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「桐蔭学園中等教育学校ってどんな学校?」 ~帰国子女の母が行ってみた!~

桐蔭学園中等教育学校

帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。今回は神奈川県横浜市にある桐蔭学園中等教育学校です。2015年にアクティブラーニング型授業が導入され、2019年には中学校(男子部・女子部)と中等教育学校が一本化されて男女共学となりました。現在は一学年300人程度の生徒が一緒に学ぶ、完全6年一貫校です。

 

目次

  1. 桐蔭学園中等教育学校の基礎情報
  2. お話を伺った先生紹介
  3. 特徴的なカリキュラム紹介
  4. 帰国生の割合やフォロー体制
  5. 進学実績
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想

 

桐蔭学園中等教育学校の基礎情報

桐蔭学園中等教育学校中等教育学校の建物(F棟)は、ガラス張りのエントランスが目印

横浜市青葉区にあり、幼稚園から大学までを有する広大な敷地の中に中等教育学校はあります。深い緑に囲まれ、建築家の丹下健三氏による斬新でユニークなデザインの校舎が印象的です。窓が多く光をたくさん取り入れた建物内は明るく、教室なども全体的に広々とレイアウトされていてゆとりを感じます。寮は2022年度より受け入れを行っていません。

アクセスは、東急田園都市線(青葉台駅・市が尾駅・あざみ野駅)、小田急線(柿生駅・新百合ヶ丘駅)よりそれぞれバスで10〜20分の所要時間で到着します。青葉区から通学する生徒が多いですが、川崎市や東京都内など広範囲から通学しています。

広いグラウンドやテニスコートなど屋外施設も充実していましたが、建物内には学習スペースがたくさん! 豊かな自然と環境の中で、勉強や部活に打ち込める6年間は理想的です

お話を伺った先生紹介

桐蔭学園中等教育学校

【玉田 裕之 校長】(写真)
1989年新卒時より桐蔭学園に着任。担任も長く経験されたことのある国語科の先生。現在は特別授業のときに教壇に立っています。

【山本 英門 先生】
着任して24年目、桐蔭学園の卒業生でもある英語科の先生。鉄道研究部顧問。

【河原 利行 先生】
入試・広報担当。1983年に着任され、自称「桐蔭愛は誰にも負けない」国語科の先生。

 

受験生へのメッセージ

本校は理系を含めたさまざまな分野への夢を叶えられる学校であり、選択肢が広がる学校です。いろいろなことにチャレンジしてみたい、というマインドを持っているお子さんにはおすすめです。受験生向けの学校説明会なども生徒自身が直接携わっており、そういうことに率先して協力してくれる生徒が桐蔭学園は多いと思います。

特徴的なカリキュラム紹介

都立国際高校写真の図書室をはじめ、自習スペースが校内のいたるところに

特徴的なプログラムについて

桐蔭学園ならではのプログラムとしては、3年次の探究授業で一年かけて全員が取り組む模擬国連「15歳のグローバルチャレンジ」があります。生徒たちは4人でひとつのグループを作り、担当する国を割り当てられ、その国の大使となります。週に一度の授業では、担当する国の国益を考えながらグループで世界の環境問題などについて話し合います。これは非常に教育効果が高く、エージェンシーやメタ認知力といった「見えない学力」の部分も育む探究活動だと実感しています。一年の終わりには国連総会を開き、そこでは英語を使ってスピーチをしますので帰国生がリーダーシップを発揮する場にもなっています。

また本校ではアクティブラーニング型授業を行っています。学び方の流れとしては、まず生徒は個々に持っている知識や考えを確認しながら先生の講義を聞きます。その上でペアワークやグループワーク(協働)という形でさらに学びを深めます。最後に、協働を通して得た学びや新しい発見を言語化して振り返ることで自分の中に落とし込んでいきます。これは導入が始まった2015年より、全教科において基本的に実施している桐蔭学園の授業スタイルです。その効果は学力だけでなく生徒同士が行事の話し合いなどで、積極的に自分の考えを伝える・相手の考えを聞くという姿勢にも表れています。

学習については、数学と理科は前期課程の最初の2年で中学範囲の学習を修了し、3年次より高校の教科書を使用した学習が始まります。英語については若干ペースを落とし、学年にあわせた学びを展開しています。それぞれの教科の特徴にあわせた学習時間やペースを踏まえてカリキュラムを組むことで、確実に知識が定着するよう細かく配慮しています。3年次に「15歳のグローバルチャレンジ」、4年次では「16歳のサイエンスチャレンジ(データサイエンスの実習)」などの多様な学びを重ねていき、5年次で文系・理系のコース選択をして大学進学に向けた準備に取り掛かる流れとなっています。

後期課程4年~6年生(高1~高3相当)になると模擬国連部があるので、4年次以降は部活動という形で模擬国連に携わる生徒さんもいるとのこと。継続して学びの場を広げていけるのは、とても素晴らしいですね!

 

帰国生の割合やフォロー体制

都立国際高校ネイティブ教員常駐のグローバルラウンジ

帰国生の割合やクラス編成について教えてください

本校での帰国生の受け入れには、約20年の歴史があります。一学年300人程の生徒がいますが、その中で約20人前後の帰国生が在籍しています。ホームルームは帰国生と一般生の混合クラスとなっており、クラス替えは2年毎に行っています。

帰国生の半数以上は日本人学校出身者であり、最近はシンガポールや香港などアジア圏から帰国して入学する生徒が増えています。そういった多様なバックグラウンドをもつ帰国生は、海外で得た経験を自分の言葉で語ることができ、また海外文化の発信に非常に積極的であることで、他の生徒たちにとってのロールモデルであり、スパイスのような良い刺激を与える存在となっています。
 

帰国生へのフォローはありますか?

前期課程の最初の2年は、英語のクラスのみ週6時間ネイティブ教師による少人数制のオールイングリッシュの授業があり、帰国生を受入れ開始した当初より設置しています。クラスは1年目は帰国・中級・一般の3つにわかれており、生徒の習熟度にあわせた学びがあります。帰国クラスは英検2級、中級クラスは英検3級レベルとなっています。授業はリーディングとグラマーを3時間ずつ設けており、非英語圏から戻ったお子さんでも安心して学ぶことができます。2年目より帰国・一般クラスの2つに編成され、3年目より習熟度別の混合クラスとなります。

また放課後や昼休みなどの時間には、グローバルラウンジを利用することができます。グローバルラウンジでは常駐のネイティブ教師との会話を楽しんだり、ときにはハロウィンなどのイベントを企画することもあります。3年生以降も継続して利用することができるので、英語力維持のためにおおいに利用してほしいです。

苦手科目については取り出し授業での対応ではなく、それぞれの生徒の習熟度にあわせてアフタースクール(放課後活動)で個別対応しています。通常の授業をきちんと受けていればついていくことができますが、苦手科目については、それぞれの生徒の習熟度にあわせて個別対応しています。本校はさまざまに異なる入試方式で多様な生徒が入学しますので、得意・不得意の科目にばらつきがあり、それに対応した形でのフォローとなっています。

 

進学実績

桐蔭学園中等教育学校自然の中でゆったりと学べる環境

進学実績について教えてください

本校では全員が国公立大学も目指せるようなカリキュラムを組んでおり、理系に進む生徒も多いです。2023年度の大学合格者は、早稲田、慶應などの超難関校は全体の約23%、GMARCHは約35%という結果を出しています。海外大学への進学はサポートしていません。
 

帰国生の進路の傾向を教えてください

比重としては男女問わず理系を志望する生徒が多いですが、国際系学科への進学も多いです。国際系学科は青山学院大学や中央大学、立教大学への進学者が多い結果となっています。

6年一貫のカリキュラムでじっくり学び、卒業後の進路に備えることができます。私立だけでなく、国公立大学も狙える学力が身につくよう指導してくれるのでサポートも万全!

帰国生入試情報

桐蔭学園中等教育学校建学の精神が掲げられているホール

帰国生入試について

★英語・算数または国語・算数のいずれかを選択する2科目入試
(各科目とも入試時間は60分、配点は100点)
帰国生入試の 国語と算数は、一般入試より解きやすい問題となっていて、英語は中学卒業程度(一部英検準2級レベルを含む)です。

これとは別に、2023年度入試よりグローバル入試を新設しました。受験対象は英検3級以上程度の英語資格を有する生徒となりますので、帰国生も受験することができます。
受験科目は国語・算数基礎の2科目に英語資格による加点があります。英語資格による加点があるのはグローバル入試のみで、取得級により加点が変わってきます。
★ 国語(100点)+算数基礎(100点)=合計200点+英語資格の成績に応じた加点

各受験科目をチェック
【国語】
記述形式の問題を3割程度出題し、解答に応じて部分点もつきます
【算数基礎】
基礎問題が主で、小学校の教科書レベルの問題を出題します
【英語資格による加点】
英検2級以上相当が100点、準2級相当が80点、3級相当が60点
★グローバル入試の試験内容は、国語は一般入試と共通、算数基礎については一般入試の算数より解きやすい問題となっています
 

桐蔭学園高等学校の帰国生募集停止の理由とは

高校の3年間という短い時間の中では大学受験に向けた準備も必要であり、英語取り出し授業などの特別なカリキュラムを組むなどして帰国生のニーズに応えることが、とても難しい状況でした。また、受け入れる帰国生の半数以上が日本人学校出身者であることから、一般入試のB方式(書類選考)や推薦入試に出願できる生徒が多いという背景もあったため、本校として帰国生入試という特別枠を設置する必要性について改めて吟味した結果、2024年度以降の帰国生募集停止(海外子女入試・帰国生入試)を決定した次第です。
 

編入試験について教えてください

1〜3年次(前期課程)のみ、欠員があれば編入を受け付けていますので、直接学校までお問い合わせください。試験科目は国語・数学・英語の3教科で、公立中学レベルの問題が解けるようでしたら大丈夫です。編入の希望者は実質的には2年生までが多く、例年各学年に3人ぐらい生徒が入学しています。また、入学後に海外赴任などで転出した際の復学については、5年生の終わりまで可能ですが、編入試験の受験が必要になります。

アンバサダー感想

桐蔭学園中等教育学校玉田校長先生(写真中央右)と山本先生(写真右)と記念撮影

木々に覆われた小高い丘の上に広がる広大な桐蔭学園のキャンパス。豊かな自然の中で送る学園生活は、自分の未来と静かに向き合う時間になるのではないでしょうか。校内を見学したのは放課後だったこともあり、生徒たちがそれぞれに充実した時間をすごしているのが見られました。桐蔭学園のよさは帰国生に限らず、多様なバックグラウンドをもつ生徒に対して、学校側が細かく配慮してくれるところです。生徒が自分で考え、行動し未来を切り拓いていく力を学校がサポートしていく姿勢が、先生のお話の中の随所に感じられました。共学化やアクティブラーニング型授業の導入など、まだまだ進化を続ける桐蔭学園中等教育学校の今後がとても楽しみです。

EDUBALで桐蔭学園中等教育学校の入試対策を!

EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
約4,000人(2022年6月時点)の教師が在籍していますので、生徒様に合う教師を紹介することができます。

EDUBALなら、このようなご要望にお答えすることができます。
・桐蔭学園中等教育学校の入試に向けた指導をしてほしい!
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EDUBALでは充実した内容の学習サポートサービスもご用意しています。
生徒様の目標達成のために、オリジナル教材の配布、エッセイ添削、EDUBALスタッフとの学習相談など、親御様もご安心いただけるサポートサービスです。

まずはお気軽にお問い合わせください。

著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。

    • 帰国子女中学受験コース
    • 小1~6
    • 兵庫県
  • 中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。

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    • 小1~6
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  • 素晴らしい授業でした。毎回適切なワークシートの宿題を出して頂き、とても良かったです。指導内容も日本の受験に特化した形で教えていただけたので、注意されたところが息子にも受け入れやすかったようです。受験指導ということで短期間になってしまったので、とても残念です。足りないと思っていた部分を先生が補完してくださったことが、良い結果につながりました。

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  • 一貫した指導方法で、安心して授業を受けられました。問題点の洗い出し、またその解決策を具体的に提示してくださる一貫した方法で子供を合格へと導いて下さいました。またその分かりやすさは、勉強の面白さへとつながり、子供が授業を毎回楽しみにしている程でした。大変感謝しております。ありがとうございました。

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  • ICT機器を上手く使って、息子に寄り添ってご指導下さりありがとうございます。

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