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広尾学園小石川ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

広尾学園小石川中学校・高等学校
首都圏で帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。15校目は帰国子女を持つご家庭に高い人気を誇る広尾学園中学校・高等学校の姉妹校、広尾学園小石川中学校・高等学校です。
2021年4月の誕生当初から注目を集め続け、人気校となっています。
文理問わず国内難関大学を目指す「本科コース」と国内外の難関大学を視野に入れた「インターナショナルコース」の2コース制で、インターナショナルコースに関しては「アドバンストグループ(以下AG)」「スタンダードグループ(以下SG)」に分かれているのが特徴です。
今回は帰国生大注目の、インターナショナルコースに関することを中心にお話を伺ってきました。
 
 

目次

  1. 広尾学園小石川中学校・高等学校の基礎情報
  2. お話をうかがった先生紹介
  3. 広尾学園小石川 インターナショナルコースの紹介
  4. 広尾学園小石川の帰国子女フォロー体制、高校でのコース選択について
  5. 広尾学園小石川の進路指導と傾向
  6. 広尾学園小石川の魅力、先生方からのメッセージ
  7. 広尾学園小石川 入試情報
  8. アンバサダー感想
  9. 広尾学園小石川中学校・高等学校への入試対策はEDUBALにお任せください!

広尾学園小石川中学校・高等学校の基礎情報

広尾学園小石川中学校・高等学校エントランス:校長先生からの心温まるメッセージ

地下鉄都営三田線「千石駅」、東京メトロ南北線「駒込駅」、JR山手線「巣鴨駅」「駒込駅」からアクセス可能な共学校、広尾学園小石川中学校・高等学校。地下鉄都営三田線「千石駅」からは徒歩2分という便利さです。明るく開放的な校舎で、エントランスでは校長先生直筆のホワイトボードが出迎えてくれます。そこには学校行事などの節目ごとに変わるという生徒へのメッセージが書かれており、教育理念と愛情が感じられるものでした。
施設としてはアリーナ、サイエンスラボ、ギンコホールなどがあり、千葉県市川市にはサッカーグラウンドとテニスコートが外部施設として備わっています。また、一人ひとりがMacBookを所有していて、普段の授業はもちろん、プレゼンテーションの準備などさまざまなシーンで活用しているようです。学校でも自宅でも、読みたいときに電子書籍が借りられる「広尾学園小石川 電子図書館」があるのも、ICT化の進んだ学校ならではといえそうです。

取材中にインターナショナルコースのクラス前の廊下を歩いていると、休み時間にも英語が飛び交っているのが聞こえてきました。生徒同士が当たり前に英語で話す様子は、まるで海外の現地校やインター校。英語が大好きなお子さんには、嬉しすぎる環境でしょうね!

 

 

お話をうかがった先生紹介

インターナショナルコースマネージャー ジョエル プランケット 先生

広尾学園小石川中学校・高等学校

広報部 統括部長 矢野 将嗣 先生

広尾学園小石川中学校・高等学校

広報部 細田 洪平 先生

広尾学園小石川中学校・高等学校

広尾学園小石川 インターナショナルコースの紹介

広尾学園小石川中学校・高等学校インターAG、Mathαの授業

インターナショナルコースのAGとSGそれぞれのカリキュラムの違い、特徴を教えてください。

広尾学園小石川中学校・高等学校学校パンフレットより一部転載

AGは、英文学、理科、数学、社会の一部などの主要科目の授業が英語で行われるのが大きな特徴です。一方、SGは主要科目を日本語で学び、英語での授業は英語の一部とArtやIT、道徳の授業です。英語で行われる授業については、両グループとも全て外国人教員から指導を受けています。
AGの英文学の授業は海外の現地校レベル相当で、たくさん読み、書かせる授業です。1つのテーマについて50分書き続けるような記述メインのテストも多数あります。高校の選択クラスでは、大学レベルのものにチャレンジするクラスもありますね。中学AGの理科と数学については、本科コースと同じ内容を英語で学んでいます。外国人教員が教科書や定期テストを英訳したものを使い、レベルや進度を合わせています。社会については、日本史、日本地理、公民については日本語で、世界史と世界地理は英語で学んでいます。英語の環境をできるだけ保ちながら、日本の教養は可能な限り日本語で学ばせたいと思っています。
SGについては中1で週8時間の英語の授業(English4、英語4)があり、そのほかの教科も合わせると週に14.5時間も英語に接していることになります。SGの強みは高い英語力を付けながら日本の科目をしっかり学ぶこと。将来的に国内難関大学、海外大学どちらも目指せるようなカリキュラムを組んでいます。HRクラスが一緒のAGの生徒からの刺激もあり、現在の中2で英検2級レベル相当の英語力をつけている生徒もいます。

インターナショナルコースのクラス編成や帰国生の割合を教えてください。

40人程度のクラスにAGとSGの生徒が混在しており、中学のインターナショナルコースは1学年につき2クラス、本科が1クラスです。現在、中1はAGに46名、SGに36名、本科に42名が在籍しています。インターナショナルコースでは外国人教員と日本人教員とのダブル担任制を採用しており、HRは英語で行っています。
AGについてはほどんどが帰国生ですが、国内インター校出身の生徒や親御さんが外国籍の生徒もいて多様性がありますね。SGについてはほとんどが日本で生まれ育って4科受験をした生徒で、帰国生は多くはありません。

広尾学園と全く同じカリキュラムなのはやはり魅力的。こちらのインターナショナルコースは全クラスが同じフロアに位置していました。こじんまりとしているからこそ、生徒同士の英語でのコミュニケーションが活発だそうです!

 

広尾学園小石川の帰国子女フォロー体制、高校でのコース選択について

広尾学園小石川中学校・高等学校中学インターナショナルコースAGのEnglishの授業

帰国生へのフォロー体制や取り出し授業について教えてください。

帰国生に対して補習などのフォローは特に行っていませんが、国語については取り出し授業があります。他の科目については、積極的にいつでも教員に相談してもらいたいですね。自分から動く自主性はとても大事です。テスト前には、生徒の要望で教員が補習を設けることもあります。また、0時限と呼んでいる毎日の朝礼前の10分間を有効に使っています。AGの生徒は天声人語を読んだり、数学のフォローをしています。SGの生徒は英会話を行うことが多いですね。
英語の取り出し授業は、いわゆる「帰国生を取り出す」というものではなく、本校の場合は本科コースやSGの生徒がAGの英文学の授業に出席する形となります。現在取り出し授業を受けているのはほんの数名です。目安としては英検で準一級程度以上、海外現地校の英語のレベルが必要で、希望者は年1回のテストを受けてもらい判断します。

AG、SG、本科間でクラス変更は可能でしょうか。

AGとSG間でのクラス変更は、1年ごとに可能です。高校進学時にインターナショナルコースから本科、本科からインターナショナルコースへの変更が可能です。変更には試験を受験する必要があります。

高校のコース選択やカリキュラムを教えてください。

日本の大学進学のためのカリキュラムに加え、海外大学の教養課程レベルの授業内容を展開している科目もあります。海外大学進学希望者が増えていることに対してカリキュラムや進路指導という点からも学園としてサポートしていきたいと日々考えています。
SATも年に1度は受験するように薦めます。来年の5月から本校もSATの受験会場になるので、より受験しやすくなると思います。またAPやSATに挑戦し続けていると、生徒と教員が次回への対策を立てたりする中で信頼関係が構築されるのも良いことです。話し合いの中で、生徒が進路を決めるきっかけへと繋がることもあります。

【解説】APとは?
APとはAdvanced Placementの略で、AP科目とは上級レベルの科目のことをいいます。カレッジボードという民間の機関が開発した科目で、この科目を履修しテストで良い結果を出せば、進学先の大学で大学の単位として認めてくれることがあります。評価は5段階。広尾学園は日本でAPを学べ、かつ校内で受験できる数少ない学校のうちの1つ。広尾学園小石川の生徒も広尾学園にて受験可能です。

国語の取り出し授業を見学させていただきましたが、少人数で手厚いのがよく分かりました。各教科の先生に個別に相談もできるのも安心。生徒の目標に対して協力的な先生方ばかりで心強いですね!

 

広尾学園小石川の進路指導と傾向

広尾学園小石川中学校・高等学校インターナショナルコースならではの海外大学コーナー

インターナショナルコースの生徒の予想される進路を教えてください。

現段階ではまだ卒業生がおらず、旧村田女子の高校3年生までと広尾学園小石川の1期生の中2生までしかいないので具体的な実績は示せませんが、海外大学という希望を持っている生徒が多くいると思います。おそらく半分以上の生徒は、海外大学を受験するのではないでしょうか。インターナショナルコースのメリットは、海外大学も国内大学もどちらも挑戦できるカリキュラム。生徒の希望が第一ですが、選択の幅を拡げる意味でも国内大学との併願を薦めることになるでしょう。

海外大学進学についてのサポートはいかがでしょうか。

本校の評定も大切ですが、アドミッションのための課外活動が重要と考えていますので、そのためのアドバイスは早い時期から行っています。志望理由書のための話し合い、書き直しを何回も行います。外国人教員がチームとなってサポートしていきます。海外大学の学内説明会や見学ツアーも実施する予定です。今年の夏には海外大学へ進学した広尾学園の卒業生の講演会も行いました。

海外大学進学にあたり、広尾学園と同様のサポートが受けられるのは大きなメリット。併せて国内大学も目指せるとのこと、在校生の皆さんの進路が楽しみです!

広尾学園小石川の魅力、先生方からのメッセージ

【ジョエル プランケット 先生】

The International Course at Hiroo Gakuen Koishikawa is an academically rigorous and challenging program that provides students with knowledge, skills and experience to prepare them for their future, whether it be in Japan or abroad. Not only are students challenged in the humanities and STEM fields, students also explore their interests outside the classroom in order to put their learning into practice and to realise and extend their potential.
日本語でもメッセージを送ります。パイオニア精神のある教員が、パイオニア精神のある生徒を待っています。一緒に学校を育てていきましょう!

【矢野 将嗣 先生】

本校のAGの生徒からよく聞く声は、「海外の続きのような学校」「以前の日本の学校よりリラックスできる」というものです。もちろん日本の学校なのですが(笑)、楽しそうに学校生活を送る姿をこの2年間見て、教員として喜ばしく思っています。生徒が伸び伸びと学習する姿は嬉しいものです。
また魅力としてはやはり16人いる外国人教員でしょうか。AGの生徒にとっては特にその存在が大きいのではないかと感じています。束ねるプランケット先生は広尾学園の立ち上げから関わり、9年間在籍したのち本校の立ち上げにも携わっています。そのためカリキュラムのしっかりとした実行など、新設校でありながらもスムーズに軌道に乗っています。さらに今後も外国人教員が加わる予定ですので、英語での教育の充実にご期待ください。

【細田 洪平 先生】

本校は英語での教育に力を入れたインターナショナルコースを有していますが、日本の高校卒業資格が取れる一条校ですので、日本語での教育やルール、マナーなども大切に考えています。日英のバランスを考えてカリキュラムが組まれている点が、他にはない広尾学園小石川の個性です。また、教員に日本人と外国人という特性以外のダイバーシティがあるのも特徴です。広尾学園の前身、村田学園からの教員、広尾学園からいらした先生や新しくいらした先生が混ざり合っているんです。それぞれの経験を生かして新しい学校を盛り上げていこうと、良い相乗効果を生んでいると思います。どの教員も生徒に寄り添いながら、生徒の夢の実現をサポートすることに喜びを感じています!

広尾学園小石川 入試情報

広尾学園小石川中学校・高等学校校舎が増築される予定の中庭

▼試験詳細は下記学校ホームページでご確認ください。
中学校 募集要項

【広尾学園小石川 耳より情報!】
広尾学園小石川は高校も募集しています。 高等学校募集要項
募集は今年度が最後となり、2024年度4月から現在の高校インターAG/SGは「インターナショナルコース」に一本化されます。
★広尾学園小石川では「医進・サイエンス」コースの設置予定はありません。

【国際生入学試験】
<インターAG>
English・Math・Japanese・Interview(英/日)
<本科、インターSG>
国語・算数・面接
【一般受験 中高共通】
<インターAG>
English・Math・Japanese・Interview(英/日)
【AG入試のポイント】
★TOEFL iBTスコア90以上でEnglishの試験が免除に。
学校HP参照:TOEFL iBTによる優遇について
★サンプル問題あり。学校へ問合せを。
★【国際生入学試験】【一般受験】試験内容がほぼ同じ。両方の受験が可能。
★Mathは、難易度はそこまで高くはないが、日本の受験勉強の要素も入る。対策は必須。
★Englishでは
・ポエムの感覚、行間のニュアンスをつかむこと
・現地校レベルのエッセイライティング(記述)の対策を

【国際生編入試験】
各コースともホームページの編入募集要項をご覧ください。
中学校 国際生 編入試験
高等学校 国際生 編入試験

【ポイント】
★中学1年から高校3年までの6年間で、最大3回まで受験することが可能。
★実施は7月、12月。どのコースも「授業についていけるかどうかを確認する試験内容」。
★試験の時期までの履修範囲=編入試験の範囲。シラバスを参考に十分な対策を!

Interviewは過度な練習より、面接官と正直に向き合って回答をするのが好印象とのこと。自分の意見を分析して意見が言えるようにしておくのが良さそうです!

アンバサダー感想

広尾学園小石川中学校・高等学校先生方と記念撮影

帰国生受験を考えるご家庭なら、やはり「毎日通う学校での英語環境の充実」は大きな関心事ではないでしょうか。その点、広尾学園小石川中学校・高等学校は、小規模だからこそ生徒同士の英語でのコミュニケーションが活発で、海外現地校やインター校の雰囲気が好きなお子さんには最適なのではないかと感じました。実際に、長期間現地校にいた生徒さんも居心地が良いとすぐに馴染んでいるそうです。
もちろん、外国人教員が多く英語教育がハイレベルなので、授業の満足度も高いでしょう。ネイティブの先生が「僕も高校の頃に、本校のような教育を受けられていたら良かったと思うぐらいなんですよ」とおっしゃっていたのが印象的でした。
また高校インターナショナルコースは、国内大学の総合型入試、海外大学受験の両方が狙える体制ということで、母親目線でとても魅力的に映りました。「生徒と教員が力を合わせて良い学校を作ろう」「生徒の希望進路や夢の実現のために頑張ろう」というムードに溢れており、ますますの進化と発展に期待大の学校でした。

著者プロフィール
EDUBALアンバサダー:小川のぞみ
ライター、コピーライターとして「教育」「住宅」をはじめ、多ジャンルで執筆。
夫のアメリカ・カリフォルニア駐在に3年半帯同し、娘と息子の帰国受験に奔走した経験を持つ。これからの日本の教育、帰国生教育、英語教育、海外大や院への進学情報に興味関心あり。

 

広尾学園小石川中学校・高等学校への入試対策はEDUBALにお任せください!

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • 兵庫県
  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

    • 帰国子女中学受験コース
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  • 素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。

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  • 一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。

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    • アメリカ
  • ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。

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    • 中1~3
    • コロンビア