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東京都立国際高等学校ってどんな学校?~帰国子女の母が行ってみた!~

都立国際高校
帰国子女を受け入れている学校に、EDUBALアンバサダーが母親目線で学校訪問をするプロジェクト。東京都目黒区にある東京都立国際高等学校(以下、都立国際)です。

 

目次

  1. 都立国際の基礎情報
  2. お話を伺った先生紹介
  3. コース・カリキュラム紹介
  4. 帰国生のフォロー体制
  5. 進学実績
  6. 帰国生入試情報
  7. アンバサダー感想

 

都立国際の基礎情報

都立国際高校Welcome to KOKUSAI, IB world school

学校へのアクセスは京王井の頭線「駒場東大前駅」から徒歩5分です。駒場野公園のすぐそばという緑豊かな立地にある都立国際は、ガラス張りの外観が目を引く校舎。中央にある校章は、世界の国家、民族をイメージさせる地球をモチーフにしており、人と人とが手を結び合わせている様子を表現したユニークな形がとても印象的です。「国際社会に貢献する人材の育成」というスクール・ミッションのもと、生徒たちは海外経験の有無に関わらず楽しく学んでいます。

制服はブレザーとスラックス・スカートの指定のみでそれ以外は細かな規則がなく、自由な校風の中で生徒一人ひとりがのびのびと過ごしているように感じられました。生徒さんたちを見ていると「自主自律」という言葉がよく合います。

お話を伺った先生紹介

【レギュラーコース 富永 健太 先生】
英語科指導教諭
都立国際10期生
和太鼓と和楽器のジャパニーズスタイル部主顧問
 

【国際バカロレア部 青木 一真 先生】
国際バカロレア部
DPコーディネーター
社会科指導教諭
2015年のIBコース立ち上げから携わる

都立国際高校

受験生へのメッセージ

帰国生としての役割を本校で生かしてほしいと思います。海外で培ってきた経験や帰国生が持っている特別な力を、同世代にどんな形で影響を与えていくか。それによってよりよい都立国際を築きあげていく、これが帰国生の役割だと考えています。

コース・カリキュラム紹介

都立国際高校左:小林副校長先生にIB棟をご案内いただきました。 右:家庭科の刺し子に取り組む生徒

本校は都立で唯一国際学科を設置している学校で、その中に国公立大学や難関私立大学を目指す国際学科(以下レギュラーコース)と、海外大学への進学を目指す国際バカロレアコース(以下IBコース)があります。

レギュラーコースについて

平成元年の創立以来3つの柱である外国語・国際理解・課題研究に重点を置いた教育指導を行っています。それは5ヶ国(仏・独・西・中・韓国朝鮮)語の第二外国語の選択授業や一年間かけて取り組む課題研究などに表れていて、「調べる」「考える」ことを大切にしています。

課題研究は、創設時から変わらず続けている取り組みで、2年次と3年次でそれぞれ1年かけて自分で選んだテーマについて仮説検証型の論文を書きプレゼンテーションを行うものです。課題研究のみならず様々な教科で生徒による発表を授業の中心に据えて、生徒が調べ、考え、他の学習者と共有するというプロセスを大事にしています。このような学習スタイルであるが故に、どうしてもプレゼンテーションの準備などの時間が増えますが、生徒たちはそれを乗り越えながらタイムマネジメントのスキルを身につけていきます。卒業生からは都立国際で積み重ねてきたことは、大学での授業で非常に役立っているという声も聞かれます。

科目の選択についても、生徒たちが自身の進路に合わせて合理的に選択ができるような配慮がなされています。時間割の組み方からもそれを感じられ、生徒たちの多様な進路選択を尊重してきたこれまでの実績が根底にあるのですね。

 

IBコースについて

本校のIBコースの最も大きな特徴は、英語でディプロマ・プログラム(DP)を学べるという点。1年次には国語・公民・保健体育・家庭・芸術(美術)以外のカリキュラムを全て英語で学ぶ「英語漬けの日々」がスタートします。2年次から始まるDPでは各自が選択した科目を履修します。コースが設置された2015年から現在まで、DPの資格取得の最終試験では100%の合格率をキープしてきました。これまでに、平均スコアが40を超えた年もあり、生徒たちのスコアが高いことに定評があります。しかし、本校としてはスコアの高さを重視するのではなく、ここで学んだことを推進力にして進学先でそれをどのように活かしていけるのかが大切だと考えています。卒業生の動向もしっかりと追いながら、現役生の指導に努めています。
 

IBコース在校生インタビュー

都立国際高校

【IBコース2年生 T君】
今回はIBコースに在籍中の2年生の生徒さんにお話を伺いました。IBコースにいる、数少ない海外経験のないT君はイギリスの大学に進学を希望しています。DPで歴史や地理を選択しているのは、将来なりたい職業のためにも必要なので選んだという話でしたが、自分の進路に対しての明確なビジョンを持っている印象を強く受けました。IBコースは小さなコミュニティなだけに生徒同士の信頼感が強く、その分学校行事なども楽しいのだと話してくれました。

 

帰国生フォロー体制

都立国際高校ティーム・ティーチングで行われていた英語の授業

学習面でのフォロー体制は?

在京外国人や海外帰国生徒が約3割と多数在籍しているため、習熟度別・多展開授業を実施しています。

入学前に5教科のプレイスメントテストを実施
英語は4レベル5グループに分かれた少人数制のクラス編成。帰国生や在京外国人生徒が多く所属する一番上のグループでは全て英語ネイティブ教員が指導。
数学(3~4レベル)、国語(4~5レベル)、理社も習熟度に応じたレベル別のクラス編成。
★学年途中でのグループの変更もあり。

また、海外大学や国内大学の国際教養系学部入試に対応した選択科目も設置しています。2・3年次ではSATをベースにした”English Academics”や、3年次ではIBコースの教員がIBの手法を踏まえて指導する”Critical Mindset”という科目があります。
 

帰国生のメンタル面でのサポートについて

多様なバックグラウンドを持つ生徒が多数在籍しているので、スピーチコンテストや体育祭といった、それぞれの生徒が自らの強みを活かし活躍できる場となる行事が都立国際にはあります。行事には全力で打ち込み、与えられた学習課題もしっかりとこなす、ONとOFFの切り替えができることが「都立国際生」の強みです。

また、英語で話せるバイリンガル・カウンセラーがいるため、生徒が本人にとって話しやすい言語で悩みを相談できる点はメンタル面の強いサポートとなっています。

都立国際高校生徒主体で行われる体育祭の様子(保護者提供)

 

進学実績

都立国際高校海外大学への進学もしっかりフォローしてくれます。

生徒たちの卒業後の主な進路は海外大学・国内私立大学・国公立大学と様々ですが、早慶、上智、青学、立教などをはじめとした難関大やその他国内私立大学の進学者数が全体の60%を占めます。生徒たちの多様な進路に合わせて、レギュラーコースでは2年生から文理のコース選択を行い、3年生では全科目の半分が自由選択科目制となっています。

IB生についてはほぼ全員が海外大学に合格しますが、昨今、資金面のハードルが上がっていることもあり、IB生の60〜70%が実際に海外大学へ進学しています。

DPの最終試験で満足の行く結果を出せなかった生徒に対しても、再受験のサポートをしてくれるとのこと。先生方の面倒見のよさが生徒のがんばりをさらに後押ししてくれます。

帰国生入試情報

都立国際高校左:国際地理の研究報告 右:空きコマを利用して自習する高3生

レギュラーコースの帰国生入試情報

現地・インター校出身者:作文(日or英)、面接
日本人学校出身者:国語(作文含む)・数学・英語、面接

IBコースの入試情報と対策

英語能力運用検査(筆記・面接)、数学活用能力検査、小論文、面接
※IBコースの各検査には合格基準点(非公表)が設定されており、その基準点以上が選考対象となります。

例年、合格倍率が4~6倍と難関のIBコース。その入試対策方法について青木先生に伺いました!
【数学】
都立高校入試の共通問題のような、基礎的な数学の問題は必ず解けるようにしておくことが大切です!
【英語】
ライティングの力が非常に重要。英検レベルのライティング力だけでは対策が不十分なので、難解な問題にも対応できるように練習しておくのがよいでしょう。
【小論文】
円グラフや棒グラフなどの資料をきちんと読み取り、その資料を活用・分析して自分の考えを述べることができれば問題ありません。
【面接】
本校特有の文化や風土をよく理解した上で受験に臨んで欲しいです。IBコースを志願する場合は、なぜ海外大学への進学を希望するのか?という自身の考えをきちんと持っていれば対応できます。
※本校ホームページでIBコースの過去問題を公開していますのでご参照ください。

 

9月入学と編入について

本校では、4月と9月の2回入学者選抜を実施しています。
9月入学の受け入れは、レギュラーコース・IBコースともに高1のみ。
年度途中でのレギュラーコースへ転編入については欠員があれば実施しますので、詳しくは学校まで直接お問い合わせください(IBコースは転編入学はありません)。

 

アンバサダー感想

都立国際高校井の頭線を眺めながら学校前で記念撮影

実は都立国際は私の母校でもあり、学生時代以来の訪問となりました。校内を見学していると生徒同士のやりとりで英語が飛び交う当時と変わらない雰囲気に、ホームに戻ってきたなという感覚です。
都立国際は、創立当時から多種多様なバックグラウンドを持った生徒たちの集う学校。強い個性を持ちながらも衝突することなく、それを強みとして認めお互いを尊重しつつ、切磋琢磨しながら自分と向き合う姿勢。そして、しっかりとサポートしてくださる熱意ある先生方の存在があるからこそ、生徒たちは思う存分にそれぞれの活動に打ち込める。これが「国際らしさ」です。個を重んじる学校なので、帰国生の受け入れ体制もしっかり!これからも多くの帰国生が安心して学べる学校であり続けてほしいなと願っています。

著者プロフィール
EDUBALアンバサダー
夫の海外赴任に帯同し、家族でドイツとアメリカに合わせて5年在住後に、長女の帰国子女高校受験を経験。筆者自身も海外在住歴12年の帰国子女であることから、さまざまな視点から海外での教育や生活を通じて感じたことを中心に綴ります。

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EDUBALへの声

下記では、今までEDUBALで指導を受講された生徒様、保護者様から寄せられた声を掲載しています。
EDUBALで家庭教師をつけるかどうか迷われている方は、ぜひ参考にご覧ください。

  • とても真面目な先生に計画的に指導していただいています。 おかげでテストで高得点がとれました。

    • IBコース
    • 高1~3
    • ドイツ
  • 日本語で授業させていただいてますが、説明が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれています。授業科目以外の経験やアドバイスもシェアしていただいてるのでIB全体の参考になり助かっています。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 大阪府
  • エッセイの指導において、構成、文法、内容、各要素とても丁寧に教えていただきました。授業のおかげでより深みのあるエッセイを書くことができるようになりました。やらなければならないことをはっきり言っていただいたので、やるべきことが明確になり、勉強を効率よく進めることができました。授業の前の雑談の時間もとても楽しくより授業に集中することができました。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 広島県
  • すごく質の高い授業をしていただきました。先生のおかげで計画通りに目標まで走り切ることができました。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 宮城県
  • 本人とよく相談してレベルに合わせて指導していただいています。

    • IBコース
    • 高1~3
    • 東京都