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帰国生を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問するプロジェクト。今回は東京都港区にある広尾学園中学校・高等学校を訪問しました。
日比谷線広尾駅4番出口を出てすぐ左に歩くと、9階建ての明るく先進的な校舎が見えてきます。周辺には各国の大使館が立ち並び、国際色豊かで落ち着いた環境に位置しています。
広尾学園中学校・高等学校(以下、広尾学園)は、1918年板垣退助らを中心に設立されました。1973年には帰国子女教育研究指定校になり、以来、帰国子女の受け入れを積極的に行っています。設立当初の国際的視野と進取の精神は100年の歳月を超えた現在も受け継がれています。
「本科」、「医進・サイエンス」、「インターナショナル」の3つのコースの生徒たちはお互い刺激し合い、仲間と協働しながら高みを目指します。「”本物”に触れる研究活動」、「抜群の英語環境」、「海外大学合格実績」、どれをとっても存在感のある同校の”世界水準の教育”について深掘り取材をしてきました。
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重厚感漂う正面玄関
所在地 | 106-0047 東京都港区南麻布5-1-14 03-3444-7272 |
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アクセス | 東京メトロ日比谷線 広尾駅下車4番出口すぐ 都営バス「品97」品川車庫前-新宿駅西口 「黒77」目黒駅前-千駄ヶ谷駅前 日赤医療センター下(広尾学園中学・高等学校前) 下車すぐ |
生徒数 | 約1,500名(中学・高等学校合わせて) |
帰国生割合 | 約2割 |
コース | 本科、医進・サイエンスコース、インターナショナルコース |
帰国生入試 | 【中学受験】インターナショナルAG:English、Math、Japanese、Interview(英・日)※TOEFL90以上でEnglish試験免除/本科、医進・サイエンス、インターナショナルSG:国語、算数、面接(日) 【高校受験】インターナショナル:English、Math、Japanese、Interview(英・日)※TOEFL100以上でEnglish試験免除/医進・サイエンス:英語、国語、数学、面接(日) |
編入 | あり(中1〜高3) |
地上9階、地下1階の校舎の屋上にはソーラーパネルを設置し、学校全体で環境へ配慮した取り組みを行っています。都内の一等地にありながら、グラウンド、テニスコート、2つの体育館、武道場といった体を動かせる施設が充実しており、成長期の子どもたちにとって快適に学校生活を送れる環境が整っています。
化学・生物・物理のサイエンスラボには大学の研究室レベルの最新設備を備えています。研究者としてのマインドを育成し、専門的でハイレベルな研究に取り組むことができるのは、同校の魅力のひとつといえるでしょう。
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【教頭 植松久恵先生】
教頭・英語科教諭
今興味関心のあること、今後挑戦したいことを見つけた際には、日々の授業や課題は大変かもしれませんが、ぜひその興味関心に突き進んでほしいと思っています。
帰国生の皆さんは、自身の持つ経験や培ってきた語学力を最大限に活かし、挑戦したいことに積極的に挑んでください。クラスメイトや仲間たちと取り組みたいことがあればぜひ学校に相談してほしいと思います。
本校は、皆さんの主体的な学び、発想に基づいた活動を支援していますので、積極的にチャレンジし、充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
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重厚感のある落ち着いた雰囲気漂う廊下
植松先生:
学園の教育理念は「自律と共生」です。様々な個性、バックグラウンドを持つ生徒たちが互いを認め合い、刺激し合って夢の実現を目指します。
生徒たちの興味関心が見つかるタイミング はそれぞれ異なりますが、自ら見つけた社会課題を解決したいと動き出す際に仲間を巻き込み、支援してもらいながら果敢に挑戦していってほしいと思っています。
植松先生:
中学には本科コース、医進・サイエンスコース、インターナショナルコース(AG・SG)の3つのコースがあり、各コースに帰国生が在籍しています。
中学から高校に進級する際、大半の生徒は入学した時のコースを選択しますが、試験を受けてコース変更をすることも可能です。中3でコース選択できる他、高2に上がる前にも再度コース変更を検討する機会を設け、柔軟に対応しています。
高校はインターナショナルコースに1本化されるため、SGの生徒は、高校進級時必ずいずれかのコースに変更します。生徒たちは、自分がやりたいことを追究できるコースを選択してきます。
6年間の教育ルート(学校公式サイトより)
植松先生:
本校ではどのコースも先取り学習を取り入れています。学習進度としては、中学3年間で学ぶ内容を2年で学び終え、高1で高校課程の学習カリキュラムがほぼ終了します。
3つのコースは学ぶ言語は違えど、学習進度を揃えることで、生徒の希望に応じてコース変更を可能にしています。本校としては、生徒たちの選択肢をできる限り広げたいと考えています。
植松先生:
AGは主に帰国生、外国籍の生徒が在籍していますが、日本で教育を受けてきた生徒も数人在籍しており、主要教科は英語で学びます。SGは主に4科入試で入学してきた生徒が在籍しており、AGもSGも同じカリキュラムを採用しています。AGは、SGで使用している教科書を英訳して授業を行っています。
社会科においては、日本史・日本地理は日本語、世界史・世界地理は英語で学びます。
AGとSGの生徒たちは同じクラスに所属していますので、お互い教え合い、助け合い、それぞれのバックグラウンドを理解し合いながら国際的な視野を育んでいきます。
本科コースは文系・理系問わず多様な生徒が在籍し、難関大学への進学を目指します。
医進・サイエンスコースには、理数に高い関心がある生徒が在籍しています。週1回理数研究の時間に、卒業生や専門家の方からのサポートを受け、それぞれのグループでテーマを決め、それを深堀りしていきます。
中高ともに「研究活動」を行っており、一般的な日本のサイエンス教育とはかなり異なります。本コースは医学部コースのような位置づけではなく、中学生から研究者レベルの発想で活動できる環境を提供しています。生徒たちは「研究活動」をやりたいという理由でこのコースを選択してきます。「人類がわかっていることを越えたい」という思いを持ち、日々研究活動に取り組んでいます。
生徒たちはまだ誰も解決していない研究に取り組まなければなりません。そのため、論文を読んで慎重に研究テーマを選びます。英語で書かれた学術論文を読む必要があり、英語でのプレゼンテーション、ディスカッションの機会も多くあります。
インターナショナルコースの生徒とAll Englishで取り組む実験講座もあり、コースの枠を超えて刺激し合える学習環境があるのは、広尾学園らしさのひとつです。
帰国生にとって、インターナショナルコースだけではなく、本科、医進・サイエンスコースも魅力的なコースだと思います。
研究室レベルの最新設備を備えたサイエンスラボ
植松先生:
高校のインターナショナルコースでは、AP(Advanced Placement)というカリキュラムを取り入れています。
生徒たちは日本のカリキュラムは高1でほぼ終え、高2、高3は主にAP科目を履修します。
本校では「AP Chemistry(化学)」や「AP Statistics(統計)」など13科目を開講しており、APの試験会場になっています。
高校のうちに海外大学入学後の単位を取得できるため、留学期間を短縮できたり、単位ごとに学費がかかる海外大学の学費節約につながるなど様々なメリットがあります。
【APとは】
アメリカのCollege Boardによって認可されたカリキュラムで、大学の教養課程レベルのクラス
北米の大学別奨学金マップ
植松先生:
本校は、生徒が取り組む活動に教員が刺激を受け、都度改革しているので、私たちが想定する将来のvisionを生徒が超えてくれるというのが現状であり、それが理想的であると考えています。課外活動のテーマは生徒自身が探してきて、教員にこういうことがやりたいとよく相談してきてくれます。
生徒がProjectを立ち上げる際、学力を高めないと望んだ環境で取り組むことができず、結果的に生徒の選択肢を狭めてしまうこともあります。生徒は、自身の選択肢を広げるために日々学習面でも努力をし、教員も生徒のチャレンジを支援するようお互い努力し高め合うことが必要だと思っています。
植松先生:
生徒たちは、民間企業や大学と連携し、学校だけではできないことにも挑戦しています。
最近のプロジェクトの中に、生徒たちが主体的に取り組んだ「宇宙開発プロジェクト」があります。インターナショナルコースと医進・サイエンスコースの生徒たちが協力して企画・作成した人工衛星(カルロスロケット2号機)が打ち上げられ、実際に宇宙に到達しました。
このプロジェクトにはスタンフォード大学やUCLAで宇宙工学を専攻している卒業生達も協力してくれました。
今回は人工衛星を軌道に乗せるところまではいかなかったのですが、後輩たちがすでに次のプロジェクトを立ち上げています。生徒たちが自主的にプロジェクトをつなげてくれています。
生徒たちによる「研究活動」の成果
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蔵書数約36000冊!洋書も充実の図書館
植松先生:
過去に何かしらの海外経験がある生徒を含めると、中学で約240名、高校で約260名が在籍しています。帰国生と合わせると3割以上の生徒が海外に何かしらのバックグラウンドを持っています。
植松先生:
職員室の近くに机を設け、学習できるようにしています。また、ホワイトボードも設置されているので、生徒たちは積極的に数式を書き、学び合っています。
国語に関しては、入試科目にあるので一定のレベル水準を超えた生徒が入学します。入学後も普段の学校生活の中で国語力は伸ばしていけますし、ハイレベルな議論もできるようになるので心配はいりません。
自習や研究活動などに励む生徒たち
植松先生:部活動は週3回と決めています。週3回の部活動の中でもチアリーディング部、ダンス部、ディベート部(日・英)は全国レベルの実績を残しています。
部活動もしつつ、自身の興味関心を深める他の課外活動もできる環境は整っていると思います。
部活動と勉強を両立する生徒たちは、部活動の準備が早く、あいさつもきっちりするので感心しています。生徒たちは単に部活動をするだけではなく、計画性やメリハリをつけた生活をしているので、学力も高い傾向にあります。
中学では剣道が必修
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都心にありながらグランドや体育館が充実
植松先生:
昨年度、海外大学合格者数は延べ361名でした。海外大学進学が第一志望であった約50名の生徒が出した実績です。
年によって違いはありますが、例年、海外大学に進学するのはインターナショナルコースの生徒が約9割、本科、医進・サイエンスコースの生徒が約1割です。
本校には指導経験の豊富な外国人教員が27名在籍しており、エッセイの添削やアドバイスを1対1で行っています。
また、海外大学進学を実現している生徒は、柳井正財団や笹川平和財団、JASSOや地域の奨学金、海外大学からの奨学金など、ほとんどの生徒が何かしらの奨学金を獲得しています。
生徒の選択肢を最後まで広げたいので、財政面で諦めなくてはならないということがないようにサポートしています。
植松先生:
インターナショナルコースAGの生徒は海外大学進学が必須ではありません。生徒には、「世界中の大学を進学の選択肢に入れるといい」と伝えています。近年、どの大学で何を学びたいか、という視点でオランダ、スペイン、イタリアを進学先に希望する生徒もいます。
また、多くの生徒は日本の大学を併願しており、4月から一旦日本の大学に進学し、夏以降海外大学へ進学する生徒も多くいます。
AGは国内大学受験における一般入試には向かない可能性があります。国内一般入試との受験のリズムや担任のアドバイスが違うこともあり、国公立大学や私立大学の一般入試を目指すのであれば本科や医進・サイエンスコースの方が向いていると思います。AGは海外大学の教育内容との連動性や海外大学との併願のしやすさといったメリットがあり、国内大学を受験する生徒は総合型選抜を選択することが多いです。
自分のやりたいこと、将来に向けてより良い学びが得られる環境をそれぞれ選択してほしいと思います。
植松先生:
昨年度は東京大学に18名合格しました。うち1名が総合型選抜で合格しています。
総合型選抜で東大に合格した生徒は、その分野に特化し、その分野に強い生徒で、本人が自主的に研究活動や総合型選抜の対策を積極的に行っていました。
【2024年度版】帰国子女枠受験でおすすめの中学校ランキング10選
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授業風景/課外活動に取り組む生徒たち
【広尾学園中学校・高等学校ホームページ「入試情報」】
中学受験:https://www.hiroogakuen.ed.jp/junior/jik_boshuyoko.html
高校受験:https://www.hiroogakuen.ed.jp/senior/sik_boshuyoko.html
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等でご確認ください。
◆広尾学園中学校 帰国生入試情報◆
【募集人数】
インターナショナルAG 25名/本科、医進・サイエンス、インターナショナルSG 10名
【選考方法】
〇インターナショナルAG
・English(50分/100点)・・英語による出題
・Mathematics(50分/50点)・・英語による出題
・Japanese(30分/50点)・・日本語による出題
・Interview(10分/受験生との個人面談)・・英語・日本語
※TOEFL iBTでスコア90以上の場合はEnglishの試験を免除。事前にスコア提出必要。
〇本科、医進・サイエンス、インターナショナルSG
・国語(50分/100点)
・算数(50分/100点)
・面接(10分/受験生との個人面談)・・日本語
◆広尾学園高等学校 帰国生入試情報◆
【募集人数】
インターナショナル 若干名/医進・サイエンス 若干名
【選考方法】
〇インターナショナル
・English(50分/100点)・・英語による出題
・Mathematics(50分/50点)・・英語による出題
・Japanese(30分/50点)・・日本語による出題
・Interview(10分/受験生との個人面談)・・英語・日本語
※TOEFL iBTでスコア100以上の場合はEnglishの試験を免除。事前にスコア提出必要。
〇医進・サイエンス
・英語(50分/100点)
・国語(50分/100点)
・数学(50分/100点)
・面接(10分/受験生との個人面談)・・日本語
【入試対策とポイント】
・本科、医進・サイエンス、インターナショナルSGの国語・算数は一般受験と同レベルが出題されるため、市販の過去問で対策してください。(中学受験)
・インターナショナルコース(中学受験ではAG)のEnglishの試験において、当日の試験を受けるかTOEFLの英語資格利用するかは、それぞれ出題内容の傾向が異なりますのでご自身が得意な方を選択されると良いと思います。当日の英語試験は6割以上を目指して準備をすると良いです。
・任意の提出書類は、合否の判定には関係しませんが、内容はしっかり確認しています。がんばってきた成果を面接でお聞きできたらと思います。
植松先生:
編入試験は中1から高3の夏まで年に2回行われます。編入・復学とも高3の夏まで可能です。
編入試験は、入学後に本校生徒とともに学習できるかどうかを判断する適性検査に近い入試となります。本校HP上のオンラインシラバス(年度ごと更新)にて該当コースの進度をご確認ください。
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幾度となく聞かれた「生徒の選択肢を広げてあげたい」という先生のお言葉が非常に印象的でした。「ハイレベルな英語教育」、「研究者レベルのラボ」、「本物に触れる体験」、「高い学力」、どれをとっても生徒の”興味関心”が見つかった時の”夢の実現”への第一歩になるのだと気づかされました。
広尾学園の”真の教育”を学ぶ生徒たちは、将来グローバル社会の一員として仲間と協働しながら自ら課題解決していく大人になるのだろうと確信しました。
未来に向かう広尾学園のさらなる発展に今後も大いに注目していきたいです。
約7年間のロシア、オーストリアでの海外生活を経て、4人の子どもの帰国大学受験、帰国高校受験、帰国中学受験を経験。 受験生ママの視点でも悩みに寄り添います。
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EDUBALは難関大学に通う帰国子女や元IB生の大学生と、家庭教師を探している生徒様をつなぐオンライン家庭教師サービスです。
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・広尾学園中学校・高等学校の入試に向けた指導をしてほしい!
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英検準二級に合格し、また苦手科目だった数学の点数が飛躍的に伸びました。結果が出ているので安心して任せられます。
とても熱心に指導していただきました。娘も説明がわかりやすいと言っておりました。
生徒に寄り添って根気強く教えていただきました。また、普段から励ましや声掛けなど勉強以外のところでも心の支えになり、モチベーションを上げていただきました。試験に向けての励ましやお声がけもいただき、落ち着いて試験に臨むことが出来ました。本当にありがとうございました。
受験した高校は親子そろっての面接なので、子どもの面接の様子を間近で見ることができました。想像していたよりもずっと立派な受け答えができていたので先生の指導によるものと感謝しています。また英作文のほうも内容・構成ともにしっかりしたものが提出できたようです。この度はご指導いただきありがとうございました。。指導の内容のみならず、生き様や学問に向かう姿勢、ご相談に乗っていただいた内容が、きっとこれから何年もキャリア形成に役立っていくと信じています。本当にありがとうございます。
中学入試のための英語エッセイを英語で指導していただきました。小学生には難しいところを的確に指導していただき、エッセイの構成や内容が格段に向上しました。親しみやすい雰囲気で毎週レッスンが楽しみでした。