性”という理念を様々な形で具体化しています。帰国生もユニークなバックグラウンドを持った一人としてここのコミュニティーに加わり、新しいものを共に作り出し、一緒に歩んでいただきたいです。」
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法政国際高校ではグローバル探究コースとIBコースがあります。一体グローバル探究コースとはどのような理念から成り立ち、どのような学びを実践しているのか、詳しくお聞きしました。
「グローバル探究コースは、我々の教育理念である『主体的で共同的な学び』を具体化したコースです。本校は今年度から共学化するなど、表向きでの変化が目立ちますが、学びの面では以前から一貫してこの『主体的で共同的な学び』を追求しております。
主体的な学びというのは、近年大学入試改革などでも言われていることに重なりますが、自分の頭で考え問題を解決していく力を育むことです。この主体性というのは、生徒自身が自分で何かを決める、例えばコンクールやプロジェクトに参加して楽しいな、将来に役立つな、などと実感できて初めて意味を成すものです。そのため学校側としては、それが誘発、そして発揮できるような仕組みと環境をコースとして提供しています。」
「グローバル探究コースでは単位制を導入しています。1年目は文科省が指定している内容を学びますが、2年生からは自身の興味に合わせて自由に選択できるようになっています。このような設計にした目的としては、自分で興味のある授業を選ぶことで、『学ぶ喜びを見つけやすくなる』という狙いがあります。
学校生活面では、1年生の間は学級制でそれぞれのクラスに担任を置いていますが、2、3年生は異学年25人程度で『クラスター』という集団を作ります。それぞれの集団にはアドバイザーという立ち位置で教師がつきますが、担任のように日常生活から進路まで指導する、ということはありません。
上から一方的な指導をするのではなく生徒自身が『自分は何をすればいいのか?』『自分は何に興味があるのか?』などと、自分の頭で考えさせる仕組みを作ることで主体性を引き出そうとしています。」
「その一方で、カリキュラムのような仕組みだけでなく目に見えない雰囲気、学校としてのスピリットも非常に重要だと考えています。例えば廊下で生徒に積極的に話しかける教師の姿勢だとか、授業全体を通して行われるアクティブラーニングだとか、そういった全体的な空気を含め全てを通して生徒の主体性をサポートしています。」
「共同的な学びというのは異なったバックグラウンドを持つ人々が共に学ぶ、またそれぞれの違いを尊重し、育てていくことを意味しています。そういう意味では、帰国子女の受け入れも『一人一人の個性を大切に』、『多様性』といったキーワードを大切にしてきた結果、自然と受け入れにつながったものです。現在では10人程度が帰国子女枠で入学していますが、帰国生枠を使わずに入学する帰国子女も一定数いますので、幼い頃海外経験をした生徒は多いです。割合としては欧米からの帰国生が多いですが、最近の傾向としてアジアからもだんだん増えています。
このように『帰国子女』と一言でいっても、それぞれ滞在先から通っていた学校のタイプまで千差万別ですので、学びや生活の面で『帰国子女だから』と一括りにして特別扱いはしていません。学校側でカテゴリーに勝手にはめるのではなく、一人一人、個人として向き合っています。」
「帰国後に『日本の学校の雰囲気や文化になじめない』と感じる帰国子女の方々も多いと思いますが、本校は日本的な考え方や文化を、押し付けようとはしません。その人の持つ個性を大切にし、そのカラーを活かしながら、共に学び合いができる環境を整えています。
そのため、帰国子女枠を利用して法政国際に受験をする際、『帰国子女だから』といって求める特定のものはありません。海外経験を含めたご自身の中学までの歩み、またそこで形成された個性を本校のコミュニティーに持ち込んでほしいと思います。学校側としては日本のステレオタイプにはまらずに、自由に歩んでほしいですし、またそういった価値観に共感できる方に入学していただきたいです。」
「やはり英語力の差はありますので本人の意思を確認した上で、専任のネイティブの教師による英語の取り出し授業を今年から始めました。
また、まだ具体的には取り組めていませんが『ピアサポート』という、生徒同士でサポートし合う仕組みも確立していきたいと思っています。本校は大学付属校で留学生もいますので、英語だけでなく日本語のサポートを生徒同士で行いながら法政大学からの大学生も加われる、サークルのようなものを近いうちに立ち上げる予定です。」
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お話を聞いていると「自分の個性を大切にしたい!」と思う方々にはぴったりの環境が揃っていることがわかります。「カテゴリにはめず、一人一人個人として向き合う」というコメントは帰国子女にとってとても心強いですよね。次は実際の授業でこれらの理念や取り組みがどのように反映されているのか、伺いました。
「先ほど本コースを単位制にした理由を『学ぶ喜びを見つけやすくなる』と言いましたが、そういった『学ぶ喜び』を更に深められるプログラムとして『国際理解』という授業があります。これは1970年頃から行っているプログラムで、自身の興味に合わせて講座を選択し研究テーマを決め、最終的にはプレゼンテーションを行うという大学のゼミのような形になっています。
研究テーマによっては研究旅行もあり、例えば『世界の女性と私たち』という講座では人身売買が行われているタイの田舎に行き、現地のシェルターに住む子供たちやYMCAの方々と交流を行います。他にも理系の生徒はサピエンス学という講座でベトナムに行き、農耕や生物の多様性について学んだりしています。研究旅行以外の時間にも、企業やNPOの方に外部講師として来ていただくこともあります。これらは全て1年間かけて行われますので、テーマをかなり深く掘り下げ、本質的に理解することができます。」
「この他にも、スーパーグローバルハイスクール(SGH)のプログラムとして、PASS (The Program Your Awareness Saves Society)というものがあります。これは国際理解と共に『問題解決』ということに重きを置いており、難民支援や食料廃棄、女性差別など様々な社会問題から自分たちで解決したいテーマを選び、チームを組んでどのように解決するか探っていく、というものです。このプログラムでも生徒たちは本当に積極的に行動しています。あるグループは自分たちで企業にアポをとってその会社でのキャリアについてインタビューを行っていました。生徒たちの積極性に教師側が驚かされることも多々あります。」
「コース全体としては文系の方が多いですが、理系の生徒も一定数います。また理系の授業でも実習を行ったり、ラボのあとにレポート作成を課すなど、探究型の授業を多く行っています。国際系、というと一般的に理系のイメージは弱いかもしれませんが、本校では理系の子達も学びを十分に深められる機会があります。」
「本校では法政大学の先生が交代で授業を行う『高大連携授業日』もあります。このような大学の授業を体験する機会は文系理系関係なく設けられており、理系の生徒たちは夏休み中などに法政大学に行って大学の授業を受けることもあります。」
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自分の興味のある問題ととことん向き合い、仲間と解決法を考えていく、というかなり実践的な授業も多い法政国際。まさに教室を超えた体験型の学びはとても惹きつけられるものがあります。このような魅力的なコースで学ぶ生徒の方々はどのような特徴があるのか、どのような進路先が多いのか、気になるところを聞いてみました。
「生徒としてはやはり積極的な子が多いですね。特に今年の1年生は国際高校になって初めての生徒ですので、新しい環境に飛び込むことに躊躇しない、挑戦的な子が多いです。今までは3年生が下級生を引っ張っていくという感じが強かったのですが、今年の1年生は模擬裁判に自分たちで参加して神奈川県大会で優勝してくるなど、とても意欲的で活発に活動しています。そういった意味では一般的に言われている帰国子女のように、外に積極的に出て行く生徒の割合が多いですね。」
「今まで女子高時代は8割が法政大学に進学していました。法政大学もスーパーグローバルユニバーシティ(SGU)になり、全て英語で行われるプログラムも多くなりましたので、グローバル探求コースからそういった国際的な学位プログラムへの進学を考える生徒もいます。
しかし共学化をしたことなどから、今まで以上に多様になっていますし、これからグローバル探究コースで英語力が特にある生徒は海外にいく生徒も出てくるのではないかと思っています。」
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法政国際のグローバル探究コースには4種類の入学方法があります。それぞれ異なった特色がありますので、自分の強みを活かせる受験法を選ぶことができます。
詳しくは、以下の記事で開設されています。
受験法 | 定員 | 受験資格 | 選考方法 |
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書類選考 | 210名 | 2019年3月中学校卒業見込みのもの
法政国際高校を第一志望とするもの |
中学校の調査書によって判定 面接・学科試験はなし |
学科試験 | 50名 | 2019年3月中学校卒業または卒業見込みのもの | 国語・英語・数学 (各50分、各100点) これらの学力試験の結果と調査書の内容で総合的に判定 |
思考力入試 | 10名前後 | 2019年3月中学校卒業または卒業見込みのもの
英検準2級以上の英語力を持つもの |
論理的思考力と発想力を問う論述試験と面接(共に日本語)で判定 |
帰国生入試* | 10名前後 | 2004年4月1日以前に出生のもの
継続して1年以上海外に在留し、出願時帰国から2年6ヵ月以内のもの |
作文(日本語・英語) 面接(日本語) 書類審査 |
*帰国生の条件を満たし、グローバル探究コースとIBコースの併願を希望する方は、両コースともIB入試のみで受けることができます。くわしくは後編(クリックで移動します)の入試情報をご覧ください
法政国際高校の帰国生にとっての魅力をご紹介しましたが、いかがでしたか?
筆者は、インタビューを通して本当の意味での国際市民を育てよう、という意識が学校全体で共有されている点が最も魅力的に感じました。「英語力をあげ海外大学に進学する」などという表面的な国際化ではなく、多様な価値観を尊重でき、主体的に動くことのできる本当の意味でのグローバルシチズンを育てる、その姿勢が学校全体を通して伝わってきました。
このインタビュー記事を読み、実際に先生からお話を聞きたい!学校の雰囲気を知りたい!と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?法政国際では今年度12月に学校説明会が開かれます。中学生と保護者の方を対象に、学校生活および入試に関する全体説明・校舎見学・個別相談が行われます。学校についてよく知れる機会ですので、ぜひ参加をご検討ください。
今年度の法政大学国際高校の説明会(2019年度入試)
・学校説明会 12/1(土)10:00/ 11:00
詳しい情報は公式HPをご確認ください
EDUBALは、帰国子女の方に向けてオンラインで個別に学習サポートを行うサービスです。指導がテレビ電話を通じてオンラインで行われるため、世界中どこにいても、いつでも家で手軽に帰国子女家庭教師による指導を受けることができます。
法政国際高校の入試では、漢字の読み書きや計算力といった単純な能力だけでなく、論理的に物事を考える「思考力」、またそれを的確に伝えられる「表現力」が重要視されています。これらの力は簡単に身につけれられるものではありませんので、早くから意識的に鍛える必要があります。EDUBALにはこのような表現力を磨く作文対策をはじめとする帰国子女入試対策が得意な教師が多くいます。まずはEDUBALにご相談ください。
この1ページで悩み解決!IBDPブログ記事まとめ
法政国際、IBコース編ー日本語DPで言語力を磨く!IBコースの帰国子女にとっての魅力
インタビュー記事|品川エトワール女子高等学校ーまるでインター?多様性溢れる女子高の帰国子女にとっての魅力
帰国子女枠受験で人気の高校ランキング
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EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。
とても真面目な先生に計画的に指導していただいています。 おかげでテストで高得点がとれました。
日本語で授業させていただいてますが、説明が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれています。授業科目以外の経験やアドバイスもシェアしていただいてるのでIB全体の参考になり助かっています。
細やかなところまで心配りができる先生に担当していただきました。優秀なのにおごったところがひとつもなく、いつも謙虚でいらっしゃるので、安心して任せることができました。
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エッセイの指導において、構成、文法、内容、各要素とても丁寧に教えていただきました。授業のおかげでより深みのあるエッセイを書くことができるようになりました。やらなければならないことをはっきり言っていただいたので、やるべきことが明確になり、勉強を効率よく進めることができました。授業の前の雑談の時間もとても楽しくより授業に集中することができました。