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2019.02.27

【前編】インタビュー記事|英語で学べる理工系のボーディングスクール!帰国子女にぴったりな国際高専の魅力とは

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英語教育を行う理工系ボーディングスクール国際高専

石川県の白山麓の大自然の中に新たに建設された国際高専の白山麓キャンパス。ここでは全寮制という環境の中で、日本式の教えられたことをただ暗記する教育ではなく、学生の自由な意思を尊重した教育が行われています。今回はそんな国際高専についてご紹介したいと思います!校長インタビューや在学生インタビューもしていますので、高校進学を控えた中学生のみなさん、保護者の皆様も、ぜひご参考にしてください!

このインタビュー記事は【前編】【後編】と記事を分けています。【前編】では国際高専の教育理念・新カリキュラムについて、【後編】では白山麓キャンパス見学、在学生インタビューを中心にお伝えします。

第二弾はこちら
【後編】インタビュー記事|英語で学べる理系のボーディングスクール!帰国子女にぴったりな国際高専の魅力とは

目次

  1. 国際高専はどんな学校?
  2. 国際高専のキーワードは「グローバルイノベーターの育成」
  3. 英語教育、問題解決能力の養成に力を入れた国際高専の新カリキュラム
  4. 国際高専の学生:多様性を受け入れる雰囲気
  5. いろんな立場の学生に対応する、国際高専の充実した授業フォロー
  6. 国際高専の取材を通しての率直な感想
  7. 帰国高校受験をお考えの方へ

国際高専はどんな学校?

国際高専は、石川県金沢市にある私立の高等専門学校です。
(高等専門学校は、大学と同じ高等教育機関に分類されます。中学校卒業生を受け入れて、5年間一貫教育を実施します。高等専門学校についてはこちらをご覧ください。)
2018年に金沢工業高等専門学校から国際高等専門学校(ICT)へと改称し、新しく掲げた教育目標は「グローバルイノベーターの育成」。白山麓に新キャンパスを建設し、1,2年次は大自然の中全寮制教育を行い、授業はほとんどが英語で行われます。 今回はEDUBALスタッフが白山麓キャンパスを見学させていただき、熱意あふれる先生方にインタビューを行いました。

新しく生まれ変わった国際高専は、帰国子女にとって非常に魅力的な教育内容、環境が用意されています。帰国子女に合った学校を探している方、国際高専について聞いたことがない、高専ってよくわからない、という方も、まずは記事を読んでみてください!

国際高専ルイス校長のインタビュー

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ルイス・バークスデール先生
国際高等専門学校校長

グローバル化によって訪れる変化を予見し、他の高専に先駆けて大胆な改革を行ったルイス校長。今回のインタビューでは、新しく生まれ変わった国際高専が目指すもの、国際高専の魅力についてお話を伺いました。

国際高専のキーワードは「グローバルイノベーターの育成」

ー金沢高専から国際高専へと改称されましたが、どういった理由で改称されたのですか。
「高専という学校は50年前からあるのですが、その高専というものの役割がそろそろ変化していっても良いのではないかと考えたからです。 というのも、これまで高専は入学する段階で電子工学やプログラミングや機械工学といった専門を選び、仕事に直接活かしていける実践的な勉強を行ってきました。 しかし、グローバル化した現代の社会で求められているのは、今までにないような分野を専門分野が異なる人たちと開発し、新しい価値を生み出していくグローバルイノベーターという人材です。そのためには、専門に縛られず、幅広い知識とグローバルな目線を得られるようなカリキュラムを作らなければいけない。そういった目的でカリキュラムを大きく変更し、国際高専へと改称しました」

英語教育、問題解決能力の養成に力を入れた国際高専の新カリキュラム

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1,2年次は白山麓のボーディングスクールで学び、3年次にはニュージランド留学へ

「国際高専では、1,2年次の学生全員が寮で暮らします。その中で授業だけではなく、生活の中でも英語を使うようなコミュニティを作ります。勉強面では夕食後に”ラーニングセッション”という夜の学校を実施し、ラーニングメンターがわからなかったところなどを教えてくれます(白山麓キャンパスでの生活については【後編】へ)。3年生になると全員が一年間、ニュージーランド留学することになります。留学先はもともと姉妹校である国立オタゴポリテクニク。国際高専の学生が勉強するためのプログラムをすでに作ってもらっています。 留学から帰ってきて、4,5年生になったらキャンパスは金沢キャンパスに移り、今度はより高度なEnglish-STEM教育を学びます。また、金沢工業大学の学生と連携したプロジェクト活動をすることになります」

 

英語で理工系科目を勉強する「English-STEM教育」の実践

「イノベーションには技術が必要です。国際高専では高い技術力を身につけるために、科学、技術、工学、数学を総合的に学ぶSTEM教育を行います。 さらに、STEM教育の授業は全て英語です。教科書も英語ですし、授業は外国人教員が英語で行います。授業を通して英語を使う言葉として身につけ、授業の理解を深めることを目指します」

 

専門分野に留まらず、幅広い分野を勉強する理工系リベラルアーツ教育

「社会に出ると必要なのが、問題解決能力です。しかし、現代社会の問題にはいろいろな要因が絡まりあっていて、一つの専門分野の知識だけでは解決できません。問題解決のために幅広い分野の勉強をし、真に社会に出て活躍する人間を育成するための教育が、理工系リベラルアーツだと考えます。そのため、本校のカリキュラムには文系科目、美術や音楽なども入っています。 この理工系リベラルアーツというのはCDIOで提唱されている教育方針でもあります」

ーCDIOとは何でしょうか
「工業教育が知識偏重型のエンジニアリングサイエンス中心になってしまっていて、これでは実際に企業に入って役に立つ人間は生まれないということから、知識だけにとどまらず、働く上で必要な多くのことを学ぼうという工学教育の考え方のことをCDIOと言い、これを推進する国際機関でもあります。 ちなみにCDIOは本校が日本で一番最初に加盟したもので、その後金沢工業大学も加盟しています」

ー企業で活躍する人材を育成することを目指すのがCDIOなのですね
「そうです。実際、国際高専のカリキュラムを企業の方にお伝えすると『これこそ求めていたものだ』と言っていただくことが多いです」

 

問題解決にチームで取り組むエンジニアリングデザイン教育

「国際高専では、エンジニアリングデザイン教育を取り入れています。 まずは問題を発見して、その問題を調べ、その解決のためには何をしたら良いのか、そんなopen-ended(明確な答えのない)な問題に、チームで取り組むというのがエンジニアリングデザインです。 1年生から繰り返しいろんなプロジェクト、特にチームプロジェクトを体験することで、問題解決のためのデザインシンキングを鍛えます。 白山麓キャンパスではメーカースタジオの中の工作機械や、3Dプリンターを1年生から使うことができるので、アイデアをすぐ形にすることができます」(エンジニアリングデザインの授業内容については【後編】)

国際高専の学生:多様性を受け入れる雰囲気

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写真:現1年生12人の顔写真が載ったボード。学生が自主制作したそうです。

多様性を生み出す外国人教員、個性豊かな学生たち

「スタートしたばかりなので校風はまだ作っている、という段階ですが、自由の中のダイバーシティ(多様性)を受け入れる校風にしたいと思っています。 ダイバーシティというのはとても大事で、それぞれの違った価値観があって、それらがぶつかることで考えたことのない、新しいアイデアが出てくると思うんです。 現在でも外国人教師はアメリカ、カナダやエジプト、台湾、ベトナム出身など、かなり多様で面白い環境ではないかなと思っています。学生の方は今年12人の学生が入学してくれたのですが、どの学生もとても個性的で、自分の意見をしっかり持っている学生が多いですね」

 

海外での環境に近い、おおらかな雰囲気

「去年のサマースクールに参加された帰国生の方は、感想として海外にいた時の環境にとても近い雰囲気でよかったとおっしゃっていました。帰国して公立に入った時の窮屈さとギャップがあったと。 多様性を受け入れる雰囲気はあると思っていて、例えば英語にしても、この文法間違ってますよ、という風に否定するのではなくて、うまく言えなかったとしても言えたということを褒められて発言できるようになるし、もう少しこうしたらよくなるよ、という言い方で訂正をしてもらえるという風に、すぐに否定することはありません」

いろんな立場の学生に対応する、国際高専の充実した授業フォロー

DSC_0041_00001写真:ラーニングセッション(夜の学校)を行っているスペース。机や椅子に木材が使われ、広々とした居心地の良い空間です。

日本語授業、ブリッジイングリッシュ、「夜の学校」

ー英語が母国語で日本語が苦手、という学生に対するフォローはあるのでしょうか。
「Good question!もちろんそういった学生も大歓迎です。 国語や歴史といった授業は日本語で授業を受けますが、そういった学生のために英語での授業も設けています。具体的には”Japanese Language Expression”の代わりに”English Expression”、”History and Culture”の代わりに”History and Culture (English)”といった授業の用意があります。また、⽇本語を勉強する授業も1・2年次で12単位⽤意しています」

ー逆に英語が苦手な学生のための英語のフォロー、授業内容のフォローなどはあるのでしょうか。
「もちろんです。 まず、一年生の一学期にブリッジイングリッシュという授業があります。 英語で科学や物理を勉強するとなると、普段使わない特殊な単語が出てきたり、英語の教科書も最初は進め方がわからないと思います。スタートダッシュのためにそういった部分をフォローするのが、ブリッジイングリッシュです。

それ以外にも、先生同士がチームになって助け合うようにしています。英語の先生が理科の授業にも参加するなど、他の先生の授業を見る機会が多くあるので、学生が色んな先生に質問することができます。

学習の大きな支えになるのが、ラーニングセッション(=夜の学校)です。夕食後に授業の復習をする時間で、ラーニングメンターからわからなかったところを教わることができます。 ラーニングメンターは米国大学の工学部を卒業していて、昼間の学校の授業にも立ち会っています」

 

国際高専の校長からのメッセージ

ー最後にこの記事を読んでいる学生、またはその保護者の方々に向けてメッセージをお願いします。
“We believe we have a unique school, we are trying to put together an interesting learning community.We would be happy to have you join us.”
「私たちはこの学校が他に類のない学校であると確信していて、面白い学びの共同体を作り上げようとしています。あなたが入学してくださるのをお待ちしています。」

ICT GLOBAL SUMMER CAMPのお知らせ(2019/6/24~2019/6/30)
国際高専では、毎年中学生向けのサマーキャンプを実施しています。白山麓キャンパスでAll EnglishのSTEAM教育を体感してみませんか?デザイン思考をベースに、ドローン、3Dプリンター、レゴのEV3、遺伝子解析ツールなどの最新テクノロジーに触れるのみならず伝統工芸の体験も予定しています。
詳しい情報は公式HPをご確認ください

国際高専の取材を通しての率直な感想

グローバルイノベーターを本気で育成しようとしている

聞こえの良い教育理念を掲げている学校は多くありますが、国際高専さんは本気でグローバルに活躍する人材を育成しようと取り組んでいると感じました。授業を見学させていただきましたが、まるでインターのように英語でネイティブの先生が授業をし、実際英語が全く話せなかった学生も授業を理解できるようになっているそうです。キャンパス内も、自由に工作をできるような工夫が多くされていました。

一つの選択肢としての”高専”

高専、ということで不安に思う方も多いかもしれませんが、国際高専は普通の高専と違い、専門にとらわれず広い分野の勉強をすることができますし、内容が高度ですが、授業フォロー体制は十分に整えられています。理系に興味がある学生の方の一つの選択肢として、考えてみてはいかがでしょうか。

教員の方々の熱意

国際高専の教員の方々からお話を聞いて強く感じたのが、どの先生も真剣に学生のことやこれからの教育、授業によってどんな成長を学生にしてもらいたいのか考えているということです。その上で、学生の自由な意思や発想を認めて、積極的にいろんなことに取り組ませるために様々な工夫をされていました。

まだ新体制になったばかりで学生数も少ないですが、これからの時代に必要な、グローバルな人材を育成するために様々な取り組みがなされている革新的な国際高専。学校選びの一つの選択肢として、考えてみてはいかがでしょうか。
国際高専では、サマースクールや学校見学会、進学説明会などを行っているそうです。 サマースクールでは、白山麓キャンパスの学校施設で実際の授業を体験できます。ぜひ参加してみてください。詳しくはこちら

 

【後編】では学校・寮施設見学や高専の教員の方へのインタビュー、在学生の方へのインタビューを行っています。 できたばかりの白山麓キャンパスの様子や実際に通う学生の生の声を知ることができますので、ぜひご覧ください!

【後編】はこちら
【後編】インタビュー記事|英語で学べる理系のボーディングスクール!帰国子女にぴったりな国際高専の魅力とは

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